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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

66 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/03(日) 23:58:23 ID:0w0/X/Ow0
(# ^ω^)「ウンコカスを舐めんなああああああああああッ!!!」

トップスピードに乗ったまま、僕は肩から化物に体当たりした。
砲弾じみたタックルは、僕の全体重と全速力を威力へと正しく変換し、ブチかまされた化物が身体をくの字に折って吹っ飛ぶ。
身体のあちこちから血を流したツンが、瞳を開いて僕を見た。

ξ;゚⊿゚)ξ「内藤!?」

(; ^ω^)「いってええええ!」

同じぐらい凄まじい衝撃を肩に受けて僕もまた後方へ吹っ飛んだ。
こいつの横腹めちゃくちゃ硬い。鈍い激痛は、肩が脱臼してしまったことを意味していた。
そして、僕が肩を犠牲にしたタックルを食らわせたってのに、"敵"はもう起き上がり始めようとしている。

それでもなお、僕に恐怖はなかった。
傍にはツンがいたからだ。

ξ゚⊿゚)ξ「――っだああああ!!」

僕がここにいる意味、その戦略的意義を瞬時に理解した相棒は、既に行動を開始していた。
取り落としていた包丁を掴み、砂塵が上がるほどの衝撃をもって疾走する。
その刃の先には、上体を起こしたばかりの化物タイプがいた。

瞬間、交錯。
化物の額ど真ん中へと正確に突き立てられた柳刃包丁が、煌めく粒子となって砕け散った。
その最後のときまで立ち続けていたツンは、化物の絶命と同時にふらりと後ろへ倒れていく。
僕はその線の細い背中を、肩の外れた両腕でしっかりと抱きとめた。

( ^ω^)「相変わらず危なっかしいお、ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「ない、とう……」


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