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まーちゃんとまりあんLOVEりんのスーパー姉妹スレ@新狼
95
:
まさきのマジェスティ
:2017/04/24(月) 21:31:21
朦朧とした意識の中、楓は自分が地面から持ち上げられるのを感じた。
ずんぐりした筋骨たくましい男の肩に担がれるのがおぼろげに分かった。
わずかに目を開くと、通り過ぎる地面と、自分を捕獲している男の靴の踵が見えた。
楓は大きな悲鳴を上げてもがいた。
ゴリラのように力の強い男に押さえつけられ、
茶色い袋を頭にすっぽり被せられて殴られた。
意識を取り戻すと、袋が取り除かれ、必要以上にたっぷりと水を飲まされた。
顔にはまぶしいライトが照らされていた。
楓がむせて咳き込むと、ようやく水筒が口から外された。
「目が覚めたか?」男が言った。
面白くもなさそうな笑みを浮かべる。
「いくつか質問する。さっさと話した方が身のためだぞ」
楓はある男を自殺に見せかけて殺した。
それは紛れもない事実だが、なぜその男が死ななければならなかったのかは知らされていない。
命令を実行しただけだ。
「わたしは何も知らない。…ただ仕事をしただけで」
「知っていることを話せ。こちらの知りたいことを話さないと命はないぞ」
辛抱強く男が言った。
「何でもいいから、でっち上げて話せってこと?本当に何も知らないの!!」
楓は、前に訓練で受講した模擬尋問のことを思い返そうとした。
いきなり腹部にパンチをもらった。
喉から漏れそうになった悲鳴をかろうじて抑えた。
ふたたびパンチが打ちつけられた。
今度の一撃には全く容赦のない力が込められていた。
「ぐうっ!」
楓は深呼吸を繰り返して、次の一撃に心を備えようとしたが、無益なあがきだった。
またパンチがめり込んだ。
「やめて!!…やめて…」
楓は悲鳴を上げて泣き出した。
恥も外聞もなくすすり泣いて懇願した。
「身に沁みたか?さあ、知っていることを話せ!――」
突然、部屋のドアを突き破って人影が転がり込んできた。
目にも留まらぬスピードで男の後頭部に銃弾を放つ。
男は頭蓋骨を飛び散らせながら倒れた。
思いがけぬ敵の出現に、残った男たちが慌てて自分たちの武器を引き抜こうとする。
人影はひとりをつかんで盾にすると、あっという間に全員を血だらけの死体に変えた。
楓は何が起きたのか分からず、突然現れた冷たい目の人殺しから後ずさった。
「かえでぃー、久しぶりだね♪」
血を浴びた真莉愛がにっこり笑った。
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