小説 - 1554283585 - したらば掲示板

1：かたるパフェ：2019/04/03(水) 18:26:25: １
「なーにやってんだよっ！！！」
ダンスレッスンの先生の怒号が飛んだ。
「す・・・スミマセン」
ひたすら謝る子は萌花。
「わたしはこんなユニットに入ろうなんて場違いだったのかも・・・音大で座ってピアノ弾いてればよかったのかも・・・」
萌花は半泣きになり呟いた。
27：かたるパフェ：2019/04/21(日) 11:22:27: ２７
きつい桃姫様
萌花「おはよ」と無表情でそっけなく挨拶を交わす萌花だった。手には大量の楽譜バイエル教本を抱えフォーマルな制服のままだった。
うたのと美葉はジャージー姿だ。
その後続々とメンバーが到着した。ビヨンズ新メンバー３人は他メンバーより早くレッスン場にこないといけないのが暗黙の了解だ。
桃姫「おはよっ外様ちゃん！！それより美葉今日もちゃんとダンス教えろよな！」
ビヨンズは他ハロプロメンバーと違い研修生組が多数を占めるから研修生上がりでない新メンバーには外様呼ばわりするナンセンスな拘りがあった。
しかも人に教えてもらうのに上から目線とはなんとも横柄な桃姫だった。
美葉「わかりました桃姫様」。
桃姫は美葉に視線を向けた後萌花に流し目をした。
桃姫「ん？？？」
28：かたるパフェ：2019/04/21(日) 11:31:41: ２８
桃姫「なんでレッスン用ジャージーに着替えねーんだよっ！」。
ビヨンズ新メンバー３人は他メンバーより早くレッスン場に到着してレッスンできる服装に着替え待機しなくてはならない。
萌花「これがわたくしのレッスン用服装です！！！」とベートーヴェンさながらの気合い入った顰めっ面をした。
桃姫「ん？？どこかの他ユニットみたく制服をステージ衣装に変えるのか？我が軍(ビヨンズ)は？」
と言った矢先にレッスンの先生が入ってきた。
先生「はいはいみんな早く着替えてストレッチとかして準備してねぇ！始めるよ！！」
29：かたるパフェ：2019/04/21(日) 12:25:59: ２９
ツンデレな桃姫
「あっおはようございます先生」と桃姫は先ほどの新メンバーと全く違う声色で萌花と学校は違えど同じ制服で先生に挨拶をした。
同じ制服でも萌花はお嬢様系私立高校音楽科や国立音楽大付属高校的なフォーマルな着こなしけど桃姫はネクタイを緩めブラウスの胸や腕のボタンを外し腕まくりしていかにも区立中学や都立高校のプチギャルみたいなカジュアルな着こなしで対照的だった。
先生「早く着替えな！！！」と低い金切り声で言うレッスンの先生。
何故かハロプロのダンスレッスンの先生は似たような声色ばかりだ！男か？と思われるような低い地声に更年期障害ヒステリーを患っているのか？と間違えるような声色や喋り口調ばかりだ。
30：かたるパフェ：2019/04/21(日) 23:48:11: ３０

低い声と高い金切り声が同居した声色で桃姫を叱っていると桃姫は「先生っわたしはダンスの才能ありますか？」とぶりっ子口調で言った。
ダンス先生「まぁ清野はハロプロ歴代アイドルサイボーグ二号と言っても過言ではないからねぇ！最近はダンスのキレも出てきたし。」
と先生が言うと桃姫は「ありがとうございます。自宅でも先生の教えを守り一人で必死に必死にレッスンしてアイドルサイボーグに到達しました。努力の賜物です」とまるで美葉から教えてもらい最近はダンスを更に上達したということを無視して嘘八百をダンスの先生に報告する人は一人で生きているのではない互いに支え合って生きているのみたいな名言に反する非情身勝手極まりない桃姫だった。
そのとき「オーオーオーオーッ阪神タイガース♪ヒューン」と歌いながらレッスン室の窓からバルーンを飛ばそうとしているメンバーがいた。
窓を開けて次は「ナンナンナンバーワン♪アホアホアホでもただのアホじゃ♪」とタコ焼きレインボーの歌を歌いながらバルーンを飛ばそうとした矢先にパアァァァァァァーンと巨大な音がした。
ダンス先生「岡村っっっっ！！喧しい！大阪に帰れっ！！！」
31：かたるパフェ：2019/04/22(月) 00:02:31: ３１
岡村と名乗るメンバーは大阪の友人が贈ってくれたジェットバルーンをレッスン前にレッスン室の窓から飛ばして遊ぼうとしそれが破裂して巨大な衝撃音がしたのだ。
ダンス先生「危ないよ！！それに破裂する音は煩い！！大阪に帰る？なにやら大阪のB級アイドルの歌も歌ってたみたいだし！！なんなら大阪に帰ってそのアイドルユニットに加入すりゃ良い！たくっ！！！ビヨンズはあんたがいるとB級どころかC級D級E級を通り越してZ級アイドルだねぇ！！！ビヨンズはＡ級アイドルになりたくないの！！」とダンスの先生は金切り声でキーキー長々と岡村と名乗るメンバーに怒号を浴びせた。
「す・すいません・・」
ダンス先生「レッスン前にバルーンで遊ぶとか調子に乗るな！大阪に帰れっ！！」
「いやです！大阪には帰りたくありません！！大阪を捨てた東京の女！東京のアイドルです！タコ焼きレインボーなんか入りたくありません！！ビヨンズに尽くします」
ダンス先生「ならちゃんとしろっ！レッスン前におもちゃ類持ってくんなキーィィィー」
32：かたるパフェ：2019/04/22(月) 18:02:28: ３２
岡村はハロプロ大阪出身ビヨンズメンバーだったのだ。
ダンスの先生の言う通りに従いレッスン着に着替える岡村。
岡村「六甲おろしにぃ♪」と鼻唄をまた歌いながら着替える岡村。
ダンスの先生「岡村！！よけいな鼻唄を歌うな！」
とまたダンスの先生はヒステリーを起こした。
岡村「すみませんでした。叱られるてことは先生は巨人ファンなんですか？」
ダンス先生「そーいう意味じゃなくて！レッスン前はハロプロの歌しか鼻唄で歌うな！！」
33：かたるパフェ：2019/04/30(火) 20:44:59: 主人公小林萌花と平井美葉が高校生ではなく大学生と分かったこととビヨーンズの曲三曲のうち二曲はピアノが全く使用されてないと分かったのでこの小説は終了。
34：かたるパフェ：2019/04/30(火) 21:06:39: 派生する１

