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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
9
:
◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:18:16 ID:4QLUhYnU0
9
(=゚д゚) 「なんだ? ぶつかった腹いせか? てめえからぶつかったんじゃねえか! てめえが謝れよ!」
( ゚¥゚)「……ポケットの中のものを出せ」
(=゚д゚) 「なんだと!? こんなガキ相手に腹いせで強盗かよオッサ――ぐえっ」
躊躇なく、やかましいガキの腹を膝で蹴りあげる。ガキは奇妙な嗚咽を出して、胃の内容物を吐瀉した。
周囲を通り過ぎる人々が、チラリとこちらを見てからサッと目を逸らした。
このVIP帝国で貧民のガキを助ける酔狂な輩はいないのだ。
(= д ) 「げほっがはっ」
( ゚¥゚)「もう一度しか言わん。ポケットの中のものを出せ」
(= д ) 「わ、悪かったよ。許してくれ。幼い弟がいるんだ。この金がないと――ギャッ!!」
再度脇腹を蹴り上げる。手首を離せば、ガキはそのまま脇腹を抑えて蹲った。
俺は興味も失せて、そのままガキを置いて歩き出す。
誇り高き辺境の民が、貧民街のガキに舐められたのだ。二発の蹴りで済まされただけ安いだろう。
(憲ФωФ)「おやあ?」
しかし、歩き去ろうとした所で前方に厄介な奴がきた。
猫のような目と口を忌々しく歪めながら、三人。頬に憲の刺青のある同じ顔が歩み寄る。
VIPの憲兵だ。それも複数。思わず舌打ちをする。奴らは金にがめつい。
今の俺の身分はVIPの貴族になっている。それはつまり児童虐待の現場は憲兵にとって、賄賂をせびる絶好の機会である。
しかも、今俺の手元には元手がない。
(憲ФωФ)「これはどういうことかね? そこの児童を蹴り飛ばしたように見えたが?」
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