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( ^ω^)は見えない敵と戦うようです
12
:
◆N/wTSkX0q6
:2016/04/03(日) 22:59:45 ID:0w0/X/Ow0
( ^ω^)「大人の意見で片付けてもいいんだけど、どうしても僕には津村ツンがただの厨二病には見えないんだお。
それに、噴水が物理的に破損してた件も気になるし。アレは妄想じゃ済まされんお」
それから彼女の負った傷も。
津村ツンは、いつもと変わらぬ姿で今日も登校してきた。
ズタズタになっていたはずの彼女の手足は、まるでそれ自体が白昼夢のように無傷のままだった。
終始無言で一人で始業から放課までを終えた津村ツンは、相変わらずのスピードで下校して行った。
('A`)「世の中にお前の知らない物理現象が隠されてたって不思議じゃないんだぜ、内藤。
何もないところで事故ったお前みたいなケースだってあるんだからよ」
( ^ω^)「あー……」
半年前の僕の事故について、自分のことにも関わらず僕は詳しく知らなかった。
知らなかったというか、記憶がないのだ。
部活帰りに自転車で坂を駆け下りていて、なにかにぶつかって、地面に叩きつけられた。
病院ではそのように説明を受けたが、肝心の何にぶつかったのか僕にはわからなかった。
救急車が出動するような大事故だったので、当然現場検証が入ったけれど、待てど暮らせどなにも出てこなかった。
やがて警察も匙を投げて、僕の選手生命を断った事故は世にも不可解な自損事故として処理されたのだった。
まあ、何かに躓いたのだろう。それは完全に僕のミスで、誰かに怪我させたとかじゃなくて良かったとさえ言える。
( ^ω^)「自分のポカまで見えない敵のせいにしたら、僕は今度こそヤバイ人になっちゃうお」
('A`)「国家の陰謀でお前のインハイ出場が阻止されていたのか……!」
( ^ω^)「ナ、ナンダッテー」
聞く人によって無神経にもとれるドクオの言い様は、僕にとってはむしろ気楽ですらあった。
今後どう逆立ちしたって僕の足は元に戻らないんだから、いつまでもウジウジ被害者ぶっていたくない。
我ながらドライな考え方だと思うけど、こうして割りきってしまうことが僕なりの折り合いの付け方なのだ。
ドクオはノート1ページ分の公式を写し終えて、おもむろに赤本を閉じて言った。
('A`)「気になるんだったら聞いてみりゃいい」
( ^ω^)「お?誰にだお」
('A`)「津村ツン」
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