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今日も何処かで誰かが世界を救っているようです
16
:
◆q3XheuOe12
:2016/04/03(日) 23:09:15 ID:VBbdKorg0
(´・ω・`)「……もう、いいんじゃない、ブーン。モララーさん。
今の二人は、どう見たってナノマシンに支配されたヒーローとは程遠いよ」
从 ゚∀从 「そうだぜ、旦那。アンタもアタシも、いつか自分が世界を滅ぼしちまわないかってビビってたけどよ。
今のアンタ、どう見たってターミネーターには見えないぜ。溶鉱炉へ飛び込む必要は、無さそうだ」
二人の声に制止されたモララーが、肩で息をしながらそちらへ振り返った。
( ・∀・)「ハインリッヒ……君まで、馬鹿な事を……。
世界が滅ぶか、否かなんだ。可能性は……0%でなければならない」
彼は皆に――そして自分自身に言い聞かせるように、言葉を紡いだ。
と、不意に彼の後ろ頭を、何かがつついた。
図らずも前に転びかけるくらいの、強めの力だった。
モララーは眉を顰め、それから溜息を吐いて、今度はブーンへと振り返った。
( ・∀・)「ブーン君、確かに君は良い友人だよ。だが、こればかりはおふざけでお流れに出来る話では……」
振り返った視線の先で、自由の女神像が屈み込んで彼を見下ろしていた。
( ;・∀・)「な……」
唖然として言葉を失ったモララーに、女神像は確かに微笑みかけた。
そして彼らの頭上で、右手の松明を一振りする。
黄金色の火の粉が――『自由』のナノマシンが降り注ぐ。
それはモララーとハインリッヒの体に触れると、まるで彼らに溶け込むようにして、消えた。
女神像はその様を見届けると小さく頷いた。
それからモララーの額を優しく、極めて優しく指で小突き、立ち上がる。
そして再び松明を掲げ――動かなくなった。
( ^ω^)「……ほら、女神様も言ってるお。これでもう言い訳出来ないぞって」
ブーンが、眼の前で起きた出来事に呆れ混じりの笑みを零して、そう言った。
モララーも、数秒の間を置いて、吹き出すように同じ笑いを零す。
( ・∀・)「これで……一件落着か?冗談だろ。私がどんな思いで……」
右手を額に当てて、首を左右に振って、それから彼はブーン達を見た。
( ・∀・)「いや……こんなもの、だったか。世界の危機なんて」
( ^ω^)「そうだお。こんくらいのノリで救えなきゃ、世界なんてとっくの昔に滅んでるお」
ブーンの言葉に、モララーはもう一度、憑き物が落ちたように笑った。
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