o川*ﾟーﾟ)oキジバトは　I　を説くようです

1：名無しさん：2016/04/03(日) 22:50:19 ID:yPW0y83E0: （　・∀・）「クルックー。クルックックー。クルックックー」

その瞬間から、君のことしか見えなくなった。

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2：名無しさん：2016/04/03(日) 22:50:46 ID:yPW0y83E0: o川*ﾟーﾟ)oキジバトは　I　を説くようです

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3：名無しさん：2016/04/03(日) 22:52:14 ID:yPW0y83E0: o川*>ー<)o「っていうことがあってさー。それから、彼のことで頭がいっぱいなんだ」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……そ、そう？」

川ﾟ -ﾟ)

o川*>ワ<)o「これが、恋ってやつかなぁー？　キャーッ！！！」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「恋……かなぁ？」

川ﾟ -ﾟ)「目の前に不審者がいたら、そうなるだろうな」
4：名無しさん：2016/04/03(日) 22:53:21 ID:yPW0y83E0: o川*ﾟーﾟ)o「彼ったら、この前も公園で」

（　・∀・）つ「ｸﾙｸｯ、ｸﾙｸｯ、ｸﾙｸｯｸｰ」

（；・∀・）「ギコ、お前ちょっと太ったんじゃないか？
　　　　　　モナーは……あぁ、またエサとられてるよ」

（＊・∀・）「しぃちゃんと、でぃちゃんはかわいいなぁ。
　　　　　　やっぱり、ハトはドバトだよなぁ。もうすげー好き」

o川*>ー<)o「３時間くらいずっと、ハトとお話してたのっ」
5：名無しさん：2016/04/03(日) 22:55:07 ID:yPW0y83E0: ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「へ、へぇ……」

川ﾟ -ﾟ)「３時間……仕事とお家のないオジサマか？」

o川*ﾟ～ﾟ)o「もー、ちがうよー。
　　　　　　　同じ学校の男子だよ！　ものすごくカッコよくって、むずかしそーな本もってるの！」

川ﾟ -ﾟ)「可哀想に。その歳にして頭を病んでしまったか」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「……せ、せめて動物好きって言ってあげたら。あ、」

川ﾟ -ﾟ)「ツンよ。本当にそう思ってるのか？」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「そうじゃないけど。もしかして……」

o川*ﾟーﾟ)o「ツンちゃん、何かしってるの？！」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「それって、ハカセじゃない？　生物部の」

川ﾟ -ﾟ)「ああ、３年５組の動物博士か」
6：名無しさん：2016/04/03(日) 22:55:33 ID:yPW0y83E0: o川*ﾟーﾟ)o「モララーくんかぁ……」

（　・∀・）

o川*ﾟーﾟ)o「かっこよかったなぁ……」

.
7：名無しさん：2016/04/03(日) 22:56:00 ID:yPW0y83E0: モララーくん。と、頭のなかで繰り返す。
何度も繰り返す、ハトの鳴き声みたいにワタシの頭のなかはモララーくんで、いっぱいだ。

ハトに話しかける、モララーくん。
ノートに何かを書いてる、モララーくん。
難しい顔で本を読んでる、モララーくん。

o川*ﾟーﾟ)o「やっぱり、かっこいいなぁ……」

.
8：名無しさん：2016/04/03(日) 22:57:51 ID:yPW0y83E0: o川*ﾟ～ﾟ)o「どうやったら、モララーくんとお話できるかな？」

川ﾟ -ﾟ)「そうだな、鳴きマネとかしてみたらどうだ」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξそ「えﾞっ？！」

川ﾟ -ﾟ)「相手は動物博士だからな。もうメロメロだぞ。
　　　　　もういっそ告白された、くらいに思うんじゃないか？」

o川*ﾟワﾟ)o「わかった！　やってみる！！」

川ﾟ -ﾟ)「その意気だ。恋するオトメはそうでなければ」

ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ちょっと、クー！　キューちゃんもちょっと、待っ」
9：名無しさん：2016/04/03(日) 22:58:33 ID:yPW0y83E0: （　・∀・）「おー、よしよし」

