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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

49 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/03(日) 23:34:42 ID:0w0/X/Ow0
( ^ω^)「お……?なんだお?」

足元がかすかに震えているような気がした。
気にせず踏み出した瞬間、ずるっと『地面が滑った』。
僕の立つ小高い崖が、小規模な地すべりを起こし――その上にいた僕ごと崖から脱落したのだ。
巨人タイプが倒れこんだ衝撃で辺に亀裂が入っていたのか、いずれにしろ、

ξ;゚⊿゚)ξ「危ない!」

( ^ω^)「大丈夫だお」

小高いとは言え大した高さでもない。
崖が地すべりするならば、一緒に落ちるまえに一足先に安全な場所に自分で跳べばいいだけだ。
僕は大して焦りもせずにそう考え、そしてその通りに実行した。
危険はなかった。誤算があるとすればそれは――

――僕が常軌を逸したニブチンのクソ間抜けで、自分の足のことをすっかり忘れていたことである。

着地した瞬間、右足に五寸釘でも打ち込まれたかのような凄まじい激痛が走った。

(; ω )「ほぎゃあああああああ!?いってええええええええ!!!!」

マジ痛え!痛いという表現じゃ全然伝わらないくらい苛烈な痛み。
僕はたまらず右足を抱えて林の落ち葉の上を転げまわった。

ξ;゚⊿゚)ξ「内藤!?だ、大丈夫!?ねえ大丈夫!?」

尋常ならざる痛がりようにツンも取り乱し気味に僕に駆け寄った。
あっと言う間に彼女の目に涙が浮かぶのは、多分僕もめちゃくちゃ涙目だからだろう。

(; ^ω^)「ば、バカか僕は……いやまじでバカだった……古傷やっちまったお……
      悪いけどツン、歩けないから肩貸してもらえんかお」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、うん。わかった。ほんとにだいじょうぶ……?」

(; ^ω^)「大丈夫かなあ……またリハビリに逆戻りとかじょーだんじゃねーお……」

僕はツンに支えられながら這いずるようなスピードで市有林を後にした。
そして国道に出たところでツンがタクシーを捕まえた。

ξ;゚⊿゚)ξ「病院いく?」

(; ^ω^)「いや、しっかり手当して様子見するお。やばそうなら病院だおね」

ξ;゚⊿゚)ξ「わかった。じゃあ私の家に行きましょう」


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