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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
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◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:33:39 ID:4QLUhYnU0
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問題は、外から見れば一瞬の移動であっても、内部は光年分きっちり時間が過ぎることだ。
それを解決するため、人間を分子レベルでデータ化し分解。その後に組み立てる技法を利用することになった。
どういうことかといえば、つまり、密航することができないのだ。もし、黙って侵入すればまず急加速のGで死ぬ。
仮に強烈なGを生き延びたとしても、内部は数百年間タイムリープを繰り返す。間違いなく寿命が尽きるだろう。
密航ができない。ならば正規の手段で人民輸送船に乗るしかない。
だが、彼らは貧民であり子供だ。金を稼ぐどころか、その日を生きるのが精一杯だろう。
当然ながら、仮に金を貯められるとしても、相当な時間が予想される。
(=゚д゚)「最低の貨物船に相乗りして8万クレジット。2ヶ月あればなんとか……」
二ヶ月。論外だ。待てない。
ケレスで捕らえられたという『獣』も、いずれは帝国の研究衛星・月へ輸送されてしまう。
そうなれば、いくら辺境の民といえど手を出すのは困難だ。
8万クレジットくらい端金である。だが、僅かな金銭を渡して命の恩を返したというのも戦士の名折れだ。
とはいえ、一週間用心棒に徹しただけで見捨てるのは、俺の命は一週間より軽いと言っているようなものだ。
僅かな逡巡。あれしかないか。本来任務と関係ない暴力は避けたい所だが、仕方がない。
俺に武の才はなく、武の道も未だ半ば。その武力は辺境の民としては三流もいいところの半人前である。
だが、それでも俺は武人であり、辺境の民である。
辺境の民は、女子供さえ、辺境外の人間を遥かに上回る暴力を持つ。
なぜならば、我々は一人ひとりが『獣』を殺すために鍛え上げられた刃であるからだ。
( ゚¥゚)「おい、トラギコ。貴様は己の弟のために命を張る覚悟はあるか?」
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