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OCNモーニングリポート
247
:
よーろぴあん!
:2018/06/17(日) 06:29:33
「なんで席を空けてるの? ここに来なよ」 女が隣の席を指差す
「近くじゃWEARフォロワー3万人のお召し物を全体的に見れないじゃない」
「フッ.. やめてw いいからここに座って」
マティーニーを飲み干し グラスの中のオリーブを口に咥えると生田が女の隣に席を移す
「和田さんは 最近どうしてる?」
白のワイシャツネクタイにスラックス姿の生田はチェイサーを頼んだ
「憑き物が落ちた感じね パリにも行けるし 今はアンジュを目一杯楽しもうとしてるかな?」
「ふーん 平和なんだw」
「..そうだとしたらアンジュには先のことを全く考えない連中しかいないってことね」
「大丈夫だよ あんたが次のリーダーなんだろ?」
「私は表に立つのまっぴら」
「おいおい カナやタケに務まると思うのか?」
「私のモットーは Que Sera, Sera なの」
「嘘つけ それは私の台詞だよ リナはそんなテキトーな奴じゃない」
「面倒臭いことは人任せなのは知ってるでしょ?」
「いや でも.. カナだって先頭に立って引っ張るタイプには見えないし
タケだと下の奴らに遊ばれちゃうだけじゃん」
「ウチは遊んでるのが魅力だからw」
「ハハッ! なんだかねーw その調子だったら 私に話しがあるなんて言って来なくていいじゃん」
勝田はマンハッタンをおかわりした
「私さ 飲んでもよくなったばかりだから 飲み方よくわかんないんだよね」
「あっ そっか おめでとう 4月だっけ?」
「意外と弱くはないみたいだけど」
「意外とどころか 超ー強く見えるんですけど で 飲まなきゃ話せない話って何よ?」
「いや 生田の口が軽くなると思ってここに来ただけだから」
「そりゃ残念 そうなるときゃ一晩かけないと無理だね」
「嘘? ちゃっちゃっと終わらせるつもりだよ?」
「マスター ウォッカマティーニをステアせずにシェイクで」
「今日はバイクじゃないでしょうね?」
「電車で来てるよw 事務所寄った後だから」
「..船木について 何か知らない?」
「おっと 本題ですか 船木? 何かって? 例えばどんな?」
「カントリーで何を教えられたか? とか..」
「... アンジュでもそれ把握してんの?」 生田の目が鋭くなった
「それって? まだ何にも言ってないんだけど.. 生田 知ってること教えて?」
「まずはそっちが 何で船木について知りたいのか話すのが筋じゃないの?」
「フーッ.. いいわ 最近船木が川村をたぶらかしてるみたいなの」
「たぶらかす?」
「川村は骨抜きにされてる 気付いてるのは多分私だけだけど」
「それで? それが何か困るの?」
「とぼけないで! 船木と頻繁に肉体関係を持つようになった川村はタケに近寄り
今度は免疫の余りないタケが川村に骨抜きにされそうよ」
「船木のテクを覚えたんだろ?」
「だからそのテクニックをどこで覚えたの? って話
船木は前にアンジュでOCN騒ぎがあった時 ムロが一度関係を持ってるの
その時は全然そんなそぶりはなくて 初めてな感じで泣いてたって聞いてる
そんな子がどうしてこの短期間で変貌するわけ?」
「なるほど.. アンジュでも動きが活発化してるわけだ」
「何?」
「実はウチの森戸もね すんごぃテクの持ち主らしいんだこれが」 生田は苦笑した
「ウチは尾形に続いて はるなんがメロメロ.. しかも森戸も加入当時は
ウブそのものだったのをこちらは確認してる」
「何が起こってんの?」
「私 北の情報で あの人の一番の教え子が森戸だって聞いたんだけど
アユミが別の筋からも同じこと聞いて来てさ 眉唾だと思ってたことが本当だったって確認取れたんだよね」
「つまり カントリーでは森戸を始め メンバーにそういうことを教えてたってことね」
「まぁ リナも気付いてたようだけど」
「確認できただけでも一歩前進だよ あとは狙いが何か?」
「..カントリー一派によるグループの乗っ取り?」
生田は突拍子も無くて 譜久村にもまだ言ったことのないことを思わず口にした
248
:
よーろぴあん!
:2018/06/17(日) 06:35:14
「まさかw」 勝田がマジマジと生田を見つめる 口の端の笑みが徐々に消えて行った
「無理だよ」 視線を前に戻すと マンハッタンを飲み干した
「そうね そんなことできるわけない でも..」
「でも?」
「いや なんでもない」 生田は髪を掻き上げた手を首の後ろで止め 一点を見つめている
「ジュースはどうなの?」
「梁川?」
「うん」
「今アユミが情報集めてる ただ 私自身はあの子にも何か施してあると思う」
「何か? ウチと同じようなことが起っているとか?」
「うん」
二人の間にしばらく無言が続いた
「帰る」 勝田が立ち上がる
「もういいの?」
「そうね 和田さんがいなくなった後のウチらの形を考える方が先だわ
船木に掻き回されて許してニャン体操をみんなでやるようになったとしても
ウチはカミコくらいしか辞めないだろうし」
「バカw」
「そっちはどうなの?」
「ウチはアユミさんとまりあんラブリンの問題になってくんのかな?
現場では小田と野中もいるし 守護神13期がしっかり支えてくれるようになれば
何があってもなんとかなるでしょ」
「ふーん OCNは13期にあるんだ? 加賀?」
「..ノーコメント」
「カミコに取りに行かせようかなー?」
「やめてw モーニング以外に扱えないと思うけど 痴話喧嘩始まっちゃうから」
「じゃあね ありがと この後もっと飲んでくんなら その分は自分で出して」
「はいはい 御馳走さん パリ公演頑張って」
「頑張って美術館巡りから抜け出すよ」
勝田は精算をすると 細いシルエットのロングスカートを揺らして去って行った
生田はグラスを干すとバーテンダーを呼んだ
「マスター! 酒はもういいや 何でもいいからフレッスジュースを2種類混ぜて何か作って」
飯窪は満ち足りていた
先ほどまで森戸に攻められ 涙声で許しを請うていた自分が信じられない
今いるホテルは飯窪が宿泊費を払う
アメニティも充実した外資系の決して安くないホテルだったが 森戸とお泊りできるなら
全然高くないと思った
時刻は夜の11時になるところだ
まだ眠ってしまいたくない
森戸の機嫌を窺いながら 飯窪はもう一度愛し合いたいと思っていた
「ペディキュアしてあげる」 飯窪はバックから道具を取り出すと
ベッドに座ってスマホをいじる森戸の傍にやって来た
「いいよぉ」
「しようよ きっとちぃに似合うよ? 足出しの仕事はまだ無さそうだし いつでも落とせるから」
「ぅん? じゃあお願い」 森戸が素足を持ち上げる
飯窪は床に座ると 森戸の足を持ち 立てた膝の上に乗せる
かわいい足..
指の間にトゥーセパレーターを嵌め 爪をエタノールで拭いた後 ベースコートを塗る
「ねぇ 飯窪さん」
「はい」
「私とこうなる前 生田さんと付き合ってたって言ったよね」
「うん」
「今はどうしてんの?」
「会ってないし あまり近づいてもいない..」
「取りあえず前みたいに戻ってくれないかな? プライベートで会えとまでは言わないから」
「どうして?」 飯窪は爪にキュアブラシでピンクを塗っていた手を止め 顔を上げた
「横やんとか また飯窪さんは森戸とばっかベタベタしてるってなるじゃん」
「ネタとしていいんじゃないの?」
「はーちんがいなくなるから仲間を増やさないと」 森戸がニヤリと笑った
249
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 20:28:58
牧野は待っていた
ようやくここまでこぎつけた
生田から森戸の情報を聞いた後 道重に言われた次の仕事として
羽賀を弾けさせる方策に当たった
「やり方はまりあに任せる」
道重にそう言われたことは 信頼してくれているようで嬉しかったが
実際やるとなるとかなりの難問で 牧野は頭を悩ませた
羽賀にキスをして 催眠術をかけるのは簡単だ
しかし道重の言う ”アイドルとして弾ける” と言う状態にするには
本人自体が一皮向けないと無理だと思った
仕事とプライベート ライブコンサートとレッスン それぞれのテンションを
催眠術でカバーするのは不可能に近い
細かく牧野が指示を出すわけにもいかず 羽賀が自分で変わるしかなかった
どうやったら あかねちんが自分から大人になろうとするか?
牧野は羽賀が大人になれば”弾ける”と 感覚的に予想していた
結局 羽賀が”まるねぇ”と慕う小片を利用することを思いつくが
ハロコンも終わってしまった時期にそれを実行するのは 骨が折れる作業だった
モーニングとつばきがレッスン等で 同時刻に事務所にいる日を見つける
僅かなチャンスを牧野はものにし 事務所にやって来た小片をトイレに誘い込んで
キスをして催眠術をかけた
同じように浅倉の艶やかな大きな唇も奪い やはり催眠術をかける
二人には 互いに好意を持ち 一押しすれば激しく燃え上がる状態になってもらった
そして 後からレッスンのため事務所へ来た羽賀を誘い出し 偶然を装って
情熱的にキスして求め合う 小片と浅倉を物陰から見せた
「まるねぇ.. 何して...」
羽賀は激しく動揺し 顔を背ける
涙を流してその場を離れる羽賀を 牧野は慰め 諭した
「まるねぇも19だから 人を好きになることは自然なの 人はああやって大人になって行くんだよ」
「でも.. でも.. あんな女同士で..」
「たまたま相手が女だっただけ! 近くにいるから余計にお互いの良さに気付いたんじゃない?」
「でも..」
「あかねちん 大人になりなさい! そしたらまるねぇの気持ちも樹々ちゃんの気持ちもきっとわかるよ」
「...私はまだ子供でぃぃ」
「ぅぅん あかねちんももう16でしょ? いつまでもそんなこと言ってちゃダメ! 大人にならなきゃ!
はーちんが卒業したら 次にもっと下の子が入って来るかもしれないんだよ?」
「はーちん?.. いつも二人でダンスも歌もできないって.. 頑張ったけど上手くできないって...」
羽賀が涙を流しながらしゃくり上げる
「大丈夫! あかねちんはできてるよ! だって歌割も増えて来たじゃん!
自信を持って! あとは大人になって精神的に強くなるだけ!」
「..ホントに?」
「ホントだよ!」
「..でも 大人になるって.. どうすれば..」
「愛を知るの!」
「愛?」
「まりあに任せて!」
「まりあに?... 私 怖い...」
「大丈夫だって! みんな通る道だよ? まるねぇも樹々ちゃんも愛を知って
一足先に大人になったの! 最近二人とも綺麗になったと思わない?」
「ぅん 綺麗になった」
「そういうこと! あかねちんもそうなろうよ!」
「..どうすればいいの?」
「そうねー 今度の二人ともオフの日 まりあの部屋に来て!」
「何をするの?.. 少し考えさせて..」 羽賀は目を伏せて涙を拭った
あれから数日
牧野は事あるごとに 小片と浅倉は愛を知って大人になったと 羽賀に言い聞かせ
牧野の部屋に来ることを約束させる
周りのみんなには内緒にするように言っていたが 羽賀自身が恥かしさから
小片と浅倉のことや牧野との約束を 誰かに話しているそぶりは無かった
先日 羽賀が小片に連絡を取ったところ 浅倉の部屋に遊びに来ていると返信があったらしい
嘘から出たまことになったようだと牧野は思った そして羽賀を後押しするにはちょうど良かった
250
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 20:33:38
来客を伝えるブザーが鳴った
モニターを見ると 顔をカメラに近づけてアップになり過ぎた女の子が映っている
「はーい」
鍵を外してドアを開けた
「お疲れさまー 来たよー」
「あかねちん待ってたよ さぁ 入って入って」
羽賀の手には紙袋が握られていた
「これ 食べよ?」
「なーに?」
「551蓬莱の豚まん! 池袋行ったら売ってたから買って来た」
「わー 美味しそう! ありがとう!」
「部屋ん中 豚まん臭くなっちゃうけどゴメンね!」
「いい いい! そこ座って! 今お皿持って来るね」
羽賀は3人掛けのソファに座ると 部屋の壁を見回した
野球選手のポスターがいくつも貼ってある
「はい お皿とー 冷たいお茶」 牧野は羽賀の対面のシングルソファに座った
「前に来た時より ポスター増えたー?」
「わかった? そうなのー これ インディアンスの大谷選手!」
「へー 最近野球は観に行ってるの?」
「うん そんなに行けないけど 4/6のファイターズ関東開幕の東京ドームは行って来たよ!
ほら これ その時の..」 牧野がスマホをいじる
「ポリーちゃん かわいいでしょう! ポりーちゃんとLOVEりんポーズしたの!」
「へー」
「美味しいねこれ あっ ちょっと待って.. これっ 清宮選手のもらったの!」
「何?」
「お面?」
「きもーいw」
「えー? かわいい!」
「マジでー?w」
たわい無い話をしながら豚まんを頬張った二人は いつしか並んでソファに腰掛けている
「ねー まるねぇのことは落ち着いた?」
「うん 別に樹々ちゃんとあーだからって 私と今まで通り 関係が変わるわけでもないし」
「そっかー でも それとは別に あかねちんはもっと大人になった方がいいと思うの」
「..ぅん そう思ったらから来た..」
「良かった! じゃあ ちょっと待ってて!」
牧野がリビングを出て行った
何が始まるのだろうと不安な面持ちで羽賀は部屋に置いてあるものを見ている
「おまたせ」
牧野が現れた
さっきまで時々見かけるワンピースだったのに 黒のTシャツに黒のスキニーパンツを穿いている
腰のクビレからの骨盤の張りがセクシーだった
「着替えたの?」
「雰囲気を変えないとね」
牧野の目付きが先ほどと変わっていた ねっとりと妖しい
下した髪を掻き上げ 細いうなじを見せると羽賀の隣に腰を降ろす
「な なんか感じが変わった?」
牧野の変化に羽賀は戸惑っていた
「あかね 道重さんも心配してるよ?」
「道重さん? 何を?」 羽賀の目が丸くなる
「もうそろそろ弾ける時なんじゃない? って!」 牧野が羽賀の頬を撫でた
「弾ける?」
「そう そのためには大人にならなきゃ..」
牧野の目が細くなり ゆっくりと顔が近づく
羽賀は牧野の妖しい美しさに魅入られ 動けなくなった
唇が重ねられる
羽賀はその時になって初めて体の硬直が取れ 目を大きく開けて抗おうとしたが
体の下から湧き上がって来る熱い何かに翻弄され すぐに牧野の舌を受け入れた
この感じ.. どこかで?..
舌を絡めると脳が麻痺したように恍惚として来て 牧野が導く知らない世界を
早く味わいたくて体が疼いた
251
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 20:37:27
唇を離すと牧野はジっと羽賀を見た
羽賀は恥かしくなり 胸の前に両腕を回して俯く
「脱いで」 牧野が囁いた
「え?.. ゃだっ..」
「じゃあ 私から脱ぐよ」
ソファから立ち上がると 上に伸び上がってTシャツを脱いだ
ノーブラだった 薄いピンクの乳首がツンと立った 綺麗なフォルムの胸が露わになる
引き締まったウエストへと流れて行く体のラインが美しかった
羽賀は惚れ惚れと見入ってしまった
「綺麗..」
いいなぁ こんな体になりたい..
「さっ あかねも」 牧野は体を折ると 妖艶な目付きで羽賀の顔を覗き込むように促した
つやつやした髪の間から見える 柔らかそうな胸がフルンと小さく揺れる
「でも..」
牧野は羽賀の横に左膝を付いて 首筋に唇を這わせ 服の上から右手で胸を揉む
「ぃゃっ」
羽賀は小さく声を漏らすと 縮こまって身悶えした
牧野は再び唇を重ねると 噛み付くように何度もキスを繰り返し 唾液を啜る
右手は体を這って下りて行き デニムのホットパンツの上から敏感な部分を
ソフトタッチで焦らす
羽賀は上下の快楽と恥かしさで 体がこれ以上ないくらいに熱くなり おかしくなりそうだった
突然牧野が体を離して立ち上がる
羽賀は瞑っていた目を開け 牧野を見上げた
「脱いで」 牧野がまた囁く
羽賀は物欲しげな顔でコクンと頷くと 黒の長袖のトップスの裾に手を掛け 上に捲り上げる
白く飛び出したブラと白い肌が現れた
「ブラも取って」
羽賀が後ろに腕を回すと サラサラとした髪が肩先で踊った
ホックが外れ ブラのカップが胸の弾力に押されて前に飛び出す
片方ずつ腕を抜くと 丸く豊満な白い胸がタプンと震えた
ピンクの乳首は既にピンと起き上がっている
「綺麗..」 牧野が呟く
羽賀は両手を交差させてで乳首を隠すと恥かしそうに下を向いた
「まりあの方が綺麗だよ」
「自信持って! 猫背になっちゃダメ!」
牧野は羽賀の腕を掴んで胸からどける
「胸を張って! そう! とても綺麗だよ」
羽賀のしっかりとした肩と 大きいのにアンダーにたわみが無い丸い胸のバランスが良く
均整の取れた上半身に 牧野は嬉しくなった
「その美しさなら 男はみんな あかねに跪くよ!」
「ゃだ..」
「ダメ! 弱気になっちゃ! ちゃんと胸を張って どう?って 顔してみて!」
羽賀はまた下に向きかけていた体を起こして 顔を上げる
「あかね! 綺麗だよ! ほらっ 私見て! って顔しないさいっ!」
羽賀は目を細め 僅かに口角を上げて微笑む
「そう! その顔! 忘れないで!」
牧野はそう言うと もう我慢できないとでも言うように 羽賀を押し倒し
柔かな搗き立ての餅のような胸にむしゃぶりついた
唇で乳首を咥え 吸い付くような白い肌を唾液で濡らして行く
下で蠢く指はホットパンツから突き出た つるつるとしたボリュームのある太ももを撫で回す
隙間から指を入れ ショーツに触れると 熱く湿ってヌルヌルとしていた
「ぁぁんっ.. ぃっ...」 羽賀が牧野の肩を抱き締め 白い喉を見せて仰け反る
「もう大人になるの! 遠慮なく気持ちよくなりなさい!」
牧野はホットパンツのホックを外しファスナーを下すと ショーツの中に手を入れ 指で掻き混ぜた
「ゃんっ! ぁっ.. だめっ.. んっ」
段々と牧野の手の動きが速くなる
「女になりなさい!」
「ぁはぁっ ぃーっ ぃぃのぉっ.. ぁっ.. ぃっくぅっ.. っぁ...」
羽賀は弓なりになり ドクンと身体を震わせた 乳首がピンピンに立っていた
「今の感覚忘れないで! ステージで踊る時はその快感を意識するの」 牧野が静かに囁いた
252
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 20:43:47
羽賀は牧野の攻めに 快楽で自然と身体が動いてしまうのを抑え切れなかった
指の動きに甘美な刺激を受けたかと思えば 唇と舌でぞわぞわとする快感を与えられる
恥かしくてイケなくていやらしい気分が はちきれそうなくらいに膨らみ 様々な思いが去来した
これが大人になるってこと?..
女になったって佐藤さんも言った.. でもあの時はまだこんなの知らなかったし..
まりあ どうしてこんなこと知ってんの?.. 大人はみんな知ってんの?..
私 今 女を楽しんでる.. 女って気持ちいい..
シャボン玉の”結局女 女だね”が 何度も頭の中でリピートされた
快感に震えるリズムが 必死にやった16ビートを刻む練習を思い出させる
気持ちいい! もっと!
何かがクライマックスに近づいてカウントダウンを始め
我慢できなくなったところで頭の中が真っ白になった
荒い息が多少収まって来ると 目を開けた
まりあが横で微笑んでいた
美しい体に触れたかった
手を伸ばし 胸を触る 温かく柔かな弾力のある胸
スクイーズのように触り心地がいい
揉むと 芯のように少し硬い感触の乳首が面白かった
乳首だけ摘んでみる コリコリとした感じを楽しむと まりあが声を漏らした
たまらなくなった
まりあが欲しい
スレンダーで綺麗で色っぽい体に覆い被さる
つるつるなのにしっとりと吸い付いてくるような肌に頬擦りする
乳房や乳首を舐めたり 咥えたり チョコミントアイスよりも夢中になって楽しむ
まりあがまたぬるぬるの股間に手を伸ばして来た
同じ気持ち良さをまりあにも! 手をあそこに伸ばすと まりあもぬるぬるだった
嬉しい! 感じてくれてるんだ!
自分にくれる快感と同じ分だけ返そうとして 指を動かす
「ぁっ あっはっ... んっ んん.. あっ.. んっんん んん ぁっ ぁはっ!」
「ゃんっ あっ ぁっぁっ んんっ... ぃぃん ぁ.. ぁっ ぁっぃぃの ゃっ ぅっうんっ!」
二人は悶え 抱き合い 上になったり下になったりしながら絶頂に達した
しばらく仰向けになって息を整える
脱力していた体を起こすと 意外に軽々と動いた
牧野と目が合う 気恥ずかしくて目を逸らす 照れ笑いが浮かんだ
もう一度牧野を見る
両手で前に来ていた髪を 掬い上げて後ろにやる
胸が砲弾のように突き出し 乳首がツンと上を向いた
どう? と言う顔で口角を上げる
フフンと男を挑発するような顔になった
「あかねちん それだよそれ! 大人になったね!」
牧野は破顔一笑すると 自らも羽賀と同じ仕草をして 妖艶に微笑んで見せる
二人はベッドの上で 心の底から笑った
コンサートツアーも終盤に入る
加賀は温泉郷でリフレッシュできたのか ここ数回 特にOCNに煩わされることなく
パフォーマンスできていた
会場入りして 練習着に着替える
「カエディー 昨日ポスター見たよ」 小田が話し掛けて来た
「ポスター?」
「加賀温泉郷の! 事務所に行ったら置いてあったの」
「あー! 出来上がってました?」
「うん 浴衣姿 すんごぃかわいかった!」
「何? 加賀 浴衣着たの?」 近くにいた生田が訊いた
「はい」
「紺色のね! 花の模様がとってもかわいいの!」 笑顔の小田が説明する
「左前に着てなかった?」 生田が笑う
「着るか!」 小田が突っ込んだ
「ノーパンで着たの?」 生田がニヤニヤして加賀を見る
「いえ 下着は付けてました」
「もぉっ 何聞いてんですか!」 小田は生田を咎めながら 加賀の腕に抱き付いた
253
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:15:32
肘の辺りに柔らかな感触が広がる
以前少しだけ使っていた抱き枕のようだ
加賀は視線を落として小田を見た
上目遣いでニコニコと加賀を見つめている
「あのポスター カエディー本当にかわいかった サリオキスとのギャップが凄くて」
小田は加賀の腕を挟むように更に胸を押し付ける
「ねー ナイルキアがサリオキスに抱きついちゃダメじゃん 近親相姦だよ?」
生田が無表情になって言った
「生田さん! なんてイヤラシイこと言うんですか! これは兄と妹の兄弟愛ですよ!」
小田は生田を窘めた顔を加賀に向け ニコっとすると正面から加賀を抱き締める
「ねー カエディー!」
「え?」
腰に腕を回された加賀は戸惑った お尻を撫でられた気もする
ヤバッ! 何ともなかった股間がいきなり反応し出す
「小田さん! くっつき過ぎ!」 加賀は小田の肩を掴んで体を引き剥がした
「えー サリオキス冷たーい」 小田が科を作って言う
「お兄ちゃんが正常なんだよ そんなにお兄ちゃん好きなら リアルお兄ちゃんに
抱きついてみれば?」 生田のニヤニヤが戻った
「え? ぜーったいしませんから! ん? カエディーどうしたの?」
内股で中腰になった加賀を見て 小田が声を掛ける
「なんでも.. なんでもないです」
「うそ? なんか隠してる? 何?」
股間を押える加賀を見て 小田は何かを手に隠していると思ったようだ
小田が加賀の手を取ろうと腕を伸ばすので 加賀は中腰のまま小田に背を向けようとクルクル回った
「もぉ! カエディーったら!」 小田が加賀の背中に覆い被さって腕を前にやる
背中に2つの温かいクッションがグニョンと押し当てられた
ヤバいって! 加賀は更に勃起し 体を折る
「小田! 聖が呼んでる!」 生田が小田の腕を引っ張って言った
「譜久村さん?」 小田は加賀から離れると 首を傾げながら向こうへ行ってしまった
「小田の巨乳に勃起したんだろ?」 生田は膝に両腕を付いて一息付いている加賀に囁く
「..違いますよ」 顔も上げずに呟いた
「無理しないで お姉さんが抜いてあげようか?」 今度は生田が加賀の背中に覆い被さり
耳元に息を吹きかける
顔の横に下がって来た生田の髪の香りが 加賀の欲望を刺激する
前に生田と寝た時の白い裸体と中の温かさがまざまざと甦り 加賀は欲望を封じ込めるために
しゃがみ込んだ
「生田さん! かえでぃーいじめちゃダメじゃないですかぁ!」
薄ピンクのTシャツに白のシャカパン姿の牧野が ニコニコしてやって来た
「やべっ 肉食獣が来た 食べられるーっ」 生田は大袈裟におどけて見せると離れて行った
「かえでぃー もう大丈夫だよ」
「ありがとう 牧野さん」 加賀はゆっくりと立ち上がったが まだ中腰のままだった
「行こ?」 牧野が腕を引っ張る
「え? どこに?」
「もぉっ そのままじゃいられないでしょ!」
牧野に腕を引かれるまま 加賀は楽屋を出て 通路を歩いた
いけないと思いつつも 牧野の細い腰とプリっとしたお尻が左右に揺れ動く様子を凝視してしまう
くの字に体を曲げたまま 牧野に連れて行かれる加賀の姿は 警察に逮捕された犯人のようだった
「あれ? どこ行くの?」 向こうから歩いて来た森戸が声を掛けた
「ちょっとかえでぃーをいじめるの!」 牧野が微笑む
「いじめる?」 森戸は笑い返して通り過ぎて行った
「あのー これ以上いじめて欲しくないんですけど..」 加賀が下を向いたまま呟く
「大丈夫! 気持ちいいだけだから!」 牧野は鼻歌でも歌うかのように
笑顔で加賀の腕を引っ張って大きく腕を振り 先を急いだ
後ろで森戸が振り返り 笑みの消えた顔で様子を窺っていることも知らずに..
森戸は楽屋に帰ると飯窪を掴まえた
「飯窪さん 今OCNはカエディーにあるんでしょ?」
「そうだと思うけど 何で?」
「まりあちゃんはそれ知ってるの?」
「どうだろ? 横山は知ってると思うけど 12期は.. わかんないっ」
「そう ..はーちんの卒業も近づいて来たし そろそろ..」 森戸は親指の爪を噛んだ
254
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:19:22
「バットージュチュ?」
「ばっとうじゅつですよ」
加賀は舌ったらずな森戸をカワイイと思った
ハロステの企画で抜刀術を教えてもらうことになった二人は
道場に向かう車の中でソワソワしていた
「えー でもー カエディーは剣道やってたからわかるけどぉ なんで私なんだろぉ?」
「たぶん刀を持つとかっこよく見えるんですよ」
「えー そーかなぁー でもー 刀って怖そう! 切れるんでしょ?」
「そりゃ切れますよ でも最初から持たないと思うし.. 切れたら血がドバーっと出るんじゃないですか?」
「えー! カエディー怖いっ!」
森戸が怯えた笑い顔を見せて 加賀のカーディガンの袖を掴んだ
「大丈夫ですって! 多分殆ど模擬刀を使いますから」
加賀は事前に抜刀術に関して少しだけ調べていた
「森戸ー 使う?」 森戸が首を傾げた
「模擬刀です! 本当の刀 真剣じゃなくて ニセモノの切れないやつ」
森戸はわかったようなわからないような顔で頷く
加賀はそんな森戸を間近で見て やっぱりかわいいと思った
薄紺の控えめなフリル付きのブラウスに褐色のスカートを穿いた森戸は
ポニーテールを揺らして加賀に微笑む
この企画を通してもっと森戸さんと仲良くなりたい.. 加賀も森戸に微笑み返した
道場に着くと道着に着替える
事前に着方を見せてもらっていたので 剣道経験者の加賀はなんとなくわかった
久しぶりの袴に 自然と背筋がピンとなった
「えっ カエディーわかんなぃっ! これ どうすんの?」
隣で森戸が助けを求める
横目でチラチラと加賀を見ながら 黒のTシャツの上に おろし立ての白いバリッとした上衣を着て
帯を締めるところまではできたが 袴に足を通して腰の辺りまで引き上げたところでわからなくなったようだ
「あっ ちょっと待ってください」 袴の紐をしっかり留めると 加賀は森戸に近寄る
「これっ こっち? どっち?」
袴の正面が横に来ている
「それっ もう少し回して」
「えっ こう? あっ!」
手が外れ 袴が下に落ちた
「あれ? 森戸さん 上が逆!」
上衣の合わせの右が上になっていた
はだけないように縛る紐が付いているので間違え難いはずだが 緊張していたのかもしれない
「え? ホントっ! ぅわっ めっちゃ恥かしぃ!」 森戸は真っ赤になって 帯を解き 上衣を開いた
黒のTシャツに少し隠れて 白いショーツが見えた
股上が浅く フリルが付いている
加賀は思わず目を逸らした
同性なのに何故かドキドキした なんか森戸に似合わずエロい
カワイイのにイヤラしく感じた
アレのせいで 私おかしくなったのかな? 加賀は必死にドキドキを打ち消そうと首を振る
「どうしたのカエディー? これでいい?」 森戸が怪訝な顔で訊いた
「え? ぁ はぃっ 大丈夫! それで袴を上げて..」
加賀は袴を森戸の腰まで引き上げると 少し回して正面を合わせる
柔らかいお尻に手が当たった またドキドキが始まる
「あっ あとは 紐を回して縛るだけ」
「えぇ? わかんなぃ カエディーやって!」
森戸が言い聞かせるように 加賀の目を見て懇願する
「ちょっと持っててください」 加賀は袴を持つ森戸の腰に手を回し 紐を手繰り寄せて結んだ
「ぅふっ カエディーかわいぃ」 森戸がしゃがみ込んでいる加賀を抱き締める
加賀の顔は森戸の下腹部に押し付けられた
新品の袴の清浄な香りを嗅ぎながら 森戸の柔かな肉体にムラッと来て
加賀は我を忘れそうになった
ダメだっ! これから神聖な道場に入るのに!
