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( ゚¥゚)わが赴くは獣の群れのようです
12
:
◆d7bMXbKy6Q
:2016/04/03(日) 04:20:54 ID:4QLUhYnU0
12
( ゚¥゚)「ふん」
彼にどんな事情があるかはわからない。だが、助けてもらった以上、恩は恩である。
俺は確かに辺境の民である。『獣』を滅ぼす使命を帯びてここにいる。
だが、俺は辺境の民である前に侠者だ。受けた恩は必ず返すのは、侠者の努めだろう。
( ゚¥゚)「だが、受けた恩は返す。貴様が望むことをしよう」
(=゚д゚) 「おい、人のこと蹴り飛ばしていう言葉かそれ?」
( ゚¥゚)「そこは貴様の自責だ」
滑りこんだのは、大通りから離れた得体の知れないすえた臭いがたちこめる路地だった。
足元には元がなんだったかもわからない、グズグズと黒くヌメった何かがそこらに飛び散っている。
人工太陽ともに光る帝国の監視から逃れるために、明るいはずの天は布で覆い隠されていた。
(=゚д゚) 「なあ、オッサン強いんだろ?」
( ゚¥゚)「さあな。辺境人としてはまだまだ半人前だ」
(=゚д゚) 「ヘンキョウ? ま、憲兵を三人も素手で殴り飛ばしちゃうんだから十分だ。なあ、俺の用心棒してくれよ」
黒い何かを足の裏で潰し、そこでようやく自分が貧民街に辿り着いていたことに気がついた。
貧民街は大通りから最も離れた地域にある。このスペースコロニーの掃き溜めだ。
薄汚れた路地の壁一面にまるで蜂の巣のように穴が開いている。
その一つ一つに備え付けられた棺桶のような粗末な簡易ベッドが彼らの住居だ。
いや、そのベッドすら上等な部類であり、廊下には所狭しと耐熱シートでテントが張られ、そこには年端もいかない少年が蹲っている。
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