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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです

13 ◆N/wTSkX0q6:2016/04/03(日) 23:01:10 ID:0w0/X/Ow0
 * * *


まだ勉強を続けるらしいドクオに見送られて、僕は昨日と同じく噴水公園にやってきていた。
津村ツンその人とコンタクトをとる為である。

(; ^ω^)「聞くったって……話しかけるのかお、アレに」

勢いのまま再びここに来てしまったことを僕は早速後悔し始めていた。
好奇心はもちろんあるけど、凶器を持った変質者に話かけるという行為のハードルの高さに愕然となる。
広場の噴水の破壊痕はそのままで、管理事務所の張り紙とビニールテープが張ってあった。
この修理費用って、津村ツンに請求が行くんだろうか。

( ^ω^)「あーやめやめ、触らぬ神にたたりなしだお」

長らく脳内で格闘していた好奇心と危機感の天秤が見事後者に傾き、僕は帰宅することにした。
どう考えたってまともじゃない。話が通じない可能性だってあるし、ヘタに関わって厄介事に巻き込まれるのも御免だ。
帰って勉強しよう。ドクオのことをああ評しはしたけど、なんてったって勉強は学生の本分だもんね!
そう結論づけて僕は踵を返した。

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ」

(; ^ω^)「ひぃっ……!?」

振り返ったすぐ目の前に津村ツンがいた。
なんで足音しないんだコイツ!足元には砂利があるはずだろ!
……ああ、芝生の方から歩いてきたのか、じゃなくて!

(; ^ω^)「津村、さん……」

そしてついに僕は、出会い頭の事故みたいな不可抗力により、津村ツンに話しかけてしまった。
なんか事故ってばっかだな僕。
そんな益体もない考えが上滑りしつつ、僕はいつでも逃げ出せるよう様々なところへ視線を走らせる。
その過程で、彼女の白い肢体を伝う赤の雫に気がついた。

( ^ω^)「怪我してるお……」

津村ツンは昨日と同じく流血していた。
肩口から流れる鮮血を左手で抑え、制服もどことなく埃っぽい感がある。
もしかして、今日はここじゃない別のところで既に『戦闘』を終えてきたのだろうか。


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