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(  ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです

19 ◆d7bMXbKy6Q:2016/04/03(日) 04:32:02 ID:4QLUhYnU0
19
 
(=゚д゚)「エリスは同じ帝国の勢力圏で戸籍がない俺らでもパスポートは不要だ」

 なるほど道理は得た。
 つまり、彼らが輸送船に乗るための賃金を稼ぐまで、貧民減らしを画策する奴隷商人から身を守ってほしいらしい。
 だが、そこで俺の問題だ。俺はできれば一週間。その間に恩を返しきりたい。

(  ゚¥゚)「となれば、あとは輸送船へ乗る賃金だが、いくら掛かる?」

 本来ならば、もっと早くにコロニーを出たい気持ちはある。一週間も本当は待てない。
 だが、現状を鑑みてそれを諦めるとしても、もって出港許可が取れる一週間が限度だ。
 ならば俺は、彼らを一週間以内に助ける方法を考え無くてはならない。

 だが、問題は金だろう。
 現在、惑星間移動は時空間跳躍航法と呼ばれる技術で成立している。
 この航法は「分解冷凍睡眠」が必要だ。分解冷凍睡眠、冷凍睡眠と銘打つが人間をデータ化し、再構築する技法である。

 現在の時空間跳躍航法は、亜光速航行技術とタイムリープ技術を組み合わせた技法だ。
 そして、タイムリープは発動した瞬間へ未来から移動する技術と言える。
 決してファンタジー映画や小説のように、様々な時代を飛び交う技術ではないのだ。

 では、亜光速移動する技術とタイムリープを組み合わせた結果。どうなるか?
 光速に近い速さで10秒進んだ後、10秒前に戻るワームホールが発動し、出発直後の時間へ10秒進んだ位置で戻る。
 これを繰り返すことで0秒で数千光年を進むことができるようになったのだ。

 これが時空間跳躍航法、通称・ワープ航法である。


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