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もしも加賀楓と横山玲奈がふたり旅をしたらありがちなこと
4
:
名無し募集中。。。
:2017/08/20(日) 11:48:54
男がふたり、陰から飛び出してきて同時に発砲した。
楓と玲奈は間一髪で横手へ飛んで、浴びせられた銃撃をよけた。
薄暗がりの中に見える男たちの目は、無感動で、爬虫類を思わせた。
玲奈は腿のホルスターから拳銃を抜き出し、迫ってくる男を狙って撃つ。
1発が男の腹部を引き裂いて、ひざまずかせた。
「ちくしょう!撃たれた!」男が苦悶にうめいた。
両脇のホルスターのストラップを解いた楓は小走りに駆け出す。
仲間が危機に瀕していることにあわてふためいているもうひとりの男にやすやすと近づいた。
銃弾が男の両目の間に命中して、後頭部を吹っ飛ばした。
玲奈に撃たれた男は、痛みのあまり動くこともできなかった。
血が奔流のように噴き出している。
ひどく黒っぽい血であることが薄明かりでも見てとれた。
玲奈は銃口を向けながら冷たく告げた。
「肝臓だね。10分くらいで死ぬ」
男を仰向けに転がして、持っていた拳銃を拾い上げた。
「仲間は?他に何人いるの?」玲奈が訊いた。
こんな小娘に撃ち倒されたことが信じられないというように男は嫌悪の目で玲奈を見上げた。
そして答えぬままに脱糞しながら絶命した。
外へ足を向けた楓は湾曲した鉄塔へ近づいた。
半分壊れたその塔の交差支柱の角度を選びながらテナガザルのように登りはじめる。
周辺を偵察した楓はするすると地面に戻ると玲奈を眺めた。
すべての要素を考え合わせれば、そうひどい銃撃戦ではなかったような気もした。
武器と食糧が調達できたし、この場所を離れるという物理的指示に役立つ物が手に入った。
男たちが使っていたバイクだ。
カワサキの中国製コピー商品でサスペンションはスケートボード用のポンコツだが、エンジンにはちゃんと馬力があった。
荷物をまとめた楓と玲奈はバイクにまたがった。
楓がエンジンを噴かすと、後部座席の玲奈は楓の腰にしがみついた。
「つかまってなさいよ」
錆びついたバイクが後輪を左右に振り動かして砂利を跳ね散らす。
風をまともに顔に食らいながら、楓と玲奈はガタガタと揺れるバイクで走りはじめた。
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