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(  ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです

32 ◆d7bMXbKy6Q:2016/04/03(日) 04:40:44 ID:4QLUhYnU0
32
 
 俺は外套を払いのけ、背中に掛けてあった愛弓と一本の矢を取り出した。
 辺境の民はあらゆる武芸に精通する。故に、銃も扱うことができる。否、むしろ得意な部類である。
 そもそも辺境の民に、苦手な部類の兵器は存在しないが……

 本来、辺境の民が弓を使うのは潜入任務のためである。音もなく敵を穿つこの兵器は、潜入任務でこそ輝く。
 だが駄目だ。今回は守りが堅い。物資も内部のエレベーターで運ばれるため、出入り口は人以外出入りしない。
 発見されることなく潜入することは不可能。正面突破以外ありえない。

 これが惑星の基地であればまた違っただろう。
 だが、広さに制約の強いコロニーという建物の中の建物である以上、潜入任務は不可能だ。

(  ゚¥゚)「行くぞカウガール」

 ――エネルギー供給、出力限定30%

 ――対人戦闘モードへ移行します。

 脳内に響く音声とも文字とも付かない。カウガールと同じ声。
 俺の体内に内蔵した、強化内骨格のシステムボイスだ。
 同時、俺は検問の意味もある正面玄関まで駆け抜け、ガラスをぶち破って内部へと進入する。

(強ФωФ)「し、侵入者? 馬鹿かこいつ? 正面から来たぞ!!」

 即座に警報が鳴り響く。
 現れるのは、無数の帝国兵士。誰もがパワードスーツを着用している。

(  ゚¥゚)「こい。貴様らの銃弾は聖アインシュタインの加護が全て弾くだろう」


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