体を引き剥がして見上げると 一瞬妖艶な眼差しで唇を舐める森戸を見た気がした
蛍光灯の光が眩しくて 目をしばたいてから もう一度見上げる
「カエディー ありがと」 ニッコリ笑う森戸はいつもの森戸だった
255
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:22:15
「あーっ 緊張したっ!」
稽古を終えた森戸が 加賀と二人きりになった途端に声を上げた
「畳冷たいし 刀重いし 間違ったら怒られそうだし ビビったぁ」
加賀を見上げて舌ったらずな口調でまくし立てる
「たぶん真剣なら もっと重いはず」
「そうなの? えー怖いっ! あれより重くて切れるんだよね? えっどうしよっ? 私できるの?」
「大丈夫ですよ! しっかり握って振ればできますって」
脱いだ袴を折りたたみながら加賀が言った
森戸は袴を脱ぎ 上衣の帯を解いている
「ホントに? ホントにできる? もうカエディーが頼りなんだからね!」
「大丈夫!」
上衣を脱ごうと 加賀は立ち上がった
不意に背中から抱き付かれ 熱いくらいの体温を感じる
森戸が加賀のお腹に腕を回して抱き締めた
肩甲骨の下に2つの柔かな胸の感触がする
「ちょ..」
「カエディーかっこぃぃ.. なんか.. みんなカエディーがかっこいいって言うのわかった」
「..そんなことないですって」
森戸が体を離す
振り返ると黒のTシャツに白のショーツ姿の森戸が 潤んだ目で加賀を見つめていた
「私 頑張る バットウジュチュ頑張るね」
「はい 一緒に頑張りましょう!」 加賀は頷いた
森戸の抱擁にまだ少しドキドキしている
「カエディー?」
「はい」
「これから ちょくちょく連絡していい?」
もちろんお互い 既に連絡が取れるようになっていたが 今まで2人の間で
連絡を取ったことは殆ど無かった いつもグループの中の一人でしかない
「はい どんどん連絡ください」 加賀は微笑んだが 照れて表情が上手く作れない
「嬉しい! カエディーもなんでも言って来て!」
「はい あのー アニメの話でもいいですか?」
「え? ぁっ ぅん ぃぃよっ いいよ! その辺あんまわかんないけど 何でもいいから!」
「ぃゃっ やっぱりアニメは自重しときます」
「いいよー」
「ぃえっ 横山で懲りてますから」
「なんで?」 森戸が微笑んで訊く
「自分 アニメになると一所懸命なっちゃって 一方的になっちゃうんで」
「わかる」
「え?」
「え?」
二人は顔を見合わせた
「ウケる! もぉわかってるよぉ カエディーがアニメにうるさいの! 前にも熱く語ったじゃん!」
森戸がお腹を抱えて笑う
「そうでしたっけ.. ぁ そうだった」 加賀は苦笑した
「じゃあ アニメ以外! それだったら恋ばなでも何でも聞くよ!」
「えー それだとなんもないです」
「ウケる!www」
恥かしそうに下を向く加賀を 森戸はバシバシ叩いて笑った
「ねー 信じられない話聞いたんだけど」
「何?」
演劇の稽古の休憩中 壁にもたれて座っていた譜久村は 前を向いたまま生田に訊いた
「ばっちょ ジュースに入るって..」
「..あー それね」
「え? なんでっ! 知ってんの!」 生田は勢いよく譜久村の方へ体を向ける
「この前 私だけダンスレッスン出ないで 奥様のショッピングに付いてったじゃん あの時聞いたー」
「えー じゃーなんで教えてくんないの!」
「すぐにわかることじゃん それにウチじゃなくてジュースのことだし」
「もー ミズキの秘密主義にはほとほと参るわ じゃあ何でそうなったのかも知ってんの?」
生田は口を尖らせて 譜久村を見つめた
256
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:27:07
「やなちゃんのおっぱい 独り占めしたかったな」
「ぁんっ 何言ってんですかぁ 金澤さんの独り占めですよ」
金澤はニンマリ笑って 両手で掴んで突き出すように変形した
大きな乳房を 音を立ててまた吸った
「でも 写真集でみんなに知られちゃうじゃない ねぇ その敬語止めて 朋って呼んで」
「努力します.. こっちの方が言い易いので.. ぅんっ」
「あっ.. とか言いながら この子は.. んっ だめっ 指っ.. ぁっ」
乳房をしゃぶっていた金澤が 名前を呼んでと耳元で囁くために
伸び上がった瞬間 梁川は金澤の背中に回した両手で突き出した尻を掴み
その奥のぬるぬるとしている敏感な部分へと指を進めた
二人は金澤が知っていたラブホテルで愛し合っている
この関係になってから何度目だろうか?
金澤は若い弾ける肉体に溺れていた
品行方正に見える梁川が 顔に似合わないはちきれそうな胸を震わせて
感度良く女の鳴き声を上げるギャップがたまらなかった
金澤に女の悦びをもたらす手練も魅力だ
どこでそんなことを覚えたのか? 何度も梁川に尋ねたが
返答はいつも ”わからない 身体が自然に動くんです” だった
ただ ちょくちょく見かける 小指だけを立てる手が気になった
攻めに入ると その小指で金澤の中を掻き混ぜながら 他の指の関節で充血した突起をいじくる
金澤は長い睫毛の目をギュッと閉じて か細い声を漏らすことしかできなくなった
またある時は 舌っ足らずな口調で 金澤のあそこの状態を実況しながら ペロペロと舐め続けた
”そのおしゃべりな口を黙らせてやりたい“ 何度も攻め方を変えて梁川に挑んだが
最後はいつも金澤の気が飛んで グッタリして終わる
年下にいいようにされる悔しい思いと 翻弄される被虐的な悦びが 金澤を虜にさせた
今日もその例外ではなかった
「金澤さんのここ ヒクヒク言ってますよ 乳首ももうピンピンじゃないですか
困っちゃうな 私.. こんなにイヤラシイ先輩に付いていけないです」
「ゃだっ だめぇっ..」
「もう早く我慢しないでイッちゃったらどうですか? と・も・こさん!」
「腹立っ〜っ んっ ぁっ ゃんっ ゃっ ぁっ」
「ほらほらぁ 早くしないとイッちゃうよぉ〜!」
「ぁはっ! ぃっ....」 金澤のピンと立った乳首を乗せた胸が 仰け反る動きで波を打った
目尻に滴を乗せたまま 乾く唇を内側に畳んで湿らす
金澤は余韻に浸りながら 身体を仰向けから横にすると 梁川の胸を玩具で遊ぶように撫で摩った
「まだ 秘密ですけど 金澤さんだけに教えてあげます」
「なぁに?」
「ジュースに新しい人が来ます」
「ええっ!」 金澤の目がパッチリと開いた
指は昔のラジオの受信を調整するように 乳首を右に左に転がしている
「誰っ?」
「カントリーから情報が入ったんです」
「だから誰?」 指に力が入った
「痛っ! 稲場さん..」
「うそっ! なんでっ?」
「そこまでは知らないです..」
金澤は胸から手を放し 呆然と天井を見つめた
「..まなかちゃん?」
「..私 どうしていいのかわからない..」
心細い声を出す梁川を見た
捨てられた子犬のような濡れた目をしている
金澤は思わず抱き締めると 新たに燃え上がった欲望のまま梁川を愛した
「大丈夫! きっと大丈夫! 私がいるから」 何の根拠もなかったが梁川を安心させたかった
「ぁぁんっ 気持ちぃぃっ いいのっ.. もっと もっとください 何も考えられないように!」
縋り付くように金澤に体を預けた梁川は あられもない声を上げて乱れる
「ぃやっ もぉだめっ もぉっ.. ぁっ ぁぁんっ...」
いつも以上に濡らした梁川は 下を掻き混ぜる金澤の指と 乳首を軽く噛んだ歯で絶頂を迎えた
「朋っ イッちゃう! ぁふっ....」
白い少女の体が 若鮎のように跳ねる
金澤は横になってグッタリする熱い体を抱き寄せると 自分の胸に押し付けられた梁川を愛おしみ 髪を撫でた
257
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:31:22
今日こそは..
佳林は決意を胸にエレベーターに乗り込んだ ハロドラの収録スタジオに向かう
「ねー ふと思ったんだけど いつも一緒にラジオやってるあの方に教わるのが早いんじゃない?」
金澤の言葉を思い出す
裏切られたと思った金澤との関係は すぐにいつもの状態に戻った
植村が慰めてくれたおかげで佳林は金澤を許し こちらから声を掛けた
「良かったー 佳林ちゃんまだ怒ってるかと思った」
「私じゃない子にセクシーを教えたのは腹が立つけど 朋が私にも教えてくれるんならいいよ」
「だから教えてたんじゃないって」
「やってたじゃん」
金澤は真っ赤になった
「もういい それはいいの! じゃあ朋 いつ教えてくれるの?」
佳林がそう訊いたところで 金澤は別の先生の存在を示した
その後に何度かラジオ収録をしたものの ことがことだけに 佳林はどう切り出していいのかわからず
今日を迎えていた
「おはよう!」
「おはようございます!」
鈴木は白のカットソーにデニムのスカート姿だった 佳林も白のブラウスだ 被った..
「おっ 佳林ちゃん 今日はおそろだね!」 鈴木が自分のシャツの胸の辺りを摘み上げる
「はい よく晴れてて 暖かかったし」
「いいよー 姉妹みたい! 私たち 真っ白な天使みたいな姉妹ってことで!w」
「はい!」
鈴木はいつもと変わらず無邪気な笑顔を見せた
「帽子かわいい!」 佳林の頭の上を指す
「あっ これ かわいくて一目惚れしたんです」
「なんか羊さんみたい」
佳林は照れて 黒のフェルトのベレーを両手で押えた
収録は和気藹々とする内に あっと言う間に終わった
二人並んで写真を撮ってもらうと スタッフに挨拶をしてスタジオを出る
「鈴木さん 今忙しいんですか?」
「うん 歌はもうだいたい録ったんだけど プロモーションで撮影が多くて」
「うゎー いいなぁ ソロデビューかぁ」
「佳林ちゃんもしたい?」
「え? 私はもっとジュースで頑張らないと.. あの 鈴木さん!」
「何?」
「私にセクシーを教えてください!」
「はぁ? どうしたの? 急にw」
「私 鈴木さんみたいにセクシーになりたいんです!」
「えー 私セクシーかなぁ?w」
「セクシーじゃないですか! だからソロデビューもできるんだし!」
「でもぉ 教えるってぇ..」
「..聞いたんです ボーノでいろいろセクシーなことを研究したって」
鈴木の顔から笑いが消えた 佳林を一瞥すると前を向いて無言で歩く
「教えて欲しいんです! そうしないと私 一皮剥けない!」
「..佳林ちゃんはそのままでいいよ そのままでかわいいから」
「私 わかんないんです! このままだと大人になれないっ! 成長するにはどうすればいいのっ?」
鈴木が足を止めた 振り返って佳林の顔を見つめる
「ねぇ 本気でそう思ってる?」
「はい」
「じゃあ 佳林ちゃんを私の好きにしていい?」
「セクシーを教えてもらえるなら..」
「わかった.. 今は忙しい時期だから あまり時間は取れないけど
ちょっと味見させてもらおうかな? 付いて来て」
鈴木はスタスタと通路を進むと エレベーターを通り越し 階段を下りた
佳林は期待で頬を緩ませながら 鈴木に遅れまいと歩みを速める
「ここでいいかな?」 2フロア下がったところで 鈴木は通路を見渡して誰もいないことを確認すると
佳林に来るように手で合図した 二人でトイレに入る
「一人で仕事するようになるとパートナーがいないから こういうスキルが落ちちゃうんだよね
ちょうど良かった」
振り返ってそう言った鈴木は これまで見たこともないような妖しい笑みを浮かべていた
258
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:35:19
「ねぇ佳林ちゃん セクシーってなんだろ? どういう意味?」
洗面台の脇に荷物を置くと 鈴木がおもむろに訊いた
「え? 魅力があるとかぁ なんかそういう..」
「うん じゃあ 英単語のsexyからyを外すと?」
「セッ..クス?」
「自信持って言いなよw」
「セックス」 佳林は真っ赤になって下を向いた
「恥かしがるってことは その意味を当然知ってるよね?」
黙って小さく頷いた
「そう 魅力は魅力でもセックスに関わる魅力なわけ じゃあ..」
鈴木はバッグの中を探ると 20cmくらいの細めのスプレー缶を取り出した
「この商品がいかに魅力的かってことを言葉に出さずに マイムっぽくやってみて?」
小首を傾げた佳林はおずおずとスプレー缶を受け取ると
少し考えてからフタを取って頭に吹き掛け 缶を眺めながら驚いたようにニッコリ笑った
「いいじゃん じゃあ今度はそれをセクシーにアピールしてみて」
「えー? セクシー? 難しぃ..」
佳林は缶を見つめたまま固まった
「貸して」
鈴木は缶を受け取ると 妖しく笑って缶に頬擦りする
舌を出して缶を舐めるフリをすると 佳林を挑発するように見つめたまま
胸に押し付け谷間を這わせ 吐息を漏らすように頭を仰け反らせた
「凄い!」 佳林が感嘆の声を上げる
「ね? セクシーに見せるって言うのはこういうこと そのためには
セックスの気持ち良さを理解しないとダメ」
佳林はまた下を向いた
「したことある?」
「..ないです 男の人とは..」
「良かった! あるって言われたらどうしようかと思った」 鈴木は歯を見せて笑った
「私たちアイドルだからね 男の人とはやっちゃいけないんだ それ正解! じゃあ誰としたの?」
「..うえむー 朋とも途中まで..」
「ふーん 気持ち良かった?」
佳林はまた小さく頷いた
「そっか うえむーは見た感じいい女だけど かなとももなかなかいい体してるよね?
でもあの子は直線的だから もう少したぶらかしてくれる存在がいたら もっといい女になるのに」
佳林は金澤に妙に詳しい鈴木がちょっと気になった
「佳林ちゃんも真面目だからなぁ」
鈴木が近づく 佳林の頬に手をやると優しく撫でた
「流石美容マニア! 肌のキメが細かいね」
細く美しい人差し指で佳林の唇に触れる
「唇の形は私と少し似てるかな?」
指を横にして口に沿って ゆっくりと左右に動かす
「舌出して舐めてみて」
佳林は少し躊躇ったが 舌をチロっと出して指を濡らした イヤラしい気分が急速に体を熱くする
「ふふっ 佳林 エロっ..」
鈴木は佳林の顎に手をやり 少し顔を上げさせると 艶めかしい目をしてゆっくりと唇を重ねた
鈴木の舌は 佳林の口腔の気持ちのいい部分を隈なく刺激する
佳林はいつしか自分から舌を伸ばし 絡め始めていた
唇を離すと 唾液がキラキラと糸を引いて落ちて行った
鈴木が顔を個室の方へ向け 入るように促す
ドアを閉め 鍵を掛けると 鈴木の手は佳林の白いブラウスの上を彷徨った
高まりを感じて佳林の呼吸が荒くなって行く
首筋に唇を這わせる鈴木は 手を下へと移動させ 黒のパンツのホックを外して中へ忍ばせた
「ぁっ..」 佳林が思わず声を上げる
「ちょっとぉ もう結構濡れてるじゃん」
鈴木は耳元で囁くと ショーツの上から縦に指をスーッと上下に往復させた
「あっ」 体をすくめた佳林は はぁはぁと僅かに口を開けたまま呼吸している
「残念だけどあんまり時間がないのよねぇ この気持ち良さをしっかり覚えるんだよ」
ショーツの中で鈴木の細い指が踊った
「ゃぁんっ ぁっ ぁぁっ.. ぃっ.. ぁっ ぁっ」
顎を上げて体をくねらす佳林の口から 女の悦びが漏れた
259
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:39:00
「じゃーね また」
「はい また明日」
かわいいなぁ 梁川を見送る金澤の目が細くなる
たくさんの人の背中に紛れて見えなくなって行く 今日も楽しかった..
「金澤さん!」 後ろから名前を呼ばれてビクッとした
誰? サッと振り返る 小柄な女性がいる
「石田さん?」 驚きで目が丸くなった
「こんなところで会うなんて 珍しい..」
渋谷駅の雑踏の中で 金澤は石田との邂逅を喜んだ
ダンスなんかの実力でモーニングの中に存在感を発揮する石田が
叩き上げやいぶし銀のイメージがあって 金澤は好きだった
「ちょっと話がしたいんだけど..」
「いいですよ! お茶します?」
「うん スタバでも行く?」
「はい」
二人は歩き始めた
金澤は石田の愛想笑いが口の端で留まっているのが気になった 目が笑っていない
「石田さん どこ行ってたんですか?」
「うん ちょっと..」
金澤は不穏なものを感じ 黙って石田の後を付いて行く
時折当り障りのない 天候や周囲の状況についての言葉を交わす
店に入り オーダー後飲み物を持って席に付くと 石田は金澤の目を覗き込むように見た
「ごめん 私 さっきからずっとカナトモ見てたんだ」
「え?」 金澤の脳裏に梁川が浮かんだ
でも二人して遊んだ後に家へ帰るため 駅で別れたくらいしか見られてないなら問題はない..
「いつから? もう少し早く声掛けてくれれば やなちゃんもいたのに」
自分から梁川の存在を示した 後ろめたいことはないと言うアピールなのかも?
話しながら自分でそんなことを思った
「..二人でラブホに入る前から」 石田が金澤の挙動を観察するように言った
関係がバレた衝撃で 金澤の目が泳ぐ
何も言うことができず ただどうしよう? と気持ちばかりが焦る
「別にあなたたちの関係を咎めるつもりはないけど なんでそうなったのか聞きたくて」
「..なんで?」 やっとのことで金澤は呟いた
「正直に言うと 今 モーニングやハロの中でおかしなことがいくつも起こってるんだけど
私はその情報を集めるジュース担当なの」
「ジュース担当? 石田さんって いったいどういう..?」
金澤は混乱した 石田は何者なのか? まるで秘密組織の一員のような話しぶりに面食らっていた
「モーニングはハロのフラッグシップだから いろんな情報を集めて
リスクヘッジに努めなければならない ただ それだけ」
石田には似合わない言葉に 金澤はまだ理解できなかったが 無言でゆっくりと頷く
「で やなみんとどうして そういう関係になったの?」
そういう関係という言葉に 金澤は梁川の裸体と嬌声を思い出し 下を向いた
「..わかんないです 以前やなちゃんから突然キスされ そういう関係になって..」
石田はハッとした
「キスされると突然興奮して来て 自分でもよくわからなくなる?」
「あっ はい.. なんでそれを?」
「やっぱり..」 石田は顎に手をやり 考え込む
無言の時間が続き 耐え切れなくなった金澤が切り出した
「あの.. 関係ないかもしれないですけど カントリーではなんかそういう
テクニックみたいなものを教えていたとか聞いたことあるんですけど」
「誰からそれを!?」 石田が身を乗り出して訊いた
「えっ? それは..」
「山木ちゃん?」
「え?」 金澤は石田からすぐに正解が出たことに動揺し 言葉に詰る
この子 梨沙ちゃんとも関係持ったのかしら? 石田の中に複雑な思いが交錯していた
「梨沙ちゃんもテクニシャンだったでしょ?」 カマを掛けてみる
「確かに.. なんでそれを!?」 金澤は驚いた顔を見せて また同じ言葉を繰り返した
今度は石田が恥かしそうに下を向いた
「え? 石田さんも山木ちゃんとやって?..」
モゾモゾと居心地悪そうにする石田を見て金澤は確信した
260
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:43:48
「ねー ばっちょがジュースに入ることになった理由も知ってんでしょ?」
生田が譜久村の二の腕を指でつついた
「痛いって」
「喋らないなら もっとやってやる」
「もぉっ アユミがカナトモから話聞いて来たじゃん」
「梁川とできてる話?」
「そう! あなたもりなぷ〜からアンジュの話聞いて来たでしょ?」
「船木が川村落として その川村が今度はタケに粉かけてる話?」
「粉かけてるってw お婆ちゃんか!」
「え? 粉かけるって言わない? 砂じゃないよ?」
「あっ あれは砂か」
「え?.. ま いいや それで?」
「ウチは森戸 アンジュは船木 ジュースは梁川 共通項は?」
「カントリー」
「そうね そして稲場は元カントリー つまり破門された人.. それをジュースに入れれば?」
「..梁川を牽制できる? だったらウチとアンジュはどうすんの?」
「その必要はないと上は考えたんでしょ?」
「なんで?」
「ウチはウチらが優秀だからじゃん? って言うのは嘘だけど
大所帯だし OGの目も厳しいし 目立つから まだ必要ないと思ったんじゃない?」
「じゃあ アンジュは?」
「さあ? 和田さんがいなくなるから 案外刷新させるつもりなのかもよ?」
「まさか!」 生田の頭に 自嘲する勝田の顔が浮かぶ
「だけど それじゃまるで カントリーメンバーでハロを牛耳ろうとする人と
逆にそれを阻もうとする人が上にいるってことにならない?」 生田が譜久村の目を見つめる
「そういうことになるかもね でも本当にハロを牛耳ろうとしているのなら 私たちもそれを阻もうとする方よ」
「ばっちょは仲間?」
「どうかしら? 敵の敵は味方ってことはあるかもしれないけど」
「牧野の後ろにいる道重さんも 私たちの味方かどうかハッキリしないし」
「そう 事はそう簡単じゃないのよね こっちにはOCNも関わって来るし」
「あー 頭痛ぇー」
「まっ 難しく考えてもしょーがない 臨機応変にやってくしかないわ
こちらの優先順位は今まで通り OCNの顕在化が一番だよ」
「そっちは最近少し大丈夫かなって思ってんだよね」 生田が優しい目になった
「確かに.. 加賀と横山の付かず離れず ちゃんとお互いを見てて
フォローできるところはちょっと安心できる まりあも思った程干渉して来ないし
でも楽観はできないよ いつ状況が変わるかわからないんだから」
「ときどきさ 加賀が僕の横山ですから! みたいな態度取るんだよね
それが頼もしいんだけど面白くてw」
「横山も ほらぁあんたシャンとしなさいっ! みたいなとこ見せるよね?」
「そうかもw いいコンビだな あいつら」
「でも楓くんモテるからなぁ」
譜久村は向こうで小田にくっつかれている加賀を見ながら言った
「肉体関係は今のところ 本妻と愛人まりあだけか」
「あなたもやってるじゃん きっかとみーこともしてるし」
「とんでもないヤリチンだなぁ」
「今回のOCNが変容してて どうやらモーニングメンバーだけにしか見えないってわけじゃなさそうだから
もっと増えるかもよ?」
「でも 都合がいいことに モーニング以外には移らないみたいじゃん」
「それも今のところは という話だから」
「森戸は狙ってんのかな?」
「どうだろう? 前の森戸だったら もう懲り懲りと思ってるはずだけど」
「その辺がハッキリすれば まだやり易いのにね」
「全く.. 明確な敵対行動が無ければ 私たちは仲間だし 仕事も続けて行かなければならないから
必要以上に波風を立てることは避けたいしね」
「とりあえずジュースはたいへんだ カナトモは梁川と別れるの?」
「アユミの話だと 私がついてなきゃダメってことらしいよ」
「宮崎よりも骨抜きにされてんじゃん」
「いや 影で調整役に回って ジュースが崩壊しかねないのを身を挺して守る覚悟なんでしょ?」
「どこもサブリーダーは苦労するねぇ」 生田がニヤニヤして言った
261
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:47:43
「横やん 終わった? 一緒に帰ろ?」
振り向くと白のブラウスに黒のジャンパースカートを合わせた森戸が立っている
「はい」 最後にスマホの画面を確認すると カバンに押し込んだ
一昨日もダンスレッスン後 途中まで一緒に帰った
ここのところ コンサートツアーに演劇と新曲披露が重なったため とにかくレッスンが多い
同じレッスンを受けて解散となれば 必然的に森戸と一緒に帰る回数も増える
カントリーガールズで先にデビューして 今も兼任でモーニングにいる森戸ではあるが
横山は親近感を持っていた
今年の石田のバースデイイベントでミニモニをやった時に それは決定的となった
背が小さくて童顔.. コンプレックスと言う程ではないものの 横山にとって
よく似た背格好の森戸がかわいいことは 自分にとっての安心感にも繋がり 心強い
他のメンバーに別れを告げて控え室を出る
今日は早く終わった日だったが 事務所の玄関を出ると辺りは既に暗くなりかけていた
「横やん 今日マネージャーに呼ばれて少しいなかったよね?」
「あっ はい」
「この前もそんなことあったし 何の話か当ててみよっか?」
「え? わかります?」
「写真集!」
「凄い! よくわかりますね!」
「私もあんな感じだったから」
「あっ そっか 森戸さん もう出してますもんね」
「どこで撮るの?」
「千葉とか.. グアム?」
「ええ? 海外行くの? いいなぁ 横やんズルい!w」
「すみません」
「私は沖縄だった」
「沖縄もいいじゃないですか」
「うん 海がねー とーっても綺麗なの! あっ 横やんも海の無い県出身じゃんw」
「はい 海 殆ど行ったこと無かったから 夏と言えば長瀞w」
「ウチも那須塩原とか矢板とか鬼怒川w」
「でも 川に行っても水着にならないじゃないですか」
「学校のプールでしか着ないよね」
「はい だから 写真集とか 嬉しいけど恥かしくて」
「すんごくわかる」
「水着とか あれって選べるんですか?」
「他の人はどうかわからないけど 用意されたもの着たよ 大体そうなんじゃない?」
「そうですよね あー 凄いの来たらどうしよう?」
「そうそう 凄いの来たらヤだよね 私 スクール水着みたいなのちょっとヤだった」
「あー なんか紺の」
「うん あれって 意外と体の線が出るじゃん? なんかビキニより嫌かも」
「わかります でも ビキニはビキニで 殆ど隠れてないし」
「布が少ないw」
「そもそも着たことないw」
「そうだよね 学校以外のプールもそれほど行くことないのにw」
「ポーズとかどうするんですか?」
「いつもと一緒 カメラマンさんの指示に合わせていろいろやるだけ」
「でも 水着用に何か考えたりしました?」
「考えないw 恥かしいしw」
「そうですよね」
「でも 横やん いいよね」
「何がですか?」
「実は結構スタイルいいもん」
「そーんなことないですよ!」
「コンサート衣装もクビレあるから ヘソ出しとか割りとイケてるし」
「森戸さんだって かわいいじゃないですか」
「そんなことないよぉ あー カエディーみたいにスラっとしてればなー」
「かえでー いいですよね 手足長くて」
「うん めっちゃ長い! ねぇ カエディーの裸見たことある?」
「えっ?.. ぁるかな?」
「ふ〜ん」 森戸がニヤニヤと横山を眺めた
262
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:53:08
横山は片山津温泉での加賀との情事を思い出した
加賀が好きだという気持ちを乗せて 突き入れて来る
あの時の快感と 互いの気持ちが通じ合えた気がした幸福感は まだハッキリと記憶していた
熱を放ちながら求めて来る加賀を 包み込んで受け入れる
加賀の愛を絞り出し 全て享受しようと言うように 誰にも教えられたわけでもないのに
横山は体を動かした
白い肌 細くて長い指 凛々しい眉 そして濡れた目
あの時の加賀は あの時の横山にとって 間違いなくただ一人の一番愛している人だった
「横やん?」
「えっ?」
森戸が物思いに耽った横山に声をかけた
電車の中で森戸がいるにも関わらず 加賀との夜を思い出していた横山は
恥ずかしくなって 取り出したスマホの画面を見てごまかす
「どうしたの? 横やん? 顔が赤いよ?」 森戸はまたニヤニヤしていた
「カエディーの裸 思い出した?」 耳元に顔を寄せ 小さな声で囁く
横山は照れ笑いしながら目をギュッと瞑って 顔を横に振った
「はーちん?」
頭の中を真っ白にした恍惚の霧を晴らして 尾形が目を開ける
森戸が妖艶な笑みを浮かべていた
「今日はぁ ちょっとサプライズがあるんやで」
舌ったらずで いたずらっ子のように森戸は言った
「何や?」
レッスン日の今日 二人はみんなよりかなり早くに出て来ると
使われていない部屋に鍵を掛けて 逢瀬を楽しんでいた
森戸はスマホを少し触ると 立ち上がってドアの鍵を外しに行った
「え? ちょっと待ちぃや!」 尾形が慌てて服の乱れを直そうとする
森戸はお構いなしに ドアを開けた
「入って.. サプラーイズ!」
「飯窪さん..」 尾形は驚きで動きが止まる
「はーちん こんにちは」 飯窪は尾形を見た後 申し訳なさそうに視線を逸らした
森戸は再びドアを閉め鍵を掛けると 飯窪の腕を引いて尾形の元へ戻って来た
「終わってないんやから 服脱ぎぃや」
「え? 飯窪さんおるやん?」
「その飯窪さんが はーちんとするんやから」 森戸は悪い笑みを浮かべて言った
「ちぃちゃん 私 聞いてないっ!」 目を大きく開いて 飯窪は抗議する
「何言っとん? はーちんはもう卒業するんやで? 想い出作ってあげな」
「でも..」
「ウチの言うこと聞けへんの?」 森戸は飯窪の左胸に手をやり 乳房を摘んだ
「ぃたっ ごめんなさいっ」
「はーちん 恥ずかしいとこ見せてかんにんなぁ 本当は飯窪さんもはーちんとしとうて しょーがないんや」
「え? でも..」
「でももハモもあるかいや この子ちょっとMっ気あるさかい ちょっといじめるくらいが
よぉけい燃えるんや ほら 見とき!」
森戸は飯窪に一言指示すると 後ずさる尾形の唇を塞ぐ
尾形はあっという間に 自分から抱き付く方へ転じ 森戸と激しく舌を絡め始めた
唾液のぴちゃ くちゅと鳴る淫猥な音を聞きながら 飯窪の目は羨望の眼差しになって行く
唇が渇き 舌で舐め回した
「どや? はーちん美しいやろ? こんなに白いんやで?」
森戸は唇を離すと 飯窪に顔を向けて言った
尾形が掛け戻してしまった白のブラウスのボタンをもう一度上から外し
ブラが現れると ズリ上げて白人のような薄ピンクの乳首を摘んだ
「ぃやっ」 尾形が恥ずかしさで顔を背ける
「同じトリプルAでも 飯窪さんよりあるわな」 森戸は笑って 両手で乳房を下から掬うように
持ち上げると 少し盛り上がった丘の頂点の突起をペロンと舌を出して舐めた
飯窪は悔しそうな顔をしながら もじもじと両脚を閉じ 腕を組んだ
「なんや その気になって来たんか? こっち来ぃや」
森戸が手招きすると 飯窪は潤んだ瞳でおずおずとやって来る
「はーちん! 大人の女 飯窪さんが 美少女はーちんと愛し合いたいんやて」
森戸は立ち上がって 飯窪の腕を引き 切なげな目でつばを呑み込む尾形の前に突き出した
263
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 21:58:20
左耳に呼び出し中の音が響く
ちょっと夜遅くなり過ぎたか...
ふと昼間の話を思い出し 竹内のことが気になると
話さなきゃと言う思いが強くなった
耳からスマホを離し 画面を見る
呼び出しが30秒になろうとしていた
ま いいかぁ..
譜久村が電話を切ろうとしたその時 繋がった
「あかりちゃん?」
呼び掛けに反応がない?
「あかりちゃん ごめん こんな時間に電話して」
「み..ずきちゃん どうしたの?」 声の調子が変だ
「ううん 別に用事はなかったんだけど たまに声を聞きたいなぁと思って」
「うん..」
息が荒い 薄っすらハァハァと聞こえて来る
「あかりちゃん? どうしたの?」
「..え? な なんでもないよっ ぁっ..」
「..なんか邪魔した? 電話切った方がいい?」
「ぁん..」 スマホの向こうで竹内が でんわ切った方がいい?って
と誰かに確認している声が小さく聞こえた
「誰かいるの?」
「ん? ぃなぃよ? ..ぁっ ..だめっ ぃやっ 声出ちゃう..」
「..かわむー? かわむーなの?」
「え? なんで かむちゃんだと?..」 竹内が驚きの声を出した
向こうで水を掻き回すような音がする
竹内はスマホから顔を離したようで ハァハァと言う息遣いが聞こえなくなった
「ぃっ...」 切羽詰った竹内の高い声が一瞬聞こえたかと思うと 電話は切れた
譜久村はソファの前にあるローテーブルにスマホを置くと 両脚を折り曲げて膝を抱える
寂しい気持ちが去来していた
「ちぃちゃん 胸すんごぃ」
羽賀が森戸のライトグリーンのカットソーを見て言った
新曲えーがなのプロモーション撮影中だった
スタッフが次の段取りをしている間 メンバーはそれぞれ少人数で固まって談笑している
「ふふっ 私セクシーキャラじゃないのに いっぱい詰めてんのw」
羽賀がいきなり胸について触れて来たことを少し意外に思いながら森戸は答える
「ふ〜ん 色っぽい」
まじまじと森戸の突き出た胸や白のタイトなミニスカートから出た太ももを見て 羽賀は言った
なんか変わった.. 森戸は今まで容姿についてや性的な意味を持つ言葉を
口にしたがらなかった羽賀に変化を感じ取る
「あかねちんだって 片方肩出てるし 色っぽいよ」
「そう? ありがと!」
ニッコリ笑って見せる羽賀に 森戸は確信した
この子 女になった! ならば..
「あかねちんの肌 きれい..」 森戸は羽賀の背後に廻り つるつるとした肩をそっと撫でる
「ふっ くすぐったぃ」
「私と違って 本当におっきぃし」 森戸の手が肩から肩甲骨を這い
こそばゆくて開いた脇の下を通って 右胸を掬い上げるように持ち上げた
「ちぃちゃん ヤバぃっ!」 驚きで振り返った羽賀が 目を見開いて森戸を見つめる
すぐに唇の端が上がり 笑みを浮かべた
「もぉ えっちぃw」
「あかねちんこそ 私のどこ見てたの?」 森戸が羽賀の目の奥を覗き込むように囁く
二人は互いに見つめ合いながら リップグロスで濡れた唇を舐めた
「ねぇ 今度ゆっくり遊ばない?」 森戸は正面から羽賀の腰に腕を回して言った
スタジオの隅の暗がりにいる二人に 周りは誰も注意を払っていない
「いいよ」 妖しい笑みを浮かべた羽賀が頷く
森戸は誰が羽賀を成長させたのか気になった
ついこの間まで 末っ子キャラで幼く 気楽なそぶりだったのに..
