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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
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:
◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:43:47 ID:4QLUhYnU0
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階段を駆け上り、7階に到達した。量子テレポーテーション通信機があるのは9階の制御室だ。
ついでに、そこで俺の船のデータを書き換え、艇検済にしてしまえば、問題は全て解決する。
だがそこで、爆音が響き制御塔が揺れる。何事かと警戒度を上げれば、カウガールがそれに答えた。
||‘‐‘||レ「オペレーター。8階の階段が何らかの封鎖を受けたようです」
( ゚¥゚)「封鎖? 電磁フェンスでも展開したか? それなら容易に……」
||‘‐‘||レ「いえ、それは流石に通信越しには判断できません。外から見るに物理的に階段が破壊されました」
( ゚¥゚)チッ
||‘‐‘||レ「7階の通路を通過し反対側の階段で9階を目指して下さい」
( ゚¥゚)「もう向かっている」
||‘‐‘||レ「オペレーター? もちろん、最大限の警戒を――」
通路を見ればVIP兵が6人。全員がスクラムを組んで強化複層合金製の盾と二液式ライフルをこちらに向けている。
階段を封鎖したのは、ここで正面から潰すためだろう。
なんと、甘い。その程度の防具で身を守っているつもりなのか?
流石の剛弓と言えど、確かにあの盾を貫通することはできないだろう。
だが、狙う場所はいくらでもある。盾の隙間、覗き窓、銃を覗かせるその腕。
盾自体も、タイミングよく相手の進行に合わせてぶち当てれば、バランスを崩すことさえできる。
壁を蹴り、フェイントを掛けながら、まずは一射。
そう思った矢先。甘かったのが自分だと知る。猛烈な殺気は正面だけではなく、真上から迫ってきたのだ。
瞬間、天井が炸裂し、俺は下の階へと廊下をぶち抜いて叩きつけられる。
瓦礫と共に、圧倒的な暴力に跳ね飛ばされながら、俺は自らの未熟を恥じた。
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