[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
今日も何処かで誰かが世界を救っているようです
9
:
◆q3XheuOe12
:2016/04/03(日) 22:58:43 ID:VBbdKorg0
上空から、白い巨大な卵のような何かが、落ちてくる。
ハインリッヒがナノマシンで形成した緩衝材だ。
彼女がブーンに対して相性が悪いと判断したのは、モララーだけではない。
ハインリッヒ自身もまた、同じ判断をした。
彼女の操るナノマシンが持つ性質は『工場』。
彼女が脳内で図面を引いた機械や材質を、ナノマシンは完全に再現出来る。
それはつまり、あらゆる攻防に『作成時間』が伴うという事だ。
ブーンの『雷光』を相手取るには、彼女のナノマシンは遅すぎる。
緩衝材が地面に落下し、その衝撃を分散する為に四散した。
从 ゚∀从 「手ぇ貸せ旦那!ブーンが来やがった!私じゃ相性が……って、アンタもやられてんのかよ!」
白衣と銀髪と煤まみれにしたハインリッヒが、すぐ隣でぶっ倒れたモララーを見て叫んだ。
( ^ω^)「……これで決着、でいいんじゃないかお」
雷光がハインリッヒの正面に降り立って、そう言った。
ショボンも展覧ホールから、二人の傍にまで既に距離を詰めていた。
人の形をした雷光が、明滅する。
そうしてゆっくりと光が収まっていき――雷は、青年になった。
青年――ブーンは、モララーとハインリッヒをまっすぐに見据えていた。
( ^ω^)「モララーさん、ハインリッヒさん、なんでなんだお?」
そして、問いを発した。
( ^ω^)「あなた達の様子がおかしいって、ずっと前からショボンに相談をされてたお。
だからちょっと、あなた達の研究所に忍び込んだ。
もし何もなかったら、久しぶりに顔を見に来たって言うつもりで」
ブーンの視線には、稲光のような、冷たい鋭さが宿っていた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板