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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
28
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:14:32 ID:0w0/X/Ow0
( ^ω^)「そういえば、"敵"の知能ってどんなもんなんだお?見え見えの罠にかかってくれるレベル?」
ξ゚⊿゚)ξ「イマイチ分からないわ。あいつら喋んないし」
(; ^ω^)「……質問を変えるお。連中の基本的な行動パターンは?」
ξ゚⊿゚)ξ「んー、出現したら手当たり次第あたりを破壊して、攻撃されたら反撃してくるって感じ」
( ^ω^)「ほー。でも昨日戦った巨人タイプはまっすぐ僕らを狙ってきたおね?」
ξ゚⊿゚)ξ「アレは噴水を狙ったのよ。私たちはその巻き添え」
( ^ω^)「そんなとこで立ち話なんかしてんじゃねーよお前マジで」
何考えてんだこの女。思いっきり自業自得じゃねーか。
絶対こいつに運転免許取らせちゃならんと僕は密かに決意する。
( ^ω^)「んなら予めトラップ仕掛けた場所に誘導するようなテクも必要だお。
こっちの攻撃に機械的に反撃するだけなら簡単なんだけど……」
脳天ぶっ刺されてのたうち回るような"生物的"な敵だ。
痛覚があるということはある程度自己判断できるだけの知能も持っていると考えたほうが良い。
ヘタに挑発の為の攻撃を重ねて、逃げ出されでもしたらそれこそ目も当てられない。
ξ゚⊿゚)ξ「奴ら、私たちを置いて逃げ出したりはしないわ」
僕がうんうん唸って考えていると、ツンが不意に神妙な声で呟いた。
朝からずっと子犬のようにハイテンションだった彼女が、急に昨日までの津村ツンに戻ったような印象を受けて、僕は面食らった。
( ^ω^)「お?どうしてそう言い切れるお」
ξ゚⊿゚)ξ「"敵"と戦い続けてきて、ずっと感じてたことなんだけどね。
連中に知能があるかどうかはわからないけど、感情はあると思うの」
( ^ω^)「それは……」
ξ゚⊿゚)ξ「――世界に対する『憎悪』。それもとびきり強烈な」
(; ^ω^)「…………!」
その暗い熱に満ちた言葉に、僕は背筋が寒くなった。
憎悪。その言葉が内包する意味を、その独白がもたらす感情を、僕が思うよりずっと重く彼女は知っている。
日常の中では存在さえも否定されるその意志と、ツンは一年に渡ってすぐ傍で向き合ってきたのだ。
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