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今日も何処かで誰かが世界を救っているようです
22
:
◆q3XheuOe12
:2016/04/03(日) 23:21:11 ID:VBbdKorg0
「大統領。彼らが来ました」
国防長官はその後ろ姿に声をかけると、そこから立ち去った。
大統領と呼ばれた男が、ブーン達を振り返る。
「よく来てくれたね。遠慮せず、掛けてくれたまえ」
大統領は、部屋の中央にある円卓に備えられた革の椅子を差した。
( ・∀・)「お目にかかれて光栄です、大統領」
モララーが椅子に腰掛ける前に、そう言った。
「よしてくれ。君達が次の大統領選に出馬したら、
私に再選の目はないだろう。君達は、誰もが知るヒーローだ」
大統領は全員の着席を待ってから、自分も席に着く。
ブーン達を見据える双眸は――先ほどモララーに世辞を述べた時とは打って変わって、力強かった。
「その君達が、何故今まで世間から姿を眩ませていたのか。
我々の、或いは、助けを求める人々の呼びかけを無視し続けたのか……その理由を聞かせて欲しい」
問いかけに、すぐには誰も声を発さなかった。
四人は互いに視線を交わし合って――ハインリッヒが、椅子に深く座り直しながら、溜息を吐いた。
从 ゚∀从 「いいぜ、私が説明する。ただし、結構長くなるぞ」
「構わない。お願いする」
从 ゚∀从 「じゃあ……まずは『クレイトロニクス』についてだな。
クレイトロニクスは今現在、ほぼ完全に無力化されてる」
「ほぼ……と言うのは?」
从 ゚∀从 「ほぼってのは、実際に観測した訳じゃないからな。深い意味はねえ。
ともかく私はモララー、ワタナベと『アンチクレイトロニクス』のナノマシンを開発して、
それを製法と一緒に各国政府に送りつけたし、独自に世界中に散布もした。ここまでオーケイ?」
「あぁ、続けてくれ」
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