ももよ「みんなノッてるかーい？じゃあ次はデスデスロックンロールだよ！！！デスデスデスデス♪」
真っ黒い衣装に悪魔を思わせる真っ黒な装束に真っ黒に塗りたくった能面を被り歌い踊る自称デスアイドルユニットラストライフのセンターももよが音頭を取り歌い始めた。
観客は「デス」「ファ◯◯」「◯ね」「こ◯す」「呪われろ」と不快や災いや不幸を匂わせる言葉ばかり並べて声援する。
みんなに不幸をお届けするマイナス思考デスアイドルラストライフのライブだった。
様々なアイドルやロックバンドのライブに行き様々な吸収をしようをモットーにラストライフのライブに来ていた汐里とこころとりかと紗耶。
ノリにノッて踊っているのがこころと紗耶。
「なーんかやな感じ」と早くこんなライブから抜け出したいと思っているのが汐里とりかだった。
が汐里とりかは考えは一致しても目を合わせようとしない。
汐里とりかはさほど仲良しでは無いからだ。

観客はデスメタル系の攻撃的な観客でもビジュアル系やヒップホップ系のヤンキー的な観客でも演歌のヤクザ的な観客でも俗に揶揄されるアイドル系のキモヲタ的観客でも無い不快さ柄の悪さが漂っていた。
観客たちはサイコパス的なまたは退廃的屈折したような不快な空気を漂わせていた。
観客の目付きは死んだようなどんよりとした目付きの中に鋭い一点の尖った刃物を感じさせるような目付きだ。
35：かたるパフェ：2019/04/30(火) 21:17:25: 派生する２
ももよ「ももよのカラーのピンクを黒く塗れ♪」と歌うももよ。黒は魔をイメージする色だ。

ライブが終わりハングリータイガーで生意気にもサーロインステーキで夕食をとる４人。
こころ「たくさん食べて体力つけなきゃね」とサーロインステーキを頬張るこころ。
汐里はなかなか食がすすんでいない。
こころ「どした？」
汐里「あんなアイドルのライブは苦手で未だ胃腸にも重くくる。あんなアイドルのライブ行くのやめようよ」と言うとりかも
「様々な音楽聴いてきたけどライブ行ったけどあんなアイドルのライブはなーんとなく薄気味悪い・・・・」と言ってステーキを口に入れた。
こころ「あんなの聖飢魔IIやブラックサバスみたいな演出だよ。ネタでしてるに過ぎないよ♪」
りか「最近美輪明宏さんの曲聴いて美輪さんのラジオも聴いてるけど美輪さん曰く歌詞に「デス」だの「呪い」が入った曲を聴くと悪霊が寄り付き不幸になると言っていたよ。あんなアイドルのライブなんてもう行きたくないっ！」と言った。
36：かたるパフェ：2019/04/30(火) 21:23:56: 派生する３
ビヨーンズのレッスン前に美波が大泣きしていた。
「あーあバルーンが真っ黒に塗られてたり壊されたりバルーンにドクロマークが書かれてるうぅぅぅぅ」と泣きながら騒いでいる。
レッスン室には美波がバルーンアートばかりつくり数十個くらいのバルーンが放置されていた。
こころ「どした？落ちつきなよ！悪戯されたのかよ？」と言いながら美波の頭を撫でるこころ。
こころ「さては桃姫だな！！！」
37：かたるパフェ：2019/04/30(火) 22:14:44: 派生する４
桃姫は欠伸と鼻くそを穿りながらレッスン室にくるみと入ってきた。
こころ「桃姫！！！美波ちゃんのバルーンに悪戯したでしょ？美波ちゃん号泣してるよ！！」と言うと桃姫は「はぁ？」という表情をした。
こころ「惚けるんじゃないよ！」。
ビヨーンズで悪戯沙汰があると何故か真っ先に疑われる桃姫。
くるみは美波の背中をさすってやり落書きや破られたバルーンを見た。
くるみ「この悪戯は桃姫じゃないと思うな」とピンクのバルーンに真っ黒なペンで綿密に描かれた黒装束を来て釜を持ったドクロの絵を見ながら言った。
くるみ「桃姫がこんな上手い絵を描けると思うか？」とドクロが描かれたバルーンをこころに見せた。
こころ「なるほどこんな写実的なドクロを桃姫が描けるわけが無いもんな」と苦笑いをした。
美波は「犯人は桃姫ちゃんじゃない！たーぶん汐里さんだ！！」
次の疑いは桃姫から汐里に向けられた。
38：かたるパフェ：2019/04/30(火) 22:41:56: 派生する５
「ラストライフ」と英文字で書かれた文字や「呪」だの「怨」と真っ黒に書かれた文字のバルーンもあった。
こころ「これ他愛の無い悪戯てレベルじゃないよ！悪質な悪戯いや犯罪レベルだよ！」
と文字を見て言った。
くるみ「これは酷い！汐里ちゃんは酷いことすんなぁ」と言うと「待ってラストライフて言葉は昨日のあのデスアイドルユニットのラストライフってこと？だったら汐里ちゃんが犯人では無いと思う」とこころが言った。

