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二眼惚れ

11名無しさん:2016/04/03(日) 22:17:46 ID:VPVGlNwc0
 
 静かで品の良いホテルの一室に私と伊藤は居た。
 交際を始めて一週間がたっていた。
 互いにいい大人である。言葉を交わすだけの関係をいつまでも続けられるほど純情ではない。
 
 とはいえ、このホテルに来た目的は、私が伊藤を抱くためでは無い。
 

('、`*川 「私の右目は、私よりさきにあなたを好きになっていて」

(´・_ゝ・`) 「私の右目は、私よりさきに君を好きになっていた」

('、`*川 「変な話だけれど、略奪愛見たいなものでしょう」

(´・_ゝ・`) 「ああ、本当に変な話だけれど」

('、`*川 「私たちが結ばれたのは、それぞれの右目のお蔭だもの。だから……」


 私は右目に体を貸して、伊藤を抱かせ。
 伊藤は右目に体をかして、私に抱かれる、という話になったのだ。
 異論は無かった。奇妙ではあるが、始りから奇妙だった私たちの恋には丁度いい。


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