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今日も何処かで誰かが世界を救っているようです
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◆q3XheuOe12
:2016/04/03(日) 23:26:21 ID:VBbdKorg0
( ・∀・)「……アレは、破壊しません。解析も、恐らくはそもそも不可能ですが……余計な刺激を与えない為に行いません。
アレはただ、『保管』します。いつか、我々の力が及ばず……世界がどうしようもなく壊れてしまった時。
或いは……そうなる未来が確定した時の為に」
それはつまり――こういう事だ。
ミラージュはどこの国であれ、『遺産』を保持する事は認めない。
だが彼ら自身は、世界を滅ぼし得る力を秘めた『遺産』を、独自に保有するのだ、と。
その事実は、使いようによってはミラージュを悪の組織に仕立て上げる事すら可能な爆弾だった。
かつてアメリカが、イラク戦争においてかの国は大量破壊兵器を保持していると嘯いたように。
故にモララーはその事実を、尋ねられない限りは明かさないつもりでいた。
しかし、相手も一国の元首――隠しおおせる事は出来なかった。
これでアメリカは、『ミラージュを押し潰す口実』というカードを手にした。
無論、滅多な事ではその手札を切られる事はないだろう。
だが外交や取引を行う上で、可能性とは、そこにあるだけで意味があるのだ。
相手にも対抗して切る手札があるというだけで、不公平な取引はし難くなる。
そうでなくとも――がむしゃらに『戦争』を仕掛ければ、アメリカには確かな優位点がある。
「何も知らずに、ただ任務としてミラージュに襲い来る兵士」を、彼らは殺す事は出来ないのだから。
「それは、良かった。灯火だけとは言え、あの像はアメリカの象徴だ。破壊されてしまうのは忍びない」
大統領が、不敵に微笑んだ。
モララーも、笑みを浮かべた。大統領のそれとは違って――苦味を帯びた笑みだった。
「君達とは、良きパートナーでありたいものだな」
( ・∀・)「……ですね。そのタブレットは差し上げますよ。我々とのホットラインです」
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