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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
22
:
◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:34:45 ID:4QLUhYnU0
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俺、田中ポセイドンはどうにもならない人生を送ってきたと自覚している。
貧民の生まれであり、たくさんの年の近い子どもたちが死んでいく中、何とか食い扶持を稼いで生きてきた。
母親は娼婦だった。俺は誰とも知らぬ客から産まれた子供だ。
(;゜3゜)(マジっかよ!)
覚えている限りで一番古い記憶は、母親が前後に揺れる客と重なりあう姿。
お腹が空いたと泣きそうになりながら、それをこらえて終わるのを待っていた。
そんな俺の母親は11の時に性病で死んだ。貧民窟の出身であればよくある話だ。
だから、それからの俺は必死に生きた。人から盗み奪って騙し殺して生きてきた。
そうでなければ、俺はとっくの昔に母親の後を追っていただろう。
そのうち俺はこの辺りでは名の知れたワルガキになり、やがてギャング団の一員になるのは必然だった。
この仕事も、本当は気が進まないが、それをしなくては死ぬのは俺だ。
下っ端の俺はいつか捨て駒として死ぬ。その前に自分が有能であることを示し、上に登らなくてはならない。
ギャングの考えることなんて、いつだって同じだ。
そのために年端の行かぬ子供を拉致し、どこかへ監禁する。これが今の俺の仕事だ。
自分と同じような境遇の子供を捕まえて売り払うことに嫌悪がないわけじゃないが、仕方がないと割り切っている。
いつか、報いを受ける日が来るのかもしれない。そう思ったことは何度もあった。
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