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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
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:
◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:35:51 ID:4QLUhYnU0
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背中に隠した機構弓と矢を抜き去り、弦に矢尻を掛ける。
いつでも矢を射かける姿勢を取りながら、コロニーの高い天井付近の壁を歩きながら、トラギコを追う。
「ヤモリ」と呼ばれる太古の生物から着想を得たという、ファンデルワールス力を利用した特殊な靴を利用しての芸当だ。
踏ん張りの効きにくい壁面で矢を射掛けるのは多少骨が折れるが、辺境の民には造作ない。
辺境の民は地に足がつけば安定するのだ。否、極論どんな状況でも矢を射掛けることが出来なければ、辺境の民を名乗れない。
任務の最中に、構えを取れないことはすなわち、死である。
トラギコが路地を進んでいく。
人気のない、小道。人攫いが最も狙いやすい好機。
不審な人影が、少年の後ろから忍び寄る。それを見て、俺はニヤリと笑った。
( ゚¥゚)
人類の滅亡を防ぐため、獣を絶滅させる技術と武力を得るため、クシナイアンは一部の人間を辺境のコロニーに隔離した。
『獣』は相手が強いほどにその強さを増す。
故に何の対策もなく、絶大な力を持つクシナイアンは、力を持つが故に滅ぼされた。
だが、隔離された我々は発見されることなく、数千年の間『獣』への憎悪を膨らませ続けた。
そこで我々が行ったのは優生学と戦闘技術の研究だ。
生誕した辺境の民は「研究者」と「戦士」に分けられ、戦士は成人を迎えると同時に任務達成能力を評価される。
子どもたちは様々なテストと常日頃の経過。それらを厳密に審査され、成人の儀式まで競い合うのだ。
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