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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

68 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/04(月) 00:01:30 ID:JFWlLpYY0
( ^ω^)「そうかもしれないけど、それとこれとは関係ないんだお。
     僕が君を好きになった理由は、そんなこととはこれっぽっちも関係ないんだ」

ξ;⊿;)ξ「!?」

あまりにも陳腐で、言葉にするのは思春期の僕には憚られるようなことだけど。
だからこそ言いたい、言うべき時じゃなくても、僕は言いたいことを言う。

( ^ω^)「あの日、噴水公園で君の戦う姿を見た時。
     傷ついて、裏切られて、それでもなお人々の為に戦う君を見た時。
     歴史上のどんな英雄よりも、創作上のどんなヒーローよりも。
     ……君のことを格好いいと思った」

男の子はいつだって、戦う者に憧れる。
だけどこの気持ちは男の子だからじゃない。僕が僕だからだ。

戦うことを恐れ、目を背けて生きていきた僕には、ツンの姿は眩しかった。
この想いは、かつての抱いた絶望と、矛盾なく同居する。

( ^ω^)「僕は君のことが好きだお。君と一緒に戦っていきたいんだお。
     負い目に付け込むみたいでIQ低いけど、これからも君の傍にいさせてほしい」

ツンは耳まで真っ赤にして、僕のことを見ていた。
その吸い込まれそうな大きな瞳に、僕は本当に吸い寄せられるように顔を寄せる。

ξ゚⊿゚)ξ「うん……これからも、私の傍にいてください」

僕を吸い寄せる彼女の両眼が、静かに閉じられた。
これで言い訳できなくなった。僕は僕の意志で、最後の一歩を踏み出して。
彼女の鮮やかな唇に、自分の唇を重ねた。


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