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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
29
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:15:54 ID:0w0/X/Ow0
ξ゚ー゚)ξ「……ふふっ、大丈夫よ内藤、怖がらないで。あなたには、絶対に向けさせたりはしないから」
僕が青ざめたのを見て、ツンは子供をあやす母親のように微笑んだ。
それは僕が見た彼女の表情の中で、一番清廉で、一番魅力的で……一番哀しい顔だった。
微笑みはほんの一瞬だけで、それからすぐにツンは元の子犬のような笑顔に戻った。
ξ゚⊿゚)ξ「ね、ね、内藤。これなんてどうかな……?」
ツンが売り場から引っ張り出してきたのは、大規模な草刈りに使う大鎌だ。
幅広の刃がついていて、ツンはそれを抱きしめるように持ってくるりと回った。
ξ゚⊿゚)ξ「かっこよくない?」
(; ^ω^)「かっこいいお。でもそういうのお洋服とか持ってやってほしかったお……」
ついでに言うとそれは間違いなくアウトだ。
でかすぎてこんなもん持ち歩いてたら一発職質待ったなし。
刃が湾曲しているので、ツンの細腕で確実に脳天に刃先をぶっ刺すのは技術が必要過ぎる。
ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、こういうのはどお?」
次いで彼女が持ちだしたのはガソリン式エンジンで動く小型のチェーンソーだ。
こいつはさぞ攻撃力は抜群だろうが、やはりツンの腕前で扱うには危険すぎる。
つーかやっぱりでかいよ、職質不可避だよ。
ξ゚⊿゚)ξ「こんなのもあったわ!小型だし、遠距離攻撃よ!」
(; ^ω^)「うわぁーゾンビ映画とかで見たことあるやつぅー」
ツンが銃でも構えるように握っているのはネイルガン、いわゆる釘打ち機だ。
創作物では安全装置を解除すると釘が高速で発射される、銃を入手するまでのつなぎによく使われるアレだが、
この店にあるのは全部外付けのコンプレッサに繋いで圧縮空気を供給しないと動作しないタイプだ。
糞でかい上に電源が必要なコンプレッサごと持ち歩くアホがいたとしても、釘は弾丸みたいに真っ直ぐ飛んだりしない。
空気抵抗ですぐに横倒しになって、鋭利な先端が先頭を向くこともまずありえない。
そういうのわかっちゃうのは、僕がかつて通った道でもあるからだ。
(; ^ω^)「ツン、男子中学生みてーなことやってねーで真面目に選ぶお。
ホームセンターの商品で戦うようですの会場はここじゃねーお」
多分おそらく間違いなく誰かが既にやってるだろうし。やってるよね?
それからしばらく僕らはぎゃあぎゃあこそこそやり取りしながら、必要な道具を選び終えた。
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