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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

39 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/03(日) 23:25:11 ID:0w0/X/Ow0
 * * *


それからの数週間、僕らの快進撃は続いた。
準備時間の足りなかった初回と違い、実用レベルの罠を山程仕掛けて敵を迎え撃てば、倒すのは困難ではなかった。
最初はド下手糞だったツンの白兵戦闘も、経験値を積むことでまあ見れるレベルにはなってきたって感じだ。

例えばある時の敵は恐竜タイプだった。

ξ゚⊿゚)ξ「恐竜タイプは他のより二回りくらい大きくて、動きは遅いけど攻撃力がもの凄いわ。
     あと首長で頭が高くて普通じゃ全然届かない。心臓も皮膚が分厚すぎてだめ」

(; ^ω^)「今まではどうやって倒してたんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あのね、上半身をパクってされたときにグサってやってた」

(; ^ω^)「パクって……?」

可愛い擬音で誤魔化すのやめてほしい。でもリアルな描写にすんのも金玉縮むから勘弁な!
マジでよく今まで生きてたなコイツ。
敵は大きさによって出現する位置を選ぶらしく、恐竜タイプが現れたのは学校のグラウンドだった。
ここは僕らの文字通りホームグラウンド、構造物を利用する戦略は立て放題だ。

( ^ω^)「二階の空き教室からこいつを投げまくるお。頭狙うんだお。僕は三階に行ってる」

ξ゚⊿゚)ξ「行っちゃうの……?」

(; ^ω^)「見てるから、ちゃんと上から見てるから!」

僕がたくさん手作りしてツンに持たせたのは、ストッキングに石を入れて作った簡易投石器だ。
振り回して投げつければかなりの打撃効果が期待でき、動作が単純なので命中率も高い。
恐竜タイプの頭があるのは二階の高さ、そこの窓を全開にしてツンは投石器を投げまくる。

ξ゚⊿゚)ξ「当たった!でも貫通しないからいくら投げても死なないわ!」

( ^ω^)「死なないけど……効いてるはずだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「?……恐竜タイプの奴なんかふらついてるわ!」

( ^ω^)「脳震盪だお。連中頭ちっちぇー首ほっせーから石でも脳味噌揺らせるんだお」

頭のでかい奴だと正確に顎とか出っ張りを打たないとダメだが、首長竜のミニマム脳なら話は別。
ストッキングに拳大の石を入れれば、十分頭全体を揺さぶる質量は確保できる。
ツンの糞エイムでも頭のどっかにあたりさえすれば効果があるって寸法だ。


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