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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
932
:
◆V9ncA8v9YI
:2019/06/17(月) 03:23:05
「うわっ、チぃ大丈夫かな……」
セミに囲まれたチサキを見て焦るマイだったが、その余所見が命取り。
彼女に相対していたヤナミンは、一瞬の隙をついては亀をカプセルに戻し、
そして新たな味方をカプセルから解き放っていく。
「あれは!」
死角ゆえにマイには認識できなかったようだが、外野のリサにはハッキリと見えていた。
ヤナミンは亀の次に蜘蛛を出現させたのである。
虫を操るという点はフナッキと同じ、しかしヤナミンは既に亀も操っている。
「ヤナミンの操る生物は種族にとらわれない?……」
「その通りよリサちゃん。腰につけた6つのカプセルには違った種類の生き物が入っているんだってさ。」
リサ・ロードリソースは両生類を、
マナカ・ビッグハッピーは鳥類を、
チサキ・ココロコ・レッドミミーは魚類を、
マイ・セロリサラサ・オゼキングは哺乳類(自分)を武器としていた。
爬虫類だけは事情があって欠番になっているが、
フナッキ・カツメイトも昆虫類「ミンミン」を操るように、それぞれが違った種別の生物となっている。
そんな中、ヤナミン・リーガル・オトギヒメだけは例外的に、上にあげた6種類を全て使役することが出来るのだ。
"カプセルに収納可能な小動物でないといけない"、"自力で捕獲しなくてはならない"、"愛情を持って育てなくてはならない"、
"一度に6匹までしか連れていくことはできない"、"2匹以上同時に戦わせることは出来ない"……といったマイルールは存在するが、
その制限さえ満たせばヤナミンは種族の垣根を超えてしまう。
ヤナミンはそんなモンスター達を収納可能な己の武器を、カプセル「ポケット」と呼んでいた。
「マイさん、チサキさんの方を見てて良いのですか?」
「ハッ!」
声をかけられたマイは、ヤナミンの方を振り向くなり反射的にパンチを繰り出していた。
さっき邪魔をした亀がいなくなった事に気づいて、もうガードされることは無いと考えたのだ。
だが、ヤナミンはもう既に「蜘蛛の糸」という罠を張り終えている。
訓練された亀の甲羅が普通の亀の甲羅よりも堅かったように、
訓練された蜘蛛の糸は普通の蜘蛛の糸よりも太く、切れにくくなっていた。
足が糸に絡まったマイはその場で転倒し、おでこを地面に強くぶつけてしまう。
「……!!」
「急に攻撃だなんて怖い事しないでください……わたくし、"逆に"お返ししたくなっちゃいますわ。」
ヤナミンの戦闘スタイルを理解したリサはゾッとした。
要するにヤナミンはカウンターを得意としているのだ。
襲い来る攻撃を瞬時に見極め、亀の甲羅や蜘蛛の糸などを用いることにより、
自分は全くの無傷のまま相手にだけダメージを負わせることに成功している。
「そして何より恐ろしいのが、その悪質な戦法がモモち先輩に酷似しているということ!」
「リサちゃん?」
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