同じ頃りかはポニーテールで揺らした髪を振り乱し事務所に向かっていた。
レッスン遅刻だ。
と同時に萌花とばったり出くわした。
りか「あっおはよう」萌花「おはよう」
お互い壁が無くなりタメ口で挨拶をした。
萌花「遅刻したけどもう歩くつもりえへへ」と開き直る萌花。
りかは「昨日は考え事して眠れなくて遅刻しちゃった」とすぐ何かのせいにして言い訳がましいりかは研修生時代から変わってない。
しかしりかは深刻な表情になった。
萌花「どした？」
りか「例えばデスメタルや黒魔術系音楽やうーん不幸な人や変な死に方した人が歌ったりプレーしたり作曲したりする曲聴くと不幸になるのかなぁ？」
とりかが言うと萌花は「その理屈だとクラシック作曲家はシベリウスの曲しか聴けなくなるよ」
りか「どして？」
萌花「クラシック作曲家で大往生老衰が死因の作曲家はシベリウスだけだもん」
39：かたるパフェ：2019/05/01(水) 11:27:49: 派生する６

萌花「３５歳で死んだクラシック作曲家の曲聴いてみんな３５歳で死んでる？ましてやその作曲家は聴くと未病対策になるていう論文出てるケースあるし。クラシック作曲家の大半はシベリウスを除いて今の日本の平均寿命に満たなくして病死してるし。１００歳過ぎたおじいちゃんがどちらかと言えば長生きでなかった美空ひばりさんのカラオケを昔から熱唱してるし・・・」
りか「そ・・・そうだよね。」
萌花「淡谷のり子さんは長寿だったけど若い頃は不幸で苦労が絶えなかった。だったら淡谷のり子さんの曲聴くと不幸になるぞと言えばそれまで。人なんて粗探しするとなんでもかんでも不幸だの災いだのにこじつけられるからそんなの気にすることないよ」
りか「そうだよね」
40：かたるパフェ：2019/05/01(水) 11:47:57: 派生する７
りかと萌花は手をつないで事務所に向かった。
萌花の言葉を聴いたりかは「ラブミーテンダー♪」と口ずさみながら歩いた。
りか「過食症による糖尿病合併症を患った歌手の曲を聴くから故に普段から食生活に気をつけるつもり。つまり物は考えよう」と考えを改めた。
りかは萌花から手を離し眼鏡を外し事務所のレッスン室に入るとりか萌花を除いたメンバーが全員集まっていた。
くるみ「こっちのバルーンには６６６と書かれているぅ・・・これは縁起悪い数字だよ！！」とか言ってビヨーンズメンバーがザワザワしていた。
41：かたるパフェ：2019/05/01(水) 11:58:33: 派生する８

こころ「ラストライフのライブに昨日汐里ちゃんたちと言ったけどラストライフのライブに一番嫌悪感を抱いてた汐里ちゃんがバルーンにラストライフて書く筈が無いよ」
レッスン室に入ってきたりかは唖然としていたけど数分全体を見渡し各メンバーの会話を聞いてだいたいの状況を把握した。
そしてりかは言った「このバルーンに酷いことをしたのは汐里さんだと思います！」
りかは他メンバーにはちゃん付けするのに汐里にはさん付けしてよそよそしい。
りか「ラストライフでバルーンに書いたのは汐里さんと疑われないためのフェイントだと思います」とりかが言ったときにこころは「りかが怪しい」と察した。
こころ「りかちゃんもラストライフのことを嫌悪してたじゃん・・・ていうか汐里ちゃんと確執あるから汐里ちゃんに全てなすりつけようとする気満々な感じがする」と内心思った。
42：かたるパフェ：2019/05/01(水) 12:04:22: 派生する９

くるみは泣いているのが収まったが未だ落ち込んでいる美波にポッキーを与えなだめた。
ポッキーをほうばりやや機嫌を取り戻した美波。
くるみ「さあ気持ちを切り替えてレッスンするよ！好きだ好きだ好きだきだきだ！ビヨーンズは好きで好きで仕方ない♪」と他アイドルユニットの曲を替え歌にして口ずさみながら。
こころは「ビヨーンズのレッスンをするときは他ユニットの曲を口ずさまない」とくるみに言った。
43：かたるパフェ：2019/05/01(水) 12:30:05: 派生する１０
レッスンが終了し着替えるメンバーたち。
紗耶「今日もラストライフのライブ行かなきゃ！そうだ美波ちゃんもラストライフのライフ行かへん？？」紗耶はムースをつけてレッスンで乱れた髪を整髪していた。
紗耶「今日は散々だったしラストライフのライブ行ってストレス解消すりゃ良いんだよ♪ 綺麗事な歌詞の曲を歌うアイドルやミュージシャンのライブなんかよりあえてヒールを徹するアイドルやミュージシャンのほうがかえってストレス解消できるよん♪」
と言うとくるみは「今日バルーンにラストライフと悪戯された美波にライブを連れて行くとかえって心の傷広げるだけだよ！もう少し配慮を考えろ！」と紗耶を叱った。
紗耶「ごめんなさい・・・でくるみちゃんはラストライフのライブ行かへんの？」と言うとくるみは「私は占い講座に行くから」とその淡い黒眼を光らせて言った。
くるみはたまに占い師や霊能者みたいな風貌を漂わせるだけあり占いに凝っていた。
そのとき美波「ラストライフのライブに行ってみたい」とくるみの言葉に反したことを言い出す美波だった。
44：かたるパフェ：2019/05/01(水) 12:41:48: 派生する１１

