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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
23
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:10:16 ID:0w0/X/Ow0
ξ゚⊿゚)ξ「な……」
( ^ω^)「な?」
ξ;⊿;)ξ「ないとぉぉぉぉ……!」
ツンの猫のように大きな眼から、大粒の涙がぼろぼろとこぼれ落ちた。
両腕で僕の背中を掴むようにがばりと抱きついてくる。キャミソール一枚隔てて彼女の体温が伝わってくる。
(; ^ω^)「おおっ!?ちょっツン、落ち着くお!?」
ξ:⊿;)ξ「うん……うん……」
肩を震わせて縋り付くツンの背中をさすりながら、僕は彼女が想像以上に追い詰められていたことに気付いた。
当たり前だ。一年以上もずっと、たった一人で誰にも理解されない戦いを続けてきたのだ。
どれほど血を流し傷ついても、例え友達だった人から後ろ指を差されても、彼女は一人で戦ってきた。
昨日のあの妙な説明口調も、つまりは誰かに分かって欲しいという渇望の発露に他ならない。
津村ツンをとりまく状況は、16歳の少女にとってあまりに過酷で、残酷だ。
それでも、どんなに辛くても怖くても、大丈夫かって聞いたら、きっと君は平気って言うだろう。
だからせめて、僕は君の理解者でありたい。
その日、ツンが落ち着くまで抱き留め続けて、はにかんだ彼女に見送られて家を後にして、
涙とよだれでベトベトになった制服をどう処理しようか悩みながら、僕は決意した。
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