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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

15 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/03(日) 23:02:27 ID:0w0/X/Ow0
( ^ω^)「あー、水辺に出現するから魚タイプ的な?」

ξ゚⊿゚)ξ「!!」

津村ツンは雷に撃たれたかのような衝撃を顔で表した。
血まみれの右腕がぬっと伸びてきてガッと僕の肩を掴む。

(; ^ω^)「ひっ!?」

ξ゚⊿゚)ξ「わかる!?やっぱりあなたは"才能"があるわッ!」

めっちゃ嬉しそうな顔で彼女はそう叫んだ。
もう逃さないとばかりにぐぐっと肩に力がこもり、僕は蛇に睨まれたネズミのように萎縮してしまう。
津村ツンのこんな表情、初めて見た。
教室ではいつも何か難しいことを考えてるような仏頂面で、折角可愛らしい容姿をしているのに台無しだと思ったものだけど。
絹のようにきめ細かく白い頬を紅潮させた彼女の笑顔は、こんな状況じゃなければ一目惚れしそうなぐらい美しかった。
こんな状況じゃなければ。大事なことなので二回言いました。

( ^ω^)「津村さんは――」

ξ゚⊿゚)ξ「ツンで良いわ!」

(; ^ω^)「津村さんは」

ξ゚⊿゚)ξ「ツン」

( ^ω^)「……ツンは」

ξ゚⊿゚)ξ「ふふっ、なあに内藤」

僕が渋々言い直すと、津村――ツンは再びぱっと華の咲くような笑顔になった。
というか当たり前だけど僕のことは知ってるのか。クラスメイトだもんな。

( ^ω^)「ツンは一体なにと戦ってるんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「敵よ!」

( ^ω^)「OKツン、相手が分かりきったことを聞く時は補足の説明を求めてる時だお」

ξ゚⊿゚)ξ「ははあ、内藤はもの知りね」

( ^ω^)「そう来たか……」

なんだか頭が痛くなってきたゾ。
コミュニケーションがどんどんわけわかんない方に空滑りしていくこの感じ、IQがガンガン下がっていくぜ。


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