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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

62 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/03(日) 23:52:53 ID:0w0/X/Ow0
('A`)「お前、一体なにと戦ってんだよ」

僕の懊悩を、ドクオは一言でスッパリと切り捨てた。
なにと戦っているかと言えば、それは紛れもなく自分自身だ。
僕の中のマイナスの感情との折り合いをつける為に、肥大したその意志と、僕は今戦っている。

( ^ω^)「敵は自分自身……かお」

('A`)「そいつがお前の『見えない敵』ってわけか」

彼の言う見えない敵とは、ツンが戦っている物理的なそれとはもちろん違う。
もっと原義で言うところの、揶揄としての見えない敵だ。

( ^ω^)「でも、そういうもんじゃねえかお?人は誰もが、見えない敵と戦っている。
     ツンがそうであるように、僕がそうであるように」

厳密には、僕はいままで戦いを避けてきた。
だけど昨日のツンの告白を受けて、ようやく戦う覚悟ができたんだ。

('A`)「一人でか?」

ドクオは問う。
この偏屈人間は、悪いことはボロカス言いやがるけど、同時に良いことは掛け値なしに認めてくれる。
そこが、僕が彼を好きな理由だ。
僕は迷わずに答えた。

( ^ω^)「――いいや、ツンと二人でだお!」

椅子を蹴って立ち上がる。
助言を求めにきたつもりが、なんだか僕の中で答えが出てしまった。
だけど、だからこそ、これが僕の飾らない本音だと言える。
もう行こう。この時間からでも候補を一つ一つ潰していけばどっかでツンに会えるかもしれない。


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