モララーくんは、すぐ見つかった。
かっこいいモララーくんは、今日もハトとお話している。

o川*ﾟ－ﾟ)o（……勇気をださなきゃ）

o川*-　-)o「よしっ」

.
10：名無しさん：2016/04/03(日) 22:59:37 ID:yPW0y83E0: o川*ﾟーﾟ)o「モララーくんっ！」

（　・∀・）

o川*ﾟーﾟ)o「動物博士のモララーくん、ですよねっ？！」

（　・∀・）「ああ、そうだけど」

そして、ワタシは。

一世一代の告白をした。
11：名無しさん：2016/04/03(日) 23:00:18 ID:yPW0y83E0: o川*ﾟーﾟ)o「デデーポーポーデデーポーポー」

（　・∀・）

.
12：名無しさん：2016/04/03(日) 23:01:06 ID:yPW0y83E0: o川；ﾟーﾟ)o「デデーポーポーデデーポーポー」

（　・∀・）

o川；>ー<)o「デデーポーポーデデーポーポー」

（　・∀・）

o川；>д<)o「デデーポーポーデデーポーポー」

（　・∀・）

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13：名無しさん：2016/04/03(日) 23:01:50 ID:yPW0y83E0: o川；>－<)o（え？！　ダメ？　ダメなの？）

（　・∀・）

o川；>д<)o（キューちゃんの思いは伝わらないの？）

（　・∀・）

o川*；ー；)o（ツラいよ。ツラいよ、モララーくん）

.
14：名無しさん：2016/04/03(日) 23:03:23 ID:yPW0y83E0: （　・∀・）「それ、キジバトだよね」

o川；ﾟーﾟ)o「はぇ？」

（　・∀・）「僕はドバトが好きなんだ。
　　　　　　身近なところと、あの丸っこいところがかわいいよね。それと首元の色が」

o川；ﾟ－ﾟ)o「あ、」

o川；ﾟдﾟ)o「あぁぁぁぁぁぁぁぁ、まちがえたっ！？　まちがったっ！？
　　　　　　　コレ、どばと？　じゃないの？！　公園にいるハトとちがうの！？！？」

（　・∀・）「キジバトだよ。ドバトは似てるけど、別の鳥なんだ」
15：名無しさん：2016/04/03(日) 23:05:14 ID:yPW0y83E0: o川； д )o「キジバト……がんばったのに、ハトじゃない……」

（　・∀・）「ハトだよ。キジバトもハトだ」

o川； д )o「キラワレる。モララーくんにキラワレ……え？」

（＊・∀・）「君、ハト好きなの？」

o川；ﾟーﾟ)o「え？」

（＊・∀・）「うれしいなぁ。ハトって言ったら、キライかなんとも思ってない人が多いだろ？
　　　　　　こんなに身近なのに、ハトのことしっかり見てる人ってそんなに多くなくって。
　　　　　　僕、一番好きなのはドバトだけど、もちろんキジバトもことも大好きで」

o川；ﾟーﾟ)o（・∀・　）三　ｽﾞｲｯ

（＊・∀・）「君、名前は？
　　　　　　鳴きマネ上手だったね、観察したの？　僕、すっかり聞き惚れちゃったよ」
16：名無しさん：2016/04/03(日) 23:05:49 ID:yPW0y83E0: 話してみると、モララーくんはかっこいいだけじゃなくて面白い人だった。
ものすごくステキで、話してるだけで楽しかった。

