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(  ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです

31 ◆d7bMXbKy6Q:2016/04/03(日) 04:40:09 ID:4QLUhYnU0
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 制御塔を護衛するのは帝国兵士だ。憲兵のようなボンクラどもではなく、十分な戦闘経験があるだろう。
 仮に守衛どもが腐っていようとも、通信機の破壊までに必ず精鋭部隊が当てられる。
 いや、慢心はよくない。今は守衛達にも全力を賭すべき、精鋭部隊と同程度だと断定する。

 帝国の兵士は全てが精鋭である。奴らは産まれながらに百戦錬磨の技術を持って産まれる。
 帝国兵士は全てが有名な一人の兵士、世界で最も優秀とされたその兵士の遺伝子を改良し、製造されたクローン人間だ。
 顔が皆同じなのは、その一人の兵士と同じ顔であるためだ。だから、認識困難を防ぐため、彼らは頬に部隊を示す刺青を入れる。

 産まれながらの百戦錬磨の熟練兵士。その秘訣は動物の本能にある。
 地球の海に棲むというイルカは、産まれながらに超音波の言語を身につけて産まれるらしい。
 また、猫は産まれながらに着地方法を知っている。それら本能を応用したのだ。

 これら技能は、単に記憶と呼んだ時に連想されるエピソード記憶とは違う方法にて脳に記憶される。
 つまり、産まれた直後の生物も、本能という形で技能の記憶を持っているのだ。
 でなければ、呼吸の技能を持たない生物は即座に死んでしまうだろう。

 帝国は生誕時技能を研究し、遺伝子を操作することで、生まれつき技能を身につけた人間を誕生させる技法が発明した。

 この技能の植え付けと優秀な人間の肉体により、クローン兵士は、超人的な実力を有する。
 兵士に必要な技能と精神、肉体全てを持つエキスパートなのである。

 クローニング技法の発達によりローコスト化も進み、VIP帝国は量と質両面で太陽系の支配を進めてきた。
 つまり、帝国の兵士は全てが精鋭。手練の集団なのである。

(  ゚¥゚)(そう、たかが、産まれた時からの熟練兵士。それだけだ)

 彼らが産まれた時からの熟練兵士ならば、辺境の民は産まれる前からの兵器である。


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