今年の夏は勝負時になりそうね
森戸は目を細めると 羽賀の腰を押してみんなのところへ戻った
264
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 22:02:51
「はーちん.. 私 はーちんのこと好き ずっとこうしてみたかったのかも..」
飯窪は両手で 椅子に腰掛けた尾形のブラウスをゆっくりと開いた
「綺麗.. 本当に羨ましい 白くて..」
尾形はそんなことない と言うように軽く顔を横に振る
飯窪は躊躇った
今までは生田や森戸がリードしてくれていたが 尾形を前にして
どうしたら良いのかわからなかった
「ハハッ 飯窪さん 根っからのMっ娘やから戸惑っとるわ 困ったのぉ はーもMやしw」
少し離れたところに座った森戸が ニヤニヤしながら声を掛けた
飯窪は恨みがましい目で唇を尖らせて 森戸を振り返る
睨みつけているようで 助けを求めていた
「はーのおめこ クンニしたげたら どや?」
尾形が真っ赤になって また小さく顔を横に振った
飯窪は下品な関西弁が 森戸の口から発せられたことに驚きながらも
従順に受け入れてしまう自分に悔しさと欲情を感じつつ しゃがみ込む
尾形は驚き 少し開いて楽にしていた両脚を閉じた
既に森戸にフレアスカートとショーツを脱がされ フィギュアスケートで鍛えた筋肉が
僅かに残る 細すぎない真っ白な太ももが眩しかった
飯窪は尾形の膝を両手で掴み 左右に開く
それほど抵抗も無く広げられた両脚の間には 白い肌に少し赤みが差した薄ピンクの生殖器が
粘液を纏いテラテラと光っていた
飯窪はおもむろに顔を埋めると舌を伸ばす
「ぁっ ぃゃっ..」 尾形が小さく呟き 両脚をまた閉じようとする
両耳をツルツルとした心地の良い柔らかさの太ももで圧迫されながら
飯窪は目を閉じて ムワっと温かな器官を舐め 啜った
イヤラシイ匂いがするかと思ったが ボディソープの残り香が先に来て
逆にそれが飯窪を興奮させた
鼻に充血して大きくなった突起や薄い毛が当たったりするが おかまいなく
ミルクを舐める子犬のように一心不乱に舐める
乱れる尾形の声が殆ど聞こえないのは残念だが
気持ち良さが太ももを押し付けて来る強さでわかった
飯窪の頭を押えて遠ざけようとする手に力が入り
一際強く顔を太ももで挟まれた後 尾形は急に脱力した
達成感に頬を緩ませて飯窪が立ち上がると 尾形は椅子の背もたれに
体を預けて軽く反り返り 目を閉じて余韻に浸っていた
「気持ち良かった?」
手で口を拭い飯窪が囁くと 尾形は薄っすらと目を開け 恥かしそうに微笑んで小さく頷いた
「気持ちよぅイったんなら はーもお礼せんとなぁ」
背後から森戸が声を掛ける
いつの間にか存在を意識しなくなっていた飯窪は ドキっとして振り返った
森戸はテーブルに頬杖を付いてスマホを覗いている
「飯窪さん..」 尾形が腕を軽く引っ張った
「座って..」 隣の椅子に腰を下すと 今度は尾形が立ち上がる
「まだちょっとだけあるけど 今までいろいろありがとう」 尾形は潤んだ目をしていた
目を伏せてかぶりを振る飯窪の頬を 尾形の白い手が包む
唇が重なった
飯窪は一瞬 今キスしていいの?と思ったが すぐにそんなことはどうでもよくなった
長い長いキス
舌を絡め お互いを求め合う
熱い高まりが頭を痺れさせて行く
尾形の細い指が飯窪の鎖骨をなぞりながら下へ降りて行く
左胸の上に辿り着くと 円を描くように優しく撫でた
突然尾形が唇を離し ブーっと吹き出す
「お好み焼き一枚の厚みも無いでw」
「せやろー 目玉焼きくらいやで」 森戸が応じる
「失礼ね! 今日は盛らないコーデだから しょうがないでしょ!」
「見るの めっちゃ楽しみやわぁ」 尾形が楽しそうに飯窪のカットソーを捲り上げる
「あっ ホンマや カップ入ってないやん」 アンダーウェアも上にたくし上げた
「あらー.. ぅん 綺麗.. 綺麗やで.. これもアリっちゃぁアリかも?」
「アリっちゃぁアリって.. なんだそれ?」 飯窪はまた唇を尖らせて 険しい目をした
265
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 22:21:20
「ゆめの! 久しぶり!」
「久しぶりって 先週会ったばかりじゃないですか」
「もう 冷たいんだから」
「冷たいわけないじゃないですか」
岸本は清水の肩を抱いて 目を覗き込んだ
「大好きだよ」
清水の顔から悦びが溢れた
今年になって二人の関係は天と地がひっくり返るくらいに変化した
元々岸本の憧れのレジェンド的存在だった清水が
つばきにアドバイスをくれるようになったのも夢のようだったが
それは正月のハロコン後に起こった
「ゆめの ちょっと話があるの」
清水から呼び出され 事務所の小さな会議室に岸本は入った 清水の他には誰もいない
「今日来てもらったのは これからのつばきについて重大な話をするためなの」
「え? リコちゃんやリサは?」
「今回は言ってみれば裏の話だから」
「裏?」
「そう だけどとっても重要なの」
清水は岸本に椅子に座るように勧めると 自分もテーブルを挟んだ対面に腰を下した
「ゆめのには男の子になってもらう」
「えっ? はぁ? えっ なんですか?」
「男の子になってもらう」
「男の子って? かつらでも被って? コスプレ?」
岸本は突然の話に混乱し 前にやった劇や新喜劇を思い出していた
「ずっとじゃないの 必要な時だけ男の子になって欲しいの」
清水の瞬きもせず見つめてくる目に呑まれ 岸本は固まった
「男の子になった時は あそこにアレが出て来るよ」
「は?」 目が丸くなった
「イヤだと思うけど これが上手く行けば つばきは今以上もっと浮上できる」
清水は顔の前で両手の指を組んで ニヤリと笑った
「あの.. あそこにアレって.. アレ?」
清水が不敵な笑みを浮かべたまま頷く
「えっ そんなことあるん? あっ すみません」
思わずタメ語になってしまって岸本は焦った パタパタと手で顔を扇ぐ
「アレが出るだけじゃダメなの そうなってからやってもらうことがあるから」
清水は椅子から立ち上がった
テーブルの隣にあるホワイトボードの前に立ってマーカーを握る
「まず りこちゃん リーダーが写真集撮ったり 最近頑張っているのは知ってるよね」
清水はホワイトボードに ”りこ”と書いた
「..はい」 話の飛躍に岸本は眉間に皺を作る
”りこりこのことそういう目で見るのやめてもらえませんか”
清水は大きく そう書きなぐった
”りこ”に向けて 矢印を添える
岸本は益々訳がわからず 身を乗り出して清水とホワイトボードを交互に見た
「仮にりこちゃんがそういう目で見られると どんどん見られた回数が加算される
メーターがあるとします」
「メーター?」
「実はこの間 りこちゃんがそういう目で見られれば見られる程 つばきの世間的な
注目が上がるおまじないをかけたの」
「..おまじない?」
「まぁおまじないって言うのはちょっと違うけど そういうもんだと思ってて」
「はぁ」
「別にりこちゃんがそういう目で見られれば りこちゃんの注目が上がるってことでは
ないのがミソね」
清水は 別の矢印を付けて ”つばき 注目 UP!” と書き足す
「でも りこちゃんはそういう目で見られ過ぎると限界が来ちゃうの
限界を超えてしまったら せっかくつばきの注目が上がってもそれで終りよ」
岸本は口を開けて呆然と聞いている
「そこで ゆめの あなたの出番よ」 清水は岸本を指さした
岸本は自分を指さし 「私?」 と言うように清水に頷いて見せた
266
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 22:28:28
「男の子になって りこちゃんの限界が来る前に メーターをリセットして欲しいの」
清水は腕を組んで岸本を見る
「リセット..」
「リセットして りこちゃんがそういう目で見られれば またつばきの注目がアップする」
岸本は完全に意味がわからないながらも 首を軽く縦に何度も振った
「ここまで大丈夫? と言ってもわけわかんないと思うけど 流れくらいはわかったよね?」
清水が笑う
「りこちゃんがそういう目で見られると つばきの注目も上がる だけどやり過ぎる前に
止めないと台無しになってしまう.. そういうことですか?」
「うん さすがゆめの! 付いて来てるじゃない」
「いえ よくわかんないですけど.. あの そういう目って何ですか?」
「ふふっ 男の子は写真集とかDVDとかよく見るじゃん いや よく見るかどうかは知らないけど
そういう時にどんな風に見てると思う?」
「え.. き 綺麗だなぁとか..」
「それで終りかな?」
清水が意地の悪そうな笑みを浮かべる
「..一緒にデートしたいなぁとか?」
「まー ゆめのじゃそれが限界かぁ」 清水は組んでいた腕を解くと右手で口を覆った
「そういう目って言うのは 性欲を伴う視線ってことだよ」
岸本は恥かしくて目を伏せる
「エッチしたいなぁとか.. りこちゃんが見てる男の人にそう思わせると つばきの注目が上がるの」
「それっていったいどういう仕組みで?」
「そこがね 話せば長いんだけど ウチの事務所にはそういう芸能と人気についての
因果をずっと研究して来た歴史があるの モーニングなんかはそれで今まで人気を
保って来たし ウチらのベリもモーニングを受けて そういうことをもっと研究する
材料だったんだよ」
「えっ?」
「ベリのみんなは被験者だけど そのうち研究者として活動するメンバーもいたの
桃子は天才だった 因果関係の発見もだけど 何よりそのマネージメントで
才能を発揮したね」
岸本は手を握り 前のめりになって話を聞いている
「でも その桃子と並び立つ天才がもう一人いたの」
「誰ですか?」
「千奈美よ」
岸本は割りと自分によく似た性格だと勝手に思っていた徳永の 名が出たことに驚いた
「今回のこのプロジェクトのアーキテクチャーを組んだのも千奈美よ
でも彼女は気まぐれだから ちょこっとやったらまたアメリカに戻っちゃった」
「アーキ?」
「さっきはおまじないみたいなものって言ったけど これは広範で言えば 心理学や
催眠術の活用なの 桃子が見つけた因果を元にそれを人為的に発動させる
段取り お約束を決めたのが千奈美」
「よくわかんないけど徳永さん凄い..」
「凄いんだけどね 本当に気まぐれで.. わけわかんないキーを入れたりするんだよね
それで運用間違うと 熊井ちゃんみたいにおっきくなっちゃたり まあさのように太っちゃたり
私がちっちゃいのもそうだし」
「ええ!?」
「まぁそれだって 結果論だから 遺伝の影響の方が強いんだろうけど」 清水は苦笑した
「心配しないで あの頃よりは千奈美も大人になったから」
「はぁ」
「でも わけわかんないキーは相変わらずね そのせいでゆめのに男の子になって
もらわなくちゃいけないんだから」
「えっ そうなんですか? でも 男の子になるってどうやって?」
「希空とキスするの」
「はぁ!?」
「しょうがないじゃん そういう段取りなんだから」
「キスするって...」
「ちなみにりこちゃんメーターリセットは リコちゃんに”ちんぽ!”って言わせることでできる」
清水は性的な恥かしさよりも 幼稚な恥かしさで顔を真っ赤にして目を伏せる
クソっ.. 千奈美め! 清水が独りごちた
岸本はあまりのことに テーブルに突っ伏して脱力した
267
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 22:34:04
「ゆめの! つばきはまだまだ上に行けるんだよ? 武道館だって
うぅん ウチらもやったSSAの景色を見てみたいと思わないの?」
岸本は体を起こした 頬にかかった髪を後ろにやる
「キソちゃんとキス.. りこちゃんに.. なんでそうなったんですか?..」
「だから千奈美が.. 前にりこちゃんがMCで ピンポーン!をちんぽーん!
と言ったって聞いて 最高!って喜んでたから..」
「マジですか?.. じゃあキスしたり 男の子になったりって言うのは? そもそも
本当に男の子になるんですか?」
「例えば腕を事故で無くした人が無い腕の部分に痛みを感じるって話 聞いたことない?
幻肢痛 ファントムペインと言ってね 多くの症例があるわ それから私たちは
両眼視差による立体視という脳の処理を経てモノを見てるわけだけど それに依存しない
錯視というものも存在するの」
岸本はまた険しい目をして聞いている
「そういうものを暗示を使って強制的に引き起こす 簡単に言ってしまえばそういうことね
日常の中にさり気なく埋め込んでしまえば ゆめの自身とゆめのに応対する人にとっては
本当に男の子になるよ」
岸本は少し下を向いて考え込んでいたが 顔を上げると清水に手を挙げた
「なに?」
「りこちゃんに最初から ちん.. って言ってって お願いすればいいんじゃないですか?」
「だから それでは全体的な暗示を作動させる手続きにはならないの」
「キソちゃんとキスも?」
「そう! あくまでもゆめのが男の子になって りこちゃんにちんぽと言わせることが
キーであって ゆめのが女の子のままでも りこちゃんにただ言わせても
それは意味がないわ そしてゆめのが男の子になるには キソちゃんとキスすることが必要なの」
「キソちゃんに説明して 協力してもらうのもダメですか?」
「まだ言ってなかったけど ゆめのが男の子の間 キソちゃんは意識を失うわ
りこちゃんにちんぽと言わせたら ゆめのは女の子に戻れるけど キソちゃんも
その時意識が戻るの つまりキソちゃんの負担も大きい このプロジェクトは一回こければ終わりだから
キソちゃんに協力を得られるかどうかで頓挫するのは避けたい.. ヒドイ話だとは思うけどね」
「不意をついて キスをするしかないと?」
「うん あるいはそういう雰囲気を作り出すか」
「難しいなぁ..」
「ここまで来たらやるしかないでしょ?」
「そりゃあ私も つばきがもっと大きくなればいいと思うけど..」
「時間はないわ 今もりこちゃんメーターが限界に近づいてる」
「え? どうやってわかるんですか?」
「りこちゃんが妙にセクシーな行動をとり始めたら それが兆候よ」
「セクシー?」
「最近ブログの自撮りで恍惚とした表情が多いでしょ?」
「え? そうですか?」
「頻度が上がってる もう すぐにでも取り掛からなければならないよ」
「え?」
「ゆめのはキソちゃんの動向を見て 周りに見てる人がいない状況を作らなければならない
意識を失ったキソちゃんがしばらくの間 人目につかないことも重要だし」
「..それはけっこうハードルが高いですね」
「それに比べれば りこちゃんにちんぽと言わせるのは楽かもしれないわ」
「ホントですか?」
「男の子になったゆめのは フェロモンマックス状態になると予想されてるの
相手に暗示を掛け易い状態にもなっているから」
「じゃあ楽勝? りこちゃん言って! みたいな..」
「そこまではどうかな? りこちゃんにゆめのの男の子の魅力を存分に教え込まないと」
「男の子の魅力?」
「まっ いいわ それは明日実際やる時に説明する」
清水は急に話を打ち切るように ホワイドボードの書き込みを消し始める
「明日? 明日やるんですか?」
「そうだよ 明日は新曲のレッスン日でしょ? 私もダンスのアドバイザーとして参加するから」
「明日...」
岸本はここに来るまで考えたこともなかった状況に呆然としながら 希空と山岸の唇を
漠然と思い浮べた
岸本はまだ 男の子になることの意味を本当に理解していなかった
268
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 22:40:49
翌日岸本は少し遅く目を覚ました
昨夜は清水の話をモンモンと考えていて なかなか寝付けなかったのだ
私が男の子..
容姿や性格から元々男の子っぽいと言われることはあるけど まさか本当に男になるなんて..
アレが付くってどんなん? トイレはどうすん?
昨夜も答えが出なかった疑問がまた頭の中に浮かび上がる
時計を見た まだ少し早..
あっ 今日はレッスンの時間より早く呼ばれてんだ
昨日清水から実際のレッスン開始より2時間早く来るように言われていた
山岸と希空にも同じ時間に来るようにしておくという話だった
ヤバっ もう準備せんと
着ていく服は もう昨夜の内に考えてあった
ええやん! つばきのためなら男になってやりまっせ!
岸本は覚悟を決めていた
虎が牙を剥いている黒のトレーナーに腕を通す
やっぱこういう時はこれやん!
いつか着ることもあると思って買っておいたものだ パンツも黒のデニムを穿き 気合は充分だった
事務所に付くと既に山岸と希空が控え室の椅子に座って待っていた
「おはよー」
「おはよー ゆめちゃんも?」 希空が笑い掛ける
「おはよー」 山岸は眠そうだった
いつもか.. 岸本はニヤっとした
「二人とも 早く来るように言われたん?」
「うん 昨日清水さんから電話があって」 希空の言葉に山岸も頷く
扉が開いた
「おぱよっ! みんな集まったね!」 薄い黄色のTシャツとピンクのシャカパン姿の清水が顔を出す
「早速だけど レッスン着に着替えてから いつものとこ来て」
急いでいるようには見えなかったが それだけ言うと清水は部屋を出て行った
「なんだろ? ダンスの特訓とか?」 希空が不安そうな顔をする
「でもー この3人なら そんなにできてないとかなくない?」 山岸が二人の顔を見る
「なんかすっごいワザとか教えてくれるんやないっ? 清水さんやもんっ」 岸本が言う
3人は着替えるとレッスン室に入った 大きな鏡に映るのは清水を含めた4人だけだ
「はい 今日は早く来てもらってごめんねー 実はもうすぐ公表されるんだけど
つばきでライブツアーやります」
「ええ?」 三人は驚いた
「やったぁ」 口々に喜びの声を上げ 手を合わせ飛び跳ねてはしゃいだ
「ききちゃんとかリサちゃんや他のみんなは?」 ひとしきり喜ぶと希空が疑問を口にした
「みんなにも近々伝えるけど そのツアーの中でゲリラ的にこの3人で踊るサプライズを
考えてて それを練習するために来てもらいました」 清水が3人に微笑む
「と言っても まだこれ 私が勝手に進めようとしてるだけで もう少し形になって来たら
上に言おうと思ってるの それまでは内緒ね」
三人は無言で頷く
「そのままお蔵入りの可能性もあるけど もしそうなったらゴメンなさい
でも ここでやることはこれからの無駄にはならないはずだから 勉強だと思って」
「はい」 三人は清水の提案を受け入れた
清水が持ってきたプレイヤーをアンプに繋ぐ レッスン室にファンキーなEDMが響く
キレのある動きで踊ってみせる清水のフリをマネして 三人は一所懸命に踊った
「ちょっと休憩しよっか じゃあ15分休憩」 清水が時計を見ながら言った
三人はタオルで汗を拭く
「ちょっとトイレ行って来る」 山岸はそう言って背を向けた
「じゃあ 私も」 希空も山岸の後を追う
「あっ キソちゃん」 清水が声を掛けた
「はい」
山岸が部屋を出て行く中 清水はダンスについての注意点を希空に説明している
岸本は少し離れてその様子を窺っていたが 清水が一瞬こちらを見た
よく見ると 目で合図を送っているようだ
キス!
岸本はようやく清水の意図することを理解した
背後から希空に静かに近づく 心臓が飛び出しそうなくらいドキドキした
キスってどうすればええの? 今更唇の重ね方を頭の中で何度も試した
269
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 22:47:23
なで肩の華奢な背中が目の前に来た
気配は感じているのだろうが 清水の話を聞かなくてはという思いが強いせいか 希空は振り向かない
肩を叩こうか?..
岸本が逡巡していると 清水が話を止め 視線を希空の背後に止めた
希空が何かしら? と振り返る
ここだ!
岸本は ”キソちゃん” と呟くと 両肩を掴み顔を近づけた
「何? ちょっ っちょちょちょちょちょちょ」 希空が激しく顔を仰け反らせて逃げようとする
「逃げないで..」 岸本は必死に唇を突き出し 希空の唇を追うが体を反転させて
背中を向けられてしまう
「ギャー ゆめちゃんどーしたのぉ!?」 希空が悲鳴を上げる
清水が立ち上がった
「キソちゃん ほら あっち向いて!」 希空を逃がすまいと 前から体を押え付ける
「ええっ! 何ですかっ! いやぁ!!」
二人がかりで希空の顔を押える
希空の目は三角になり 首をすくめて絶叫した
「いやぁ! 何? 何何何何? 何すんの? ええっ?」
突き出した唇で タコのマネをする子供のような変顔で岸本が迫る
テンパり 希空の唇を奪うことしか眼中になくなっていた
清水は体の位置を変え 希空の背後から手を回し 腕を押えていた
顔で ”ほら行け!” と岸本に合図を送っている
ようやく唇が唇を捕えた 柔かな唇..
希空は驚きで目を これ以上ないくらいに大きく開けた
吸う? 岸本は始め 吸ってみた
希空が口を閉めているため 何も変わらない 違う! こうじゃない!
舌? そうだ ディープキス!
舌を伸ばして 希空の唇の中にこじ入れようとする
唇を舐めた途端に 凄くいやらしい気分になった
希空は驚き抵抗していたが 舌が自分の唇をまさぐると あまりのことに考えが纏まらなくなり
抵抗を緩めた 岸本の舌が入って来る
女同志で?.. 異常な状況にパニックになりそうだったが 何故かイヤラシイ気持ちが
湧き上がって来た
私 変.. エロっ.. 自分も舌を伸ばして絡める
希空は清水が緩めた押えから 腕を抜き出し 岸本の首に腕を回す
自分でも 何でそんなことをするのかわからなかった
ただ ただイヤラシイ気持ちが もっと気持ちよくなりたいと体を衝き動かす
岸本は 希空が舌を絡めて来たことに驚いたが それ以上に止まらない自分の
欲情を押えるのに苦心した
しかしそれは殆ど用をなさず 腕は自然と希空の背中に回り 強く抱き寄せようとしていたし
柔かな舌を突付いたり 舐め合ったりして 希空の唾液を味わうことに没頭していた
岸本に抱き付いた希空を認めた清水は 二人から少し離れ 様子を窺っている
長いキスは不意に終わった
唇を離した希空が 白い喉を見せて上を向く 脱力して行くのがわかった
「ゆめの! キソちゃん支えてっ!! 倒れないように!」
清水は振り返ってドアの傍へダッシュする
キャスター付きの椅子が置いてあった 椅子の背もたれを掴んで二人の元へ駆け戻る
「座らせて!」
「はい」
希空の力が抜け 支える重さに限界を感じ始めていた岸本は
なんとか椅子に座らせると 安堵の息を吐いた
「ここまでは予定通りよ!」 清水が笑顔で岸本を見る
希空は背もたれに体を預け 腕をブランと下に垂らして 寝息を立てている
ホっとした岸本は 次にハッ! とした
男! 私 男?
振り返って壁一面の大きな鏡を見る いつもと変わりないように思える
胸も.. ある!
失敗した?
清水の顔を見る
清水は笑みを浮かべたまま 岸本に近づいた
「ゆめの..」 清水が優しい声で名前を呼びながら 岸本の腕を取った
270
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 22:48:53
『赤く咲くカメリアの香り』 ジュペン・シャーウィック
(あらすじ)
ある日 元ベリキャプテン清水に呼び出されたきしもんは男の子になれと言われる
つばきがさらに世間で浮上するためにはそれが必要だと説得されたきしもんは
覚悟を決めるが男の子になるにはキソランにキスしなくてはダメだと言われ...
271
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 23:00:12
そのまま岸本の手を自分の胸に持って行く
「えっ?」
清水の胸に触れた岸本は動揺した
黄色のTシャツの下に ブラのカップとそれを持ち上げる 柔かな乳房の押し返す感触がした
清水は目を細め イロっぽい笑顔で岸本の様子を見ている
股間に違和感があった
何かが伸びて行くような..
それはジャージ下を押し上げ 更に大きくなろうとする
「なんやっ?」
猫背になりながら 岸本は異常を確かめようと股間を見た
グレイのジャージ下が 一点を頂点として三角のテントを張るように飛び出している
「立派なもの付いたじゃない」 清水が舌なめずりしながら言った
小さな手でテントを撫で上げるように触って来る
「あっ...」
岸本は思いっきり腰を引いた
清水の指がテントに触れた瞬間 快感が股間を中心に迸り 反射的にそう動いてしまった
「おおきい!」 清水が囁き声で感嘆する
岸本はパニックになっていた
私 本当に男になったん? なんやこれ? アレ? でもなんやおかしない?
これ大丈夫なん?
触ってみることもできず アワアワと股間の前で 両手の指をぐねぐね動かしている
「勃起してるんだよ」
「ぼっき?」
岸本は妖艶に微笑む清水に 思わず聞き返した後で言葉の意味がわかり カーっと赤くなった
「こ これっ これどうすればいいんですか?」
「慌てない 慌てない まずキソちゃんをあそこに隠そ!」
清水は そう言うと希空の座った椅子の背を掴んで カーテンで仕切られている部屋の隅へ押して行く
岸本は付いて行こうとしたが 更に大きくなろうとするアレの刺激に 前のめりになってしまい
歩を進めることができない
「さっ これでいいわ.. ゆめの! 次にすること覚えてる?」
清水は希空を隠して戻って来ると 中腰で守備についている野球選手のような岸本に訊ねた
「次?..」
異常な状況に頭が働かず 二の句が継げない
「もうっ! 男の子になったんだから 次はりこちゃんでしょ?」
「あっ そうや!」
岸本の頭に”ちんぽ”という言葉が浮かんだ
そうか これがちんぽなんや.. 股間を見下ろした
「でも ゆめの.. かっこぃぃ..」
顔を上げると 清水がうっとりとした目で見ている
手を岸本の頬にやり すりすりと撫でた
「どうしたんですか?」
「ゆめの 今 フェロモンマックス状態なんだよ?」
岸本は横の鏡を見た
いつもとそんなに変わらない気もするが 言われてみれば
眉が更に凛々しくなり 目つきも男性的になっているかもしれない
腕を引かれ 振り向かされる
清水が中腰の岸本の頭に手を回し 唇を重ねて来た
岸本は驚いて振り解こうとしたが すぐに侵入して来た清水の舌に 考えを改めた
エロティックな気分がもの凄い速さでどんどん大きくなる
清水の髪に手を回すと くしゃくしゃにしながら激しく貪る
今までキスなどしたことなかったからわからなかったが 清水の舌の動きに陶酔した岸本は
きっとキスが上手いってこういうことなんや と思った
股間のアレが大きくなり 上を向いて反り返る感覚がする
自然と右手が清水の胸に伸びる
掴んだり放したり ボリュームを楽しむように動かすと清水の体がビクンと一瞬止まるのが
なんか嬉しかった
ガタン!
背後で音がした
二人は没頭していた二人だけの世界から抜け出して振り返る
ドアを開けたまま 山岸が呆然とこちらを見て固まっていた
272
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 23:05:51
「り りこちゃん これは違うの!!」
岸本がやっとのことで声を出す
山岸はどうしていいかわからず 強張った顔でボーっとしたままだ
「それじゃダメ」 岸本の背後で清水が小さく言った
「え?」 山岸に言い訳しようとしていた岸本の足が止まる
「りこちゃん見てた?」 清水が山岸の方へ歩きながら訊いた
一瞬考えた後 見てないフリもできないと思ったか 山岸はゆっくりと頷く
「今ね ゆめのとキスの練習をしてたの りこちゃんもしてみる?」
あまりの突拍子もない話に 山岸は更に目を大きく開き 一拍置いて首を細かく横に振った
「ゆめのがね キスが上手くなるにはどうしたらいいんですか? って聞いてくるからさ
じゃあ練習してみる? ってしてたの だってこういうことって大事なのに なかなか
試してみることもできないじゃん」
清水の説明に山岸は軽く頷いた ようやく顔に薄っすらと愛想笑いが浮かんで来る
「あの子 キス上手くなって どうすんだろね?」
体を山岸の方に向けたまま清水は小さく囁き 後ろから見えないように岸本を指さして笑う
山岸も釣られて笑った
「さっ りこちゃん入って 時間超えちゃうかもしれないけど もう少し一服しようか」
清水が招き入れると ようやく山岸はゆっくりと部屋の中央へ歩き始めた
様子を見ていた岸本は なんとか騒ぎにならずに済んでホッとしたが
さて どうして山岸にあの言葉を言わせればいいのか? と頭を悩ましていた
「きそらんは?」
「あっ 今日寝不足で体が重いって言ったから だったら少し寝て来なさいって言ったの」
山岸の疑問に清水が答える
あり得ない話のはずだが そうなんだという顔をして頷く山岸を見て
岸本は清水の説得力のある喋りに感心した
「ゆめの!」 小さく清水が囁く
岸本は清水が また目で合図しているのに気付いた
どうしたらええんやろ?..
「りこちゃん!」
「なに?」
山岸が振り返る 岸本を見る目は まだどことなく余所余所しく 険があった
「ちんぽって言ってみて!」
ええーいっ ままよ!
ミッションのあまりの難しさに これは直球勝負と勝手に思い込むことにした岸本は
手で大人しくなって来た股間を隠しながら できるだけ澄ました顔をして言った
「え?」 山岸の顔が曇る
「えっと.. チンポーンって言って?」 ストレート過ぎたかと思った岸本が言い直す
隣で清水が 下を向いて首を振っていた
山岸は無言で岸本に軽蔑した視線を送った
ヤバっ これ どしたらいいん? 岸本は冷たい目にいたたまれなくなり背を向けた
「ねっ おかしいでしょゆめの さっきからねゆめのが りこちゃんかわいい りこちゃんかわいいって
言ってて なんか急にりこちゃんのかわいさに気付いて 動揺してるみたい」 清水が山岸に囁く
「え?..」
山岸はわけがわからないと言う顔をした
「恥かしいこと言わせて 赤くなったりこちゃんが見たいんだよ きっと」
「はぁ」 山岸は苦笑した
「それより 今日のゆめの ちょっとかっこよくない? ほら 背中とか
引き締まったお尻とか..」
清水が妖しい笑みを浮かべる
再びの驚きの発言に 今日は何なの? と山岸は困惑したが 目は岸本の
体のラインを追っていた
男っぽい.. ゆめちゃんこんな体してたっけ?
岸本が振り返った
あれ? なんか顔がいつもと..
「りこちゃん ゴメン 変なこと言ってごめんね」
必死な顔で岸本が謝る
山岸は謝罪の言葉もあまり耳に入らず 岸本の凛々しい眉と 鋭い目付きに見とれてしまった
山岸の背後では清水が 盛んにジェスチャーで岸本に指示を出している
「悪かった」 岸本は山岸に歩み寄り 腕を背中に回して強く抱き締めた
山岸は何故か魅入られたように動けず 岸本の暖かい体を感じ 自分もカーっと熱くなるのがわかった
273
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 23:10:26
岸本が体を離す ジッと山岸の目を見つめた
山岸は愛玩犬のようにうるうると目を潤ませ 岸本を見返した
「..私のこと」
ぽってりした唇が僅かに動く
「私のこと そういう目で見るのやめてもらえませんか..」
山岸は両脚をハの字にして その場でへたり込んだ
太ももの間に両手を入れ 両脇で胸を挟むように モジモジと下を向いて身じろぎしている
岸本はどうしていいかわからず清水を見た
チャンスチャンス! キスキス!
声には出さず 口をパクパクしたり尖らせて 岸本を煽っている
「りこちゃん..」
腰を下げ 山岸の両肩を掴んだ
ゆっくりと山岸が顔を上げる 目は泣いていたかのように少し赤くなっていた
右手で軽く拳を作り 折り曲げたひとさし指で山岸の顎を持ち上げる
岸本のアゴクイに何故か抵抗せず 山岸は目を閉じた
既に岸本と二人だけの世界に入ってしまったようだ
ゆっくりと唇を重ねる
舌を伸ばすと山岸は 引っ込めていた舌で2度3度と岸本のそれを突付き
しまいには味わうように絡ませて来た
お互いの唾液と舌を通して 求め合う気持ちの信号が行き交う濃密な時間が現れる
気付かれないようにそーっと二人から離れ 清水は部屋を出て行った
岸本は自分にこんな気持ちがあったことに驚いていた
私 りこちゃんのこと こんなに好きやったんかぁ..
