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もしも加賀楓と横山玲奈がふたり旅をしたらありがちなこと
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:
名無し募集中。。。
:2017/09/18(月) 11:42:37
楓と玲奈の暮らしに真莉愛が闖入してきた翌日、玲奈は朝日を顔に浴びて目を覚ました。
頭がずっしりと重いが、一瞬のうちに深い眠りから覚醒へ移行し、横になったまま顔の向きを変えた。
真莉愛がうつ伏せに寝ている。やはり夢などではなかったのだ。
小さな木造家屋は、しばらく逗留する客を泊める“ゲストハウス”になったらしい。
もちろん自分たちも勝手に寝泊まりしているだけなのだが。
真莉愛は軽薄に見えるが、実際はとても頭脳明晰だ。
そして…極めて腕のいい殺し屋でもある。
楓とは古い仲間らしい。自分が楓と知り合う以前からの。
奇妙な話だが、真莉愛がつき合う相手に忍耐力の大切さを教えてくれる存在であることは間違いない。
玲奈は足音を忍ばせて、真莉愛を起こさないよう外へ出る。
洗面器に水を注いで顔を洗い、タオルで拭いていると真後ろに真莉愛が立っていた。
思わず玲奈は表情をこわばらせて身構えた。
真莉愛は玲奈に近づき、その目をじっと見つめた。
「よこやん、真莉愛は敵じゃないよ」
真莉愛は玲奈の反応を読み取るように、さらに顔を近づけた。
玲奈は次の言葉を待った。
楓は道の東側へ見張りに出かけている。玲奈は目の前に獰猛な野獣がいるかのように落ち着かなかった。
そんな玲奈の様子がおかしかったのか、真莉愛は不意に自分自身を遠くから眺めているような愉快な気分になった。
少し考えてから言葉を継いだ。「そんなにおびえないで」
屈みこみ、玲奈の口にキスをする。
探るようなまなざしでじっと玲奈を見据えた。
玲奈の肩に手を置く。玲奈が抗わないのを確認すると覆い被さるように、またキスをした。
玲奈は完全に面食らっていた。
数秒後、やっと真莉愛の肩をつかみ、顔が見える位置まで押し戻した。
動揺を隠しきれない表情をしている。
真莉愛は小屋を示すように顎をしゃくった。
「ずっと前から、よこやんはどんな味だろうって思ってたんだ」
愛嬌のある明るい微笑がその顔に浮かぶ。
玲奈は返す言葉が見つからず、ただうなずいた。
頬を優しく撫でる真莉愛の指をそっと口に含む。
心臓が破れそうなほど激しく打った。
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