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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
17
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 23:04:32 ID:0w0/X/Ow0
ξ;゚⊿゚)ξ「ごめんなさい内藤……あなたを巻き込んでしまったわ……。
"出現"は事前にわかるはずなのに、お喋りに夢中で見逃しちゃった」
(; ^ω^)「いやいや、言ってる場合かお!?そんな血だらけで!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ツバつけときゃ治るわ」
(; ^ω^)「ツバ足りねーお絶対!」
ツンは足をガクガク震わせながら、しかし手放さなかった学生鞄に手を突っ込む。
ぬっと出てきたのは、キャンプの際テントの固定に使う金属製の杭だった。
ξ゚⊿゚)ξ「巨人タイプ……攻撃力はあるけど動きは鈍いわ。待ってて、すぐに片付ける」
(; ^ω^)「いや危ないんで退避してていいですか、できればお家まで」
ツンは答えず踏み出した。
僕はと言うと、波打ち際のフナムシみたいに仰向けの四足歩行で出来る限り距離をとる。
ツンが走りながら身を低くかがめる――髪の毛を結わえていたゴムが弾け飛んだ。
それが"見えない何か"の攻撃を紙一重で躱したからだと気付いた時には、彼女は地面に杭を突き立てていた。
ただ突き立ったはずの杭が、ひとりでに激しく揺れる。何かを地面に縫い止めたのだ。
ξ゚⊿゚)ξ「もいっぱぁぁぁつッ!!」
既に二本目を握っていたツンの右手が、斜め上方の虚空へと突き出される。
ずぶり、と抵抗感のある音が僕のところまで聞こえてきた。
次の瞬間手元から離れた二本目の杭が空中で激しく暴れ回り、やがて小刻みに震えて停止。
宙に浮かんだままの杭が砕け散った。
見えない何かを、倒したのだ。
ξ;゚⊿゚)ξ「はぁーっ、はぁーっ……」
その様子を見届けたツンが肩で息をしながらふらりと後方へと倒れていく。
僕は思わず手を出して、その背中を抱きとめた。
(; ^ω^)「だ、大丈夫かお……?」
ξ;゚⊿゚)ξ「なんとかね。制服に仕込んどいた鉄板のお陰で」
ツンの制服の裾から拉げた血まみれの鉄板が滑り落ち、地面に当たって乾いた音を立てた。
これが休みの日も制服でうろついてた理由か……。
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