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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
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◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:25:56 ID:0w0/X/Ow0
そして僕は三階の窓を開け放ち、そこから身を乗り出した。
脳震盪により、一時的な見当識障害。特に上からの攻撃に対し奴は今無防備だ。
僕は持ってきたボトルの封を切って中身を恐竜タイプの頭上目掛けてぶちまける。
降り注ぐ液体の名前はホワイトガソリン、キャンプ用携帯コンロの燃料だ。
( ^ω^)「くらえ炎属性魔法、ダークネスヘルフレイム!!」
畳み掛けるようにして投げるのは、ヴィレバンで買ったサイフォン用のアルコールランプ。
着火済みのそれは炎の尾を引きながら放物線を描き、不可視の空間に引っ被った液体へと着弾。
気化し始めていたホワイトガソリンに引火する。
ξ;゚⊿゚)ξ「うひゃあ!燃えたわ!きれい!ダークネスヘルフレイムかっこいい!!」
(; ^ω^)「ボサっと見てねーで窓から離れるお!突っ込んでくるお!!」
ドジョウの地獄鍋という料理がある。
生きたドジョウと豆腐を入れて水から煮立たせると、熱に喘ぐドジョウが冷たい豆腐の中に逃げ込み、
そのままドジョウ入りの湯豆腐として煮え上がるというなんともサディスティックな料理だ。
こいつを元ネタにした落語があるぐらい有名な調理法だけど、実際は豆腐に潜る前にドジョウは煮えて死ぬらしい。
とまあ、この逸話から得るべき実用的な要素は、炎に巻かれた野生動物の逃げ場は水か土の中にしかないという合理性だ。
こいつはマジな話で、実際山火事の跡に掘った穴の中で蒸し焼きになってる爬虫類が散見されるという。
そしていま、近場に水のないグラウンドで、頭を炎に包まれた恐竜タイプが選択できる逃げ場は一つ。
――二階の教室の窓という"穴"である。
ツンのいる教室へ、恐竜タイプが叫びのような唸り声を上げながら突っ込む。
窓が割れ、サッシが拉げ、僕のいる三階からでも階下の破壊の音がよくわかる。
そしてここまでは作戦通り。――ここからも、作戦通りだった。
ξ゚⊿゚)ξ「ダークネスヘルアックス!!!」
二階で待ち構えるツンには、まさに目の前へずいと恐竜の頭をお出しされた形になる。
その炎上し続ける脳天へ、廊下の防災ロッカーからパチった消防用の斧が叩きこまれた。
僕が急いで引き返し二階の空き教室へ辿り着いた時には、砕け散る斧を放り出したツンが振り返り、
ξ*゚⊿゚)ξ「ぶい」
満面の笑顔でピースを向けているところだった。
(; ^ω^)「よくやったお!今回は反省会なしでもいいおね、さあとっととずらかるお」
ξ゚⊿゚)ξ「あははははは!内藤なにその顔!!」
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