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SSスレ「マーサー王物語-拳士たち」第三部
49
:
名無し募集中。。。
:2021/10/29(金) 00:26:24
るるあーりーがんばれ
なんかあの曲出てきそう
きそかわいい
50
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/30(土) 02:17:10
ルルが助けを求めたその瞬間、アーリーは走り出した。
大切な後輩を痛めつけるキソラを敵だと認識したのだ。
それを見たルルはひどく後悔する。
自分のせいでアーリーVSキソラのマッチメイクは始まってしまった。
もう取返しはつかない。
「アーリーさんっ!……そいつはっ……」
キソラの特殊能力である愛のオーラ。せめてその特徴は伝えねばならないとルルは考えた。
が、キソラから受けたダメージが非常に大きく、言葉を上手く発することが出来ない。
そうこうしているうちにアーリーはキソラの元まで辿りついてしまった。
トンファーを強く握り締めて、無駄にしかならない攻撃を放とうとしている。
「お痛したらやーよ?」
自身の愛され力に絶対的な自信を持つキソラは両手を広げてアーリーの前に立ちはだかった。
ルルの攻撃を全て無効化した実績が有るのだから、無防備にもなるだろう。
アーリーがどんなに強い一撃を繰り出そうとも、当たりっこないと信じ切っているのだ。
トンファーによる打撃も途中で取り止めると思っていた。
だが、アーリーの腕は止まらなかった。
キソラの胸を目掛けて力いっぱいに振り切っていく。
「うおりゃあああああああ!!!」
「!?」
隕石の直撃したかのような衝撃を受けて、キソラは吹っ飛ばされてしまった。
ファクトリーの力でカチカチに硬化させたはずの胸もグチャグチャになり、
通常の人間であればすぐに失血死するほどの多量の血液が流れ出ている。
いや、今のキソラにとってダメージの大きさはどうでも良いだろう。
そんなことよりも、アーリーが愛のオーラを打ち破ったことの方が深刻だ。
「え?……え?え?え?なんで?どうして?」
キソラはこれ以上ないレベルでパニックを起こしている。
絶対無敵の愛され女子だったはずのキソラが、
一転して大ピンチになっているのだから無理もないだろう。
驚いているのはルルも同じだ。
攻撃直前はキソラが異様に愛らしく思えるはずなのに、どうして攻撃が通ったのか不思議でならなかった。
だが、そんなキソラもルルも真因をすぐに理解することになる。
ケダモノのように吠えるアーリー・ザマシランの圧力を前にして、
恐怖で全身がビリビリと震えるのを確かに感じたのだ。
「逃がさないっっ!!!」
アーリーは殺気を全開にしてキソラを追いかけた。
その禍々しさは凄まじく、食卓の騎士レベルまではいかないものの、
かつてのアヤチョ王やマロ、キッカの威圧感と同程度までに達していた。
そう、武道館での戦いを経験した戦士たちは更なる鍛錬を積んで飛躍的に強くなったのだ。
つい最近、殺気のコントロールを覚えたばかりのキソラに対抗するには十分すぎるほどだった。
しかし、ファクトリーの感染が進んだキソラのオーラを掻き消すにはそれだけでは足りない。
もう一つの理由をアーリーがすぐに見せてくれる。
「よくもっ!よくもルルちゃんを!!!!」
(アーリーさん!)
キソラの愛のオーラが通用しなかった理由、それはアーリーがキソラを強く憎んでいたからだ。
2人は初対面。本来ならばキソラ・ン・アイウエをいきなり憎むことなんて出来ないはず。
だが、愛する後輩を傷つけられたならば話は別だ。
キソラに対する好感度は一瞬でマイナスに振り切り、愛されオーラのバリアを粉々にブチ壊していく。
「絶対に許さへん!後悔させたるわっ!!!!」
「きゃあああああああああ!!!」
51
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/30(土) 02:18:17
>>49
今回の話ではJuice=Juiceの歌を2曲出そうとしているんですよ。
そのどちらかかもしれませんね。
52
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/10/31(日) 06:44:38
(って、ちょっと待って!キソちゃんはオーラなんか使わなくても強いじゃん!)