（　・∀・）「すっかり話し込んじゃったね……そうだ知ってる？
　　　　　　キジバトのデューデューポッポって声は、さ。求愛のためなんだよ」

o川*ﾟーﾟ)o「きゅーあい？」

（　・∀・）「そう。わかりやすく言うと……」

（　・∀・）「君のことが好きだって言う、告白……みたいなものかな？」
17：名無しさん：2016/04/03(日) 23:07:43 ID:yPW0y83E0: o川ﾟーﾟ)o

o川* д )o「……」

（；・∀・）「ごめんっ、気持ち悪かった？
　　　　　　僕って好きなモノのことになるとつい、こんな感じで」

o川* д )o「ううん！　そうじゃないの！　そうじゃなくて！」

o川*ﾟーﾟ)o「……その、さ」

o川*ﾟーﾟ)o「また鳴きマネするから、聞いてくれるかな？
　　　　　　　今度はフリまでつけて完コピしてみせるからさ」

（＊・∀・）「うん。喜んで」

いろいろあったけど、やっぱりワタシはモララーくんのことしか見えないみたいだ。
18：名無しさん：2016/04/03(日) 23:08:13 ID:yPW0y83E0: ワタシは歌う。
キジバトみたいに、歌い続ける。

o川*ﾟーﾟ)o「キュートいっきますっ！」

（＊・∀・）

いつかこの思いが届けばいいなぁと、願って。
19：名無しさん：2016/04/03(日) 23:08:34 ID:yPW0y83E0: o川*ﾟーﾟ)oキジバトは　アイ　を説くようです　（・∀・　）

おしまい

.
20：名無しさん：2016/04/03(日) 23:09:08 ID:yPW0y83E0: 元ネタは↓です。ありがとうございました！！！

21 ：名無しさん：2016/03/05(土) 00:16:16 ID:XFdlL60c
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可愛さの化身！！キューちゃんがキジバトの求愛行動を完コピするようです

1 ：名無しさん：2016/03/27(日) 00:39:47 ID:boondao

o川*ﾟ 3ﾟ)o　プー！　ﾎｫﾜﾎｫﾜﾎｫﾜﾎｫﾜﾎｫﾜ!!

ξﾟ⊿ﾟ)ξ　アッ！　キューちゃんがキジバトの求愛ものまねをしているわ！

川ﾟ -ﾟ)　本当だ！　あの独特の鳴き声はまさしくキジバトの求愛！！

o川*ﾟ 3ﾟ)三川*ﾟ 3ﾟ)o　プー！　プップー！　ﾎｫﾜﾎｫﾜﾎｫﾜﾎｫﾜﾎｫﾜ!!　ﾎｫﾜﾎｫﾜﾎｫﾜ!!
　　　ｶｯｸｶｯｸ

ξﾟ⊿ﾟ)ξ　アーッ！　首の動きまで加わった！　私にはキジバトそのものが視えるわ！！

川ﾟ -ﾟ)　なんて可愛らしいんでしょう！　まさしくキューちゃんにしか出来ない芸当です！！

--------------------------------------------------------------------------------

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドッギャアアアアァァァァン！！

（　＾ω＾）　これが僕の自信作だおー！！

('A`)　なるほど！　これはキジバトを知り尽くしていなければ書けない専門的作品というわけか！

（　＾ω＾）　僕のもてる知識を全てここに詰め込んだお！　どうだーっ！！
21： ◆mQ0JrMCe2Y：2016/04/04(月) 02:14:46 ID:mY9gbFZM0: 【連絡事項】
主催より業務連絡です。
只今をもって、こちらの作品の投下を締め切ります。

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22：名無しさん：2016/04/04(月) 05:06:22 ID:UfmYKHW20: 大好きだわ、乙
23：名無しさん：2016/04/04(月) 08:11:43 ID:kczomRi.0: 元ネタと比べると普通にいい話になってて笑う
好き
24：名無しさん：2016/04/04(月) 08:44:59 ID:3ewpSLKo0: キジバトまってた
乙
25：名無しさん：2016/04/06(水) 11:50:28 ID:ataEIYWQ0: 和んだ　乙
26：名無しさん：2016/04/09(土) 00:40:14 ID:.NhBLn/I0: 良い話じゃねーか！！
27：名無しさん：2024/03/17(日) 16:16:54 ID:qYQn3qk.0: 乙乙
キジバトのあの鳴き声って求愛だったんだ。賢くなった。

o川*ﾟーﾟ)oキジバトは I を説くようです