りかはレッスン後に１人でマクドナルドで軽い夕食を済ませ家路に急いだ。
電柱には女性の全裸の写真がベタベタ貼ってある。
りか「お下劣だわっ」と眼鏡を外し眼を逸らした。
りかは超がつくくらい清純派でそういう類は大嫌いなのだ。
道を歩く電柱全てに同じ全裸の写真が貼られているから眼鏡を外した。
りか「やだー！！！！ん？？飯窪さん？？」とあえて電柱を見たくるみ。
くるみ「やだーーわたしじゃーーーんなんでーー！！なんでーーーー！！！やだーやだーやだーやだー！」
りかは電柱に貼られてある写真を剥がし自宅に向かい走った。
自宅の門の前にも同じ写真が・・・。
だれかがヌードモデルの写真にりかの顔を合成したのだ。つまりだれかがりかのアイコラをして嫌がらせをしたのだ。
45：かたるパフェ：2019/05/01(水) 13:05:55: 派生する１２
ライブハウスに入る前の紗耶と美波。
紗耶「元気出しいやみいみい」
美波「うんもう大丈夫！もう新メンバーの萌花うたの美葉とは口も聞かないつもりやから」
美波はバルーンに酷いことをしたのは新メンバーの３人と決めつけていた。
思春期の女性にありがちな感情と思い込みだけで決めつける癖が美波にもあった。
紗耶「あたしもうたのちゃんか萌花ちゃんが犯人だと思ってるから」と言った矢先にライブハウスにももよが入って行く姿を見た。
紗耶「あっ！」と仮面を被りライブハウス裏口に入って行くももよがいた。
紗耶「８頭身くらいあってスタイル抜群やなぁ！でもわたしより５センチくらい身長は低い」
ももよは８頭身あり実際の身長より１０センチくらい高く見える。
美波「なーんかいきなり懐かしいこと思い出しちゃった！研修生時代のことをなんでやろ・・・」。
46：かたるパフェ：2019/05/01(水) 13:36:48: 派生する１２
汐里はレッスン後に１人で自宅に向かっていた。
夜道を歩いていると後ろから気配がする。
汐里「ん？？」
汐里は振り向いた後にまた自宅に向かい歩きだした。
また汐里の後ろをつけてくる足音が・・・・。
汐里「誰や！！！なんか用かぁ！！！」
汐里はああ見えても気が強い。少しだけ清楚な下からヤンキーの気配が垣間見られるから不気味な気配にもたじろかない。
汐里は怒鳴った後に更に家路に急いだ。
すると携帯に着信音がした。
携帯をとっても無言で切れた。
汐里「なーんか誰かが意図的にわたしに嫌がらせしとるみたいやな！負けへん！」。
47：かたるパフェ：2019/05/01(水) 15:01:27: 派生する１３

うたの美葉萌花３人はレッスン終了後にお洒落なパスタ屋で夕食を食べていた。
洗練されたいかにもハイカルチャーな萌花がオススメの店だ。
うたのがツルツルっとパスタを口に入れて口元をトマトソースだらけにしながら言った。
「今日の騒動を非研修生メンバーに巻きこまないで欲しいよねぇ！あのバルーンに酷いことしたのは研修生同士の内ゲバでしょ？たーぶん紗耶ちゃんが犯人だよっ！でバルーンにラストライフて書いたのも紗耶ちゃん！美波ちゃんと紗耶ちゃんの大阪時代からの確執があるんじゃないの？」と言った。
萌花はうたのにナプキンを渡しながら言った。
「私は違うと思うなぁバルーンにあんなことしたのはくるみちゃんだと思う！」とだけ言った。
48：かたるパフェ：2019/05/01(水) 15:23:05: 派生する１４

萌花「ねぇ魔術による呪いってあると思う？」と２人に萌花が言った。
うたの「思う」美葉「わかんない」
萌花「あれはトリックがあって呪いとか嘘偽り言ってその対象となる相手を精神的に参らせようとしてるだけだよ。非科学的な概念を持ちだしていかにも相手に呪いかけると脅すと日常の様々な嫌なことやトラブルもそのせいにさせて精神的に追い詰めることができる。で」
美葉「で何？」と美葉はペリエを飲みながら言った。
萌花「あのバルーンにはいかにも非科学的な呪いや不吉なことを思わせる文字が書かかれていたよね。で最近占いだのみたいな非科学的な世界に入り込んでるくるみちゃんが犯人だよ」
美葉「でも生真面目なくるみちゃんがそんなことするかなぁ？わたしは美波ちゃんの自作自演だと思うけどなぁ」
３人は犯人は「紗耶」「くるみ」「美波の自作自演」と分かれた。
49：かたるパフェ：2019/05/01(水) 15:40:37: 派生する１５
うたの「とにかくレッスン室の合鍵を渡されるメンバーは研修生出身メンバーだけだし。新人メンバーは渡されないからわたしたちには関係ないってこと。そんな話よりとにかく食べましょう」
ビヨーンズメンバーの中で自由にレッスン室に合鍵を渡され出入りできるのは長年研修生からいるメンバーだけだった。加入して１年も満たないメンバーにはまだ渡されなかった。

次の日凄い形相でレッスン室に入ってきた汐里。
りかを除いて各メンバーの空気がギスギスしていた。それは汐里だけに一方的に向けたものではなく互いにギスギスしていた。
くるみ「あらりかちゃんは？」
怜奈「りかちゃんは体調不良で今日はレッスンお休みみたいなメール来たよ」というと
汐里は「あのバカ昨日はよくも」とお腹の中で怒りを必死に堪えていた。
一方りかは自宅でショックで寝込んでいた。
りか「リベンジポルノ攻撃した汐里さんは許せなーい！！！」と布団の中で呟きながら・・・・。
50：かたるパフェ：2019/05/01(水) 15:50:42: 派生する１６
レッスンが終了し１人だけ騒動に無縁みたいな態度の夢羽が「今日もレッスン終了お疲れゆっはーゆはゆはゆはねユハネの黙示録」と語尾遊びで言った途端にくるみと萌花の視線は夢羽に向けた。
萌花「まさかまさか夢羽ちゃんがあんなことを・・・・」と内心思ったけど口に出さなかった。
夢羽は笑顔で「くるみちゃんどした？」と問うたけどくるみは「いやなんでも無い・・・」と言ったままだった。
51：かたるパフェ：2019/05/01(水) 16:06:53: 派生する１７
この日もラストライフのライブハウス前に並ぶ紗耶と美波の２人。
紗耶「うたのちゃんと萌花ちゃんは妙によそよそしいしおろおろしてたなぁ！あの子らがバルーンに酷いことして胸の蟠りが消えてへんと思うでぇ！まあ放置して泳がしとこいつか自滅するから」とライブハウス前で美波に言った。頷く美波。

