したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

リゾナントブルーのMVからストーリーを想像するスレ 第160話

346名無し募集中。。。:2020/08/04(火) 04:12:31
照れ隠しというわけではないが、言葉の代わりに相手に向かって走り出す。
相手が刀を得意とするわけではなさそうな以上、こちらに一日の長がある。ならば、一気に畳みかけるまで。

瞬時に相手の懐に飛び込み、切っ先を斜に走らせた。
それをまるで拳を打ち下ろすような動作で思い切り叩きつけて防御する剣士。

この動き…空手か!?

楓の予測は当たっていた。
鉄槌の後に来るのは、正拳突きを礎にしたような、刺突。
鋭い刃が、上半身を無防備に晒した楓に襲い掛かる。

現れたのは、武骨な金属製の、盾。
その頑ななまでの耐久力が、切っ先の一撃を弾いていた。

「形状変化(シェイプ・チェンジ)」。
手にした物質の素材はそのままに、形状だけを変える能力。
その力を用いて、金属盾を日本刀のような、いや、楓が思い浮かべる理想の日本刀の形に変えていたのだ。
彼女が日本刀を用意しそれを形状変化させるのではなく、その逆を選んだ理由。
それは、「理想のあの人」が携えていた刀に、少しでも近づけるため。
だから。あの人の意志を受け継ぎたいから。
こんなところで後れを取るわけには、いかない。

相手がよろけた隙を突き、楓が再び攻勢に出る。
一完歩を大きく。踏み込み、そのまま再び刀に戻した自らの武器を走らせようとした。
だが、嫌な予感。楓と剣士の間に存在する「何か」に気付き、飛びのく。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板