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今日も何処かで誰かが世界を救っているようです
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:
◆q3XheuOe12
:2016/04/03(日) 22:51:46 ID:VBbdKorg0
モララーがハインリッヒへ向けて、目配せをした。
ハインリッヒが首肯を返す。
瞬間、彼女の周囲に白い渦が幾つも生じた。
急速に自己複製、増殖を行ったナノマシンの群体だ。
渦はすぐに明確な形を得た。
大量の小型のミサイルが形成され――その弾頭が、ショボンに狙いを定めた。
そして、殺到。
凄まじい爆音が地上の展覧ホールにまで届いた。
目が眩むほどの爆炎がショボンの姿を塗り潰す。
ミサイルは更に生成を続けられていて、炸裂は絶え間なく続く。
ショボンは身動きが取れずにいた。
だがそれでいて、致命的なダメージを貰ってもいなかった。
ただ筋肉を固め、両腕で頭部を防護する。
驚異的な筋骨格とタフネスは、たったそれだけで炸裂の嵐を耐え凌いでいた。
ある種の膠着状態――だがそれは長くは続かなかった。
度重なる、一点に集中した衝撃に、彼らが足場にするバリアに亀裂が走った。
戦況を観察していたモララーが再びナノマシンを操作する。
重力子が彼の右手に収束し、巨大な鎚を形成。
彼はそれを一度肩に担ぐと、大振りで弧を描くように、ショボンへと振り下ろした。
一際大きな衝撃音と、破砕音。
それらと共にバリアが破れ、ショボンの体が地上へと叩き落とされた。
ショボンは展覧ホールのガラスを突き破り、そのまま一秒足らずで床に激突した。
二人の兄弟は、目の前に降ってきた彼の体を、唖然として見下ろしていた。
(´・ω・`)「いてて……まったく容赦ないなぁ二人とも」
ショボンは右手で頭を抑えながら上体を起こし、そこで傍にいた兄弟に気付いた。
(´・ω・`)「おっと……兄弟揃って歴史のお勉強かい?騒がしくしちゃってごめんよ」
咄嗟に冗談めかしてそう声をかけるが――二人の、特に弟の方の不安げな表情は変わらない。
「……なんで、ミラージュ同士が戦ってるの?」
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