一方うたの美葉萌花の３人はレッスン終了後にフランス料理店で女子会をしていた。
うたの「紗耶美波の喧嘩が発端でビヨーンズが悪い流れになるのは最悪！！あの２人でバルーン騒動を決着させりゃいいのに！あの２人がしたトラブルでしょ！」と言うと萌花は「いやくるみちゃんも怪しいけど夢羽ちゃんも怪しい！」と言った。

同じ頃りかは「リベンジポルノ女の汐里さんのケータイやパソコンをいつか詮索してやる！」と布団の中で涙ながらにキレていた。

同じ頃汐里は「りかちゃんの嫌がらせをいつか暴いてやる！」と憤慨していた。
52：かたるパフェ：2019/05/01(水) 16:16:38: 派生する１８

紗耶と美波はうたのと萌花を疑い。
うたのは紗耶と美波を疑い。
萌花はくるみと夢羽を疑い。
りかは汐里を疑い。
汐里はりかを疑い。
疑心暗鬼が交差するビヨーンズ内部だった。
53：かたるパフェ：2019/05/01(水) 16:35:06: 派生する１９
紗耶「今日のラストライフの他アイドル処刑ライブは最高やったなぁ♪」
美波「ステージで他アイドルユニットメンバーの写真を藁人形に貼って五寸釘で打ちながら歌うもものさんの演出は最高♪」とライブが終わり会話する２人だった。
紗耶「次回のスーサイドライブも行こうな」。
ラストライフは他事務所アイドルユニットを処刑と称してそのアイドルユニットメンバーの写真を藁人形に貼り五寸釘で打つという否定派から見たらなんとも残酷下劣極まりないライブだったのだ。
美波「でもうちらのユニットは処刑の対象にされてなかっだよな。ももよさんはうちらビヨーンズが好きなんやろか？」
と美波が言った時に筋肉隆々の能面をしたボディーガードの男に囲まれたももよがライブハウスから出てきた。
「ももよちゃーんデスデスデスデス」「ももよちゃーん６６６」と不吉な言葉を口にする出待ちファンたち。
美波「あっももよさんや握手してもらおうか」と言った時にももよの被る能面の目の隙間と美波の目が合った。
即座に筋肉隆々の男が「はいはいどいたどいた」と遮られた。
美波「ももよさんてなーんか見覚えある仕草なんだよなぁ・・・」
54：かたるパフェ：2019/05/01(水) 16:50:57: 派生する２０
くるみは占い講座を受けていた。占い講座には個人講座と集団講座がある。
先生「皆さーん！人で邪気があり邪悪な人は八重歯がありいつも笑顔を絶やさない人でーす！しかも昔のアニメが好きな子なんていうのは裏があり陰湿でーす！私もそーいう彼女と付き合っていて陰湿な目に合いましたー」と左右のレンズが赤と緑のいかにも胡散臭い占い講座の先生の板書と話をノートに取り聞くくるみ。
そもそも占いは基本的なことは信用できるけどいつのまにか人間心理学にすり替わりしかも各々占い師の個人的経験値をもとに主観で言いたい放題なのが昨今の占い師事情だ！
はっきり言って占いの大半はインチキなのだ！！！
しかしいつも真剣生真面目なくるみは必死になり聞き入っていた。
くるみ「いつも笑顔を絶やさない八重歯がある人は裏があり陰湿なんだなぁ」と思ったときに「やはり夢羽だな・・・」と察した。
55：かたるパフェ：2019/05/01(水) 17:13:30: 派生する２１
全裸ハイコラを貼られた事件で落ち込みショックで寝込むりか。
このことは誰にも打ち明けられない恥じらいがあった。
りか「まさか街中にいや新宿渋谷に貼られていたら」と思うといてもたってもいられないりか。
「汐里さんがそこまで手の込んだことはするわけないか・・・」と汐里を完全に疑ってかかるりかだった。
「私の自宅を知っているのはビヨーンズメンバーだしぃ！汐里さんに違いない！汐里さんを尾行してやり証拠つかんでやりたいっ！負けるもんか！」と言って北島三郎と渡辺美里の「マイレボリューション」を聞いて寝床から起き上がるりか。
気合いの入る演歌や昭和後期のメッセージソングを聴いて立ち直ろうとする強い子りかだった。
りかは胸を貼りレッスン室に訪れた。
そこにはこころとくるみが先にいた。
こころ「おはよりかちゃん」とりかのこの数日の事を知らないこころは疑いの目でりかを見た。
こころはバルーン事件をりかの仕業と疑っていた。
こころ「元気だった？もう変なことしちゃダメだよ！」と決めてかかるこころ。
こころはりかの事を知らずにバルーン事件を起こした罪悪感から仮病を使い数日レッスンを休んだと思い込んでいた。
りか「？？？・・・・バルーン事件なんかよりもっと酷い目に私は合ったのに・・・」と言い出したかったけど口に出せないりかだった。
56：かたるパフェ：2019/05/01(水) 17:19:10: 派生する２２
くるみはりかに「何か嫌なことあったんでしょ？嫌がらせされたとか？」と問うとりかは「いや・・・風邪ひいただけで・・・」とうそぶいたが一瞬くるみを見た。
りか「あんな嫌がらせするのは汐里ちゃんでなくてもしかしてくるみちゃんかもしれない・・・なんで嫌がらせとか知っるの？？？？」
57：かたるパフェ：2019/05/01(水) 17:22:38: >>52
くるみは夢羽を疑い
こころはりかを疑い
更にりかは汐里だけでなくくるみを疑い始めビヨーンズは疑心暗鬼の縺れの泥沼に陥っていた。
58：かたるパフェ：2019/05/01(水) 18:20:20: 派生する２４
くるみは占い能力や霊能力はないけど勘は鋭く他メンバーの顔色や表情程度までは何があったか察することができた。もちろん事件の犯人捜しはできる能力はない。
くるみ「りかちゃん何かあったら相談するよ」とりかに言った。
そのときダンスの先生が入ってきた。
「他アイドルニューース」と言って昨今のアイドルニュースを毎週報告する時間があるのだ。
59：かたるパフェ：2019/05/01(水) 18:30:37: 派生する２５
先生「まずワンピクセルがオリコンチャート２０位入り！田辺奈菜美センターだってさ！トップ１０もあと少し」と言った途端怜奈は感慨深い表情になった。
「奈菜美ん・・・・」
怜奈なそういうとレッスン室の床に寝そべった。
怜奈「奈菜美んの汗と涙がここに張り付いてるんだねぇー！もちろん一番汗と涙がしたたり張り付いてるのはわたし！」と言って泣き出した。
先生「この床にはハロプロユニット以外のアイドルユニットに派生していった子の汗と涙が張り付いているんだよ！！」と言うと怜奈は号泣した。
先生は怜奈の背中を摩りながら「次は悲しいニュースです！ラストアイドルのセンターのももこちゃんが休養しました！」と言うと紗耶と美涙の目から涙が溢れた。
60：かたるパフェ：2019/05/01(水) 18:49:17: 派生する２６
紗耶と美波は「なんでーっっっっ」と言いながら床に埋もれ号泣する。
先生「ももこちゃんは長期休養だって。ある情報筋からは行方不明という噂がある。事実上引退になるでしょう」
紗耶「どうしてももこちゃんは試練ばかり与えるのですか？？？？一方的にハロプロ研修生を解雇され・・せっかくせっかく掴んだセンターを・・・」
と号泣する紗耶に先生は「あの一方的解雇は仕方なかったんだ・・・ああするしか・・・」。
61：かたるパフェ：2019/05/01(水) 19:54:56: 派生する２７
紗耶「ああするしかとはどういうことなのです？教えてください！」と紗耶は先生に詰め寄ったけど先生は「大人の事情」としか答えようとしなかった。
先生「ももこちゃんもこの床に汗と涙を流した他事務所ユニットに派生した仲間だから心配だねぇ・・・・・」
紗耶と美波はまだ床に涙を落としている。
先生は話題を変えた。「ラストアイドルに変わりオリコンチャート１位になった同じラストでもラストライフのほうにはあまり変わり持たないこと！今や教育委員会はおろか文部科学省や国会でも取り沙汰されてるアイドルだから。何やらライブで下品なことや呪いや死を煽っていて来週はスーサイドライブとか言うなんか物議醸しそうなライブするからねぇ青少年健全育成に反する反社会的アイドルユニットらしい」と注意を促した。
62：かたるパフェ：2019/05/01(水) 20:19:49: 派生する２８
ラストライフのチャート急上昇「みんなでスーサイド」という曲は明らかに死を煽っている。アイドルユニットがこういう歌詞の曲を歌って良いのか？と学校や教育委員会にクレームが来て文部科学省や国会沙汰にまで発展していたのだ。
各々の事務所のアイドルユニットもラストライフだけとは共演しないみたいな各事務所自主規制連携が施された。
泣き止んだ美波は「来週のスーサイドライブ行きたかったのになぁ・・・」と呟く。

