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ブーン系小説感想&絵スレ

68名無しさん:2016/04/17(日) 15:36:27 ID:MxGocQKw0
沼男はいないようです
→この内容でこの題名とは凄まじい皮肉だと思う。いないってお前
 テレポート装置が実装された世界
 世間に知られぬその仕組みは、あんまりにもえげつない
 いや、死んでるじゃん!駄目でしょそれ!みたいな
 A地点からB地点へ移動する際の通過点として死(=P点)が置かれている、と理解したんだけど
 それじゃあP点を通過してB地点に着いた人は、A地点にいた人とは別人か?
 そう問いなおすと、どうにも首肯し難く感じる
 荒巻はA地点の人物をオリジナル、
 B地点の人物をスワンプマンと呼び分けて「別の存在」として扱っていたけど、
 Pを通過しただけの同一人物(オリジナル)として捉えたとすれば、
 それこそ沼男(スワンプマン)はいない、ということになるんじゃないのかな
 とまあ哲学には疎いながらもこんな風に……とにかく、考えさせられた。面白かった
 三人がそれぞれにわかり易く苦悩していて、憔悴していて、納得していて、
 上手くまとまっているのに読みごたえが半端ない
 
噂の飯屋に行くようです
→兄者目線の雑な感じの地の文とか、メタネタとか、
 というか兄者とシュールとかいういかにもゆるっとした取り合わせが面白かった
 この脱力と理不尽によって織り成される会話がほんとにゆるい。ただただゆるい

ξ゚⊿゚)ξくいのこした四季たちのようです
→とても、とてもいい。じわりと心が温まるような満足に似た読後感
 とにかくキャラクタが本当に個性的で魅力的……そう感じるのは、
 些細なことが些細なままに、さりげなく描写されているからだと思う
 たとえば隣に座るよう伝えるのに、
 廊下の隅っこでちょっと笑って、自分の隣を叩いたブーンであったり、
 センセーと呼ばれているのに、
 睨むような目で桜の樹を眺めたりするワカッテマスであったり
 ……本当に書き出したらキリがない
 そういうのが積もり積もってキャラクタとして自然に、
 生き生きと描き出されているように感じた
 アパートという舞台、移ろう季節
 それに伴う、それぞれの部屋に住まう住民たちの後悔もとい、
 季節の移ろいの中に彼らが「悔いを残さない」よう奮闘する管理人二人の姿が、
 とてもあたたかくて微笑ましかった


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