華奢で柔かな体が愛おしい
山岸をもっと知りたかった 全身の隅々まで確かめ 通じ合い 自分のものにしてしまいたい
狂おしいほどに欲情した岸本は 唇を離し 山岸の首筋に這わす
「ぃやっ...」
言葉とは裏腹に山岸は殆ど抵抗をしない
岸本も二人だけの世界に没入し 周囲の状況は全く関係なくなっていた
膝立ちの状態で 山岸の両肩を押して ゆっくりと床に寝かせる
左手は白いTシャツの上から 胸をまさぐった
ブラのカップが邪魔だ
腕をTシャツの下に入れると ブラをどかし ふわふわと柔かなスクイーズの上に
存在感を示す コリっとした乳首を摘んだ
「ゃんっ..」
岸本の腰に腕を回した山岸が 思わずグっと力を込め 体を引き寄せる
「ちょっと.. ちょっと待って..」 山岸が囁いた
岸本の手が止まる 体を少し起こし 山岸の顔を見ようとした
「なんか硬いものが下に..」
おそるおそる山岸が下腹部に当たる硬いものへ手を伸ばす
「きゃっ! なんかある!」
岸本は股間のそそり立つ マグボトルのような器官に触れられ ビクっとした
それは既に膨らみ切っているのに 更に更に大きくなろうともがいていた
また膝立ちに戻り 股間を見下ろす
ヘソの下にジャージ下を持ち上げる棒状の膨らみがあった
清水に撫でられた さっきよりも大きく思える
「なに?... それ?...」
やっとのことで山岸が呟く
目は岸本の下半身の膨らみに ロックオンしたかのように動かない
岸本はどう説明していいものか困惑したが 何故かどうどうとそれを見せつけたい気分になっていた
ジャージ下に手を掛け 下におろす
小さな子供の腕ぐらいはありそうな赤くなったコケシが 白いショーツから完全に飛び出していた
山岸は口に手を当て これ以上ないくらいに驚いている
目は電気ショックでも与えられ 覚醒したかのように大きく見開かれていた
「チン..」
「そう それ!! ちゃんと言って!」 岸本はいきなりミッションクリアの芽が出て来たことに歓喜し 心が逸る
「これは何!」 思わずそれを掴んで 上を向こうとする力が強いことに驚きながら 山岸に向ける
「チン... コ..」
顔を強張らせた山岸が呟いた
274
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/29(月) 23:14:35
「チンポーン! って ちゃうがなっ! チンコやないっ!」
思わずノリツッコミで返す岸本
手を放したアレが ビーンと上を向いた
「ひゃっ!..」
山岸が胸の前で両手を握って体を引く
その時部屋の扉が勢いよく開けられた
「ゆめの! ききちゃんたちが来た! 思ってたより全然早い! 急いで!!」
「ええっ!」
岸本はテンパった
アレをもう一度掴んで 山岸に向ける
「りこちゃん これは何? 言って!」
山岸はアタフタと辺りを見回し こんなところを浅倉たちに見られてはたいへんと
立ち上がろうとしている
「りこちゃん早く! これは何!!」
岸本から距離を取ろうと 山岸は後ろを向いて走り出した
「待ちーや! 今言わんと!」
岸本もアレを握ったまま立ち上がり 山岸を追いかける
「きゃーーー!」
「逃げんといて! お願いやから言うて! チンポって言えや!!」
山岸は部屋の隅まで走って行き 仕切りのカーテンを引いた
椅子に座ってグッタリした希空がいた
「キャーーーーー!!!」 山岸は絶叫した
「違う! それ 寝てるだけや!」
「きそらんっ! きそらんっ! 起きてっ!!」
山岸は希空の両肩を掴んで揺するが 一向に目を開けない
「お願い! りこちゃん! チンポって言って!」
追いついた岸本が 萎えて来たアレを掴んだまま言う
「きそらんにどうしたのっ?!」
「大丈夫だって! 眠ってるだけなんだから! お願い チンポって言って!
そうすればきそちゃんも起きるから」
「わけわかんないっ! だいたい それなんなの?」
山岸が股間を指さした
「だから これの名前を言ってくれれば全部解決するんだから とにかく言って!」
「変態!」
「ちゃう! そうやないっ! チンポって言えやっ!」
岸本が一歩踏み出す
山岸は希空の椅子の背もたれを掴み 後ろへ回った
「ホンマお願いっ たった三文字やん チンポって言ってぇーや..」
泣きそうな顔で岸本が懇願する
部屋の扉が再び開いた
「ゆめの! ききちゃんたちエレベータ降りた! もう来るよ!!」
清水が大声で言った
「ねっ ききちゃんたちが来る前に言わないと たいへんなことになるから 早く!」
「言ったって ゆめちゃんが変態なのは変わんないでしょ!」
「わかったわかった! 変態でいいから とにかく言って! もう時間がないっ!」
三白眼で下から見上げるように睨んでいた山岸が 口を動かそうと唇をムグムグしている
「お願い! 騙されたと思って! 言って!!」
岸本は何度も頭を下げた 完全に萎えたアレがブランと垂れ下がっている
「..ペニス」
「ああーーーー! 違う! そうやないって!!!」 岸本が頭を抱えた
部屋の出入り口では 清水が ゴメン! ちょっとだけ待って! と誰かに頼んでいた
「ペニスじゃダメやんっ! チンポって言ってくれんと! だいたいなんやペニスてっ..」
岸本が吐き捨てるように言う
「一緒じゃん..」 山岸が呟く
「一緒やけど ここはチンポやねんっ! はいっ も一回! チンポって言えや!!」
「..チンポ」
途端に山岸が床にくず折れた
岸本の顔が パッと花が咲いたように明るくなる
「うぅ〜んっ.. アレ? ゆめちゃん どうしたの? ハハッ ズボン脱いでるwww ウケるwww」
目を覚ました希空が顔をクシャクシャにして笑い転げた
275
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:19:13
尾形卒業も迫った北陸公演でのことだった
「飯窪さん ステージ確認の後 カエディーを連れ出して欲しいんだけど」
移動の車の隣の席に座る森戸が囁いた
「連れ出す? どこに?」 飯窪は前を見たままの森戸に訊いた
「会場見てから後で言う 多分トイレ」
「え それって?」
「静かに! はーちんに思い出作ってあげなきゃ」
飯窪は森戸の意図することがなんとなく予想できた
「9期さんには気をつけて」
「わかった」
前を向いたまま 森戸の手を握る
森戸も握り返すと 不敵な笑みを浮かべた
狭い個室にイヤラシい音が響く
「ゃんっ ダメっ.. ちぃ もうっ..」
「ホンマ寂しいわぁ はーのエロい顔も見れんようになるんやから」
「ぁ.. イってまうっ! ぁはっ...」
「..時間がのうて まいるわ 武道館じゃ 流石にこんなことやれんし」
グッタリとドアに寄り掛かる尾形の白い首筋に唇を這わせて 森戸が呟く
右手は尾形の愛液でしとどに濡れていた
「ちぃ.. 好っきや..」
トロンとした目で尾形が森戸を抱き締める
トイレのドアが開く音がした
尾形が驚いた目をして息を止める
「ふふっ 大丈夫やて こっからがサプライズや」 森戸がニヤリと笑った
「連れて来た!」 甲高い声がした
「飯窪さん?」 尾形が小さく囁く
「黙って誰もおらんフリして ちぃと待っててや」 森戸は尾形にチュッと軽くキスすると
体をなんとか入れ替えて 個室のドアを開けた
「森戸さん!?」 飯窪の後ろにいる加賀が驚きの声を上げる
「カエディー ようこそ!」
「えっ どうしたんですか? ようこそって?w」 加賀の笑みはぎこちなかった
「ちょっと待って」 森戸はそう言うと 傍らに置いてあった清掃中の黄色の注意書きを持って
トイレのドアの前に立てに行った
戻ってくると 悪そうな笑みを浮かべて飯窪に頷く
「えっ なんですかこれ?」 加賀は森戸と飯窪を 交互に忙しなく見ながら訊いた
「飯窪さん カエディーをその気にさせてくんない?」 森戸が澄ました顔で言う
「えっ 私?」 飯窪は自分を指差し 目を大きく開けた
「飯窪さんの大人の女の魅力なら簡単でしょ?」
「いやいやいやっ 私ダメっ」 飯窪は照れながら手を激しく顔の前で振る
「は? 森戸さん なんですかこれ?」 加賀は眉間に皺を寄せ 同じ問いを投げ掛ける
森戸は飯窪の腕を引いた
「つべこべ言わない.. 私の言うことが聞けないの?」
鋭い目付きで森戸が飯窪の目を覗き込んだ
「いや.. だって..」
シュンとした飯窪が下を向くところで 森戸は首に手を回し 体を引き寄せて唇を重ねる
飯窪は抗い 唇を離した
「ダメっ! こんなとこで! カエディーが見てる」
森戸は構わず もう一度 唇を奪い 舌を絡めて行く
加賀は驚きで呆然と二人を見ていた
森戸が唇を離す
「ぁっ..」
物足りないとでも言うように 飯窪は潤んだ目で森戸を見つめた
「さっ やる気になった? 今度は飯窪さんがカエディーのやる気を出させる番だよ
早く! 時間がないから!」
飯窪は加賀を見て目を逸らし 躊躇っていたが 森戸の鋭い目付きを見て
覚悟を決めたように一歩踏み出す
「なんなんですかこれ? 飯窪さん何するんですか?」 加賀は動揺して後ずさった
「カエディー 逃げたらダメだよ アレのことみんなに言っちゃうから」
森戸は妖艶な笑みを浮かべて 加賀の股間を指さした
276
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:23:42
加賀は目を大きく開けた
森戸がアレを知っていたことに驚き 口が開いたまま言葉が出ない
「じゃあ 飯窪さん お願いね! 恥かしいかもしれないから ちょっと引っ込んでるよ」
森戸はそう言うと個室に戻って行った
「ちぃ! カエディーどうすん?」 個室の中で待っていた尾形が囁く
「もう少しや はーちん 静かに準備して待ちぃや..」
森戸はそう言うと 尾形の唇を唇で塞いだ
飯窪は下から見上げるように加賀を見据える
「飯窪さん な 何を?」 加賀が上ずった声で訊く
森戸の入った個室では何か囁くような声や気配がし 他にも誰か隠れているようだったが
加賀にはそちらを気にしている余裕は既に無かった
「カエディー 逃げちゃダメよ」 飯窪が一歩近づく
ポニーテールにしているゴムを 加賀を見つめたまま外すと 頭を振って髪を下ろす
加賀はヘビに睨まれたカエルのように身動きが取れず ただ飯窪が放ち始めた
女の気に圧倒されていた
「ふふっ カワイイ」 目の前まで来た飯窪は 加賀の頬を細い指で撫でる
「止めてください!」 ようやく加賀は言葉を出すことができた
手を払い 飯窪を睨む
「いいのかなぁ? ここのこと.. みんなに言っちゃうよ?」
飯窪の右手が加賀の股間に触れる
「ダメっ!」 加賀は腰を引いて 女の子っぽい声を出す すぐに顔が真っ赤になって行った
「カエディーのここ どうなってんのかなぁ? お姉さんに見せてくんない?」
加賀の背後に回り 飯窪は右手を後ろからお腹に伸ばす
そのままジワジワと下へ降ろして行った
「ダメっ ヤメテっ!」 加賀が悲痛な声を漏らす
股間はみるみる内に膨らんで行く
飯窪は悪い女を演じるのが楽しくなっていた
加賀をいじめる淫猥な状況にゾクゾクしている
「ヤメテ? もうこんなになってるじゃない?」
股間の膨らみ出た棒を 上下に摩った
大きい..
平気でそんなことを考えるようになった自分に 恥かしさと後悔と開き直りがない混ぜになった
暗い気持ちが渦巻くが それすら淫靡な期待に吸収されて行く
「やめてください飯窪さん!」 加賀は泣きそうになっていた
「しめっぽ過ぎるのも嫌だわ 楽しも?」 飯窪は背後から両手で加賀の胸を揉みしだく
意外なボリュームに 誰よ? トリプルAの新メンバーだなんて言ったのは? と思ったが
ボーイッシュでアレを生やした加賀が女っぽいという エロマンガでしか見た事のない倒錯に
かなりの興奮を覚えていた
Tシャツの上からブラのカップをずらし 直接乳首を指でいじる
「立って来たじゃない? 気持ちいいの?」 加賀の耳元で囁いた
「ぃやっ..」
「またまた.. そんな女の子っぽい声だしても ここはもう凄いことになってんだから」
飯窪は右手を下に動かし ジャージ下を少し降ろす
そそり立つ棒の頭を掌で軽く触れた
「ぃゃんっ!」
ギィッ
個室のドアが開いた
飯窪は動きを止め 顔を上げる
おどおどした顔の尾形が出て来た 後ろにはニヤリと笑う森戸がいる
「はーちん 最後のプレゼントや! 飯窪さん ご苦労さま!
カエディーとやりたくなったかもしれないけど 後はショーツ降ろしてアレを剥き出しにしてくれればいいよ」
「やっぱ カエディーは男やったの?」 尾形が森戸を振り返る
「うん? 女やけどな! アレの幽霊みたいなもんが今憑いてんや
でも凄いでぇ ちゃんと触れるし セックスもやれる なのに気持ちええだけで 妊娠もせぇへん
ごっつぅ便利なもんや」
「なんやそれ?」 尾形はしかめた顔で 再び加賀に視線を戻す
「飯窪さん はよぅ!」 森戸が顎で指示した
「カエディー あんま騒ぐと誰か来て その立派なもん見られてまうで」
ジャージ下を降ろそうと 飯窪が背後からしっかりと腰周りを掴む
「やめてぇ! 許してっ!」 加賀は飯窪の腕が動かないように押えると 小さく叫んだ
277
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:30:03
加賀は尾形の出現に更に驚き アレを見られたことにショックを受けていたが
今はそれどころではなかった
必死に飯窪の動きに抵抗する
「諦めが悪いわねっ!」 飯窪がショーツごとジャージ下を太ももまで降ろす
ビーンと反り返ったアレが飛び出した
「キャッ!」 尾形が驚き 両手を口に持って行く
「見ないで!」 加賀は手でアレを隠そうと 腰を折って後ろを向く
「おっきぃ!..」 森戸が今にも口笛を吹きそうな調子で言った
「飯窪さん カエディーを後ろから動かないように掴まえてて!
はーちん ほらっ カエディーとキスしぃや!」
飯窪は加賀を押えようとするが 力が強い
「カエディー 大人しくしてないと かみこちゃんに言っちゃうぞ!」
「えっ...」 加賀は観念した
「ほらっ!」 森戸が尾形を促す
「いやや こんなんっ カエディーがかわいそうや!」 尾形が振り返って森戸に訴える
「大丈夫やて キスさえすれば カエディーもはーちんもその気になる
お互い欲しゅうてたまらなくなるんや 嘘やないでぇ」
「でも..」
「カエディーにとっても思い出になるんや 時間がのうて無理矢理になりよったけど
悪いこと言わへん はよぅキスしぃ!」
尾形は加賀に向き直る
加賀は悲しい目をしていた
「カエディーだって知っとるんや キスしたら 嫌な気持ちがふっとんでまうこと そやろ?」
森戸が尾形の背中を押す
加賀はそんなことまで知っている森戸を見て思い出した
そうか! 私に来るまで森戸さんや飯窪さんも経験してんだ..
でもなんだろう? このいつもの森戸さんと全然違う雰囲気は? 加賀の頭が好奇心で働き出す
カントリーの頃もこんなのだったのだろうか?..
ハッと気付くと 目の前に尾形がいた
「カエディー..」 小さく呟いて目を瞑り 顔を近づける
思い出作り.. 加賀は森戸の言葉を思い出した
これ以上 事を荒立てたくない そんな気持ちに傾く
尾形と唇を重ねた
柔らかい尾形の唇に誘われて 溜まっていた欲望が爆発したかのように
加賀の中で何かのスイッチが入った 力を緩めた飯窪から腕を抜き 尾形の肩を抱き締める
舌を伸ばすと お馴染みの湧き立つ熱さが体を駆け上がって来た
「もう ほっといていいよ 飯窪さん お疲れさま! 時間ないけど
私たちもちょっとだけ いいことしよっか?」 森戸が笑い掛ける
「うん!」 飯窪の顔にパッと花が咲いた
森戸は飯窪の腕を引いて 尾形と篭っていた個室に戻って行った
長いキスの後 加賀と尾形は唇を離す
潤んだ瞳で尾形がはにかんだ
「カエディー 好っきや..」
加賀は滅茶苦茶かわいいと思った
抑えきれない欲情が体を衝き動かす
もう一度尾形の唇を奪うと お互いのしたい気持ちを確かめた
唇から離れ 首筋を通り 鎖骨へと舌を這わせる
Tシャツをたくし上げると 真っ白な美しいなだらかな盛り上がりと
薄いピンクの小さな突起が現れた
舐めずにはいられなかった
舐めて乳首を唇で挟んで 舌で突付いたり 吸ったりする
「ぁはっ ぇぇのっ..」
尾形の大阪弁の喘ぎが愛おしかった
手を下に伸ばすと 既にヌルヌルの状態だった
「ぁかんっ..」
加賀は興奮の余り そこから殆ど覚えがない程 尾形の肉体に狂って行った
壁に尾形を押し付けると 片脚を持ち上げ 下から貫いた
尾形は加賀にしがみ付き 加賀の動きに合わせて上下動した
鎖骨の辺りに顔を埋めて快楽の声を押し殺す 尾形の髪のいい香りが鼻腔をつき
加賀を更に興奮させる 接合はより深まり 二人の快感を高めて行った
278
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:34:35
「ぁぁ〜ん かえでぃ ぁっ.. 気持ちぃぃ 止まらへんっ」
加賀が突き入れると 尾形は自ら腰を捻るように反応する
激しい動きにアレが抜け 尾形の白い肌と薄い毛の上を走った
加賀は柔かな腰に添えた手で 尾形に後ろを向かせようとする
「ぇっ?..」
尾形は恍惚とした淫猥な光を宿す目で 疑問の声を上げた
構わずに 加賀は透けるような白い尻を両手で掴み 突き出させる
「ぁん」 ようやく理解した尾形は 壁に両手を突いて それほどボリュームは無いが
美しい緩やかなラインを描く尻を差し出した
さっきまでと違う加賀の荒っぽさに 背筋がぞわぞわするような疼きを感じる
あの凛々しい眉を猛らして 長い腕で尻を掴み 自分のアソコに狙いを定めていると考えるだけで
おかしくなりそうなくらい イヤラシイ気持ちになった
アレがコンタクトして来た
位置が定まらないのか 焦らしているのかわからないが アレでアソコをヌルヌル撫でられると
尻が自然に動いて逃げてしまう
「尾形さん..」
「はるなって呼んでや..」
「はるな.. いい?」
アソコにピッタリとアレがあてがわれている
返事をする代わりに後ろ手で 加賀の手をギュっと握った
「ぁっ ぁはっ.. はっ んっ..」
ヌルりズブズブっと 体の中に再びアレが侵入して来る
強烈な快感が背中を駆け抜け さぶいぼが立つのと同時に 体が弓なりになる
頭にあるはずの意識が アソコに移動したように 加賀を包み込む感触だけを味わっていた
「んんっ ぃぃんっ ぁっ ぁっ.. ぁっ ぁんっ」
尾形のつるつるとした白い尻の肌を震わせて 加賀が突き入れ ぶつかる度に
ペチっ パツっ パンっ という音がする
「アンっ! ちぃ もっとぉ..」
加賀は尾形とは別の声がしていることに気付いた もっと前からしていたのかもしれない
それは個室から漏れ出て来る 湿り気を帯びた甲高い飯窪の声だった
加賀は考えたこともない状況に 頭が破裂するんじゃないかと思うくらい興奮した
「ゃだっ ぁっ もぅ もぅ ぁっ ぁっ..」
「ぁんっ ぇぇの.. ぁっ ぁかん.. ぁっ んっ..」
尾形と飯窪の嬌声が混じって聞こえる エロっ! ヤバ過ぎっ! 加賀は限界が近いのを感じていた
「はーちんも悦んでるね どっちが気持ちいいかなぁ? どう思う飯窪さん?」
森戸がアソコに入れた小指を動かしながら 少し上の突起を震わせる
「ゃはんっ ぁっ ちぃっ 気持ちぃぃんっ」
「負けてはいないなかなぁ」 森戸がニンマリと笑った
「でも こんな賑やかなのも久しぶりね カントリーの頃を思い出すよ」
そう呟くと 飯窪のポッチリとした乳首を軽く噛み 下の指をくねらせる
一層高い声を上げたかと思うと 飯窪はフィニッシュを迎えた
間髪置かず 尾形も アカンっ! と裏返った声を絞り出して固まる
加賀はその締め付けで限界に達し アレを抜いた
尾形が肩で寄り掛かる壁の横に 精液をぶちまける
電池切れだ.. 軽い疲労感で ぼんやり立っていると 個室のドアが開く
髪が前に垂れ 表情がわからない飯窪が出て来た
よろめきながら髪を掻き上げ 加賀を見つけると 満足そうに気だるく微笑む
後から出て来た森戸は片手にトイレットペーパーを持ち グルグル手に取って はいっ と加賀へ渡した
振り返って またトイレットペーパーをグルグル巻き取ると 今度は尾形に渡す
「どやった カエディー?」
「ちぃ おおきに ええ思い出できたわっ 最高やった..」
満足そうな笑顔を見せて 尾形が体を伸ばす アレを拭く加賀と目が合い 照れて真っ赤になった
森戸は壁の精液を拭き取ってトイレに流し 洗面台で手を洗う
「先 行ってるわ 飯窪さん行こ」 尾形達にそう言うと 二人は出て行った
程なく個室に隠れて身繕いしていた尾形が出て来る
「カエディー ありがとう」 また真っ赤になって下を向いた
「なんやようわからんけど.. すっごい気持ち良かったw ちぃも好きやけど
カエディーも大好きや! ホンマやで」
「あのー 私 すみません こんなことしちゃって.. どうしても止められなくて..」
加賀は申し訳なさそうに頭を下げた
279
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:38:18
あれ以来加賀は思い悩んでいた
いい思い出になったと笑ってくれたが 辞めて行く尾形と関係を持ってしまったことを悔やんでいた
それをサプライズと称してやらせた 森戸と飯窪にも不信感を持っている
あの時の それまで見たことのない森戸は いったい何だったのだろうか?
気がつくと姿を目で追っているが いつもと変わりは無く 謎は深まるばかりだ
時々尾形の白い肌がフラッシュバックする
蕩けそうな顔で悶えまくるかわいい尾形..
とても信じられないくらいイヤラシイ.. 頭を振って打ち消す
名前で呼ぶくらい通じ合えた気がしたが 今では後ろめたさや罪悪感が浮かんで来て
却って尾形に近づけなくなってしまった
今日は武道館初日だ 明日でようやく今年の春ツアーも終り 尾形が卒業して行く
気持ちを切り替えなければならなかった なのに..
ゲネプロの最中 尾形の姿が視界に入った途端 不意にあの時の美しい裸体とよがり声が甦った
急激にアレが勃起しそうになり 加賀はしゃがみ込んで踊れなくなってしまう
周囲は体調不良と思い 心配してくれたが それが逆に加賀を居た堪れないものにした
休憩時間 メンバーがみんな楽しそうに ケータリングをピックアップして戻って来る
加賀は少し離れて座っていた 食欲があまり湧かない
時々声を掛けてくれる子もいたが 上の空で生返事をしては 自己嫌悪に陥っていた
もっとたいへんな横山でさえ あんなに頑張っているのに情けない
「かえでぃー? まだ調子悪いの?」
牧野が顔を覗き込んだ
「..ごめんなさぃ」
「なんで謝るの? もぉ元気出しなよぉ どこか痛いわけじゃないんでしょ?」
牧野にはさっきも声を掛けられた
体の不調ではないことを告げ くだらないことでモヤモヤしてるから気にしないでと言ってあった
「まりあんLOVEりんですっ!」
突然牧野が目の前で クルリと回ってポーズを取る
思わず苦笑した この子は..
「あっ 笑った! かえでぃー今笑ったぁ!」
牧野は両手を合わせて嬉しそうに飛び跳ねると 突然体を屈めて耳元に囁く
「ねぇ お姉さんが相談に乗るよ 言ってみな」 加賀の肩をポンと叩いた
加賀は何故か泣きそうになり 必死に涙を堪えた
「ふっ お姉さんって 年下じゃん..」 平静を装い 言い返す
「じゃあ先輩! 先輩なんだからぁ 何でも言って!」
込み上げて来るものを抑え込むように 加賀は牧野の体に抱き付いた
「よしよし どうしたの?」 牧野は胸に顔を埋める加賀の頭を撫でる
「じゃあ あっち行こうか?」
加賀を立たせると 牧野は肩に腕を回して 目立たないように部屋を出た
人目につかないところまで来ると 優しく背中を撫でて訊く
「さぁ 言ってみて! 何悩んでたの?」
加賀は堰を切ったように 先日の出来事を話した
聞いている牧野の顔が 大人の顔になって行く
「あんなことしちゃって! あれが卒業の思い出でいいの?」
加賀の言葉に力が入る
牧野は困った子ね というように目を伏せた
「いいんじゃない? はーちんが気持ち良かったって言うんなら」
再び顔を上げた牧野の目は強い力を帯び 加賀の目をしっかりと見つめた
「え?」 たじろいだ加賀が固まる
「まりあの知らないところで かえでぃーと楽しんでたなんて許せないなぁ
まぁ はーちんは思い出だからいいや」
牧野はポケットを探り 何かを取り出して 口の中へ放り込む
ビクっと体を震わすと 目を瞑って顎を上げ 何かを感じ入るように首を巡らした
ガクンを頭を落とし ゆっくりと顔を上げながら 上目遣いで加賀を見据える
「くだらないことで感傷的にならないで! まりあが忘れさせてあげる」
強烈な女の気を放ち 牧野が長い睫毛の妖艶な目をして言った
あっと言う間に加賀の唇を奪う
抵抗することもできず 荒々しく侵入して来た牧野の舌に翻弄されながら
加賀は湧き立つ熱さに我を忘れ始める
牧野の手が加賀の股間に伸び 上下に摩ると アレを急激に成長させた
「これはぁ まりあのもの」 唇を離した牧野は 腰を引く加賀に構わず アレを掴んで媚態を見せた
280
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:42:35
稲場がJJに合流してから2週間経った
元々知らない仲ではない
ダンスの実力者で 歌もかわいい声で聴かせる
社交性もあるので あっという間にみんなに溶け込んでいる
金澤も抵抗はあまりなかった
5人のジュースが変わった時点で 拘りを捨てたのかもしれない
やぶれかぶれと言う訳でもないが 元からのメンバーと話す度に
今は変化を楽しんで行こう という流れになる
興行の幅も広がり 新しい展開も始まるので
寧ろ今まで培ったものを出して 新しい人たちには
絶対負けないところを見せたいという気持ちもあった
ただ一つ 稲場がやって来て 気になることがある
梁川の表情が優れないのだ
笑顔を見せてはいるが どことなく寂しげで
みんなから離れない程度に 話の輪に参加しているような場面も多々あった
金澤との関係もめっきりと減った
いや 稲場が来てからは 一度唇を重ねたきりだった
あの時は金澤が強引に梁川を トイレへ引っ張って行った
個室のドアが全て開いていることを確認すると
待ち遠しかったとばかりに 梁川の唇を齧るように吸う
梁川もすぐに舌を絡めて来た
ひとしきり濃密な唾液の交換を行い 見つめ合いながら唇を離す
「ななみ 最近冷たいじゃん」 金澤が舌を鳴らした
「冷たいわけじゃないです 朋のことは大好きだし 逆に朋が私のこと飽きてないかと
いつも心配してるし いつでも朋とこんなことしたい気持ちで一杯なのは間違いないです」
金澤は笑った 梁川は変わっていない
「じゃあ 何故最近暗い顔してることが多いの?」
「それは..」 梁川の顔が曇る
「..まなかちゃん?」
梁川は目を伏せたまま動かない
「何か恐れてるの? 秘密を握られているとか?」
「いいえ! そんなことないです! そんなことないんですが..」
「何?」
「どうしてジュースにやって来たのか..」
「それは私もわかんないなぁ でもダンスも歌も即戦力じゃん
客観的に見て ジュースとしては悪い加入とも思えないけど..」
「稲場さんのスキルは凄いです それは認めます ただカントリーが
ああなったことを考えると.. 割り切れない自分がどこかにいるんです..」
「カントリーで何があったの?」
「実は私も詳しくは知りません でも 理沙ちゃんやちぃちゃんから
稲場さんには気をつけなさいと言われたことがあるんです」
梁川は下を向いて押し黙った
「何があったんだろ? それだけじゃ まなかちゃんが嗣永さんから破門されたことと
関係あるのかどうかわからないな」
「どうしてそれを?..」 梁川が驚いた表情で顔を上げた
「え? いゃぁ それはぁ ねー なんとなく ね? わかるじゃん?」
金澤は山木と寝た時に聞いたとは言えず 笑いながらごまかした
梁川が探るように金澤を見ている
「わかった! 私がそれとなく まなかちゃんに
ジュースに来ることになった時の状況なんかを聞いてみるよ
それで何かわかれば ななみも安心できるじゃん」
「朋 ありがと 好きっ」
梁川は金澤に抱き付くと チュっとキスをした
「まなかちゃん この後どうすんの? 帰るだけ?」
レッスン着からいち早く着替えた金澤が ロッカー室の端でバッグの中を見ている稲場に声を掛ける
「はい そのつもりですが 何か?..」
「時間あるなら ちょっと話でもしてかない?」 金澤がニコっと笑う
「嬉しい! いいですよ! 金澤さんについて行きます!」 稲場はとびっきりの笑顔を見せた
ん〜 大抵の子はこの笑顔で落ちるなっ! 金澤は心の中でそう思った
281
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:46:37
外は雨が降っていた
金澤が真っ赤な傘を開く
派手だし 女の子女の子しててどうかと思ったが
今は殆ど接触がなくなった つんくさんがデビューの時に
選んでくれた自分の色だし ジュースの赤を自覚するつもりで
この傘を買った
「わぁー おそろぉ!」
稲場がバッグの中から 赤い折り畳み傘を取り出す
そっか この子も赤だった
「まなかちゃんも カントリーではイタリアンレッドだったもんね」
金澤が微笑んだ
「よく知ってますね! そうなんです だから私 前から金澤さんに勝手に親近感持ってました」
「私もー だから覚えてたんだよ! でも じゃあこの後 メンバーカラー変更あんのかな?」
「いいえいいえ 金澤さんはそのままで! 私は何色でも構わないので」
「チョコレート色だったらどうする?」
「飯窪さん?w あーっ それはぁ ちょっとぉ」
二人は爆笑した
「だったら最初からハニー色がいいですぅw」
「ハニー色かぁ さゆきのバナナ色に近いからなぁ るーちゃんのオレンジにも近いし」
「あれ? 高木さんの黄色って レモン色じゃなかったでしたっけ?」
「え? そうだっけ?w」
「私 ジュースに入るってなった時 インターネットでJJを調べたんですよ」
「へー そうなんだぁ じゃあ今の話 さゆきには内緒ねw」
二人はまた微笑み合った
「どこで お話しますか?」 稲場がコロコロ転がるようなカワイイ声で訊く
「スタバでも入ろうか?」
「もし良かったら ウチに来ません?」
「え? いいの?」
「まだ引っ越して来たばかりで 開けてない荷物もありますが 部屋は新しくて綺麗ですよ?」
「じゃあ そうしよ?」
「はい じゃあ電車に乗って..」 稲場はすぐ目の前にあった地下鉄の階段を指差す
二人は他愛もない話をしながら 稲場の部屋へと向かった
「へー そうなんだ じゃあ喘息は今も?」
「はい すっかり治るってことは無くって ただ あの頃よりは全然いいし
北海道でも ”あっ 大丈夫!” って思えるところまで来た時に ジュース加入の話があったので」
「ふーん」
「あっ ここです!」
マンション入り口でキーを照合し 中に入る
「へー いいじゃん いいとこ住んでんね」 金澤はエントランスの高い天井を見上げた
「なんかぁ 嬉しかったです 前より良くなって」 稲場が微笑む
2LDKの部屋に入ると 稲場が言った通り まだ新しさが残る内装で
金澤は待遇の良さを感じた
部屋の片隅にいくつかダンボールが置いてあったが ローテーブルとソファは
既にリビングの中央にセットされている
「どうぞ! 金澤さん座ってください」
勧められるままピンクのソファに腰を降ろすと フカフカな座り心地に
金澤の頬が自然と緩む
「今 飲み物出しますね」
稲場はそう言うと カウンターキッチンの向こうに回り 冷蔵庫を開ける
「すっごぉい! 結婚して住めるじゃん ここ!」 金澤は目を丸くした
「相手がいませんよぉw 北海道からちょくちょくお母さんが来るから 配慮してくれたんだと思います」
「羨ましいなぁ」
「はい どうぞぉ」
稲場がローテーブルに 真っ赤なジュースを置いた 金澤の隣に腰を下す
「トマトジュースをベースに リンゴとか炭酸水を混ぜました」
「ミックスジュースかぁ ごめんね! 私 嫌いなもの多くてさぁ 飲めるかなぁ?」
「あっ そうなんですか? すみません」
「ううん こっちが悪いんだから.. ん? 大丈夫! 美味しいよ!」
「うゎぁ 良かったぁ」 稲場は胸に右の掌を置くと 息を吐いてニコニコと金澤を見つめた
282
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:54:27
「前にね バースデーイベントで嫌いなものミックスジュースを 罰ゲームとして飲まされたんだぁ」
「嫌いなものってなんだったんですか?」
「ドラゴンフルーツといちごとブルーベリー」
「ええ? いちごとブルーベリー ダメなんですか?」
「うん でもドラゴンフルーツが一番ダメ!」
「あー 食べたこと無いけど 変な色と形してますもんね」
「それ! あんなのどうして食べる気になったんだろ?」
「美容と健康にはいいらしいですけどね」
「よく知ってるじゃん やっぱ美味しくなかったよw 味があんまりしなくて」 金澤はしかめっ面をした
「でも これ美味しい」 再び赤い液体をストローで吸った
「いずれはこの部屋も なんかトータルコーディネートできたらいいなぁ なんて考えてるんですけど
まだ どういう風にするか決まってないんです」 稲場が部屋を見渡して言った
「いい部屋だよね ちょっと見せてもらっていい?」
稲場が頷くのを見て 金澤はグラスを置いて立ち上がった
「私も最近 どういう部屋がいいんだろ? とかよく考えててさぁ」
ウロウロと歩き バスユニットを覗く
「こっちは寝室? 見ていいの?」
「はい 見られて困るものはありませんよw」 稲場も後ろに付いて来た
「まだ ベッドしか置いてないです」
「大きいベッド..」
「はい 流石にたまに来るお母さんのためにもう一つベッドって訳には行きませんし
かと言って その時だけお布団と言うのも何なので そういう時は久しぶりに
お母さんと一緒に寝よっかなぁ なんてw」 稲場は照れて下を向いた
「あっ マットレス 割りと硬い?」
「低反発なんです 普段ダンスとかけっこう体使うじゃないですか だから
休む時は負担の掛からない低反発がいいんです」
「へー そうなんだぁ」 金澤は ほぉほぉと言うように 突き出した口を開けたまま頷く
「あれっ?」 グラっとした
地震かと思った
恐怖は感じなかったが 金澤は何だろ? と不思議を感じたままベッドに倒れ込む
「ァーンッ」
気がつくと 金澤は体を捻って 甘い声を上げていた
何? どうなってんの?
