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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
56
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:43:24 ID:0w0/X/Ow0
(; ^ω^)「……うまいかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「生命(いのち)の味がする」
( ^ω^)「お前そればっかなー。その言い回し伝染っちまったお」
言葉にするのが難しい、めんどくさい、マズいけど言いづらい時に便利過ぎる。
命の味ってなんだろうな。血の味?うまみ?うまあじ?
それからしばらく、僕達は他愛もない話をした。
どんな話かと言えば、本当にマジで他愛ないので割愛する。
だけど僕には、ここ数日の強硬な彼女の態度が元に戻ったようで、嬉しかった。
やがて太陽の角度が鈍角あら鋭角になろうという頃、時刻にして5時頃。
ツンはおもむろにむくりと起き上がった。
ξ゚⊿゚)ξ「そろそろ夕暮れね、行かなきゃ」
僕は泡を食った。
(; ^ω^)「お前何言ってんだお!?んな身体で無茶だお常識的に考えて!」
ξ゚⊿゚)ξ「だいぶ回復してきたわ。内藤のお見舞い品のおかげね」
(; ^ω^)「缶詰一つで回復できたら医者はいらねーっつんだよロックマンかお前は!」
ξ゚⊿゚)ξ「でも、行かなきゃ」
ツンは静かにしかし頑なな意志の籠もった眼で僕を見た。
彼女は本気だ。だからこそも僕も、こいつを行かせるわけにはいかない。
( ^ω^)「……今日はお休みってことにできないかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ダメよ。放置してればあれは際限なく暴れまわるし、街の人にだって被害が出るわ」
ツンは譲らなかった。まるで見てきたかのような言い草だった。
彼女が立ち上がる。僕も立ち上がって彼女を逃がさないようドアの前に立つ。
ξ゚⊿゚)ξ「お願い、いかせて」
( ^ω^)「悪いけどそのお願いは聞けんお。他のことならいくらでも聞いてやるから」
ξ゚⊿゚)ξ「いかせて」
( ^ω^)「ダメだっつってんだろ」
ξ;⊿;)ξ「……お願い」
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