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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
58
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:47:02 ID:0w0/X/Ow0
ξ゚⊿゚)ξ「あなたの怪我は……私が見えない敵を見逃したせいなの」
(; ^ω^)「……!!!」
太い釘を脳天に直接突き刺されたみたいな衝撃が頭の中で爆発した。
考えれば符号する。考えるほどに合致する。
半年前の事故。僕の選手生命を断ち切り、この先の人生の全てを塗り替えた事件。
そいつが"見えない敵"ならば――何故その場にツンがいなかったのか。
ツンは敵の存在を出現前から認識し、出現場所に先回りすることができる。
そして一年前から今日まで、出会った敵は残らず必ず撃破してきた。
たったひとつの例外を除いて。
思えば、"敵"を放置すれば人的被害が出ると、何故彼女は知っている?
それは、実際に放置してしまって被害が出たのを目の当たりにしたからじゃないのか?
( ^ω^)「…………お」
言葉にならない、意味をなさない呟きしか出てこなかった。
かつてないほどの混乱が、僕の頭を支配していた。
ツンの涙腺はついに決壊した。
ξ;⊿;)ξ「ごめんなさい。私、内藤が怪我したせいで暇になったって言ったとき、考えちゃったの。
こうしてあなたと出会えたことは、あなたが怪我したおかげだって」
( ^ω^)「それは、」
それは、実際、その通りだ。
あの事故がなければ、選手生命が絶たれなければ、僕はツンの戦闘を目撃することはなかったろう。
陸上のことで頭がいっぱいで、彼女に興味を持つことすらなかったかもしれない。
ξ;⊿;)ξ「あなたがこんなに絶望して、苦しんでいたのに。私、脳天気に喜んじゃった。
私のせいなのに。それが、消えたくなるくらい悔しくて悲しい。
だから決めたの。見えない敵は必ず殺す。命に代えても、絶対に」
(# ^ω^)「やめろ!!」
僕は冷静になれなかった。病人の家で怒鳴り散らすことを省みることすらできなかった。
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