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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

908名無し募集中。。。:2019/05/01(水) 23:54:49
この展開はまずいと考えたアイリは、足元の石を打ってモモコへと飛ばしていった。
しかし衰弱しきったアイリの攻撃が通用するはずもなく、軽々とキャッチされてしまう。

「邪魔しないでよ〜ここからが良いところなんだからさぁ。」

モモコはハルナンの方を向き、言葉を続けていった。
今から答え合わせが始まるのだ

「ねぇハルナン、あなたは私が嘘をついていたと思ってるでしょ?」
「……」
「でも残念。嘘なんて一言もついていないんだ。
 "7つの暗器を持っている"、これは本当。
 "カントリーの4人に1種類ずつ暗器を渡した"、これも本当。
 全部がぜーんぶ真実なの。」

そうなると矛盾が生じてくる。
7から4を引いたら、モモコの手持ちは3個になるはず。
だが、モモコは確かに「超強力電磁石」「操り糸」「アクリル小指サック」の3点に加えて、
マーチャンにトドメをさしたもう1点の暗器を使用していた。

「数が合わないって思ったでしょ?ううん、ところがどっこい合っているの。
 ハルナンにも分かるように、カントリーの子たちに渡した暗器の内訳を教えてあげるね。
 リサちゃんにはビンタ強化金属を、
 チサキちゃんには風壁発生器を、
 マイちゃんには美脚シークレットブーツを、
 そしてマナカちゃんには……超強力電磁石を貸してあげたのよ。」
「!!」

それを聞いてハルナンはハッとした。
"超強力電磁石"が、モモコの手持ちと、後輩へのプレゼントとで重複していたのだ。
石は単一の道具ではなく複数個存在している。

「計算の得意なハルナンはすぐに私の手持ちが3個だと思ったんでしょうね。
 さんすうのお時間ならそれは大正解。拍手!パチパチ〜!
 でもね、私たちの生きる世界じゃそれは不正解なんだ。
 勝手な決めつけが誤算を生み、その誤算が油断に繋がって、味方のマーチャンを危険に晒したワケ。
 指揮官として失格としか言いようが無いわね。」
「!……」


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