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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

903 ◆V9ncA8v9YI:2019/04/15(月) 11:19:03
(最後の暗器を使った!)

エリポンの刃がモモコの小指に負けたというのに、ハルナンは歓喜していた。
モモコの暗器を全て把握出来たことにより、チームでの勝率が上昇したと喜んでいるのだ。

「マーチャン!今の見た!?」
「うん……よく分からないけど、あの小指は危ない。」
「そうよ!小指なのよ!それさえ気をつければ勝ち筋は見えてくるの。」

ハルナンや新人剣士らは、この武道館に到着する前にベリーズに関する情報を共有していた。
その中でも特に有益だったのがアカネチンによる「モモコの暗器情報」だ。
アカネチン・クールトーンはかつてモモコとクマイチャンの決闘をその眼で見ており、
当時どのような暗器を使用していたのかハルナンに伝えていた。
7つ道具のうち4点をカントリーの後輩に託したと言うならば、残りは3点。
そしてその内訳が「磁石」「糸」、そして「小指に取り付けられた透明色の武具」であることが確定した。
それぞれは強力でも、ここまで分かれば戦いようは有る。

「マーチャン!アーリーちゃん!ここからは超接近戦にシフトよ!
 小指にだけ気をつければ一方的に攻め込むことが出来るっ!!」

磁石と糸は中遠距離用。近づけばモモコが出すのは小指のみ。ハルナンはそう踏んだのだ。
だが、それをアイリは良しとしなかった。

「待って……モモコがその程度で攻略出来るとは思えない……
 まだ何か隠しているかもしれないよ?……」
「8つ目の暗器が有ると言いたいんですか?」
「……それは無いと思う。あの子は限られた暗器だけで勝利することを誇りに思っているから。」
「だったら何の問題も無いじゃ無いですか。さぁマーチャン、アーリーちゃん行きましょう!エリポンさんのカタキを討つのよ!」
「……」


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