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もしも加賀楓と横山玲奈がふたり旅をしたらありがちなこと
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:
名無し募集中。。。
:2017/09/24(日) 16:49:00
あちこちで賭けの小銭が行き来した。
楓は戦術を立て直し、ガードを高くしたまま上体を預けて真莉愛の動きを封じる。
真莉愛も消耗している。すり足で寄ってパンチを炸裂させた。
真莉愛のパンチも空を切りはじめる。楓が前へ前へと攻めこんでいく。
お互いに首を振り、笑い声でかかってこいと差し招いた。
ふたりともノックアウトを狙っていない。怒気も感じられない。
名目どおりのスパーリングだ。ふらふらになりながらパンチとキックを受け止めていた。
ゴングが鳴り真莉愛と楓は抱き合った。
「相手してくれて、ありがと」
「降参しないんだもん。すぐすると思ってたのに」
「まともな脳みそなら降参してたよ」楓は言った。
真莉愛は照れ笑いを浮かべた。それだけの動きでも顔面に痛みが走る。
「わたし、まりあ。よろしくね」
「楓、加賀楓。よろしく」
翌日、ふたりは無惨な面相で顔を合わせた。
目の周りは腫れ、打ち身の痕があちこちに残っている。
「可愛い顔が3ランクくらい落ちてるね」楓が真莉愛に向かって言う。
「それくらいで済んでるかな?」
「贔屓目かもしれない」
ふたりは声を合わせて笑った。
楓は真莉愛といると気持ちが和んだ。
身体のいたるところが耐えられないほど痛いことに変わりがないが。
友情の芽生える過程というのは、おもしろいものだ。
真莉愛も楓も厳しい訓練を生き延びた。
そして毎日毎日を“死刑執行”という任務に捧げた。
楓は悩んだ。
ある日、楓は真莉愛に疑問をぶつけてみたことがある。
なぜ平気で続けていられるのか。
激しい議論の応酬となり、楓は真莉愛が本気で殺人任務を“自分の天職”だと考えていることに驚いた。
自分たちは平和を守るために戦っていて、殺人を犯すことは罪どころか義務なのだ、と。
感情の隔たりが生じて、真莉愛と楓の関係は変わった。
目の前にいる真莉愛を楓は見つめる。
遅筋の線維が1本ずつ痺れてきて痙攣を起こしそうだ。
その濃密な空気を裂くように、玲奈の声が聞こえてきたので楓はびっくりする。
「おふたりさーん!楽しい朝御飯だよー!」
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