目を開けたつもりだが 塞がっている気もする
熱いくらいの人の温もりが体の上にのしかかり 甘美な快感を作り出していた
いつの間にか抱き締めていた人を 確かめようと手を動かす
サラサラな髪に触れた
ななみ?
見たことのない天井に 梁川の顔が浮かぶ
違う.. 何故か絶対違う気がした
強烈な快感が 股間を中心に広がる
金澤は脚を閉じようと 体をくねらせながら 腰を浮かせて反り返る
「はぁんっ ぁっ ぃっ!」 自分でも恥かしくなる声が出た
もっと欲しくて 相手を更に抱き締める
相手? 私 生脚? 裸?
相手の動きに翻弄されながら 次々と現状を認識しようと 頭が働き始めた
視線を下に落とす 髪の長い女が 自分の乳房と乳首をペロペロと舐めている
指はアソコを攻め ピチャピチャと音を立てていた
まなかちゃん!
ようやく相手の正体に気付いた
「ま まなかちゃん なにして.. ぁっ」
「気付きました? 金澤さん」
稲場はニヤリと笑うと 指を中に伸ばして折り曲げた
「やんっ ぁはっ ぁっ ぁっ」
カリカリと指先で中の壁と外の突起を軽く擦られ 金澤は体を震わせた
「もっと仲良くなるには これが一番かなぁと思いまして」
「ぃゃんっ ダメぇっ」
「意外と感じる時は女の子っぽいんですね」
梁川より上手いフィンガーテクニックとカワイイ声のギャップにやられ 金澤はまた意識を失いそうだった
283
:
よーろぴあん!
:2018/10/29(月) 23:59:19
「さっきのジュースに何か入れたの?」
「さぁ? ジュースに入った私からのご挨拶ですよ」
稲場はニッコリ笑って指を動かした
「ぁっ ぁっ ぁっ 変になっちゃう..」
「やなみんと遊んでたんですね 通りで感じ易いはずだ」
「え?」
「さっき ”ななみ”って言ってましたよ」
バレた.. 金澤は唇を噛んだ
「いいんです別に.. 私にとってもカワイイ後輩に違いないし あっ 今は先輩かw」
「ななみがいるとやりにくい?」 快楽を堪えて訊く
「全然! あの子はどう思ってるか知らないけど 私は小さなことを気にしないんです」
「カントリーで何があったの?」
「たいしたことではないですよ」
「..嗣永さんから破門されたって?」
「破門? 破門って言うのかな? 私は今でもももち先輩に教えていただいたことは
大事にしてますよ 私に名前を出されるのは嫌かと思って 言いませんけど」
「そうなんだ? 私は何か争っているのかと..」
「おしゃべりですね金澤さん! 今はこっちの方にもっとおしゃべりになってもらいたいの」
稲場は道具を取り出し装着すると 金澤にのしかかった
「ぃやぁっ!」
最初はゆっくりと 次第にリズミカルに腰を振る
「あっ ぁんっ ぁっ ぁっ ぃやっ んっ」
涙声の金澤が徐々に稲場の動きに合わせて律動し始める
「ぁぁんっ ぁんっ ぁんっ んっ んっ」
「四つん這いになって」 稲場から指示が飛ぶ
金澤は はぁはぁと息を弾ませながら従う
既に快楽に溺れ 気持ちよくなることしか頭になかった
飲み物に意識が朦朧とする以外の効果があったのかもしれない
稲場が後ろから突き立てる
右手を体の前に回して 金澤の重力に引かれるたぷたぷと柔らかな乳房を鷲掴みにしながら
ツンと立つ乳首を指で倒す
左手は金澤の腕を後ろ手に引き 体を起こさせた
「目を開けてみてください」
快楽に耽溺していた金澤は 目の前に鏡があることに気付いた
色欲に狂った髪を振り乱す女が 胸を揉まれ 突き上げられている
肩越しに揺れる稲場が 妖艶な笑みを浮かべていた
自分が女としていじめられている姿を見て 金澤はもっとエロティックな気分になって行った
股間から粘度のある液体を垂らして 人工的なピンクのものが出入りしている
膝立ちの稲場はコンテンポラリーなブラックミュージックで踊っているかのように
後ろから金澤の尻を打ち付け 肌を震わせた
止まらない 動きが止まらない
金澤は自分がおかしくなったのだと思った
もっと深く咥え込むように 自分からリズムを合わせて腰を落とそうとする
ひねった方が気持ちいいのか? 突然リズムを変えたら気持ちいいのか?
貪欲に気持ちがよくなることしか考えていない
鏡の中の女が 大きな赤い唇を舌を出して舐め回している
「ぁぁ〜ん ぁっ ぁんっ もっとぉ もっと突いて!」
請わずにいられなかった
「ダメっ! ダメっ!」 自ら要求したくせに 間もなくそれは制止に変わった
「っちゃう! ィっ!...」 声を掠らせて絶頂を迎える
掴まれた尻を浮かせたまま 上半身が脱力してベッドに突っ伏した
稲場が締まった白い尻を撫で回す
「仲良くなれたかなぁ?」 甘えたような声だった
金澤は稲場の手が離れ 自由になった体を横たえると 頭の中が真っ白になった余韻を味わっていた
頭の霧が晴れてくると 恥かしくなって来たが もう一度したくなった
真っ白な稲場の胸に飛び付いて押し倒し 乳首をしゃぶる
稲場はニコニコと聖母のような澄ました顔で 金澤を抱き締めた
「これからよろしくお願いしますね」 コロコロとカワイイ声でそう言うと
金澤の顔を引き上げ 唇を重ねる
梁川の寂しげな顔が一瞬過ぎったが 今の金澤に自分の欲望を止めることはできなかった
284
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:03:33
「お姉さま どうかされました?」
牧野はもの思いに耽る道重に声を掛けた
「うん? ごめんねまりあ なんでもないの 続けて」
牧野は仰向けになった道重の裸体を撫で回して行く
花の香りのするモイスチャーミルクを マッサージしながら肌に馴染ませる
リンパに沿って手を動かし エステティシャンの真似事をしていた
白くキメの細かい肌.. お姉さま美しい..
「さっきの 森戸ちゃんとはるなんが尾形の思い出のために
かえでぃーを連れて来てやらせた って話だけど 首謀者は森戸ちゃんで
間違いないのね?」
「はい かえでぃーはそう言ってました」
「ついに目覚めたか..」
「はい?」 牧野は睫毛を振るわせて目を閉じる道重を見た
「アンジュの船木 JJの梁川が活発化したなら モーニングの森戸も何かして来る」
「お姉さま わかっていらっしゃったのですか?」
「可能性は高いと思ってたよ」
「ちぃちゃんはモーニングで何をするつもりなんですか?」
「うふっ 心配?」
「..まりあの邪魔にならないかと」
「大丈夫! 私が付いてるよ!」 道重は白衣姿の牧野に手を伸ばし 尻を撫でた
「ありがとうございます あの.. 飯窪さんから何か聞き出せないでしょうか?」
「前にも言ったでしょ? はるなんは表のルートなの
裏の話に引きずり込むようなことはしたくない」 道重は厳しい目で牧野を見る
「失礼しました」
はるなんには まだまだ人脈作りで働いてもらわなきゃならないし..
道重はしょこたんの顔を思い浮べていた
「とにかく まだ焦るような段階ではないよ
まりあはかえでぃーをガッチリキープしておくだけでいいの」
「はい」
「もし OCNが流れた時は取りに行きなさい
フクちゃんも異論はないはずよ かえでぃーに戻せばいい」
「はい」
「さて ももちはどんなブービートラップを残していったのかしら? 楽しませてくれるわね
見てなさい! これからいろんなところで 自分の味方に引き入れようと
オセロのような陣取りが始まるよ 今 最も激しい攻防が起こっているのはJJね」
「..稲場さん?」
「そう! UFとしては喉元をえぐる いい奇襲だったわ あそこは意外とすぐに
全て黒にひっくり返るかもね」 道重は愉快そうに裸身を起こすと
ベッドの縁に座り 牧野の腰に手を回して引き寄せる
「ぁっ お姉さま」
白衣の中に手を入れると 何も付けていない股間に指を滑らせる
「ぁぁんっ」 牧野は体をくねらせた
「やなみんは どう..するんですか? ぁっ」
「最近ここに来てくれないし 自分で何とかするんじゃない?」
道重は自分の横たわっていたベッドに牧野を押し倒し 首筋に唇を這わす
「それで潰れるようなら その程度の子ってことだし 残るようなら
もっとエロくなってここに戻って来るはずよ」
道重はボタンを外し 剥き出しにした大きな牧野の胸を両手で搾り出すように掴み
頂点のピンクの蕾を口に含んだ
「飯窪さん お願いがあるんだけど」 鏡の前で帰り支度の軽いメイクをしながら森戸が言う
「なぁに?」 隣に座る飯窪が森戸の肩に寄り掛かる
二人でレッスン後に楽しんでいたため 他のメンバーは既に帰ってしまっていた
「真野さんに会って欲しいの」
「えっ? 真野さんって あの真野さん?」
「うん」
「どうして?」 飯窪は森戸の太ももの上に頭を乗せると 頬を擦り付けて
柔らかい感触を楽しみながら訊いた
285
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:07:32
結局飯窪は好奇心もあって 森戸の願いを引き受けた
少し暑いくらいになった昼下がり 代官山のカフェで真野を待つ
”向こうからの指定だから特に連絡はいらない そこで座ってお茶してて” それが
森戸から聞いた全てだった
約束の時間が近づいて来た
フルーツと緑黄野菜のスムージーを飲んでいた飯窪は
サングラスにストローハットを被った 小柄な女性が入って来たのに気付く
周囲の注目を集めることはできず ただ顔を上げてニコニコと真野を見る
飯窪に気付いた真野が 一瞬止まり近寄って来た
「お疲れ様です」
軽く会釈した飯窪を前に 真野は立ったままで見下ろす
えっ? どうしたんだろ? 返事もしない真野に飯窪は焦った
「..なんで飯窪ちゃんなの?」
「えっ?」
「私は森戸ちゃんに来るように言ったんだよ?」
「あっ そうだったんですか! すみません! ちぃちゃんから代わりに行ってって言われたから
てっきり話は通っているものかと..」 飯窪は勢いよく何度も頭を下げる
「まっ いいわ」 ハァ とため息を吐いて 真野が飯窪の対面の椅子に腰を下す
「ほんっとうにすみません!」 もう一度深々と頭を下げる
「目立つから やめて」
飯窪は泣きそうになった顔を上げる
「私の誘いをこんな風にブッチするなんて あの子たいしたタマね」
「まさか ちぃちゃんがそんなことするなんて思いもしませんでした」
「勘がいいな」
「え?」
「私が知りたがっていることに気付いたのね」
真野はストローハットを脱ぎ サングラスも取った
美しい笑顔が現れる
凄い! 女優だ..
飯窪は真野の凄みを増した存在感に圧倒された
「で 飯窪ちゃんは知ってるの? フッ 知らないか!」 真野は苦笑した
「何を ですか?」
「ももちのテクニック..」 突き通すような視線で 飯窪の目を見る
「え?」
「はぁー」 何も知らなさそうな飯窪を見て 真野はまた深いため息をついた
「今日はどうしよっかなぁ? せっかくのオフだし.. ここまで来ちゃったし..」
飯窪は気が気ではなかった 真野とはハロコンなどで何度か話したことはあり
親密ではないものの 普通に親交を深められるOGだと思っていたのだが..
「飯窪ちゃんと遊んじゃおっか? 決めた! じゃあ飯窪ちゃん
すっぽかされた責任取って 今日は楽しませてね! 付いて行くから!」
「はい!」
飯窪は少しホッとした
森戸にハメられた形だが 真野を失望させたまま帰すのは 飯窪としても避けたかった
「良かったぁ 真野さんが一緒に遊んでくださる気になって」
「飯窪さんは詳しいんでしょ? 遊ぶ所に」
テーブルに来た無糖のアイスオレンジティーを一口飲むと 真野は微笑んだ
「そんなぁ 詳しいなんて」
「アレ? 今日は私を楽しませてくれるんでしょ? デートだよ? 大丈夫なの?w」
「あっ それは多分.. 頑張りますので気に入っていただければ」
「おっ? 自信あるんだ? 凄ぉい!」 真野は冷やかすような目で飯窪を見る
「いえいえ! もう私は 知っている限りのお店を見ていただいて..」
「森戸ちゃんに話聞くより 楽しめそうじゃん 期待してるよ!」
二人は笑い合った
「ね ところで 今日は飯窪ちゃんから誘ったように ブログに書いてよ!
私もそういう風に書くから」
「え?」
「だってそうじゃないっ まさか騙されて飯窪ちゃんと会いました なんて書けないんだから」
「あっ そうですね! わかりました」
「じゃあとりあえずぅ! アリバイ作っとこうか! 写真撮って!」
「あっ はい!」 飯窪は慌ててスマホを取り出した
286
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:12:22
「予想以上に楽しかった! 飯窪ちゃんありがと」
真野と二人でセレクトショップやアンティークの店を見て回る
途中 真野のリクエストで家電も見に行った
「新しい生活の参考になったよ アレは絶対買う!」
「新しい生活?」
「ふふっ まだ内緒! ダレニモイワナイデ!」 真野が歌うように言う
嬉しそうだった
「じゃあ そろそろ夕食の時間だし どこかで食べよっか?」
「そうですね 真野さん 何がお好きですか?」
「いいの! 今日は飯窪ちゃんが楽しませてくれたから 私が御馳走する! 付いて来て!」
「ええ? そんなぁ 悪いですよー」 飯窪は遠慮したが
真野に思い出させないよう ”ちぃちゃんの代わりだったのに” という言葉は呑み込んだ
「いいから付いて来なさい!」
「はい! 美しくて優しい先輩から たくさん御馳走になります!
痩せの大食いなので 覚悟しておいてください!」
「え? そうなの?」
「あっ 嘘です 嘘です! 私そんなに食べれません!」
二人はまた笑い合った
海外資本のホテルで食事した
「あー 美味しかった! 本当にいいんですか? 御馳走になっちゃって?」
「先輩に任せなさーい! それより この後もうちょっと付き合える?」
「あ はいっ」 飯窪はアルコールでも飲むのかと思い
”さすが大人の女優は違うな 勉強させてもらわなきゃ” と昂った
エレベーターで上のラウンジに行くのかと思いきや 下に降りた
別の場所かな?.. 真野の華奢な背中を見つめながら 後ろを歩く
オーラが出てる.. 一緒にハロコンやってたことが嘘みたい..
真野はフロントカウンターに行くと部屋を取った
「さっ 行くよ」
再びエレベーターに乗る
いつの間にか二人とも無言になっていた
これって もしかして? まさか?..w 飯窪は自分の突拍子もない妄想に苦笑した
「入って」
真野がドアを開ける
フロントで真野が希望した部屋は なかなか高級な部屋だったので
飯窪は 少なくとも自分は少し部屋で休憩するくらいだと思っていた
「うわぁー」 思わず声が出る
以前譜久村と入った部屋も凄かったが それを上回る高級さだ
「今日はいろいろ楽しませてもらったけど 元々森戸ちゃんに話を聞くはずだったから
それに比べると まだ楽しみ足りないんだよねー」 真野が妖しい笑みを見せた
「え?」 飯窪はさっき自分が妄想した マンガのような展開を感じて押し黙る
まさか..
「ねー 飯窪ちゃん あなた本当に ももちのテクを知らないの? 森戸ちゃんから
聞いたことない?」
真野は振り返って飯窪に近づくと 軽く肩に触れた
「いいえ 聞いたことないです」
「ふうん じゃあ 森戸ちゃんから直接されたこととか..?
私が聞いたところだと あの子はももちの一番の教え子みたいだから..」
真野は飯窪の白のブラウスの一番上のボタンに手を掛けた
飯窪は目を大きく見開いて驚く
「森戸ちゃんがあなたを差し出したってことは そういう関係にあるんでしょ? 違うの?」
自分より小柄なのに存在感に気圧され 飯窪はよく意味も理解せず頷いた
既に黒のブラが剥き出しになっている
「じゃあ いつも森戸ちゃんにされてることの中に ももちのテクが入ってるかもね..
確かめさせてもらうよ.. だって 楽しみ足らないんだからw」 真野は再び妖艶に笑った
気が付くと ベッドの脇に連れて行かれている
真野は飯窪の黒のタイトなミニスカートのホックを外し ストンと足元に落とすと
上下黒の下着姿の飯窪の肩を軽く押した
ベッドに腰を落とした飯窪は 信じられない状況に逃げ出そうかと思ったが
先輩の真野を騙した形になった手前 そんなことはできなかった
真野は背中に手を回し 白地に熱帯植物が描かれた 夏らしい麻素材ワンピースのボタンを外した
287
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:17:40
「えっ? 真野さん..」 白い下着姿になった真野に飯窪は戸惑う
「ねぇ? 飯窪ちゃんは モーニング卒業後どうするの?」
脱いだワンピースを離れた椅子に掛け 戻って来た真野が訊く
「卒業後?」 あり得ない状況下での質問に更に面食らい 飯窪は咄嗟に答えが出なかった
「女優でもする?」 肩に掛かった髪を手で撥ね退けた真野の仕草が艶やかだ
「まさか! 私なんてとても..」 ようやく普通に話せたが こんな時でも先輩を立てる自分が滑稽に思えた
「でも芸能界は引退しないんでしょ?」
「それは..」
「同期も女優をしてるんだし」
「いえ 私なんか..」
「そうね それがいい判断! 女優で生きることがどれだけたいへんだと思う?」
真野が飯窪の顎を撫でる
笑ってはいるが 恐ろしいくらいの狂気を孕んだ目をしていた
「きっと 凄くたいへん..」
「ふふっ 先輩に連れてこられて 女同志二人で下着姿になっている 今の状態を
狂ってると思ってるでしょ?」
飯窪は躊躇ったが 首を横に振った
「あはは こんなものじゃないのよ? 女優でやって行くってことは!」
真野はまたベッドを離れ 籐で編まれた自分のバッグを持って来た
「有力な仕事関係の人やスポンサーはもちろん いろんな人に気を使わなきゃいけないの
だって 次の仕事が約束されてないんだから! 私の演技 ううん 私を気に入ってもらわなきゃ
次はないわけ! わかる?」
飯窪は圧倒され ただ頷く
「それだって 私より気に入った子がいれば 仕事はすぐ吹っ飛ぶ!
カワイイ仕事仲間と仲良くなったって それで心を許しちゃダメ!
潰すくらいに相手を飲み込んでしまわないと 自分が飲まれてしまう!」
真野はバッグの中から 赤い何かを取り出した
「だから私は 仲良くなった子とよくこれで遊ぶの」
真野が摘んで見せたのは この季節に相応しくない手袋だった
真っ赤な手袋
それには黄色のカタカナで 片方に"マ” もう片方には "ノ"と書かれている
「真野手袋..? あっ すみません」 飯窪は呟いてから 呼び捨てにしたことに気付いて侘びた
「知ってるのね まぁ 少し話題になったから ハロにいれば知ってるか」
「凄く面白いと思いました 私もそういうの作りたいと思ってたんです!」
飯窪は真野のご機嫌を取ろうと必死だった
「ちょっと合掌してみて!」 真野が手袋を持ったまま 顔の前で手を合わせる
意味がわからなかったが 飯窪はすぐにマネて 手を合わせた
「いいよ そのまま!」 真野が ”マ”の手袋を 合わせた両手の上から被せる
「えっ?..」 飯窪は何これ? と思いながら 腕を軽く上下させた
「意外と優れものでしょ? 口でも使わない限り 自分で簡単に外せないんだよ」
園児が劇でワカメの踊りをするように 飯窪は手を合わせたままクネクネと動くが 手が抜けない
真野は飯窪の腕を掴むと バッグから取り出した結束バンドを回し チチチッと締めた
「あまり激しく動かしちゃダメよ 手首に傷ができるから」
飯窪は呆然と自由を奪われた両腕を見る
「暴れなければ楽しめるよ 楽にしてね」 真野は飯窪の腕を持ち上げ ベッドに押し倒した
「私ね 飯窪ちゃんみたいなスタイルに憧れてんだぁ」 ツルツルとした脇に唇を這わす
「あっ」 飯窪は恐怖を感じながらも 一日の暑さで汗をかいた脇が恥かしくて 腕を下そうとする
「背もまぁまぁあるし 肩が細くて スラっとしてる.. ズルいよね?」
「で でも 私 胸小さいし 真野さんは顔が綺麗じゃないですかっ!」
「確かに胸は小さいけど 大きくてバランスを崩すよりも全然いいじゃない?
いくらでも服でカバーできるんだから」
黒いブラを外して 胸を確認した後 真野は猫が水を舐めるように 乳首をかわいがる
「ぁっ ぁっ」
「楽しくなって来た? 別に危ないことはしないよ 私だって将来があるもん
あっ これが既に危ないか?w」
真野の手が下へ降りて来た
「そうそう 飯窪ちゃん.. 言い難いから はるなんって呼んでいい?
私 はるなんみたいな体型じゃないから 違う武器を身に付けなきゃいけないわけ」
真野の指が円を描くように動き 割れ目に埋って行く
もう充分に自然に溢れた潤滑剤が行き渡っていた
288
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:21:25
「ねぇ? 森戸ちゃんはどうやってはるなんをかわいがってくれるわけ?」
真野が指をいろんな方向へくねらす
「こう? こう?」
「ァっ ャっ!」
「ももちはね こういうことずっと研究してたらしいの その技がカントリーの子達に
伝わってるらしいんだよねー 相手を虜にしてしまうような技なんだって
森戸ちゃん何か変わったことしてない?」
「し 知らないですっ ァっ」
「ホントに?」
「は はいっ」
「困ったなぁ なんか思い出さない? 私もこういうスキルアップしてる時間が
あまり無くなるから 今のうちに知っておきたいんだけど」
「ャっ ぁぁ.. んっ」
「もうちょっと様子見ようか? もっと気持ちよくなったら思い出すかもしれないし」
真野は体を起こし 傍らの赤い手袋の片方を取る
「これ グッズに見えるけど 実は特製なのよね 滑り止め付き!」
真野は右手にはめた ”ノ”の手袋を飯窪に見せる
掌に黄色の突起が密集して付いていた
飯窪は真野の挙動を固唾を飲んで見ている
赤い手が飯窪の股間を覆う
滑り止めのはずが 愛液でそれは軽く動いた
「ィっ!」
薄い陰毛を引っ張った
「あっ ごめんなさい 痛かった?」
「ぃやーんっ っぁ ぁっ ぁぁんっ」
飯窪は快感で 腰を右へ左へと逃がす
無数の突起が 次々と性器を刺激する
「これよりもっと凄いんだろうなぁ ももちのテク」
真野はもう片方の手で乳首を引っ張った
「ぃやぁっ ぁっ ぁはぁんっ!」 飯窪は頭が真っ白になった
肩で息をしていると 真野がまた乳房を舐めて回して来る
「ゃっ..」
飯窪がまた快楽の声を上げ始めるまで それほど時間はかからなかった
「はーい この優れものの手袋! 他にも使い方があるんです!」
愉快そうに真野は湿って赤黒くなった手袋を見せる
滑り止めに付いた愛液が 照明を受けてテラテラと光った
「この指に付いたイボ! これが効くんですね!
ちょっと! 私 テレビショッピングの仕事なんて考えたこともないのに上手いんじゃない?」
真野は指を2本 割れ目の中に埋めて行った
「ぁぁぁぁっ!」
飯窪の腰が浮く
腕の自由が利かない状態で 体を捩り 嬌声を上げる
気持ち良さに目の端から涙が出た
突然怒涛のような刺激が去った
ようやく息を整えようと 飯窪が力の入っていた肩を緩める
「何か思い出した?」 真野が囁いた
目を開けると 真野が威力を確認するように ウットリと赤い手袋を見ている
「森戸ちゃんのやり方で思い出したことはない?」
飯窪は何か言わなければと 必死に記憶を辿る
「手袋だけじゃ寂しいね ペンライトでも出そうか?」
「いいです! いいです! 出さないでください!」
「あれ? やることわかっちゃった? もしかして.. 飯窪さん まだ?」
真野が悪い笑顔を見せた
飯窪は恐怖で何度も頷く
「そうなの? それじゃあ かわいい後輩だし ペンライトは仕舞っておこうか?
本当に出さなくていい? 盛り上がらないかもよ?」
飯窪は再び何度も小刻みに頷き 出さなくていいです と繰り返した
「思い出しました! ちぃちゃんは 小指をよく使います!」 ハっとした顔になって飯窪が早口で言う
「どんな風に?」 真野が興味津々で身を乗り出した
289
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:28:33
真野は飯窪の話を元に 小指をいろんな角度で いろんな指と組み合わせて試してみた
その度に飯窪は乱れ よがり声を上げたが いずれも真野手袋の威力には届かなかった
「ねぇ なんかまだ思い出してないことあるんじゃない?」
「な ないです.. もう許してくださいっ 手袋が一番です..」
「おかしいなぁ 買い被り過ぎたのかなぁ」
真野はまだ小指を見つめて 使い方を考えていたが 室内の時計に目をやると
飯窪から離れ バッグを開いた
「今日はこれで終りにしよ? また何か思い出したら連絡してね あと森戸ちゃんには
連絡寄越すように言っといて」
真野は爪切りで 飯窪の腕の結束バンドを切ってやる
「ごめんね 痛くなかった?」
飯窪は 涙を流した後の赤い目で 鼻をすすりながら ウンウンと頷いた
とにかくすぐに解放されたい その思いしかなかった
「今日は楽しかったわ ありがとはるなん」
着替えの終わった飯窪を部屋の入り口で見送ると 真野はドアを閉めた
飯窪は駆けるように通路を戻り エレベーターのスイッチを押したが
なかなか来ないことに痺れを切らし 非常階段を使って下に降りる
”話したい” Lineを森戸に送ると タクシーを捕まえ帰路に就いた
座席に体を埋める
心も体も疲れ切っていた
「チェルちゃんに叱られる〜〜っ!!」 羽賀が楽しそうに叫ぶ
「ねぇねぇ 横やん 今日も雨が降って ムシムシしてるよねー」
エクボを作った野中が嬉しそうに 横山を掴まえる
「そうですねぇ」
「It's a rainy day. So muggy! ところでこの中で一番 ムシムシと暑苦しい人はだ〜れ?」
「え? 暑苦しい? 誰だろ〜?」
横山は周りを見渡した
12期13期がレッスン着で集まっている ダンスレッスン中の休憩時間だった
「かえでー!」 横山が加賀を指差した
「私? 私 暑苦しくなんかないじゃん!」 加賀が横山を睨む
「えー? だって 私がこういう格好でいると よく後ろから抱き付いてくるじゃん」
横山が突き出ているTシャツの胸の部分を引っ張った
「問題発言〜w カエディーエロいぃ!」 羽賀が喜ぶ
「あー よくやってるの見るぅ」 牧野も笑った
「そんなことないって! やってないから!」
「嘘! 今日もここに来た時 やったじゃん!」 横山が口を尖らす
「え? あれは.. あれはぁ 13期同志 今日も仲良くやろうねって言う..」
「やってるじゃん」
「何何? なんで カエディーは横やんを背後から抱き締めんの?」
興味津々に羽賀が訊いた
「いや 別に.. あのー」
「カエディー 私がいるのに 横やんがいいの?」 牧野が悲しい顔をする
「なんでそうなるの!」 加賀が笑う牧野を小突いた
「ね? なんで?」 羽賀がしつこく迫る 野中が横でニヤニヤと見ている
「ちっちゃいから ほらっ なんかこう 腕を置き易いと言うかぁ..」
「腕が置き易いw」 野中が笑う
「嘘! 私の体に触りたいくせに!」
「横山の体に触ったって 別に何もないし!」
「何もない? かえでーよりあるじゃん! ほらっ!」
横山が両手で胸を下から持ち上げて見せる
「べっ 別に.. 羨ましくなんかないもん」 加賀は視線を逸らした
「あー カエディー 横やんの胸 狙ってたんだぁ」 羽賀がまた嬉しそうに言った
「違いますって!」
「はいはい それじゃあ その横やんの魅力的な胸に夢中なカエディーに聞きます
胸を別の言葉で言うと?」 野中も自分の胸を両脇から寄せて強調した
「胸?.. ぉ ぉっぱぃ?」 恥かしそうに加賀が言う
「そう そのおっぱい! じゃあ おっぱいの ”おっ” ってなぁに?」 野中が上目遣いで訊いた
「おっ? おっ?.. パイってパイだし おっ?」 自分の胸を見下ろしながら 加賀は両手で何度も空を掴む
「ボーッと生きてんじゃねぇよ!!」 野中は激高して たたらを踏んだ
290
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:34:04
森戸は飯窪との約束で 早い時間に事務所へ出て来た
昨夜 話がしたいと言われたので 明日のレッスン前に ということになったのだ
十中八九 真野と会わせたことについての文句だと思った
控え室の扉を開ける
「おはようございます」
「おはよう」
既に飯窪がいた
挨拶はいつも通りだったが 案の定目付きが険しい
「ちぃちゃん 知ってたんでしょ!」
「何が?」
「真野さんに何されるか?」
「何されたの?」
「..怖かった」
飯窪は思い出して僅かに出た涙を拭った
「凄い怖かったんだよ?」 小さな声で繰り返す
「ありもしない ももち先輩から教わった秘技を教えろって言われた?」
「..ないの?」 飯窪が目を大きくする
「そんなマンガみたいな話.. 真野さんにもそう言ったんだけど 信じてくれなくて」
「じゃあやっぱり 私が問い詰められることわかってて代わりに..」
「ごめんね そこは大人の人の方がかわせるかな? と思ったの」
森戸は座った飯窪の背後から首に腕を回す
「ヒドイ.. ちぃがそんな人だと思わなかった..」
「だって しょうがないじゃない しつこいんだもん」
頬に唇を這わせながら 森戸が囁く
「まだ諦めてなさそうだったよ 連絡寄越せって言ってた..」
「知らないよ」
「もう この件には私関わらないからね!」
「それでいいんじゃない?」
「それでいいって.. また連絡があったらどうするの?」
「出なければいい.. うっかり出てしまったら忙しいから後でって切ればいい..」
「そんなことして大丈夫?」 飯窪はOGに対して強気な森戸に驚いた
「真野さんの結婚の噂知ってる?」
「うん この前なんかで出てたね」
「近いうちに本当になるから」
「なんでそんなこと知ってんの!?」
「ウチの情報網は凄いの!」
「ウチの?.. ウチって? カントリー?..」
森戸は返事をしなかったが フッと微笑んだ
「有名サッカー選手と結婚してしまえば 今までより忙しいし 世間体もあるからね
逆に 私がされたこと言っちゃってもいいんですか? って言えば 逃げてくよ」
飯窪は森戸の冷徹な言葉に カントリー時代から私がラブコールしていた
ちぃちゃんはいったいどこに行ってしまったんだろう? と思った
「向こうの真意と出方を知りたかったからね 飯窪さん ありがと」
森戸は飯窪の唇を奪った
「んっ..」
しばらくは釈然とせずに耐えたが 欲望には勝てず飯窪も舌を伸ばして絡めた
ひとしきりキスを楽しむと 森戸はフイと離れ 荷物を置いた席に腰を下す
飯窪は物足りなかったが 今自分から求めるのは 余りにも隷属的過ぎると思い
席を立たなかった
バッグを開け 今日の準備を進めながら 森戸は考えていた
早くはーちんの代わりが必要ね.. 飯窪さんだけじゃ心許ない..
