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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
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◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:35:58 ID:0w0/X/Ow0
ツンの家に着くとすぐに彼女の部屋に通され、ツンは家中を走り回って手当の道具をかき集めてきた。
彼女自身は怪我してもツバつけときゃ治るため、あまり手当の心得はないようだった。
まあそのあたりは元陸上部の僕の方が詳しいし、自分の足のおとだから、ありがたく道具だけ借り受ける。
手早くテーピングを施し、氷嚢で靭帯のあたりを冷やしつつ擦る。
(; ^ω^)「ひぃー、ひぃー、ふぅー。だいぶマシになってきたお……」
ξ;゚⊿゚)ξ「いたい?ツバつける?あしなめるよ」
(; ^ω^)「僕より錯乱してどうするお……」
流石に女子高生に足舐めさせて悦に入るほど僕はウンコカスじゃない。
いや仮にそういう性癖があったとしても相手がツンじゃなんか可哀想すぎて僕がつらい。
(; ^ω^)「はぁー、まさかこの僕が怪我のこと忘れるなんて。もーろくしたもんだお」
自分でもドン引きするくらいうっかりさんだ。
そんな簡単に忘れて良いもんじゃねーだろこれ。当時めちゃくちゃ絶望したのに。
ツンと一緒に見えない敵と戦う毎日が、その刺激と情熱が、僕に痛みの過去を忘れさせていたのか。
なんだかんだで、救われていたのは僕の方なのかもしれなかった。
ξ;゚⊿゚)ξ「内藤、怪我してたの……?」
ツンが本気でショックを受けたような顔で問うてきた。
そういや彼女には特に言ってなかったな、リハビリ終わって退院した後だったし。
( ^ω^)「だいぶ前の話だお。僕がもう忘れてたぐらいの。
公園で最初に会ったとき僕暇人って言ったおね?怪我のせいで暇だったんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「そうなんだ。友達がいないから暇なんだと思ってた」
(; ^ω^)「まあ間違ってねえけどさあ……」
怪我してたからって友達いたら暇にはなんないもんな。
認めよう、僕は友達が少ない。しかしだからこそツンに出会えたということも否めない。
ξ゚⊿゚)ξ「内藤、その話聞いてもいい……?」
( ^ω^)「そんな面白い話じゃねーお、マジで」
ξ゚⊿゚)ξ「……思い出したくないこと?」
( ^ω^)「いや、そのままの意味でヤマもオチもないただのポカミス失敗談なんだお。
……聞きたいのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「内藤のことならなんでも知りたい」
変なとこに食いついてくるなあ。
でも、ドクオが知ってるのにツンが知らないというのもなんだか不公平ではある。
二人とも、僕にとっては代えの効かない大切な友達なのだ。
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