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もしも加賀楓と横山玲奈がふたり旅をしたらありがちなこと
28
:
名無し募集中。。。
:2017/09/17(日) 19:44:08
見ていられなかった。
玲奈は戸を蹴破ろうかとも思ったが、自制して壁にこぶしを打ちつけて外に出る。
楓は真莉愛から身体を離そうとするが、絡めた両脚に力をこめて真莉愛が引き留める。
言うべき言葉が見つからない。
玲奈は戸をばたんと閉めた。
玲奈は怒っていた。楓が逆戻りしてしまうことに憤りと恐れを感じている。
過去に巣食う悪鬼の群れをねじ伏せて、少しずつそこから遠ざかってきたのに。
どいつもこいつも好きにしろ、というのが目下の玲奈の気分だった。
それに、こぶしが痛い。
雷鳴がとどろく。冷たい雨が顔を打つのを感じながら玲奈は泣いた。
そのとき、楓が小屋から飛び出してきた。
玲奈を見つけて抱き締める。玲奈も強くしがみついた。
その抱擁が解けたとき、玲奈は訊いた。「牧野さんは?どうしたの?」
真莉愛は毛布を鼻先まで引っ張り上げてすやすやと眠りに落ちている。
玲奈がほのかな敵意を示したことで、楓は気まずさを覚えた。
玲奈は楓に目を向け、眉を上げて深く息をつく。
楓ははっとする。玲奈が拳銃を握る手に力を入れていた。
楓が首を振って玲奈の手首をつかんで言う。
「それは必要ない。そうでしょ?」
玲奈は虚を突かれたらしく、しばらくしてから厭わしげな表情を浮かべた。
「殺すつもりなんかないよ」
そしてひどく真剣な面持ちでぽつりと言った。
「信じるしかないか…」
楓は玲奈の顎を支えて自分に向け、そっと唇を重ねた。
厄介なことになった。選り好みできる立場にはない。
こちらの側につくか、敵に回るか。
敵に回るとなると真莉愛は危険すぎる。
水を裂く鮫のように無慈悲な女の寝姿を眺めながら、楓の口から出たのは陳腐で間の抜けた台詞だった。
「心配ないよ」
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