「ねぇ あかねちん! あかねちんはルパパト大好きなんだよね?」
野中が含みのある顔で訊く
「うん 欠かさず見てる」 羽賀は警戒して強張った笑顔を見せた
「工藤さんが出てるから 録画して何度も何度も見ているあかねちんに質問です!
ルパンレンジャー パトレンジャーのレンジャーってなぁに?」 野中が上目遣いで羽賀を見る
「レンジャー? えっ レンジャー? キョウリュウジャー トッキュウジャーは違うし
えっ 待って待って! レンジャーって? レンジ ジャー 電子レンジ 炊飯ジャー..」
「ボーっと生きてんじゃねぇよ!!」 野中は激高して たたらを踏んだ
291
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 00:39:45
今年は記念イヤーということもあってか 夏のテレビ出演が多い
横山は事前打ち合わせとレッスンで事務所に来ていた
レッスン着に着替えるためロッカー室に入る
最近横山は森戸と並んで着替えることが多い
いつも使うところはみんな大体決まっているが ロッカーの数が多いので
ときどき場所を変えるメンバーもいる
森戸は以前 尾形と隣同士でいることが多かった
尾形がいなくなってから 森戸がモーニングに入った当初の形に戻った
バッグを開けてレッスン着を取り出す
「あれ?」 森戸が横山の方を見て声を上げた
「横やん カエディーのTシャツ持ってんの?」
「え? カエデー?」
「今 赤いTシャツがチラっと見えたよ?」
「あー? 違う違う! カエデーのTシャツじゃないですよ!」
バッグの中から赤Tを取り出す
「レッズTシャツなんです!」
「あっ サッカーの!」
「うん 今日 グランパスと試合なんですよ もちろん試合は観に行けないけど
気分だけ応援するつもりで 帰りに着ようかなぁ と思って」
「へー 好きなんだね」
「元々応援してたんですけど 最近は忙しくて遠ざかっていたのが
ワールドカップ見てたら また復活して来てw」
「あるあるー」
「森戸さんは サッカー見ないんですか?」
「んー たま〜に」
「私は地元のチームがレッドダイヤモンズだけど 森戸さんだと..」
「栃木SC」
「栃木SC! J2でしたっけ?」
「みたいね 去年まではJ3落ちしてたらしいけど」
「今年はどうですか?」
「J3落ちはないと思うけど いまひとつ」
「けっこう詳しいじゃないですかぁ」
「家に帰るとニュースやってるもんw 監督は横山さんなんだよ」
「え? じゃあ勝ってもらわないとw」
「でも ビックリしたぁ 横やん 赤いTシャツ持ってて
そんなにカエディーのこと愛してんのかなぁ って思っちゃった」
「全然 全然! 冗談やめてください! あんなアニメヲタク!」
「あ? 何か言った?」 反対側の加賀が文句を言う
「なんでもないよ!」 横山はこっち見ないで! とでも言うように 振り返った加賀の肩を押した
口を少し尖らせた加賀は首を軽く左右に振りながら バッグに視線を戻す
「仲いいね」
「そんなことないですよぉ でも 今こういう赤いTシャツとか メンバーカラーのTシャツって
ファンの人は着てるけど 公式だとないんじゃないですか?」
「あっ そっかぁ あれはみんな自分で用意したものなんだぁ」
「はい カエデーのは加賀温泉で作ってるけど」
「私のTシャツはすぐ作れそう」
「白だからw でも私のは 研修生Tシャツみたいw」
「イエローのTシャツじゃなくて ゴールドの方を強調したTシャツにしないとダメかもね?」
「金ピカTシャツw それもヤダっw」
「キンキラ光って ”横山”! って書いてあるのw」
「やだぁっー!」
二人は爆笑した
「でも 白地に ”ちぃ” って書いてあったらどうします?」
「えー それはイヤかもぉ」
「ちぃちぃちぃちぃ っていっぱい書いてあったりしてw」
「うわっ それイヤっw」
加賀が振り返った
「森戸さんのは 胸に ”もりっと” ってひらがなで」
「はいはい..」
「ヲタクは黙ってて」 横山はまた加賀を前に向かせた
292
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:01:36
ダンスレッスンが始まった
USAの振り付けはほぼサビの部分だけなので 覚えることは少ないが
片脚立ちのイイネダンスが思ったよりもキツイ
横山は前の鏡を見ながら もう少し脚を高く上げたいと思ったが
体が重く 軸足がふらついた
頭も少し痛い..
「あっ!」 軸足を軽く捻り バランスを崩す
「大丈夫?」 加賀が後ろに回り 肩を掴んで支えてくれた
「かえでー ありがと」
「先生! 横山が調子悪そうです!」
「かえでー 言わなくていいよぉ」
「横山 休んでて!」 他のメンバーを見ながら 先生が声を掛ける
「大丈夫です!」 横山は加賀の腕を払うと 音楽を聞いて踊るタイミングを計る
「横山 休んで! 無理して本当に体壊したら みんなに迷惑かけるよ!
加賀 横山をトレーナーのところへ連れてって!」
「はい!」
横山は唇を噛んで下を向いた
「さっ 行こ?」 加賀が再び肩に腕を回す
レッスン室を出ると 少し蒸し暑い
Tシャツを濡らす 冷房に当たった冷たい汗が 急激にベットリと纏わり付く感じがして来る
気持ち悪さで悪寒がした
「顔色悪いよ」 加賀が心配そうに 横山の顔を覗き込む
「ちょっと寝不足かも..」
加賀は横山の寝不足の理由を想像し ギュッと抱き締めたくなった
「かえでー さっきはゴメンね..」
「何が?」
「ヲタクとか言ってゴメン」
「いいよ別に.. 本当のことだし」
「控え室でいいよ たぶん少し寝れば大丈夫」
「ホントに? 診てもらわなくていいの?」
「大丈夫」
加賀はそれ以上横山には言えず 腰に腕を回して控え室に連れて行った
リラックスできそうなソファに横山を座らせる
「かえでー 変なこと言っていい?」
「何?」
「眠ってしまうまで 傍にいてくれる?」
「..いいよ」
加賀は樹脂製の椅子の背を引っ張って 横山の隣に腰を下した
「ありがと」 背もたれに体を預けた横山が囁く
目を瞑ると 静かに深く呼吸を始める
それ程時間が経たない内に寝息を立て始めた横山を見て 加賀は少し安心した
少しの間 横山の寝顔を見つめた後 レッスン室に戻る
「横山 大丈夫?」
「たぶん寝不足だって言ってました」 先生の問いに 加賀は本人の言葉を返した
「そう わかった ありがと」
「カエディー 男前」 森戸が加賀の背後で呟く
「いや別に..」 加賀は森戸を見て照れ笑いする
「いいなぁ 頼れる同期がいて」
「森戸さんもほぼほぼ同期じゃないですか」
「ほんと? 嬉しい! じゃあ何かあったら カエディー頼るね!」
「いいですよ」
尾形の卒業サプライズに利用されたことを覚えてないのかしら?
森戸は 加賀の自分に対する態度に 変化があるはずと思っていたが
予想に反して一向に変わらず 違和感を覚えていた
あの時のことを抗議して来る加賀に対して 仕掛けるつもりだったプランも宙ぶらり状態で
方針転換せざるを得なかった
牧野の催眠術で尾形との交わりを忘れさせられた加賀は 屈託のない笑みを見せる
そんな少年のような加賀と森戸のやり取りを 少し離れた位置から見つめる牧野..
余裕の笑みを浮かべる牧野の視線に 森戸はまだ気付いていなかった
「かえでぃーはまりあのもの」 牧野が人知れず そっと呟いた
293
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:08:05
「横やん 体大丈夫?」
「はい 大丈夫です たぶん寝不足に少し熱中症が加わったような感じになって..」
「ねーぶーそくは ねーるーしーかーない」 森戸がチキブンのフリをした
「あれ ホントですねw! 昨日は家に帰って お風呂だけ入ってすぐ寝たんですよ
そしたら今日は全然調子良くって」
今日も昨日に引き続きレッスン日だ
テレビ出演が続くので いつもより更に短期で 集中的にフリを体に叩き込む形になる
控え室に着いたばかりの横山は 昨日と同じく森戸の隣に腰を下した
加賀にもお礼を言おうと思ったが まだ来ていない
「今日も暑いね」
「ホント! 日焼け止め塗ってるから 汗かくとベタベタになっちゃって..」
「ねー 私 横やんよりも電車にいる時間が長いじゃん? 冷房は入ってるけど
ドアが開くたんびにムァ〜って来るし どうしても汗が出るからUVパウダーにしてるよ」
「えっ それいいですか?」
「うん クリームとかジェルよりはいいかなぁ?」
「へー どんなやつ?」
「これ! 一応SPFは50+だし PAも4だよ?」
「じゃあ私のと一緒だぁ」
「ちょっと付けてみれば? ところでSPFとかPAって何?
いっつも調べるの忘れちゃって 高ければいいっ くらいにしか思ってないけど」
「あっ ホントだぁ なんかベタつかない感じ SPFとPAって 紫外線B波とA波を
それぞれ防ぐみたいですよ B波は短時間で A波は長時間で日焼けの影響が出るみたいな..」
「へー さすが横やん! ねー またレッスンで汗かくし 今のうちに一回ベタつき取りに
トイレ行かない?」
「あー そうですね! 行きます!」
二人はタオルを持ってトイレに入った
タオルを水に浸し 腕や首の周りを拭き取る
「あー気持ちいいっ! ねー 昨日のカエディーかっこよかったね!」 森戸が横山に微笑む
「えっ?」
「だって横やんの肩抱いて ボクが面倒見ます! って感じだったじゃん」
「ああゆう時は なんか頼もしいですね」 横山が恥かしそうに下を向く
「いいなぁ 仲いい同期がいて」
「それほどでもないですよ ヲタクだし」
「ねっ? そんなに仲良かったら キスぐらいした?」
「えっ?」 横山は驚いて森戸の顔を見た
ニヤニヤと笑った森戸が ジーッと横山の反応を見ている
横山の頭の中に 加賀温泉での一夜が過ぎった
真っ赤になって下を向く
「あれ? キスだけじゃないのかな?」 森戸が近寄り 横山の首に腕を回して耳元で囁く
ビクっと体を強張らせ 横山は体を離そうとしたが 森戸の唇が首筋を這った
「ぁっ..」 ゾクゾクとした感覚が背筋を走り 横山は思わず声を漏らす
「横やん かわいくて好き..」 そう囁くと 森戸は唇を重ねて来た
驚きに目を見開いたまま横山は 舌を絡められ イヤラシイ気分になって行く
唾液を交わす音がトイレに小さく響く長いキスに いつしか横山は目を閉じて応えていた
森戸の手が薄手の紺のシャツの上から 胸を撫でる
「写真集で見た通り やっぱボリュームあるw」
「ぃやっ..」
固くなって来た乳首を中心に掌で円を描くように左手で愛撫しながら
森戸は鎖骨の辺りに唇を這わす
横山は洗面台の縁に尻を押し付けて 半分腰を掛けるような格好になっていた
「くぁわぃぃ..」 舌で首筋を舐めながら 森戸が囁く
右手の指がプリント柄のミニスカートの上から 股間を触る
布地を通して熱気が伝わり 森戸はまたニヤリとした
「今日は早く来て良かった 楽しむ時間がまだあるよ」
耳元で囁き 息を拭き掛けると 森戸は潤んだ目になった横山の腕を引っ張って個室に入った
狭い個室に横山を押し付けると シャツのボタンを外し Tシャツとブラを押し上げ
形の良いお椀形の乳房を舐め 乳首をチュッチュッとしゃぶる
股間の敏感な部分をソフトタッチで何度も攻められ 横山は既に抵抗できなくなっていた
「ゃっ.. ぁっ...」
かわいい森戸のイヤラシイ変貌に 横山は異常な高まりを覚えた
294
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:12:49
「カエディーのアレ 気持ち良かった?」
森戸が妖しい目で見つめる
「思い出して アレで思いっきり突かれて どうだったの?」
「ゃっ...」
横山は森戸が何故そんなことを知っているのか疑問に思ったが
アレが自分に来る前に飯窪や森戸に付いていたことを思い出した
「..森戸さんもアレでやられたこと」
「ん? あるよ.. 飯窪さんに付いてた時..
何度も何度もアレで突かれたの.. 気持ちよくって..」
森戸がまた唇を重ねて来た
長いキスが始まる
「んんっ.. んっ..」
ようやく離れると 紅潮した顔で睫毛を振るわせて 再び横山を見つめる
「思い出したら キスしたくなっちゃった
ねぇ 聞きたいな カエディーに突っ込まれてどうだったの?」
「..ぇー? か 体が自然に動いて.. 気持ちよくって.. 頭が真っ白に..」
「あっちぃー! あっつぅ!」 トイレに誰かやって来た
「うわぁ 汗びたびたぁ〜」
かえでー? 横山は声の主が加賀だとわかり 焦った
水を出す音が聞こえる
森戸の顔を見ると 慌てているようには見えず ニヤリと笑って見せた
声を出さずに口を動かして 加賀がそこにいることを必死に森戸へ伝えようとする
森戸は自分のTシャツをたくし上げ 胸を出す
何をしてるのとかと呆然と見ていると 真っ白なブラも上にずらして
乳房の白さで よりピンクに見える乳首を曝け出した
「あーー!」 個室の扉の向こうで加賀が 汗を拭き取っているのか 声を漏らす
森戸が両手で横山の肩を軽く掴み 体を寄せた
乳首と乳首が触れ合う
お互いの乳首が固くなり 森戸がくっ付けようとする度に 弾力で反発し合って擦れる
「ぁ..」 横山は恥かしさと快感に小さく声が出そうになり 慌てて口を押えた
森戸は尚も 乳房を擦り合わせ 右手の指を自分と横山の股間を行ったり来たりさせる
横山は口を押えてるだけでは間に合わず ひとさし指を噛んで 声を漏らさないようにした
一瞬目を開けると 森戸も唇を噛んで 快感が押し寄せるのを外に出さないように
しているのがわかった
「さっぱりしたぁ」 足音が遠ざかり 人の気配が消えて行く
二人は固まって 時が経つのを待った
長い..
実際は一分も経っていなかったかもしれないが それは十分くらいに感じた
加賀がいなくなった そう確信した瞬間 森戸の指がフィニッシュのために動き始める
「あっ! イっ!...」 噛んでいた指が外れ 横山が絶頂にわななく
すぐさま自分の股間を指で探った森戸も ギュッと目を瞑り 頭を仰け反らせてひくついた
それぞれ余韻に浸った後 森戸が横山を抱き締める
裸の胸を通して 温かさと鼓動が伝わって来た
荒い呼吸を抑えようとしていたが お互いの胸が膨らみ萎むサイクルは まだ速いままだった
「んふふっ..」 森戸が笑い声を漏らす
横山は とんでもないことをした と思いながらも スッキリした心持ちで
口の端が緩むのを感じていた
「ドキドキした.. けど すっごぃ気持ち良かった..」 森戸が囁く
横山は思わず頷いた 森戸にはわからなかっただろうが すぐに恥かしくなり目を瞑った
森戸の温もりと呼吸をする僅かな動きが いとおしくて 横山も背中をギュッと抱き締める
何かが通じ合えた気がした
「ふふっ..」 横山の口からも笑いが漏れる
森戸は横山の肩に両手を置いて 体を離すと横山の目を見つめた
「ふふふっ」
「ははっ」
二人して微笑み合う
チュッと軽く 森戸がキスをする
「ふふふふっ」
「あははっ」
二人ともリラックスして 気恥ずかしいような 照れ隠しのような 笑いが止まらなかった
295
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:16:33
なんか二人の視線が気になる..
加賀は振り返ってみた
森戸と横山が肩を寄せ合って キャッキャッ言っている
テレビ収録の衣装でスタンバイ中だったが 二人が加賀の腰の辺りを指さした気がして
加賀は気もそぞろだった
「どうしたの かえでぃー?」 牧野が隣に立つ
「なんでもない」
「ほんとにぃ? ぼっきしてない?」
牧野の口から出た言葉が 逆に加賀の下半身を僅かに反応させる
「やめてよ そういうこと言わないで」
コンサートやテレビ収録があっても ここのところ数回は殆どアレが反応しないまでに
コントロールできていた
今日の衣装はミニスカートがふんわりしているので 多少のことでは問題ないが
今まで通り 事前に精神統一を行って臨んでいる
「ふ〜ん つまんないな」 牧野が含み笑いをして離れて行った
振り返って再び森戸たちを見る
横山の耳元に森戸が何か囁いていた
「やだーっ!」 横山が笑って 森戸を叩くフリをする
森戸は右手で何かを掴むように筒状にすると 軽く上下に動かした
「やめてっ 森戸さん!」 横山がまた爆笑した
加賀はなんだかわからないが 森戸と横山に不快感を覚えると同時に
ムラっと欲望が湧き上がりそうな予感がして 目を逸らした
体を重ねて心を通わせるとでも言うように
あれ以来 横山は森戸の傍によく来るようになった
隙を見て イケナイことももう一度している
横山は 加賀と交わったことを言われながら 快楽に浸ると
更に欲情するらしく 森戸はほくそ笑んだ
テレビ収録のスタンバイ中だ
横山と並んで立っていると 少し離れた所に 長い四肢を持て余すように佇んでいる
加賀を見つけた
「横やん カエディー 今ついてんのかな?」 囁き声で言う
「ちょっとぉw 何言ってんですかぁw」
「だって気になるじゃん? カエディーのおっきぃんでしょ?」
「えー? 他の人の見たことないから わかんないっ
って 何を言わせるんですか!」
「自分から言っといてw エロいんだから!」
「エロくなんかないですよ!」
「ウソ! カエディーのあそこばっか見てんでしょ?」
「やめてっ! そんなことないから」
「あっ まりあちゃん ほら まりあちゃんと話してるよ?」
「別に.. 別に いいじゃないですか」
「カエディー 興奮しちゃうんじゃない?」
「その程度で興奮なんかしないですよ」
「わかんないよ? スカートの中 こーんなのになってたりして?」
「前まで全然わかんなかったけど 森戸さんってほーんとエッチ!」
「こーんなの突っ込まれた 誰かさんの方がエロいと思うけど」
「やだぁ..」
横山がモジモジとした
「後でする?」 森戸がまた耳に息を拭きかけながら囁く
間を置いて 恥かしそうに横山が小さく頷いた
牧野は加賀を見てはしゃいでいる森戸と横山を眺めている
「なかなかのやり手ね もうはーちんの代わり見つけちゃった」 そっと呟いた
「まりあ あの子たちどうなの?」
気が付くと隣に譜久村が立っている
「さぁ? 仲良さそうですね」
「カエディーのOCNに影響しない?」
「大丈夫じゃないですか? ちょっかい出すんなら まりあが受けて立つし」
「そ.. それなら大丈夫ね」 譜久村は離れて行った
296
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:22:32
「あれ? ちん どしたの?」
レッスンが終り 各々が着替えて帰る中 着替え終わった羽賀が
ロッカールームのドアの傍で 壁にもたれてそわそわしていた
「佐藤さん..」
「何?」
声を掛けられビクッと視線を落とした羽賀が 意を決したように顔を上げた
「ちょっと相談に乗ってくれませんか?」
「えー? まさ 帰らなきゃいけないからぁ じゃね バーイ!」
「あっ..」
「ギャハハハ ウソ ウソ! なんだよ ちん! 言ってみ?」
「ありがとうございます!」
「あっ どれぐらいかかる?」
「..ちょっと わかんないです..」
「ん? 長いの? まっ いいっか 自分で帰るって電話するから待って」
「すみません」
「お疲れー!」 羽賀と電話をする佐藤を 横目で不思議そうに見ながら 石田が帰って行った
「いいよ どうする?」 スマホをバッグに戻し 佐藤が訊く
「ここじゃ まだ誰かいるから とりあえず誰もいないところで..」
佐藤が頷くと 羽賀は少し早足で先を歩き始めた
「何? 相談って? 仕事?」
「いえ..」
「まさか恋愛! あーっ ダメダメダメダメっ! まさ そーいうのダメだからっ!」
「ちょっと違う..」
「うん? じゃ 何よ?」
羽賀は人があまり来なさそうな通路に入ると 小さな会議室のような部屋のドアを開け 中を窺う
「佐藤さん ここで」 佐藤を招き入れると ドアノブのボタンを押して鍵を掛けた
「電気」 佐藤が照明のスイッチを探す
「そのままで」
「なぁに?」 佐藤は怪訝な顔をした
「佐藤さん やらせて!」
「はあ?」
羽賀は佐藤に抱き付いた
「ちょっ ちょっ ちん 何? 何なの!?」
佐藤がバッグを床に落として抵抗する
「自分でもわかんないけど なんかめちゃくちゃしたいんです!」
羽賀は自分を止められなかった
牧野の部屋に呼ばれ 関係を持って以来 性的なことを強く意識するようになった
しかしそれは何故か異性ではなく 同性に向けられる
まだ異性との関係を知らないからかもしれないと思ったが
実際のところは羽賀にもわからず また 試してみる気にもなれなかった
牧野とはあの後も一度関係を持ったが 研修生時代の上下関係をあまり意識しなくなるまで
時間が掛かった分 再び主従のような関係性になるのは避けたいと思った
同期とはライバルでいたい
そんな理由で牧野に頼るのは止めた羽賀だったが 月の周期によるものか
昨日辺りから 無性に誰かの温もりが欲しいと思い始めた
どうせなら自分にない才能を持つ人と愛し合ってみたい
佐藤に目を付けたのは そんな理由からだ
佐藤なら きっと自分を受け入れてくれる 何故か根拠のない思い込みもあった
首筋に唾液の跡を残しながら唇を這わす
「ひゃぁっ くすぐったい! ちん やめっ」
うるさい唇を塞いだ
積極的に舌を伸ばす ここまで来たら後戻りはできない 佐藤を味わい尽くすまでだ
「ん.. んんっ..」 佐藤も舌を絡めて来た
少し意外に感じる でも凄く嬉しかった
「エロいじゃん」
唇を離すと 佐藤が拗ねたように言った
佐藤の白いプリントTシャツを上にはだけ ブラのカップをずらす
砲弾型の乳房が露わになった 羽賀は薄い桃色の乳首にむしゃぶりつく
「ぁっ.. 何 ビート刻んでだよぉ」
佐藤は羽賀の頭を抱え チュッチュッと吸われる乳首の快感に身を捩った
297
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:27:04
「待って! 待って待って待って!」 佐藤が羽賀の両肩を押して体を離す
唇を舐める羽賀が佐藤を見上げた
長い睫毛の向こうに見える瞳は 既に少女のものではなく 艶やかなエロスを纏っている
「なんか腹立って来た」 佐藤が口を尖らせる
「え?」
「なんで ねちんが先にやるんだよ!」
「あっ..」
佐藤は羽賀の黒のカットソーを捲り上げる
真っ白な肌と薄いオレンジのブラジャーが露わになった
「ほらぁ! デカいの隠してんじゃないよ! やっわらかぁー!」
感嘆の声を上げながら 佐藤がブラごと胸を鷲掴む
すぐにカップがズレた 赤味がかった少し大きめの乳輪と乳首が飛び出すと
佐藤は親指と人差し指で両方の突起を摘んで引っ張る
「ぃたっ!」
「バインバインバイン!!」
掌に乗っけるように下乳を包むと 佐藤は水風船を叩くように手を動かした
「ぎゃはっ! すっげーな ぉい! おっぱい おっぱい!」
みるみる内に羽賀の乳首は立ち上がり ツンと上を向いた
「まさ この感触好き..」
佐藤はウットリした顔で乳首に何度も頬擦りする
時々舌を出して舐めたりしながら 羽賀のツルツルした肌触りを楽しんだ
「ねー? ちん.. やりたかったんじゃないの?」
「ぁっ.. ぃぇ.. 佐藤さんがしたいんなら..」
「わっ ぬるぬる.. ほらぁ ヌルヌル..」
佐藤は羽賀のショーツの中に入れた右手を顔の前に持って来ると
不思議なものを見るように 指に付いた粘液を眺めた
「えっろっ..」
羽賀を見てからかうように言うと 右手を自分のショートパンツの隙間に入れて行く
「んっ..」 目を瞑って顎を上げると 股間を触りながら感じ入った
「ちんのとまさのが いっしょになって ぬるんぬるん..」
羽賀は居ても経ってもいられなくなり ショートパンツのホックとファスナーを外すと
佐藤の手を押しのけて 自分の指で秘所を攻める
「んっ.. ぃぃっ..」
ピチャピチャと液体をかき混ぜる音がした
「ねちんも..」 佐藤は羽賀の剥き出しの太ももを撫で
デニムのホットパンツの隙間に指を潜らす
「そだ! 二人でいっしょに気持ちよくなろ?」
佐藤が声を上げた
「脱いで!」
「え?」
「下 全部!」
「えー?」
「何 今更 恥かしがってんだょお ほらぁ!」
佐藤は自分のショーツを下げ 股間を手で隠す
「やっぱ上も脱いで!」
手で押えていないとホットパンツがちょうど隠れるくらいに下がってくるカットソーを
羽賀は渋々脱ぐと 肩紐でぶら下がっていたブラも外す
顔を赤くしながら 羽賀は腕を組んで胸を隠した
「下ぁ!」 佐藤がホットパンツを指さす
「えーっ」
「やりたいって言ったの ちんじゃん!」
羽賀は目を伏せて 言われた通り ホットパンツとショーツから脚を抜いた
「そしたらぁ こことここ くっつければ..」
佐藤は羽賀を壁に寄り掛からせると 尻に手を回し 下からあそこを突付いて腰を浮かさせる
「ゃんっ!」
「あれっ.. 難しいなぁ..」 自分の股間を突き出すと 羽賀のそれと接触させようとしたが
いまいち密着しない
断続的に走る快感に体をびくつかせながら 下半身を更に押し付けた
「ぁっ..」 羽賀が快楽の疼きを漏らす
「ちん 毛剃って! ハゲてたら もっと気持ちいいかも」 佐藤が呟いた
298
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/30(火) 21:32:02
来客を告げるチャイムが鳴る
安美はソファから立ち上がると小走りで玄関へ向かった
あまり慌てていたように見えなくするため ゆっくりと鍵を回し ドアを開ける
「元気にしとった?」
「なまら元気べや 入って入って!」
「いやー たまに内地に来ると 汽車の乗り換えたいぎで ゆるくないわ」
「疲れたっしょ?」
リビングに入ると父親は手荷物を床に置く 歳はまだ40前後
痩身でスポーツマンに見えた
「なんもなんも ところで電話で言った通り 久しぶりにちょべっとあの話がしたくて」
安美の口が閉じられ 表情が引き締まる
「したっけ こっちの部屋で..」 安美はベッドルームに父親を案内した
「ほぉ 準備はしてたんだ?」
ベッドの横のソファが入るくらいのスペースには 場違いな畳が一畳だけ置いてあり
隣の壁には掛け軸が垂れ下がっている
「達筆だね」
「先輩のアンジュルムの竹内さんに頼んで書いてもらった」
軸には毛筆で一文字 「尻」 とある
「したっけ ちょっこしやっちゃうか!」
「はい」
父と娘は軸の前の畳に 並んで正座した
うやうやしく手を付いて 二度礼をすると 無言のまま手を合わせて 更に一礼する
両手を腿の外側に付いて向きを変えると 二人は背筋を伸ばして向き合った
「父上..」
「安美 先に一つ言っておく これからケツ道の話の時は ”ケツ上” と言いなさい
父上では 乳が上のようでいかん」
「ケツ上.. わかりました では改めて」
安美は一度力を抜き 再び背筋を伸ばして座り直す
「ケツ道とは ちょすことと見つけたり」 甲高い声で朗朗と唱えた
「そもさん!」
「せっぱ! ちょすことでケツを愛でるのであります」
安美は強い眼差しで父の目を見つめる
「して安美 日々の精進に励んでいるか?」
「はい!」
「内地に来て出会った導師とは 連絡を取っているか?」
「はい 須藤導師とは時々電話で連絡を取っています」
「よし それではケツ道を進むに当たっての心得を述べよ」
「はい!」 安美は一旦腰を浮かすと 再び掛け軸に向き直る
「疾きこと風の如く 徐かなること林の如く 浸掠すること火の如く 動かざること山の如し」
「うむ よろしい 世に言う ケツ道風林火山もちゃんと覚えているな」
安美は父の満足に 自分も満足して軽く頷いた
「では もう一度礼をして 堅い話は終りにしよう」
父も掛け軸に向き直ると 再び手を付き 頭を下げて礼をする
一連の作法が終わると 父娘は相好を崩した
リラックスして 胡座と両足を横に流した女座りにそれぞれなる
「したっけ 最近の収穫はどうだべさ?」
「つばきのみんなにはいつも通り でも最近きそちゃんのガードが堅くなって」
「そったらどうすっぺ?」
「大丈夫! フェイントかませばイケるから!」
「本当かー?w」
「こうやって ききちゃんのをちょすと見せかけて きそちゃん! って」
「おー いっぱしにスキル上げてんでないかい?」
「もうすぐハロコンだから楽しみ! いっぱいちょすよ!」
「安美も言うようになったべさ 谷本流ケツ道7代目家元を継ぐ日も近いな」
「やめてって まだ継ぐかどうかわかんないし」
「期待してっぺー ところでまだNO1は変わんないかい?」
「うん 山木梨沙ちゃんのままだけど 最近他にいい人がいたぁ」
「めんこい?」
「うん ちぃちゃんって言うの! 形はそれ程でもないけど柔らかさが.. たまんないっしょ!」
安美は前歯を剥き出しにして笑った
299
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:36:30
「おやつだよー」 安美の言葉につばきメンが集まって来る
リハーサル前の軽食の時間だ
いつの間にか食事リーダーと呼ばれるようになった安美は
ポーチの中から干しイモのお菓子を取り出した
「ききちゃんの差し入れー」
「何ぃー? 干しイモ?」 最初に来た希空にあげると 次々と手が伸び
あっと言う間に袋が空になった
「美味しいね」
「あんまり売ってないよね」
きゃっきゃっと言いながら リハで集中する前の緩和した時間が流れる
安美はこの時間が好きだった
ウェットティッシュで手を拭き取ると まだイモを齧っているみんなを見渡す
安美が動いた
山岸のプリっとしたお尻を軽く撫でる
疾きこと風の如く..