先生「はい今日はレッスン終了！！！みんなの気持ちが派生しててんでばらばらでみんなレッスンできる感じじゃない！！」と言ってレッスンを止めるように言った。
こころは足早に着替え他メンバーと交わることなく事務所を出た。
こころ「こんばんわ」と道場を訪ねると下段回し蹴りをしている中年男性がいた。
中年男性「おおっこころちゃん久しぶりぃ！元気かぁ！！」
こころ「誠先生久しぶりですっ！！わたしもフルコン系したいなぁ」
誠は松岡誠と名乗りこころの空手師範だった。元は警官だったけど警官の職が水に合わず空手師範と民間警備会社を経営していた。
誠「フルコンはハードだよっ！！やめときな！！それよりビヨーンズはどう？」と誠が問うと
こころ「ビヨーンズで嫌ーな事件があって・・・なーんか楽しくないです・・・ビヨーンズの誰かていうかりかていう子が他メンバーのバルーンに嫌がらせして・・・」
誠「バルーン嫌がらせしたの見たんだぁアイドルも大変だよなぁ」
こころ「いや嫌がらせしてるとこは見てないけど・・・りかて子が犯人だと思います・・・」
と言うと誠は苦い表情をした。
誠「見てないのになんでそのりかて子を犯人と決めつけるんだ？？？」と前職の癖が出た。
誠は更に凄いことを言った。
「犯人は外部の人間の仕業かも知れないのになんで同じユニットの仲間を真っ先に疑うんだ？こころの所属するユニットの信頼関係なんてそんなものなのか？人間信頼関係が無くなれば終わり」
63：かたるパフェ：2019/05/03(金) 15:41:12: 派生する２９

こころは話題を変えた。
こころ「先生！自由組手でなくて寸止め無しのフルコン空手教えてくださいっ！！！」と言うと
誠「話を逸らすな話を最後まで聞け！ちゃんと聞いたら芦原系でも大山系でも奥義を教える！」。
こころは都合悪くなったり説教臭い話をされるとすぐ話しを逸らして逃げる癖があった。
誠「同じメンバーの子を疑うのは自由だよ！でも犯人と勝手に断定して陰口叩くのは好きじゃないなぁ！こころちゃんのユニットてその程度の信頼関係なんだぁ？そんなユニットなんて先が見えてる！」。
こころは冷や水を浴びせられた気持ちになった。
こころ「私は同じユニットメンバーの子を犯人と決めつけていた・・・なんて愚かなわたし・・・」
誠「こころちゃんはフルコンには向かない！せいぜい型にはまった非自由組み手止まり。思い込みはフルコン空手なんかすりゃすぐ対戦相手のフェイントに引っかかる！！！内面からしてなってない！」
64：かたるパフェ：2019/05/03(金) 15:59:16: 派生する３０