憎しみを向けてくるアーリーに愛のオーラが通用しないのはハッキリした。
それは非常に手痛いが、そもそもキソラは椿姫の一員。要はファクトリーの感染者なのだ。
身体をガチガチの戦闘向きボディに造り換えることくらい容易い。
「いざ、尋常に……え?」
キソラがアーリーに向き合うのと同じタイミングで、アーリーは両手のトンファーを振り下ろしていた。
遠心力とアーリーの腕力がしっかりと乗っかったトンファー「トジファー」は重いなんてもんじゃない。
キソラの両肩にメキメキとめり込み、肩の骨を粉々に砕いてしまった。
「ぎゃああああああああ!!」
ファクトリーの力で強化した身体は確かに強いだろう。
だが、銃士も帝国剣士も番長も、
同じくファクトリーに感染した拳士らと何度も手合わせすることで鍛えられていたのだ。
格闘技をマスターした拳士と良い勝負をするくらいなのだから、
戦闘においては素人のキソラを圧倒するくらい朝飯前なのだ。
「アーリーさん……こんなに強かったなんて……」
新聞記事を鵜呑みにはしていなかったが、結局どこか色眼鏡で見ていた己をルルは恥じた。
考えてみれば当然のことじゃないか。
アーリー・ザマシランは選挙戦でも武道館での戦いでも常に強者に立ち向かっていた。
そんな戦いを続けてきたアーリーが弱いはずが無かったのである。
「くそぉ……だったらこうしてやる!」
両肩にトンファーを押し込まれてピンチだったキソラは、その2つの肩を強く意識した。
そして、普段は全方位に振りまいている愛のオーラをトンファーのみに向けて放出したのだ。
キソラの愛されオーラの対象は人間だけではない。
彼女はモノにも愛される。
キソラを傷つけることを嫌った二本のトンファーは、アーリーの力とキソラの愛との板挟みにあい、真っ二つになる道を選んだ。
「!」
「ハァ……ハァ……アナタよりもトンファーの方が見る目あるね。」
武器を破壊できたのでアーリーはパニックを起こすだろうとキソラは予想した。
しかし、アーリーは少しも驚いていなかった。
ベリーズのシミハムが人間ではなく自身の武器の存在を消した事実を知っているからこそ、
まるで動じることなく次の行動に移ることが出来たのである。
「必殺!”Full Squeeeeeeeeeze”!!!」
武器が通用しないなら己の肉体で締め殺せば良い。
アーリーはキソラに抱きつき、果実を搾り切るかのように強く強く抱きしめた。
並の人間であればすぐに背骨が折れて圧死することだろう。
しかし、キソラにも意地があった。
「ぐぎぎぎぎ……」
奥歯が砕けんばかりの勢いで歯を食い縛り、燃費度外視のオーラの放出を行う。
アーリーは全力でキソラを搾ろうとしているが、キソラだって全力で愛されようとしている。
両者のエネルギーが拮抗し、不本意ながらもアーリーは腕の力を緩めてしまう。
このまま決着がつかず平行線になるかもしれないと思われたが、
アーリーはこの状況でも勝利するビジョンを浮かべていた。
(ルルちゃん!)
(アーリーさん!?)
アーリーは寝転がっているルルをキッと睨みつける。
その鋭すぎるアイコンタクトは、ルルの心を焚きつけるものだった。
“君のギラつく本性 曝せ”
ルル・ダンバラ・モミジクバルには、そのような叱咤激励が確かに聞こえていた。
53
:
名無し募集中。。。
:2021/10/31(日) 10:52:21
オーラで武器壊せるてすごいな
54
:
◆V9ncA8v9YI
:2021/11/02(火) 01:30:11
すいません、ちょっと忙しくなったので更新止まります……
週末ごろには戻れるように努力します。
>>53
オーラというよりはアーリーが壊したイメージです。
トンファーがキソラを傷つけまいとその場に留まり続けるので、
アーリーが力を加えたら折れちゃった感じですね。
55
:
名無し募集中。。。
:2021/11/02(火) 08:30:39
無理せんでな
56
:
名無し募集中。。。
:2021/11/11(木) 23:42:42
楽しみにしている
57
:
名無し募集中。。。
:2021/11/25(木) 00:08:14
アーリー三代目
58
:
名無し募集中。。。
:2021/12/31(金) 23:05:41
きそ、まなかん、るるちゃんサブリーダーおめ
59
:
名無し募集中。。。
:2022/01/02(日) 01:16:25
きそ、まなかん、るるちゃんサブリーダーおめ
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