安美は頭の中で 心得を復唱する
山岸は何も反応しない
食欲に集中していれば 尻の神経が疎かになる
安美はほくそえんだ
おみずの背後に立つ
両手で軽く持ち上げるように尻に触れた
徐かなること林の如く..
「おおおっ」 おみずがゾクゾクっと体を震わせて声を漏らす
振り返ると安美と目が合った
互いにニッコリ笑う
最早慣れっこのおみずは もぐもぐとイモを味わっていた
まだまだだ
安美は首を振った
相手に声を上げさせてしまうようでは 林の如くとは言えない
気持ちを切り替える
ここで人選に迷いが生まれた
ききちゃんか? さおりんか?
形はききちゃんがいい 腰のくびれが活きて来る尻だ
しかし腰の高さではさおりん..
こういう時は経験に裏づけされた直感しかない
さおりん!
「さおりん 今日もかわいいね!」
浅倉と話をしている小野田に声を掛け 肩に手を回す
「え? やっぱそう思う?」
「うん」
自分の方へ小野田を引き寄せながら 右手をピンクのジャージの割れ目に這わせ 下に進める
「ぃやっ..」
二本の指を奥へと進ませると クネクネと動かし 温かい股間をまさぐった
浸掠すること火の如く..
さすがにここでは 小野田の体に火を付けるわけにはいかない
「さおりん とってもかわいいよ」
快感に思わず軽く唇が開いた小野田を 熱っぽく見つめると
安美は意外と筋肉質な腕を押して 体を離した
したっけ 次が難しい..
ずっと課題にしている 最後の心得だ
武田勝頼が天目山の戦いで敗れた後 武田二十四将の一人が
蝦夷に渡って伝えたと言う ケツ道風林火山
まだまだ鍛錬が足らないものの 3つ目まではなんとかできる
しかし 4つ目の”山”の心得は 安美にとって鬼門だった
動かざること山の如し..
お尻を触ったまま 形・柔らかさ・重みとそれからなるエロスを味わい尽くす
常人であれば 相手の協力無しには絶対になりたたない
あるいは情愛を交わす相手なら成立するのかもしれないが それはケツ道の目指すところではない
安美は難問に行き当たり 両手を握り締めた 師である父の顔が浮かぶ
「ケツ上..」 唇を噛み締め 覚悟を決めた
300
:
ジュペン・シャーウィック
:2018/10/30(火) 21:40:41
"山"の心得で臨む相手はリサちゃん!
敢えて普段それほど触っていない相手を選んだ
これは試練だ
上手く行けばケツ道を生きる者として成長できる!
安美は山岸と話し合う小片の後ろへ そーっと近づいた
綺麗なカーブを描いた それ程大きくはないが形の良い尻を両手でそっと掴もうとする
肩越しに山岸と目が合った
こちらの意図に気付いたのか 困った顔をしながら笑っている
後ろをとられたことにもお構いなしで 小片は話し続けていた
今だ!
気の焦りを抑えて ゆっくりと左右の尻臀に掌をフィットさせる
柔かな感触に 安美は喜び震えた
そのまま山のように動かずたっぷりと味わ..
「何してんの!」
小片が振り返った
目が吊り上がっている
駄目だったか..
「かわいいお尻してるから ちょっと触ってみたいなぁって..」
「もぉ 何回触れば気が済むのよ!」
「みぃの修行だから..」
「はぁ? 何の修行? バカじゃないの!」 小片が呆れた顔をした
呆れた顔に人一倍攻撃力のある人だ
安美は身を縮めると共に何故かゾクゾクと感じ 小片に甘えたくなった
「いつものことだから..」 山岸が後ろでやんわり言う
「ねー ちょっと顔貸しな」 小片が顎で部屋の外へ出るよう示す
「怖っ」 山岸が笑った
小片と一緒に部屋を出る
「ついて来な」
いつもと少し違う ヤンキーみたいな小片の背中を 安美は追った
ロッカールームに入った 誰もいない
小片は振り返ると 安美に近づく
眉が吊り上がった小片の迫力に負け 後ずさりした安美は ロッカーに背中をくっつけた
バンッ!
小片がロッカーの扉を叩いて 安美の右肩の上に手を付く
一瞬 壁ドンじゃん と思ったが そんな雰囲気でもなかった
「ねぇ 安美 修行っていったい何の修行なの?」 ドスの効いた低い声で小片が囁く
「ケ ケツ道..」 安美は迫力に屈してしまう
「ケツ道? ケツ道って何よ?」
「ケツ道とはちょすこと..」
「ちょす?」
「触るって意味 お尻を触って相手を知り 自分を知るの」
「はぁ? 痴漢じゃん」
「違う! 痴漢とは違う! ケツ道にはちゃんとした作法があって
異性には触れちゃダメだし 性的に楽しむものでもない!」
「楽しむものではない! って力説したって 楽しんでんじゃない?」
「そ それは.. まだ みぃが未熟だから..」
「フンっ まぁいいわっ ケツ道だかなんだか知らないけど じゃあ私も技を試させてもらうよ?」
「え?」
小片が安美の紫のジャージに手を伸ばす
「ちょっ!」
両手でショーツごとズボンを脱がそうとする小片に抗った
「人の尻触っといて 自分は何もさせないの?」 小片が睨み付ける
安美は再びゾクゾクと感じ 抗う力を緩めた 下半身がスースーと涼しい
小片はしゃがむと顔を股間に近づける
「いやっ..」 安美は恥かしくて小片の左肩を軽く押した
小片は肩を動かして手を振り解くと 白目のハッキリした切れ長な目で安美を見上げる
「私が編み出したオリジナルな技 名付けてジークンニドー! たっぷり味わいなさい!」
ホヮーッと奇鳥のような甲高い声を出したかと思うと
安美の快感にびくつく顔をジーっと見つめながら 小片は舌を尖らせてあそこを断続的に突付いた
安美はいつしか快楽に身を委ね 墜ちて行った
301
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:47:20
あー この時を待っていた
石田は先を歩く山木の後姿を見ながら トキメキが止まらなかった
何度目の逢瀬だろうか?
コナンにかこつけて 昼間一緒に遊んだ後 その晩泊まるホテルに
早めのチェックインをし 汗を流してから食事をするという流れができつつあった
自分の遊びのために宿泊するなんて それまでの人生では
もったいなくて考えたこともなかったが 慣れとは恐ろしい
いつの間にか 山木となら平気でカードを使える自分になっていた
もっとも山木が支払いをしてくれることもあるし UF研の調査費として請求すれば
後で費用として戻って来るお金ではあったが..
「ミイラ取りがミイラにならないでね」
譜久村からそう釘を刺されるのが嫌で いくつかは自腹のままになっていた
私は梨沙に溺れているのだろうか?
遊ぶ前日や遊んだ後は そんな自問が度々浮かんだ
ううん そんなことはない 普通にオフの日を一緒に楽しんでいるだけだし
ちゃんとカントリーメンの情報を得る時もある
自分に甘い答えとどこかで思いながらも 私はもう大人 仕事もきちんと
やっているのだから 好きなこともやらなきゃ と山木との遊びの予定を
大事にスケジュール帳に付けていた
カウンターで受付を済ませ エレベーターに乗った時から 二人は無言になる
昼間の遊びも山木が先導するが 夜もそれは変わらなかった
部屋に入り 手荷物を一旦ベッドの上に置くと 二人は向き合う
お互いの目の奥を見通すように見詰め合うと 気分が更に盛り上がり 自然と唇を重ねた
室内に響くくらいの 唾液を交わす音も気に止めず 舌を絡めて互いの髪を撫でる
石田は下半身が熱く変調を来たし モゾモゾと脚を摺り寄せて 疼きに耐えた
山木が唇を離す
「シャワー..」 艶やかなリップの唇が少し動いた
二人して脱いだ服を ベッドに重ねて行く
裸になると お互い両手を伸ばし 尻に回して体を引き寄せた
山木の少し下に重みで引かれた乳房が 石田のなだらかな盛り上りに侵食される
温かい体温を感じた瞬間身じろぎすると 互いの少し固くなった乳首の感触が興奮を増幅させた
両手で軽く掴んだ山木の柔らかな尻臀を更に引き寄せると ツルツルとした熱い脚が擦れる
山木が石田の尻を揉んだ
「んっ..」 じんわりと股間から温かい何かが染み出す感触..
山木は唇の端を少し上げて薄っすら微笑むと 目でシャワールームを示す
腕を解いて二人は シャワーを浴びた
広いとまでは言わないが まぁまぁのホテルだ 二人で入って楽しむのにも充分対応できる
お互いの体にボディソープを塗りたくると 笑い声を上げながら いろんなところを撫で回す
「梨沙の胸.. 好き」 石田が照明に光る丸い乳房を下から掬い上げるように掴む
「ふふっ 私もあゆみの胸 好きだよ」 掌でご飯のお茶碗をひっくり返したような
乳房を包むと 親指とひとさし指で乳首をクリクリと摘む
ホテルのエレベーターに乗った瞬間から 名前で呼び合うのが暗黙の了解になっていた
体を抱き寄せ 泡を利用してヌルヌルと肌を滑らせる
シャワーを出し 体のあちこちに強い飛沫を当て合った
笑い声の合間に 無言で軽く互いの敏感な部分に触れて 気分をより高めて行く
髪はまた後でシャワーを浴びるから 念入りに洗いはしない
体を拭くのももどかしく 二人はベッドの傍まで来ると 石田が押し倒すように崩れ折れた
山木の乾ききっていない髪がベッドカバーの上に広がる
石田は山木の胸をホイップクリームをしぼり袋から絞り出すように掴み
ツンと立ったピンクの乳首を口に含んだ
山木は長い睫毛を振るわせて妖艶に微笑むと 石田の背中や首筋を愛撫する
「あゆみ.. キスしたい」
山木の呟きに石田は顔を上げた
白い体の上を胸を擦らせて移動すると 髪を撫でながら唇を重ねた
チュッ じゅぷっ
「んんっ.. ん..」
甘い吐息が漏れ出る中 石田の肩に回していた山木の腕は下に降りて行き
ポンと飛び出した尻の割れ目に指を進めて ヌルヌルな部分をなぞった
唇を塞がれたまま 石田の体が快感でのたうつ
山木は更に指をクネクネと動かし 石田の体が暴れる重みと感触を楽しんだ
302
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:50:59
唇を離すと 石田はようやく息苦しさから解放される
思いっきり呼吸したいが 恥かしいのでフーっと一つ大きく息をした
思わず照れ笑いで顔が緩む
「あゆみ かわぃぃ」 山木が呟いた
体を入れ替えて石田を下にすると ちゅぱちゅぱと乳房を吸う
そのまま引き締まったお腹を舐め 唇を下へ移動させて行った
「ぁぁっ.. 梨沙..」 石田は身を捩って快感を味わう
学年が一つ下の後輩の女に狂わされている
悔しい気分が無いと言えば嘘になるが...
でも今はそれが欲しかった
コンプレックスが燃料となり 情欲を更に燃え上がらせる
「もっとぉ...」 無意識に出た恥かしい呟きが 石田の快楽を増幅させた
「石田さん エッチ過ぎません?」 山木がワザと普段の呼び方に戻し 恥辱を与える
「ぃやぁん..」 自分とは思えない女の声に石田は両手で顔を覆った
「もぉ 可愛過ぎか!」 山木は両手で石田の腰を掴んだ
「あゆみのコナンくんは どこかなぁ?」
アヒル口でニヤリと笑うと 唇をあそこに移動させ ズズッっと軽く吸う
「あっ いやっ!」 石田は山木の頭を押えて遠ざけようとした
今度はちゅばちゅばと舐め上げる 山木の鼻が突起に当たり 刺激する
「ぁっ.. ぃぃっ..」
「あゆみのコナンくん 大きくなったよ!」
「だめぇんっ.. ゃっ.. ぁ..」
程好く筋肉の付いた白い腿を両手で抱え 石田が逃げないように攻める
熱気と汗で腿が頬に貼り付くと 横を向いて柔らかな部分を舐めた
腰が浮くくらいに仰け反っている石田は限界に近づいている
「もぉっ もぉっ..」
「なぁに? まだダメよ?」
「だってぇ.. ぁっ..」
「まだまだぁ」
ずちゅぶちゅるくちゅくちゃずちゅちゅ
「ぃやっ! もぉっ! ん!....」
石田は更に仰け反り 頭でブリッジするかと思うくらいに腰を浮かすと固まった
急に重力を思い出したかのように ドサっと体をベッドに沈める 石田は息を弾ませた
「..梨沙」 囁きながら 温かい体を抱き寄せる
山木の髪が肩にかかり シャンプーとボディソープの匂いがした
柔かな胸の感触や体の重みが 石田に幸福感をもたらす
「あゆみのコナンくん かわいかったよ」
「コナンくん 言うな!」 石田が口を尖らせる
「フフフっ かわぃぃ」
石田は顔が赤くなった
「余裕でいられるのも今のうちよ! 今度は梨沙の番!」
「あっ!..」
石田は抱き付いたまま体を転がすと 山木の上になった
意外にたっぷりとした乳房を パンを捏ねるようにゆっくりと揉む
「あれっ? なーんか硬いものありますけどぉ?」
意地の悪い笑みを浮かべながら 乳首を指でクリクリといじる
「ぁんっ..」 山木は顔を横に向けた
「やらしぃー 梨沙の肌 ピンクになって来たよ お嬢様も感じるんだ?」
「やめて お嬢様って言うの」
「ふふっ 綺麗..」 石田は白いお腹のヘソの周りを舐めた
「じゃあ 私も梨沙のコナンくん 探そっかなぁ?」
「コナンくん 言うな!w」 山木は口を尖らせた後 吹いた
「あ- いたいたw」
ちゅっちゅっじゅちゅっちゅーっぶちゅっ
「ぁっ はぁん ぁっ ぁっ..」
「かわいいコナンくん かわぃぃ..」
「ぃゃっ ぁんっ んん..」
石田はあの手この手を試み 手強い山木を絶頂に導いた
二人はその後 ルームサービスで遅めのディナーを摂り
補給した分を使い切るように長い夜を楽しんだ
303
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:54:59
夏のハロコンが始まった
加賀は少し憂鬱だった OCNの付いている体には慣れて来たものの
ハロコンともなると他のグループメンがたくさんいるので油断できない
今回はあまりモーニングの楽屋から出歩かないでおこうと思っていた
「カーエディ!」 小田が化粧台の前の椅子に座る加賀の顔を覗き込んだ
右手に大きめの本を持って ヒラヒラさせている
「なんですかそれ?」
「ジャーン!」 小田が本の表紙を見せた
「94? 何?」
「アレ? カエディーこういうの見たことない?」
「コミックマー.. あーコミケ! コミケの本なんですか?」
「そう カタログ本! えっ 意外! 見たことないの?」
「はい」
「えっ 行ったことは?」
「ないです」
「えー意外! だってくっころ好きなんでしょう?」
「いやだからぁ それウソですって! ネットで勝手に言われてるだけですよ」
「そうなの?」
「もぉ困りましたよ 握手会でくっころ好きなんですよね?って言われて
そんなの知らないですもん」
「えー? そーだったのぉ?」
「そう言われたんで調べましたよ後で そしたら..」 加賀は真っ赤になった
「エロマンガのことらしいじゃないですか」
「そうだよ くっ殺せのことだもん」
「小田さん詳しいですね」
「まぁ まぁーマンガ好きなら知ってて当然と言うかぁ」
「そうなんですか?」
「なーんだ カエディーも興味あるかなぁっと思って これ持って来たのに」
「ちょっと見てもいいですか?」 加賀は小田から本を受け取る
「へー こんなんだぁ でもコミケなんて絶対行けないじゃないですか」
「だから 先にこの本見て 買って来て欲しいものをチェックしとくの」
「あー 友達とか代わりに買って来てくれるんですか?」
「お兄ちゃん」
「え?」
「お兄ちゃんに買って来てもらう」
「へー 優しいんですね」
「違うよw こういう時のためにお兄ちゃんの弱みを握ってんだよ」
「あっ ヒドーイw 弱みって何ですか?」
「え? それは.. ここではちょっと.. 言えない..」 小田は口を手で覆って下を向いた
加賀は聞かなきゃよかったと後悔した
「なーんてウソウソ!w 何? カエディー 何想像したの?w」 小田が吹き出して顔を上げる
「え? いっ いえ あのー..」
「エッチなこと想像したんでしょう?」
「そんなことないですよ!」
「怪しい..w」
「違います!」
「そういう話の本もくっころもネトラレもなーんでもそろってるから 欲しかったら言ってね
一緒に買って来てもらう」
「いや別に..」
「遠慮しなくていいよ 飯窪さんの分も買って来てもらうし」
「え? 飯窪さん?」
「そりゃぁ マンガと言ったら飯窪さんだもん エッロいの大好きだから」
「おーだ! おーだっ!! 何? 今なんか言った?」 飯窪が近づいて来た
「え? 飯窪さんがすっごぃエッロい本欲しがるから カエディーもどう?って訊いてたの」
「それはあんたじゃないっ!」 飯窪が小田の腕をはたく
「あっ? いいんですか? お兄ちゃんに欲しい本 伝えませんよ?」
「え? ごめん小田! いや小田ちゃん! 小田様! 欲しいリスト作るから 必ずお兄様に渡して?」
「どうしよっかなぁ? なーんて ちゃーんと飯窪さんの好きなネトラレも買って来てもらいますよ」
「小田も好きじゃん ネトラレ」
「ネトラレ? ネット..? 何ですか?」 加賀が訊いた
304
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 21:58:54
「ネトラレをご存知ない?」 小田が好奇の目で加賀を見る
「小田っ テンション高過ぎw」 飯窪が笑った
「例えばカエディーが飯窪さんと付き合ってる彼氏だとするね」
「え?」 加賀が口をぽかんと開けた
「飯窪さん ほらっ! 演技演技! よーい はいっ!」
小田の言葉に飯窪が合わせる
「楓ぇ ディズニー行こうよぉ」
加賀の肩に手を置き しなだれ掛かった
加賀は苦笑している
「ねー 連れてってぇ」
「で こういうラブラブなカップルから 相手を取っちゃう 寝取っちゃうのがネトラレ!」
小田が加賀の隣に来て体を寄せた 手の甲を上に シッシッと飯窪を追い払う
「ほら離れて! 楓はもう私のものなの 私の体が忘れられないんだから..
いいわ 見せてあげる そっちで指を咥えて見てなさい」
小田は飯窪にそう言うと 加賀の胸に手を伸ばす
「うわっ!」
加賀は立ち上がって逃げようとした
「ダメっ! カエディーはネトる相手役なんだから!」
小田に腕を引っ張られて 加賀はしょうがなく椅子に座り直す
「楓! どうしたの? 私のこと好きじゃなかったの?」
飯窪が涙を拭くフリをした
「楓はもう私から離れられない..」
小田は妖しく笑うと 引っ張った加賀の腕を自分の胸に持って行く
デカっ! 加賀は大きな乳房に驚いた
柔らかい
思った瞬間にアレが反応し始めた
ヤバっ!
小田の胸から手を離し 体を少し折る
「あの子に見せつけてやるのよ」
小田の右手が 加賀の太ももを伝い 股間に近づいた
「悔しぃぃ! けど なぜか目を逸らせない!」 飯窪が唇を噛み 腕を組んでモジモジする
「ダメっ!」 加賀が小田の手を払った
小田は一瞬 股間に固くて動くものを触った気がして
更に体を折って股間を隠そうとする加賀を凝視している
「どした?」 固まった小田を不自然に思った飯窪が訊いた
「あっ あー 今みたいのがネトラレ! わかったカエディー?」
「え? はい.. ちょっとトイレ行って来ます」
「あっ..」 小田は呆然と加賀を見送った
飯窪は加賀のおかしな理由がわかり 「あぁ」 とウンウン頷く
「カエディーのあそこ なんか動いた..」 小田が呟いた
「様子見てくれば? 調子悪いのかもしれないし?」
飯窪が小田に加賀の後を追うように促す
「うん」
小田が立ち上がって楽屋を出て行くと 飯窪は悪い目つきでほくそえんだ
「たまに波風立たないと面白くないよね」 ボソっと呟いた
通路の先に加賀の背中が見える 小田は見失わないように足を速めた
何人か他のグループの子達とすれ違う 少し話しをしたかったが今は加賀が優先だ
加賀は猫背でトイレを通り過ぎる
ん? トイレに行きたかったんじゃ?..
更に歩き ハロメンが全くいない通路を進む
トイレに入った
何か人に知られたくないことが.. 小田はそうも考えたが好奇心が勝った
ゆっくりとトイレの扉を開ける
「参ったなぁ」 加賀は鏡の前で衣装のミニスカートの裾を持ち上げた
アンダースコートが膨れ上がっている
トイレの扉が開く音がした 慌ててスカートを離す
顔を横に向けると小田がいた 血の気が引いて行く
「小田さん..」
「カエディー なにそれ?..」 小田は目を大きく開いて スカートを押し上げる膨らみを指差した
305
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 22:05:41
森戸はドアの前で一息付き 意を決したように控室に入った
「おはよ!」
「おはようございまーす」
既に集まっているメンバーが笑いながら挨拶をする
「お帰り!」
小関が歩み寄った
「まいちゃん..」
お互い抱き締め合う
小関が耳元に息を吹き掛けた
「ふふっw」
「どう? ちぃちゃん上手く行ってる?」
「うん Lineで連絡してる通り まぁまぁかな?」
「今日じゃないけど 後でモニターチェックするね」
「うん」
「久しぶりに二人の熱い抱擁を見ると 帰って来たって気がしますね」 梁川が言った
「ほんとほんと」 船木が前歯を剥き出しにして微笑む
小関が名残惜しそうに森戸の体から腕を離すと 山木がやって来た
今度は山木が森戸を抱き締める
尻に右手を回し 撫で回した
「梨沙ちゃんw」 森戸が山木の背中を軽く叩いて抗議する
「ちぃちゃん ますます女の体になって.. いろんな経験積んだようね」
「まだまだ梨沙ちゃんには追い付けないよ」
「なに言ってんの? ちぃちゃんが一番できるのに」
「..まなかんが戻って来たね」
「..複雑だけど あまり意識し過ぎない方がいいかも」
「うん」
「やなみんが一番悩んでるよ」
「そうだよね」
二人は抱擁を解くと 梁川を見た
船木と楽しそうに喋っている梁川を見て 山木は少し微笑んだ
「ジュースとアンジュはどう?」
森戸が会話に入って行く
ハロコンを控えたグループ単位のレッスンが始まり こうしてカントリーの仲間が集まったことに
山木は一先ず安心した
夏と冬のハロコンはカントリーの状況の確認と その後の予定を立てるためのチェックにちょうどいい
オペレーターの小関は少し忙しいが これによって あの方の残されて行った目指すべきハロに
近づいているのかどうかがわかる
山木はスマホを触り あの方の写真を出した
「みんなまた揃いましたよ 見ててください..」
そっと呟くと 山木は眩しそうにカントリーのみんなを見回した
306
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 22:10:47
小田がトイレに入ると 加賀は急いでスカートから手を放した
股間の前がつっかえ棒になって スカートのプリーツを不自然に曲げ 持ち上げている
「カエディー なにそれ?」 小田は思わずあってはならないものを指さした
「な なんでもないです」 加賀が慌てて背を向ける
「え? 待って ちょっと それ何?」
小田は背後から抱え込むようにして 逃げようとする加賀の股間へ両手を伸ばす
「ダメっ 何でもないんです! ダメっ!」 加賀は中腰になって小田の手を跳ね除けながら
グルグルと回った
こんな時でも 背中に押し付けられた小田のクッションのような柔かな胸に
意識が行ってしまい 益々アレが大きく硬くなる
ついに小田の手がアレに触れた
「うわっ..」 驚いた小田が加賀から離れる
「..違うんです」 加賀は涙目で呟いた
「カエディー 男? え? でもっ でも 私 今までもカエディーの下着姿見たことあるし
その時はなんでもなかった..」
「私.. 女です..」
「じゃあ それは?..」
「..実は これは.. モーニングの守り神と言うか..」
「はぁ?」
「なんかこれがある内は モーニングが調子いいらしいんです」
「ある内? 無くなるの?」
「はい 出たり消えたりします」
「そんなことって..」
「本当です コンサートになると出るんです」
「本当に? コンサートになると? どうして?」
「わかんないです..」
沈黙が生まれた
小田は背を向けている加賀をジっと見つめている
「..ねぇ? それ どんなものなの?」
「..どんなものって アレです」
「アレって 男の人の?」
「..はい」
「おっきくなったりするの?」 小田の声が小さくなった
「..はい」
小田が一歩近づく
「ねぇ 見せて」
「ダメですよ!」
「お願い! 見たい!」
「いや 見せるようなものじゃないし」
「だって モーニングの守り神なんでしょ? だったら私も見てみたい!」
「いや..」
「いつもはカエディーに付いてないんでしょ? だったらカエディーのものってわけでもないじゃん
ねぇ見せて? 誰にも言わないから」
見せるまでは引き下がってくれなさそうな小田に 加賀は気持ちが揺らいだ
早く見せた方が納得して すぐに解放してくれるんじゃないか?
「ねぇ!」
「わかりました ちょっとだけですよ」 加賀は小田の方へ体を向ける
手で隠そうとしていたが 手の大きさには収まり切らないアレが 恥かしさで逆に猛り狂っていた
「..凄い」 無意識にそう呟いた小田は 視線がそこから逸らせなくなっている
「..ちょっとだけ」 加賀はスカートを捲くり アンダースコートとショーツを一緒に下そうとする
大きくなったアレがショーツを前に引っ張るので なかなか下せない
小田は前に近づくと 両手を伸ばして手伝おうとした
「いいですよっ」 スカートの端を掴もうとする小田を 加賀は拒む
膝を少し折ってショーツを下げると バネで弾かれたようにアレが飛び出した
「ひゃぁっ!」 小田が思わず悲鳴を上げて体を引いた
目はアレを捉えたままだ
「..本当にそんな形してるんだ」 呆気に取られたように小田が囁く
「おっきくなったの初めて見た...」 小さな頃 兄と一緒に入浴した時に見たものとは
違う迫力に驚き 同時にマンガで見たことのある造形が間違いでないことも確認した
小田はいつの間にか唇を内に折り曲げ 唾液で濡らしていた
307
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 22:15:43
「はい ちょっとだけです」 加賀がショーツを上げようとする
「ちょっと待って!」
「え?」
「つらくないの?」 小田が上目遣いで訊いた
「は?」
「いや そのー そんなになってるからつらいとか痛いとか ないのかなー?って」
「痛くはないです」
「え? じゃあそんなになってても いつもと何にも変わんないの?」
「んー 収まんないのが..」 恥かしそうに加賀はショーツを上げた
「そんまんまなの?」
「しばらく大人しくしてれば たぶん治ると..」
「たぶんってそれじゃ楽屋に戻れないじゃん なんかできないの?」
「なんかって.. 抜けば..」
「抜く? あぁ そういうこと..」 小田は上気していた
まさか自分が妄想していた 加賀が男の子だったら.. ということが現実になり
マンガのような事態が起こりそうになるなんて..
「私がしてあげよっか?」
「え?」
小田が手を伸ばしてしゃがみ込む
「いいです いいです!」 加賀は拒みながら後ろを向こうとした
「ダメっ! それじゃいつまで経っても戻れないよ!」
「だって小田さんにそんなことしてもらうわけには..」
「いいの! 恋人だと思って」
「いや 女だし」
「だったらまずキスから」 小田は立ち上がって抱きつき 強引に唇を重ねる
ヤバっ! 加賀は押し返そうとしたが既に遅かった
泡立つ熱い感覚が足元から昇って来る
小田も感じたことのない感覚に体をビクンと震わせると 驚きで目を大きく開けた
今までの淫靡な気持ちを軽々と超えて行く いやらしさが自分を支配する
わけもわからない程 加賀が欲しかった
加賀にアレで貫ぬかれて 壊れるくらいに突かれて 自分が自分でなくなっちゃいたいと思った
お互いの口腔に相手の舌を迎い入れ 上に下にと動かしながら唾液を溢れさせる
加賀も積極的になっているのが嬉しかった
こんな世界があるなんて..
小田は夢のような状況に 宙に浮いているような感覚で 陶然と加賀の柔らかな体を抱き締める
頭が痺れ 何の音楽かはわからないが ずーっと甘美な音が流れているような気がした
自分の鼓動と加賀の呼吸がポリリズムを形成し 渦を巻いて体に染み込んで行く
やることはわかっている
したことないけど たくさん読んで知っている
息苦しくて気を失ってしまいそうなキスに未練を残して唇を離すと
小田は再びしゃがみ込んで ショーツから亀頭を出したアレを手で摩る
「あぁっ..」 加賀が悩ましげな声を漏らした
両手でショーツを摘んで下に降ろし 振り子のように跳ねるアレを間近で見る
まじまじと見る本物は グロテスクなはずなのに とてつもなく魅力的だった
小田はアレを握り 寄り目になるくらい見つめると ゴクリと唾を飲み込む
親指と向こうの指がくっつかないくらいに 太い茎は熱くドクドクと脈打ってるようで 生命を感じた
額にかかって来る髪を掻き上げ まずはペロンと舐める
「あっ」 加賀が体を震わせた
すぐに口の奥に入るだけ 入れて行く
熱く上に跳ね上がろうとするアレは 口の中に隙間が無くなるくらいに満ち 息苦しい
とんでもないいやらしさが 鼻で呼吸する苦しさと相まって 頭をクラクラさせる
興奮で乳房が張る
アレの分泌物と唾液でヌルヌルとした肉の棒を 口の隅に追いやられた舌で舐めようとしながら
顔を前後に動かす
すごい.. まだおっきくなろうとしている..
顎が上に持っていかれそうだ
想像以上のアレの猛々しさに 小田は空いた手で自分の胸を揉んで快楽を付け足す
ダメだ.. 我慢できないっ
小田はクポっとアレを口から抜くと 立ち上がって反り上がる棒の根本を掴む
「カエディー.. ちょーだい」 三白眼で淫猥なおねだりをした
308
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 22:20:15
加賀は今更ながら 何とか欲情に抗ってみようとしていた
グループの歌の中心人物を引き込んではダメだ と言う意識が働いたのかもしれない
「小田さん 私 ゴム持ってない」
「え?.. 待って ..できちゃう?」 小田の顔に不安の色が挿す
「でも..」 アレを掴んだ右手を軽く握り直して 切ない顔で呟いた
加賀は嘘を付いてしまいたかった
お互いがそこで留まるなら 嘘をついてしまえばいい..