屈強な身体で能面を被った男性３人に囲まれ真っ黒い能面を被ったももよはその屈強な男性１人に顎で合図をした。
すると屈強な男性はコーヒーを女性に渡した。
コーヒーをすするももよは次にもう１人の屈強な男性に「肩が凝った」とだけ言った。
ももよの肩をマッサージする男性。
屈強な男性はももよのボディーガード兼下僕だ。
女王様気取りのももよはナイフを取り出し壁に貼られている写真を見た。
ももよ「まずは手始めにこの子」と言い壁に貼られた写真にナイフを投げた。
貼られている写真は汐里の写真だった。
写真の汐里の喉元にナイフが突き刺さる。
65：かたるパフェ：2019/05/03(金) 18:15:58: 派生する３１
汐里「ああーお腹いっぱい。あー実家のママの京風うどんが食べたい」。
レッスンを終え１人で帰宅した汐里はなか卯できつねうどんを食べて自宅に向かった。
関東風のうどんが苦手な汐里は京風うどんを食べさせてくれるなか卯がフェイバリットな店なのだ。
汐里が歩いているとまた後ろから足音が聞こえてくる。

りかはレッスン終了後に「全裸アイコラをしたのは汐里さんに間違いない！なんらかの証拠を掴んでやる！」と決めつけ遠回りして汐里を尾行していた。
汐里を尾行する前に北斗の拳のラオウみたいな胴回りとプロレスラークラスの胴回りの男に前を遮られた。
りか「汐里さんが見えなくなる早くどけば良いのにぃ！」と内心思うりか。
汐里やりかや屈強な男が歩く路地は人気が少なく薄暗い。
66：かたるパフェ：2019/05/03(金) 18:30:59: >>63
誠「はい反復横飛び」と言われ反復横飛びをするこころ。
こころ「なんで反復をさせるのですかぁ？反復横飛びなんてビヨーンズのレッスンでいつもしてたしぃ」と言うと誠は「フルコンの基礎は柔軟性！芦原系とかだと鞭のようなしなやかな蹴りが飛んでくる！それを上手く捌かないと！組み手止まりの空手に比べ立体的なんだよ！それを捌いて自分の距離感を保つ練習」と言った。
こころ「立体的？？ビヨーーンと立体的な空手もあるのか・・・」と呟く。
67：かたるパフェ：2019/05/03(金) 18:42:27: 派生する３３

誠「今日はここまで。こころちゃんはリズム感あるからフルコンでも通用するよ。アイドルもフルコンもリズム感」と言うとこころは「ありがとうございます」と言った。
フルコン空手になるとムエタイや中国拳法みたいな柔軟性やリズム感も必要とされるのだ。
誠「お腹空いたなぁ」
こころ「牛丼か焼肉かステーキはハンバーグが・・・」と言うこころ。
目からは「肉食べたいから奢ってぇ」と言う波動が出ていた。こころは実は肉が大好きなのだ。
誠「よし奢りだ焼肉に行こう」と言うと手を叩いて喜ぶこころ。
今まで一度足りとも誠との食事はこころの自腹は無かったセコいこころ。
こころ「アイドルも武道もまずは心てことを忘れていて名前に恥じる考えを持ち大変情けなく思います」と言って両手を交差する稽古終了の挨拶をするこころ。
68：かたるパフェ：2019/05/03(金) 18:51:04: 派生する３４
こころは前半は「ビヨーンズは信頼関係」「人を疑って決めつけるな」「決めつけは空手でも思わぬ落とし穴になる」みたいな心を磨く誠による説教稽古で後半はリズム感や柔軟性重視のフルコン稽古をし心身充実して空手道場を誠と一緒に後にした。
こころは誠と焼肉屋に行く道を歩いていると
こころは「あっ！！りかちゃん！！」と言った。
屈強な男に遮られながら汐里を尾行するりかの後ろに誠とこころが歩くような状態になった。
汐里の後ろに屈強な男がいてその後ろにりかがいてその後ろに誠とこころがいるみたいな状態でチカテツの「六本木駅で」みたいな曲の終わり1分前のフォーメーションみたいな形になった。
69：かたるパフェ：2019/05/03(金) 19:42:46: 派生する３５
汐里屈強な男りかこころ誠らの歩く路地はドローンなどで上空から空撮するとまるで都営大江戸線の車両みたく縦に連なっているような形だ。

誠はりかの後ろ姿をみて
70：かたるパフェ：2019/05/03(金) 19:48:18: 派生する３６

誠はりかの後ろ姿を見て「あの子がビヨーンズのりかちゃんて子なんだぁ」と言った後に「ちょっと先に行ってて自販機行くから」と言って財布を取り出し数十メートル離れた自販機に行った。
誠は稽古後で喉が乾いたのとこころやりかにもジュースかコーラーか缶コーヒーを奢ってやろうと思ったのだ。
自販機にお金を入れるときに誠は怪訝な顔をした。
誠「あのりかちゃんて子の前を歩いていた屈強な男はなーんか殺気だってたよなぁ・・・・」
誠は前職と空手で培った勘で不気味な殺気を察する能力に長けていた。
誠「まぁこのあたりは防犯カメラあるし大丈夫しょっ」。
71：かたるパフェ：2019/05/03(金) 21:27:28: 派生する３7
フルコン空手について「思い込みは対戦相手のフェイントに引っかかる」と言っていた誠が安全神話に守られたスキーマに陥っていた。防犯カメラは事が起きてから犯人探しの為に存在するもので殺気だっていた人から安全を守るものではない。
しかも誠は察してなかったけどりかの前を歩いていた屈強な男たちは能面を被っている。
これでは防犯カメラの意味が無い。
防犯カメラのスキーマに気をとられ過ぎていた。
誠「あれっ100玉が使えない！仕方ない千円札を」と言っている間に誠とこころやりかや屈強な男の距離は広がっていた。

