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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

31 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/03(日) 23:17:50 ID:0w0/X/Ow0
僕は厚手のレジ袋に買ったものを入れて貰うと、早歩きで売り場に戻ってツンの手を掴んだ。
ツンは背筋を伸ばして頬を染めた。

ξ*゚⊿゚)ξ「な、なに急に……」

(; ^ω^)「買うもの買ったしさっさと出るお。夕暮れまでに仕込みをしなきゃならないんだから」

ξ゚⊿゚)ξ「う?うん」

僕らはサービスカウンターとは反対側の出口から足早に退店する。
早歩きでずんずん進む僕に面食らいながらも、手をとられたツンは素直に歩調を合わせた。

( ^ω^)「あのホームセンターはもう使わんほうがいいお」

ξ;゚⊿゚)ξ「ええ?なんでよ!行きつけよ!?」

( ^ω^)「ポリスを呼ばれてたお」

ξ゚⊿゚)ξ「…………!!」

ぎゅっ、と繋いだ手が強張った。
ツンはその一言だけで全てを理解したようだった。
それからゆっくりと手から力が抜けていく。

ξ゚⊿゚)ξ「そっか……そうだよね。うん、わかった。もうあそこには近づかない」

するりと手の先からツンの掌の感触が滑り落ちていく。
僕は振り向かない。彼女の顔を見ることができない。

( ^ω^)「…………」

彼女の柔らかな五指が完全に脱落する前に、僕はもう一度ツンの手を強く握り直した。

ξ゚⊿゚)ξ「っ!」

( ^ω^)「さあ、新戦術に新兵器のお披露目会だお。透明野郎をメッタクソにしてやるんだお。無傷で!」

僕は振り向かない。
だけど、今この瞬間津村ツンがどういう顔をしているのかわかるくらいには、もう彼女とは"仲間"なのだ。

ξ*゚⊿゚)ξ「…………うんっ!」

傾き始めた日差しの下、僕の掌の中で、温かいツンの手もまた強く握り返した。


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