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今日も何処かで誰かが世界を救っているようです
23
:
◆q3XheuOe12
:2016/04/03(日) 23:22:19 ID:VBbdKorg0
从 ゚∀从 「よし……だが、そうだな。インフルエンザが毎年流行する理由って、知ってるか?」
「……いや。生憎だが」
从 ゚∀从 「変異するからだ。人間の免疫機能がウィルスに合った形の抗体を作っても、
その翌年にはウィルスは僅かにだが形状を変化させている。
だから既存の抗体は役に立たず……インフルエンザは毎年流行する」
大統領が、眉を顰めた。
「まさか……」
从 ゚∀从 「そういうこった。アンチクレイトロニクスは、変異した後の、
既にクレイトロニクスではないナノマシンまでは駆逐出来なかった」
ハインリッヒがナノマシンを操作して、小さな地球儀を作り出した。
それを円卓の上に置いて、指先で回転させる。
从 ゚∀从 「あの大戦の置き土産が、今でも世界中に眠ってるのさ」
「……だが、それなら尚更、何故我々の呼びかけを?
それが本当なら、国家を上げて……いや、国連の最重要課題に認定すべきだ」
从 ゚∀从 「……物によっちゃ、この国を、この世界すら吹っ飛ばしちまえる魔法のオモチャを、
アンタ他の国と一緒に仲良く探せるか?
もしそれを見つけたとして、ポケットにこっそり仕舞っちまわないと誓えるか?」
「それは……出来ない。我が国の国防を考えるなら、そんな物は独占してしまうべきだ」
从 ゚∀从 「だよな。それが大統領として、国として正しいスタンスだ。
だから私達も、どこの国の呼びかけにも応じなかった。
つーか、今言った事だって全部アンタは既に知ってて、こっそり探し続けてる可能性だってあるしな」
「それは、ない。大統領と国家の名誉にかけて。……少なくとも、私の目が届く範囲ではだが」
从 ゚∀从 「なら、いいんだが。ま、そんなとこだな」
ハインリッヒは椅子に浅く座り直し、背もたれに体を預けた。
暫しの静寂が、場を支配した。
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