「..精液は出るけど 幽霊みたいなものなので 子供はできないそうです」
結局嘘は付けなかった
正直でいたいという気持ちもあったが 何よりOCNのもたらす欲情が
正気で打ち破れるようなものではなかった
銀のキラキラした衣装を大きく持ち上げる胸 ウエストが切れたところから見えるヘソ
ミニスカートから伸びる生脚.. 小田の体から余すところなく女が発散され 加賀を誘う
加賀の正直な言葉を聞いて 小田は思わず顔がニヤけてしまった
「本当に? なんて都合がいいの! 素敵!」
そうとなったら もう躊躇する意味などない
小田は妖艶に微笑むと 舌を出して唇を舐め 髪を掻き上げて 加賀を挑発する
「して.. 後ろから思いっきり突いて!」
気持ちの切り替えはハッキリと 歌でも演技でもやる時はなり切る
小田は自分のポリシーに従い ニンフォマニアの気持ちになった
洗面台に両手を付いて体を折り 尻を突き出す
加賀ももう抑制が効かず 早く小田の体を抱き締め 女の声を絞り出してやりたかった
最後の理性で脇に置いてあったモップを取り 扉の持ち手に引っ掛けて
外からドアが開かないようにする
キラキラと光る素材のミニスカートを持ち上げると 小田の丸く張りのある尻を
アンダスコートの上から撫でる
ツルツルとした内ももを撫でると 小田は吐息を漏らして体を捩った
「早く!」
加賀は両手でアンダースコートを引き下げ 小田をショーツ姿にする
薄く白いショーツのみになると 尻の形がはっきりすると共に
ステッチ部分が濡れて既に他の部分と色が違うのがわかった
指を伸ばし ヌルヌルな場所をかき混ぜてみる
「ぁぁん!」
鏡に映る小田が目を閉じて顔を振った 前髪が一筋ハラリと頬にかかる
「入れて! もう我慢できないっ 欲しいのっ!」
小田は目を開けると 熱い眼差しで鏡の中の加賀に訴えた
ショーツを摘もうとすると 汗と愛液で湿って肌にくっついていたせいか
指が滑って戻ってしまう
もどかしさを感じた加賀は ステッチ部分を横にずらし アレをあそこに当てがった
赤みを帯びてツヤツヤと光る亀頭を 肉襞を押しのけて少しずつ埋めて行く
肉壁の押し返すような圧迫を感じながら 根本を手で支えてグリグリと入れていった
「ぁっぁ.. ん...」
少し痛いような 異物が侵入して代わりに内臓が口から出て来そうな疼きを感じながら
小田は息を細く長く吐いて耐える
加賀の骨盤が尻臀に当たったと思った瞬間 アレは動く方向を転じ 一気に退き始めた
「ゃんっ!」 小田の背筋にゾゾゾと快感が走る
すぐにまた アレが突き進んで来る
加賀は張りのある尻で アレが埋る度合いが浅くならないように尻臀を両手で押し広げ
ヌルヌルと光る穴を貫く
二度三度と前後に動き リズムが生まれて来ると 衣装の切れ間に見える腰のくびれを掴んで
小田を動かないよう固定して突いた
「ぁはっ んっ んっ っぁ ぁんっ ぁっ ぁんっ」
苦しげな それでいて女の悦びが滲む声を漏らしながら 小田は髪を振り乱した
衣装の胸が下に大きくたわみ 踊っている
加賀は小田の上半身を起こし気味にして 下からアレを突き上げると
衣装の隙間に入れた右手を伸ばし 大きな乳房とその先にあるピンピンの乳首を握り摘んだ
肩を上下させながら 小田は快楽に右へ左へと体を軽く捩る
何度も突かれながら 自身もリズムに合わせて 迎えるように腰を振る
「カエディー おっきぃ ぁっ 凄い! ぃぃっ ぁんっ ぁっ」
声と一緒に溢れた唾液が 口の端から糸を引いて落ちて行った
309
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 22:25:31
肌のぶつかり合う ペチン パチンという音が トイレ内に響く
加賀はもう前後の動きを止められなくなっていた
小田の熱い孔はアレを絞るように包み 動きに併せて加賀にめくるめく快感をもたらす
左手で骨盤を掴み 上下にたっぷたっぷと揺れる 右手に余る柔かな乳房を揉みながら
突かれる度にかわいい声を小さく漏らす 小田の甘い髪の香りを嗅いで腰を振った
「ぁっ.. ぉかしくなっちゃうん ぁぁん んっ ぁっ ぁっ」
加賀とシンクロしていた小田の腰の動きが少し速くなり始める
釣られて加賀の動きも速くなる
両手で小田の乳房を握りしめ 体を固定して斜め上に突き入れた
「ダメっ! 来るっ あっ!...」
寸でのところで加賀はアレを孔から抜いて体をずらす
白い液体が断続的に飛び 鏡にかかった
小田は洗面台の縁を握りしめて 仰け反ったまま余韻に浸っている
荒い息遣いだけが響く中 小田がゆっくりと振り向いた
「小田さんごめんなさい..」 加賀が囁く
「なんで? なんで謝るの? すっごく良かったのに..」
「すみません」
「バッカねw 私 カエディーと一緒に気持ちよくなれて 凄く嬉しかった」
ふと視線を下に向けると 加賀のアレがぶらりと垂れ下がっている
こんなのにさっきまで貫かれて.. 小田は自分を失い おかしくなりそうな程の快感を
思い出し また体の奥が疼いて来るのを感じた
腕時計を見る まだ大丈夫そうだ
「私 ずっとカエディーともっと仲良くなりたかったの」
加賀はようやくアレをしまおうとしていたが 小田の話しに顔を上げる
「だから本当に嬉しい..」
小田は加賀に近づき 首に腕を回した
「ちょ..」 精液の付いた手で小田に触れるわけにもいかず 加賀は棒立ちだった
「カエディー好き」
小田が再び唇を重ねて来る
マズい.. 加賀は小田の肩を掴んで体を離そうとしたが もう遅かった
二度目のディープキスは更に長い
お互い舌でどれだけ高められるか競うように動かし絡め合って 歯茎や口腔を隈なく舐めた
小田が淫猥な目付きで加賀を見つめながら 唾液の糸を引いた唇を離す
そのまましゃがんで 少し硬くなり始めたアレを握った
「あっ..」 加賀は下を見た
いたずらっ子の笑いを浮かべて加賀を見上げると 小田は目線で鏡を示す
横を見ると 加賀のアレを握る小田がしっかりと映っていた
鏡の中の加賀の目を見つめながら 小田がアレを咥え始める
最初はカプっと
亀頭をチロチロと舐め 大きくなって来たアレを口から抜くと
竿を立てるようにして 唇を這わせた
小田の目が どう? と訴えている
加賀は快感に少し腰を引いたが いやらしさで急速にアレを膨張させて行った
アイスキャンディーを舐めるように 小田が舌を出してアレを舐め上げる
「気持ちいい?」 からかうようにニヤリと笑って鏡の中の加賀に訊きながら
小田は睾丸を軽く握った
「ぅっ..」
「あっ ごめん」 小田が笑う
「すっごい また元気になっちゃったね..」
うっとりとそそり立つアレを見つめると 小田は立ち上がった
鏡を背にして いつの間にか穿き直していたアンスコとショーツを降ろして行く
左足の靴を一旦脱いで ショーツから脚を抜いた
加賀は昂ぶりを覚えながら 小田が何をするのかと見つめている
「よいしょっと..」
小田はアニメ声で嬉しそうに言いながら 洗面台に座る
スカートを押え 脚を開いて 愛液でテラテラと光るあそこを見せた
半目で睫毛を震わせ 舌を出して唇を舐めながら 加賀を挑発する
「カエディーのおっきぃの ここにちょーだい」
右手で髪を掻き上げた後 唇の端にひとさし指を当て 左手でヌルヌルとする
あそこを軽く開いておねだりをした
310
:
よーろぴあん!
:2018/10/30(火) 22:32:50
加賀は小田の淫らな変貌に面食らっていた
それでも欲望は止められない
寧ろ激しく攻めて懲らしめてやろうと言う気になった
「早くぅ」 小田が科を作って催促する
何故か嘲られたような気分になった
目付きを鋭くすると お腹寄りに立ち上がったアレを握り 小田の花弁に当てがう
ヌルヌルと滑り 孔の上から外れてしまう
「焦らないで」 小田の囁きに ちょっとムカっとした
スベスベした内ももを両手で押し広げると アレが外れないように注意しながら
孔の中に押し入れて行く
小田が我慢の顔に変わり うめきを漏らした
「んっ ぃっ.. ぅんん.. ぁ はぃってく..」
肉襞が自分のアレを奥まで咥え込んで捲れあがってるのを確認すると
加賀はゆっくりと腰のグラインドを始める
ちゅっぷ じゅっぷ ぷっ ぶっちゅ
溢れた愛液でできた泡がアレの動きで潰れ 淫らな音を出す
小田は耐える顔をしながら 口の端に悦びの笑みを浮かべた
「ぃぃっ もっとっ..」 自分の両方の太ももを 掴んで引き寄せる加賀の
衣装に手を伸ばして ファスナーを開けて行く
露わになった白いブラを押し上げると それほど大きくはないが
綺麗なカーブを描き 上にツンと乳首を尖らせた白い乳房が現れた
「ぁっ カエディー綺麗..」 小田が乳首を摘む
「んっ」 アレを前後に動かし 包み込まれる快感に没頭していた加賀は
胸の刺激も加わり 声を漏らした
やったなぁと言う思いに 小田を貫く勢いに力が入る
突き当たりまでアレを埋めると グリグリとダメ押しで捻りを入れる
「あっ ダメッ ダメッ..」 小田の声が少し裏返った
加賀はここぞとばかりに小田を引き寄せ 洗面台から下して立たせると
尻に手を回してより密着し 短いストロークで突き上げるリズムを速める
「カ カ カエディー ぃぃん ゃっ ぁっ んんっ んっ」
小田のよがり声に少し満足した加賀はスピードを緩め 衣装をお返しとばかりに開けた
既にブラが鎖骨の辺りまで押し上げられている 重量感のある上下にたわむ胸が現れた
胸の谷間に顔を押し付け 少し汗ばんでしっとりと吸い付く肌触りとクッションのような柔らかさを堪能する
腰を動かしながら 舌を出して乳房と乳首を舐め回し カタツムリの這った後のような唾液の筋を残した
小田は顎を上げ 恍惚とした表情で突かれるままに体を揺らす
「ぁん ぁん ぁっ ぁんっ」
小田の熱い体温に アレが溶けて行きそうだと加賀は思った
「カエディー」 小田が耳元で囁いた
「え?」 息を弾ませながら応える
「疲れたでしょ? あそこに座って」
小田の視線の先には 個室の中の便座があった
「今度はこっちの番 座って」
小田に促され 一旦アレを抜き取り 個室に入って腰を下す
後に付いて来た小田は ニッコリ笑ってアレを掴むと
対面したまま加賀に跨り 自分の孔に埋めて行った
「んっ 入ったぁ..」
具合を確かめるように尻をモゾモゾと動かすと 小田は加賀の両肩を掴んで
腰を上下し始める
「あぁん 気持ち.. ぃぃっ ん〜っ」
小田は右手を自分の股間にやり 突起に触れながら腰を振る
加賀はもう限界に近かった
「小田さんっ 抜いて!」
小田は ぅふんと笑って加賀の頬を撫でると 腰を下して動きを止める
ゆっくりと上にアレを抜いて行った
カリ首がもう少しで出て来ると思った瞬間 小田はギュッと絞り上げるように
肉壁を締め 捻りを加えながら腰を素早く上下させる
「あっ 出る!」
小田は体の中に熱い迸りとビクンビクンとアレが蠢くのを感じ 自らも我慢していたものを解放した
「ぁはっ!...」
頭が真っ白になり 体が意に反して引き攣る 快感が衝撃波のように全身を走った
311
:
よーろぴあん!
:2019/09/24(火) 21:19:50
ずっとログ更新してませんw
312
:
よーろぴあん!
:2019/09/24(火) 21:20:51
以下
横山よこやんのおちんちんが加賀かえでーのおまんまんに届かない!41本目
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1568145138/
の続きです
313
:
よーろぴあん!
:2019/09/24(火) 21:23:06
真正面から見つめて来る稲場に 植村は気後れして視線を外す
「..るーちゃん それでええんか? ホンマにそうなりたかったん?」
植村の囁きに 段原は机から尻を落としてゆっくりと立ち上がり
ショーツとジャージを穿き直すと顔を上げた
視線を段原に向ける植村にニッコリ微笑んで頷くと 次に稲場にも笑顔で頷く
「るるちゃんありがとう.. じゃあ植村さん 始めますね」
「え?」
植村の前に音も無く移動し 稲場がさっと腰を落とす
意表を突かれた植村が見下ろす間に 股間を隠す腕を取り 力を失って時計の4時くらいを指す
肉棒をもう片方の手で掬い上げた
「ちょっと何す.. ん」
躊躇無くカリの下に皮が緩んだ先をパクっと咥え 稲場は肉棒から離した手で
防御の手を抑える
くすぐる舌の気持ち良さに 植村は腰を捩り 顎を上げた
稲場は植村の動きにも咥えるのを止めず 力が戻って来る肉棒に併せて腰を浮かせながら
カリと裏筋を舌でほじくった
「やんっ まなかちゃん!」
抵抗を防ぐ必要が無くなった稲場は 今や勢いの戻った肉棒の根本を摘み
カポッ カポッ と唇を開け閉めして出入りする亀頭を刺激した
快楽をもたらす稲場の髪に手を置き 植村は恍惚の表情で上を向いた
チュップッ! 稲場が口から肉棒を離す
ようやく止まった攻めに 植村は稲場を見下ろした
「ほら!w」
笑った稲場が上を向き 口を開けて舌を出す
舌の上には 肉棒から吸い取った白い液の残りが乗っていた
ゴクンと飲み込む
「美味し..」 目を細めて妖艶な笑みを浮かべ 植村を見つめた
呆気に取られる植村は 目を大きく開け 口は半開きのまま固まっていたが
肉棒だけはどんどん上を向いて角度を上げていた
「るるちゃん これから私 おしおきされるから 二人だけにして欲しいんだけど..
でも いろいろ勉強したいんなら見ててもいいよ?」 髪を掻き上げながら立ち上がり 稲場が言った
段原は少し考えていたが 植村と稲場を交互に見て フッと口の端に笑みを浮かべる
二人から少し離れて椅子を引くと 腰を下して脚を組んだ
「勉強熱心だw じゃあ るるちゃんのためにも激しいおしおきお願いしますねw」
ふふっと 稲場が植村に笑い掛ける
「..どうかしてるで」 僅かに唇を動かして植村が呟いた
「私 一度植村さんの綺麗な胸 直接見てみたかったんだぁ! もう写真集とか見てると
美し過ぎて! 女神を見てる気になるもん」
嬉しそうに語りながら 稲場は植村のジャージのファスナーを下す
「ダーメ!」 胸を隠そうとする腕を取ると かわいくそう言って植村に頷く
すぐに頭の後ろに手を回して 何か言おうとした植村の唇を奪うと 顔を傾けて舌を絡めて行った
長机に寄り掛かって体を支える植村の股間の肉棒は 既に臍に付くくらいに反り返っていた
唇を離すと うっとりとした目付きで植村は為すがままになった
ジャージを脱がされ 黒いTシャツを捲り上げられ グレイのタンクトップブラを上にずらされると
ぷるん ドドンと白く豊かな乳房が震えて 重量感のある姿を現す
「うわぁぁあ やっぱめっちゃ綺麗! 感動!」 稲場が小さく きゃあっと悶えた
薄いピンクのツンとした乳首とその周りを囲む乳輪は バランスが良く 絵画を見ているようだ
カプっと乳首を含めて乳房の先を咥え 柔らかさを楽しむ
もう片方の手が降りて行き ネチョっとした肉棒を握った
「ぁっ ぁっ..」 気持ち良さそうに植村が目を瞑り 顎を上げて頭を反らす
「おしおきは?」 段原がニヤニヤ笑って小さく言った
「これがマックスにならないと始まらないでしょ?w」 一瞬乳房から顔を上げた稲場が
肉棒の先端を段原に向け ニヤっと笑った
「やり過ぎたら出ちゃうよ?w」
腕を組んで見ている段原の茶々に 稲場はワザとチッと舌を鳴らして一瞥し 笑って再び
乳房に顔を埋めた
「んっ んっ..」 植村が小さく唸る
胸から上の白い肌を段々ピンクにして喘ぐ植村を見て 段原は唾を飲み込んだ
ウズウズとして来る下半身を抑えようと 脚を組み替えたが 乾く唇を舌で湿らせたことに
自分で気付いていなかった
314
:
名無し募集中。。。
:2019/09/25(水) 08:03:02
このままこっちで続けてください
315
:
名無し募集中。。。
:2020/01/01(水) 16:46:43
現行スレどこですか?
316
:
名無し募集中。。。
:2020/01/03(金) 10:28:52
復活してるよ
317
:
よーろぴあん!
:2020/06/04(木) 06:51:38
間借り
318
:
よーろぴあん!
:2020/06/04(木) 06:52:33
「さーすがききちゃん!w ん? ききちゃんどうしたの?」
閉じた口を微笑みの形にしてはいるものの 俯き加減でデニムの太腿の上を両手で擦って
心ここにあらずのききを見て みずほは訊いた
「え?.. 何でもないw ちょっと暑いなぁって..」
「そう? て言うか 私まだ ダウン着てるんだけどw」
「ごめんみずほちゃん ダウン こっちに掛けて」 立ち上がって黒のジャケットを脱ぎ始めたみずほに
あみがスチールラックを示す
追加で持って来た紅茶のカップをテーブルに置くと タートルネックの黒のアンゴラニット姿になったみずほの
胸を突き上げる双丘の曲線を あみはジーっと目でなぞるように見る
「何? あみちゃんw 見ないでよ!w」 みずほが胸を隠しながら背中を見せて笑った
「あっ クローゼット見せてよ? この前話してたじゃない? いつか見せてくれるって」
「いいよ こっち!」 あみは手招きして リビングを横切り 寝室の扉に向かう
「ききちゃん見ないの?」 まだ立ち上がらないききを振り向き みずほが訊く
「あっ なんか連絡来たみたい 後で行く..」 スマホを取り出し 指で突付きながらききは言った
今立ち上がると おみずを後ろから抱き締めてしまう.. ききはどうかしてしまった自分との
闘いをまだ続けていた
あみが照明を点けると 寝室の全貌が明らかになる
「わっ..」 扉の傍に立ったみずほが 思わず小さな驚きを漏らす
ベッドが向こうの壁に押しやられ スチールラックが二列になって 部屋の半分近くを占めていた
「元々クローゼットがそっちにあったんだけど 入りきらないから こうなっちゃったw」
ベットとは反対側の壁に焦げ茶の引き戸がある
今はおそらく 冬物以外が入っているのかもしれない
「うわぁ〜 すごぉいw」 みずほが感嘆の声を上げて ラックに掛かる服を見て回る
ベッドに腰を下したあみは さっきまでニット帽に隠れていた みずほのお団子頭とそこから
耳に流れる女のコらしい後れ毛を眺めていた
「あっ これいいなぁ.. これもかわぃぃ..」 みずほがベッドの前の列の服を見てやって来る
茶のコーデュロイパンツに包まれた キュっと締まった小尻があみの目の前 すぐそこにまで来た
「どうだった?」 立ち上がったあみが 背後からみずほに訊く
「凄いかわぃい」
振り向いたみずほを抱き締め あみが唇を奪う
目を大きく開けてみずほは驚いたが 引いた体が服を吊るしたハンガーに当たり それ以上
逃げることができない
初めての女同士の深いキスに 体が熱くなり ドキドキと心臓が高鳴る
あみはみずほの舌を突付く程度で すぐに唇を離した
「ぁ...」 茫然とするみずほは言葉が出て来ない
あみがみずほの細い腕を取って 寝室の入り口へ連れて行く
ニヤニヤとしているが 下唇に歯を立てて何かを我慢していた
扉の前には ちょうどやって来たききが やっと立つように壁に寄り掛かっていた
「みずほちゃんどうだった?」
「ききちゃんも入りなよ」 みずほの手を引く反対側の手で あみはききの腕も取る
あみはさっと身を退き 部屋の中の入り口の傍で みずほとききは向い合った
「ききちゃん..」 みずほの目は 潤んだ瞳で佇む ききの白い肌と艶めかしい赤い唇に釘付けになる
「おみず..」 ききも みずほの睫毛の長いクリっとした瞳と口角の上がった愛らしいピンクの唇に魅入られる
あみはききの背後に回り トンと体を押した
「あっ」 つんのめったききが みずほに身体を預ける
抱き止めたみずほは その華奢な柔らかい体に 欲情を抑えられなかった
ギュッと抱き締め 次にはききの唇を求めて 一旦顔を離す
ききの子犬のような目が 「いいよ」 と言っているように見えた
唇が触れ合うと 二人はドミノ倒しが始まったように もう欲望を閉じ込めておくことができなくなった
舌を伸ばし絡め合う
唾液が交じり合うことが こんなにいやらしく また悦びをもたらすことに二人は驚き もっともっと
互いの体を味わいたくなる
「ん.. んん..」 「ん..」 くちゅっ じゅぷっ 淫らな音が響く
「ベッドあるよ..」
一歩退いて 様子を見ていたあみが 二人の尻に手を回して 部屋の奥へと押す
唇を離した二人は困惑した表情であみを振り返りながらも 互いの背中に回していた手を
くびれた腰に下して 導かれて行く
「大丈夫.. これはおかしなことなんかじゃない お互い今欲しいんなら その気持ちに正直になって」
「ぁっ」 「ぃやっ」 あみが尻の割れ目から前の方を突付くと 二人は身悶えした
バランスの崩れた二人を ドンとベッドに押し倒した
319
:
よーろぴあん!
:2020/06/09(火) 07:10:14
間借り
320
:
よーろぴあん!
:2020/06/09(火) 07:10:55
感じ入っていたみずほが目を開いた
いつの間にか白のプリントTシャツ姿のあみが 滑り台のような格好をしたききの向こうに見えた
ききに隠れて見えないが ビッグサイズのロングTの裾を引っ張って あみがごそごそしている
「みずほちゃん もっとこっち来て! ききちゃんそのまま!」
「え?」 意味がわからず みずほが訊き返す
「仰向けのまま ききちゃんのところまでこっち! ききちゃん 脚開いて!」
「ぁんっ」
今度は二本の指で持ち上げるように股間を刺激され ききはあみに従った
「そう そう そのまま後ろに? こっちに!」
みずほはシーツに掴んだ跡を残しながら 腰をちょっと浮かせては少しずつ後ろに下がる
ききはみずほの体の両側に腕を着いて 頭を上げたまま 困惑した顔をしている
お腹にききの乳房が当たり その後みずほのバストアンダーにききのバストトップが触れ
やがて胸が重なり合った
ききとみずほは恥かしがり お互い顔を背けた
「したっけ 今度は二人で一緒にもう少し後ろへ! 脚がベッドから出るまで来てくれる?」
あみがここまでのことを見ていたことを改めて意識した二人は 恥かしさのあまり
どうすることもできず ただ 言いなりになっていた
ベッドの後ろに降りたあみの誘導が続く
「はい もう少し! うん もうちょっとだけっ ぁっ みずほちゃん 足下しといていいよ
ききちゃんも」
二人はベッドの縁ギリギリまで後ろに下がった状態で抱き合い みずほの床に降ろした脚の腿の上に
ききが脚を乗せ ぷらんぷらんさせている
少し背の低いききがみずほの首筋にしがみ付いている形だ
みずほの香りと温かさ つるつるした脚がききをムラムラさせている
下のみずほもそれは同じで 更にききの重さが手放し難い負荷となって ギュッと抱き締めていた
「したっけ..」 あみが黙り込む
太腿に手を回され 軽く持ち上げられる感覚に ききはみずほにしがみ付く力を強くする
何をしようと..
「あっ!」 「えっ?」
ききとみずほは二人の重なる股間に 何か割って入って来るのを感じて声を上げた
硬い棒状の...
それは臍の下まで来たかと思うと また後ろに下がって行く
棒の先端が段状になっており それが通り過ぎる時 ききの敏感な部分を刺激した
その動きがゆっくりと繰り返される
みずほのそこも 先端が入って来る時に 抉る感じで引っ掛かりそうになったり
棒状のものが押し当てられたまま進む摩擦で刺激された
二人は快楽を生む いやらしい行為に 声を押し殺して悶えた
「あっ ききちゃんとみずほちゃんのが.. ヤバっw...」
あみは亀頭と裏筋を刺激する柔らかな感触と布地の摩擦に 前後に送る腰の動きが止まらない
あっという間にその動きは速くなり ききとみずほの喘ぎも細かくなり 抱き合う力が強くなって行った
「ダメ イっちゃう! ぅっ!」 あみがビクンビクンと震えた
二人の臍の下辺りが 温かい液体で濡れ 身じろぎするとヌルヌルする
あみが棒状のものを抜いた
「何? 何したの?」 「何か出た?..」 ききとみずほが呟く
あみが体を放したので ききはみずほの体の隣に肘を着き ゴロンと体を返した
二人は上体を起こし あみの様子とお臍の下のヌルヌルするものの正体を見る
あみは口許を手で隠し 赤くなって目を逸らした
ビッグサイズのTシャツの裾から 生脚が出ている
ききとみずほの下腹部には 白いヨーグルトのようなものが付いており ショーツの上の方まで
濡らしていた
「これ何? あみちゃん!」 ききが鋭い目であみを睨んだ
あみはOCNを説明する
二人はあまりのことに茫然としたが あみがチラっとTシャツの裾を捲ると 悲鳴を上げた後
やっと信じるに至った
「ホントに? ホントに傷とか付かない?」 ききが訊く
「大丈夫! 今までないし 突然消えたりするものにそんな力無いから」
「絶対?」 みずほも続く
「絶対! 前にモーニングの飯窪さんが医者で診てもらったら 全く問題なかったって」
ききとみずほはお互い顔を見合わせた
「今までないって言ったけど 誰と.. その そう言う..」 途中まで言ったききが真っ赤になった
321
:
名無し募集中。。。
:2020/08/28(金) 11:55:06
待ってる
322
:
名無し募集中。。。
:2020/08/28(金) 16:16:25
517 福田監督は結果を出したが 門沢は何の結果も出してない そんなCSの小物Pに注目して...
└565
>>517
TIF発案は大功績だな
サンジャポ朝日大丈夫か?
若いし馬鹿は風邪引かないもあり得る
https://pbs.twimg.com/media/EgbPKvCVAAAYfS6.jpg
菊地亜美は何やっても下品にならない
サンジャポでクラスター発生wwwwww
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1598532788/
朝日大丈夫かよ
ttp://livetest.net/load/20200828-072701-278.jpg
ttp://livetest.net/load/20200828-072705-517.jpg
ttp://livetest.net/load/20200828-072711-659.jpg
朝日奈央は何やっても下品にならない
644 『水ダウ』朝日奈央の“ガマン顔”に視聴者興奮!「めちゃエロい」
└647
>>644
飛っ子入れられているときの女の反応をしていた
朝日奈央は何やっても下品にならない
FNSアイドリング座ってた?
新星きたあああああああああああああああああああああああああああああ
323
:
名無し募集中。。。
:2020/08/28(金) 16:17:15
971 名無しでいいとも!@放送中は実況板で[] 2020/08/27(木) 23:09:04.76 ID:S3X5PYwvH
これ全滅すんじゃね?w
8/23日 サンジャポ スタジオ爆笑、山本アナ、デーブ、奥仲、武井壮、ニコル、みちょぱ、佐々木(日向坂)、山田美保子
リモート:テリー、細野敦、太蔵、
アイドリング!!! 11440号
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1598205486/611
611 名前:新星[] 投稿日:2020/08/28(金) 03:28:01.88 0
今週の勝負レースはもちろんキーンランド ダイアトニックには飛んでもらいたいが多分3着以内は堅いだろう
├613 先週は見事だったぞ
├614 ダイアトニックの安定感は半端ないからなw
├619 何度目の的中か
│└625 ワロタw うめえw
├620 FNS見た?
│└626 もちろん見たよ AKB可愛かったね
│ └628 AKBなんで可愛い子多いんだろうな
└627 今週は買い目発表してくれる?
ttp://livetest.net/load/20200828-072714-859.jpg
http://livetest.net/load/20200828-075834-289.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=yiJIEyfa90Q
324
:
名無し募集中。。。
:2020/08/28(金) 16:18:57
俺も期待している
325
:
名無し募集中。。。
:2020/08/28(金) 17:50:32
俺も俺も
326
:
名無し募集中。。。
:2020/09/14(月) 17:42:02
間借り
327
:
M.ケツマノビッチ
:2020/09/14(月) 17:42:55
お久しぶりです お元気ですか
久しぶり佳林! こっちは元気だよ どしたー?
真野さんアレに詳しいですよね?
アレ?アレって何?汗
前にドラマに出られてた時 壺みたいなものあったじゃないですか?
壺? なんだろ?
いっぱい出てたやつ
ちょ笑 ドラマってそもそもどれ?
えっと 超能力のやつ
・・・ わかった それで何?
あれどんな種類があるんですか?
は? どーすんの?
それはプライベートな・・・汗
彼氏?
違いますよ! 私 一応アイドルアイドル←笑
ま いいや まず 私 あれに詳しくないから
そうなんですか?
当たり前だろー!!!
どうしよ?
・・・もう何も聞かない 欲しいの?
欲しいです
じゃあ送ったげる
やったー!!!
でも佳林さま宛てで事務所に送るからね!
了解!
ぜってー 他の人に開けられないでね!
了解! サッカー頑張ってください
私がやってんじゃねーよ笑
ありがとうございます!! 待ってまーす!
328
:
名無し募集中。。。
:2020/11/08(日) 01:51:20
こんにちは。
今日勝つために生まれてきた。今日勝つために負け続けた。今日勝つために立ち上がった。
あたしはカウガール、それがわかるか!!
(ヽ _ ノ)
(三 ) ,イi/ ̄ヽ ( 三)
\\i/-ー-、///
\|| ‘‐‘||./ ♪〜_
| | _(_)_ ♪〜
_(⌒___⌒)_ [◎[二]◎]
(__) (__)  ̄
329
:
名無し募集中。。。
:2020/11/19(木) 19:13:24
個人的にゴキブリの長い触角が無理✋( ˙-˙ )
330
:
名無し募集中。。。
:2020/12/07(月) 08:03:15
待ってるよ
331
:
名無し募集中。。。
:2020/12/07(月) 09:43:14
俺も
332
:
名無し募集中。。。
:2020/12/07(月) 10:21:19
俺も
333
:
名無し募集中。。。
:2020/12/08(火) 11:10:18
333
334
:
名無し募集中。。。
:2020/12/20(日) 10:25:36
人生が辛い
仕事と寝るの繰り返し
楽しみが何もない
335
:
名無し募集中。。。
:2021/01/02(土) 17:43:23
身内が夢グループ主催のコンサート行ったけど社長と保科さんと往年の歌手が沢山出てけっこう楽しかったと言ってた
写真OKの場面見せてもらったらステージで話してる社長達ほんとテレビまんま
物販ではマスクも格安で売ってたらしい
336
:
名無し募集中。。。
:2021/05/27(木) 21:48:45
作者さんどうした!?
2021/04/18(日)に2週間で落ちてからずっと次スレ待ってるのに!
俺の生きがいだぞ!
337
:
名無し募集中。。。
:2021/06/04(金) 07:22:33
待ってる
338
:
名無し募集中。。。
:2021/06/10(木) 07:55:37
∧∧,..,、、.,、,、、..,_ ∧∧,..,、、.,、,、、..,_ ∧∧,..,、、.,、,、、..,_ /i,.
;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::;'゚Д゚、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i.
'、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;.'、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;'、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄
`"∪∪''`゙ ∪∪´´`"∪∪''`゙ ∪∪´´`"∪∪''`゙ ∪∪´´
♪エッビマヨマヨエビマヨー エッビマヨマヨエビマヨー エッビマヨマヨエビマヨー
339
:
名無し募集中。。。
:2021/06/28(月) 14:17:25
大きな音鳴らしてタンを切ったり
必要以上に大きなくしゃみ
人前でゲップも当たり前
こんなジジイが職場にいるんだが
気持ち悪くて仕方ありません
ただでさえコロナで皆神経尖らせてるのに
ちなみにそいつは定年真近なので皆諦めてます
340
:
名無し募集中。。。
:2021/08/22(日) 16:06:06
昔、味いちもんめってドラマで
中居正広演じる板場に勤める若い調理師が
親戚の法事に休みを取らせてくれないことに怒ってたら
布施博演じる料理長が実はその日母親の葬儀だったというエピソードを美談のように当時は扱っていたが
今考えたら碌でもない職場だな
341
:
名無し募集中。。。
:2021/09/26(日) 05:20:35
「パックご飯」が値上がり コメ離れなのにどうして?
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO75367290S1A900C2000000/
342
:
名無し募集中。。。
:2021/10/16(土) 08:25:35
Q.先生が今までに手術室でイラッとした出来事をおしえてください
A.手術室って、患者さんのリクエストの曲とか持ち込みのCDを流すことができるんですけど、
4時間とっとこハム太郎をリピートされた時です。途中の方からひまわりの種がトラウマになりそうでした。
343
:
名無し募集中。。。
:2021/10/25(月) 15:21:03
ドーピングやり放題の時代の格闘技は
面白かったよな
344
:
名無し募集中。。。
:2021/10/25(月) 15:51:03
ステロイドは筋肉増量戦意高揚痛覚の鈍化と
格闘技にもってこいの薬物だからな
ステロイドキメた選手にナチュラルの選手じゃ絶対に勝てないんだよね
345
:
名無し募集中。。。
:2021/10/29(金) 13:47:42
俺たちみたいな何の役にも立たないクズが生きてるのに
なんで生きなきゃいけない人たちが死ぬんだろうな
346
:
名無し募集中。。。
:2021/11/03(水) 05:07:59
YouTubeで懐かしの歌謡曲の映像などをよく見ているのですが
コメント欄で
「いま中1ですがこの曲好きです!」
「15歳ですがファンになりました!」
など、誰も聞いてもいないのに
年齢をアピールしてくる若者が異様に多いような気がします
一体なんなのでしょうか?
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