先頭を歩く汐里の後ろ髪がむんずと掴まれた。
汐里「な・・何すんのや？りか！」と後ろを向くと屈強な男２人がいた。
汐里「・・・・・」
男の１人はポケットからナイフを取り出し「その可愛いお顔をキリトリしちゃうぞーキリトリ」と薄ら笑いしながら言った。
もう１人の男は「安心しろ！命までや保証してやる！そのかわりアイドルになれない顔にしてやる！」と言う。
気の強い汐里は「顔が切られてもビヨーンズは辞めへん！！」と男の腕を掴んで抵抗したけどビクともしない！
後ろを歩いていたりかは異変に気付いた。
りかが目にしたのは左手で汐里の顔をむんずと掴み
右手にナイフを持っている男と汐里の腕を羽交い締めにしている男だ。
りか「汐里さーーーーーん」と言って汐里と男たちの間に入ると男のナイフはりかの腕をかすった。
男「もう一匹可愛いい子がいたか？」と男の１人は笑みを浮かべる。
72：かたるパフェ：2019/05/03(金) 21:56:56: 派生する３８

りかの肩から真っ赤な血が滲む。
そして男のナイフを掴む。
男「おっあの子じゃん♪ こないだはアイコラだったけど今度は本物のおっぱいを拝ませて貰うよ♪」と言ってりかのブラウスのボタンを破った。
ボタンはパラパラと地面に落ちる。
りか「あの全裸アイコラはあなたたちの仕業だったのぇ！！！！」と言うが男はりかの口を手で塞いだ。
りか「うぐぐぐっ・・・・」
汐里もりかも必死に抵抗するけど太刀打ちできないバカ力だ。
男たちの被る能面の目の隙間がピカ～ンと鋭く光る。
りか「うぐぐぐっ何がなんでも汐里ちゃんを助けるぅ・・・」
こころも離れて電柱を見ていたけど身体が硬直して動かない。
携帯から警察に通報したくとも硬直して携帯すら取り出せない。
誠に助けを求め振り向こうにもふり向けない。
こころ「何やってんだ！！！身体が言うこと聞かない！！弱虫こころのバカーッ」と心の中で叫んだ。
73：かたるパフェ：2019/05/04(土) 00:32:36: 派生する３９

こころは恐怖から身体が硬直してしまった。
今までに無い恐怖を味わうと身体が硬直してしまうケースがあるのだ。
こころ「一度力を抜き丹田にだけ意識を集中して深呼吸」こころは冷静になり武道の心得丹田意識集中をした。
すると身体が硬直から解けた。
誠がいる自動販売機を振り向くと100メートル以上離れている。
こころ「これは不味い誠さんを呼び出すまで時間かかり過ぎ」と即座に警察に通報すべく携帯を取り出す。
しかし充電が切れていた。
こころ「仲間を助ける為にあの男と闘うしたないのか・・・・」と怯え半分に決意した。
汐里とりかを襲っている男は胴体も腕もさることながらお尻も大きかった。
本来なら「男のお尻に下段蹴りをくらわしお尻ちゃん(汐里)を助ける」みたいな洒落を言いたいとこだが今はそういう余裕が無い。
こころは決意し思いきり男のお尻に蹴りを入れた。
蹴りが入った男は「ん？？？」と言って後ろを振り向いた。
男にはこころの蹴りが全く通用しないのだ・・・・。
74：かたるパフェ：2019/05/04(土) 00:49:58: 派生する４０
汐里りかこころピンチ

男「今のは新種のマッサージ？？なんならもう一回蹴り入れてよ気持ち良かったからさぁ」と男は薄ら笑い声を発しながらこころに言った。
こころは男の声の不気味さと能面の不気味さと巨体の威圧感でまた全身が硬直した。
もう１人の男が「女の子３人とはこりゃ大漁ですな
楽しませてもらうよ」と汐里の顔を掴んだまま言った。
こころに蹴りを食らった男は右手にブラウスがちぎれたりかを握り左手にはナイフを持ちつつこころに近づいた。
男「こういうショートカットで俺様に蹴りをくれる子は俺様の大好物なんだよ」と言いながらこころに近づく。
りか「こころちゃーーん・・・・」と泣きわめくりか。
75：かたるパフェ：2019/05/04(土) 00:58:06: 派生する４１

あとずさりするこころの後ろから誠の大きな声が聞こえた。
誠「おまえら何やってんだーーコラッ！！！」
男「邪魔するなよオッさん！！やるか？」とナイフを口に咥え手をポキポキ鳴らした。
誠は腕を交差させ仁王立ちし「彼女らに手を出すなコラッ！！！」と言う。
男「上等じゃねーか！！！」と言った後に汐里を掴んでいた男に耳打ちした。
男「奴は空手有段者だな。よし肉体に任せてタックルしようぜ！立ち技打撃系の弱点は猛タックルだ！」と片方の男の耳にささやいた。
男は左手にナイフを持ち思いきり誠に向けて助走をつけてタックルしようと突進した。
76：かたるパフェ：2019/05/04(土) 20:46:18: 派生する４２
こころストリートファイト初勝利

こころ「誠さーーーーん」
誠の体格の２倍はある男はナイフを手に持ち誠に突進してくる。
突進したかとおもいきや男は円を描いたように一周した。
こころが気がつくと誠の前に男はうつ伏せで寝ている。
誠は涼しい顔をして「はいいっちょ上がり」と言って誠は男の手の甲を軽く叩くと男はナイフを地面に落とした。
落としたナイフを拾う誠。
誠「フェイントに引っかかったな！馬鹿め！！！」