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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
43
:
◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:47:31 ID:4QLUhYnU0
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( "ゞ)「じゃあまあ、死んでくれ。トロヤの田舎者くん」
男がストンと大穴から飛び降り迫る。相手は無手だが、その右手には雷撃が迸る。
その雷撃に身に覚えがない。見たことも、原理もわからない。
全ての武具に精通する辺境の民をして、見たことがない兵器だ。
( "ゞ)「雷光手」
( ¥゚)「!?」
拳に乗った殺意に反応し、躱そうとすると紫色の閃光が迫り回避は間に合わない。
右足に痺れ。これはまごうことなき、本物の電流だ。
無理やり左腕を振り回し、強制的に痺れて縮む足から転倒を防いで体勢を整える。
痺れていなければ、蹴りを繰り出すところだったが、この不覚も未熟さ故か。
なんとか左足に軸を変え、踏み込みと友に右手の『獣喰』を叩き込む。
( "ゞ)「雷撃槍」
――警告:損傷率45%。危険域に達します。性能低下に注意してください。
地面からの雷撃。全身が硬直し、視界が白くスパークする。
口の中に煙のような焼け焦げた味が充満し、ふらついた足は立っているだけで奇跡に等しい。
もはや、俺の気力が、『獣』に対する執念が、倒れ死ぬことを拒絶する。戦って死ぬことを希望する。
( "ゞ)「原理、わかるかな? 『獣』に詳しい君ならわかるでしょ?」
( ¥゚)「がっ……ハァ……イメージと願望と記憶の具現化。それの制御か」
( "ゞ)「そうだよ。僕は考えた必殺技が自由に再現できるんだ」
『獣』がコピーするのはDNAではない、記憶だ。そのため稀に記憶の中の人物を誕生させることがある。
再現されるのは、本人ではなくその人にとっての人物であるが、時にこれは破滅的な混乱を生むことで知られる。
この記憶の再現。それを攻撃に回せばこうも変わるか。
つまり、電撃は妄想の具現化だ。彼は思い通りの攻撃を実現している。
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