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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
36
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:22:42 ID:0w0/X/Ow0
(; ^ω^)「いいからこっち来いお!死ぬときは一緒だお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「わかった!!!!」
わかっちゃったよ。今までで一番良い笑顔だったよ。
ツンはこれまで見たこともないようなスピードで疾走し、土手を蹴立てて駆け上がってくる。
ξ*゚⊿゚)ξ「ないとおおおおおおおお!!!」
(; ^ω^)「津村ーうしろうしろ!」
その背後から、犬タイプ(と思しき空中手裏剣)が猛然と追走をかけてきていた。
コンクリの土手が僅かに削れるほどの加速は、紛れも無く奴のトップスピード。
容易に方向転換は効かないはずだ。
( ^ω^)「今だおツン、顔面にぶっ刺してやれお!」
ξ゚⊿゚)ξ「あっ、はい……」
僕の作戦を理解したツンは今まで見たことないような真顔で急ブレーキ。
逆手で持ったスコップナイフにブレーキの反動を乗せてフルスイング。
ガシュ、という斬撃音。共にナイフが手応えのように大きくブレるが、粉砕はしない。
当たりはしたけども、この正念場でこの女、またしても急所を外しやがったのだ。
ξ;゚⊿゚)ξ「あっ――」
( ^ω^)「だけど――!」
学習能力は何も奴らの専売特許ではない。
ツンの攻撃の当たらなさについて、僕はもう学習していて、だから動じなかった。
そしてこいつは後出しになるけど、積み重なる失敗フラグに危機感を抱いた僕は戦闘前に密かに成功フラグを立てていた。
作戦の成功フラグ、それは!
( ^ω^)「試作品の存在だぁぁぁぁぁぁ!!!」
僕は握っていたものをマタドールのように前方、ツンの斬撃によって跳躍の軌道が変わった犬タイプへと翻す。
バサリと乾いた音を立てて、勢いを失った犬タイプが土手を転がった。
その不可視の獣体には、頑丈な麻糸で編まれた目の粗い網がまとわり付いている。
網の外周には石が括りつけてあって、犬タイプがもがけばもがくほどに複雑に絡み合って抜け出すことを困難にしていた。
(; ^ω^)「ぶひぃー、うまくいったお。マジで死ぬかと思った……。
あ、これゴールネットとかに使う網だお。投網に改造したは良いけど今回魚タイプじゃないから放置してたやつ」
ξ;゚⊿゚)ξ「………………」
ツンは刀身の歪んだスコップナイフをスイングした状態のまま、唖然として僕を見ていた。
( ^ω^)「はよ殺れお」
ξ;゚⊿゚)ξ「ま、任せて!!」
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