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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
782
:
◆V9ncA8v9YI
:2017/09/11(月) 13:08:31
モモコの登場に一同は肝を冷やした。
そしてそれだけではない。
モモコが居るという事は、彼女らも居るという事だ。
「リサちゃん!マナカちゃん!チサキちゃん!マイちゃん!準備は出来てる!?」
「「「はい!」」」
応答とともに無数のカエルとカラスが飛び(跳び)出した。
これらは言うまでもなくモモコの後輩であるカントリーガールズ達が操っている動物だ。
カエルとカラスの不気味さに、連合軍の中にはトリハダを立たせている者も何人かいたが、
罠と動物が敷き詰められたこの地帯を攻略しなくては正面入り口から堂々と入館出来ないことは、みんな分かっていた。
「私の暗器とリサちゃんのカエル、マナカちゃんのカラス、そしてマイちゃんの身体能力……
これらをぜーんぶ総動員して西口を死守するつもりだけど、あなた達に勝機を見出す事が出来るかしら?」
モモコのその言葉を聞いた連合軍たちは視線をカントリーの1人、チサキに集めた。
彼女の名前だけはモモコに呼ばれてなかったのだ。
注目されてることに気づいたチサキは耳を赤くしてモモコに訴える。
「も、モモち先輩ひどいです! なんで私だけ無視するんですかぁ!?」
「あー……その、ごめん、チサキちゃんが何すれば良いのか思いつかなかった。」
「ひどい!!確かに私は無能ですけど……」
「"陸地では"、ね。」
「えっ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ、そのうちチサキちゃんにも出番が回ってくるはずだから。」
モモコとチサキが漫才のようなやり取りをしているところに、アイリが割って入ってきた。
自軍を勝利に導くための交渉を始めようとしているのだ。
「ねぇモモコ……あなたは今、西口を死守するって言ったよね?」
「ん?そうだけど。」
「じゃあ西口以外は通っても全然構わないってことだ。」
「どうぞお好きに。 担当じゃないところなんて知らなーい。」
ここでアイリはニヤッとした。
そして二階にある西南口や南口に続く階段を指差して、連合軍に指示を出していく。
「モモコおよびカントリーガールズは私たち"チーム河童"が引き受けます!
"チーム下克上"と"チームオカール"は急いで上に!!」
アイリがそう言うや否や、両チームは一目散に階段へと走っていった。
リサとマナカが動物で行く手を阻もうとするが、モモコの「行かせときなさい。」の一言で制される。
これでこの場に残ったのはカントリーガールズのモモコ、リサ、マナカ、チサキ、マイと、
チーム河童のアイリ、エリポン、カノン、マーチャン、アーリーだけになった。
「人数的には互角か、まぁ大多数よりは今くらいの人数の方が防衛しやすくて楽だから良いんだけど、
アイリの行動……ちょっと不可解すぎない?」
「……何が?」
「いくら罠と動物が怖いとは言っても兵力を分散させずに集中させた方が突破しやすくなるもんじゃないの?
どうしてわざわざ階段を登らせたのかか……なんか、別の目的があるように見えるんだけど。」
「……」
「ま、理由はどーだっていいわ。ただね、二階に行った子たちはちょっと可哀想かもしれないわね。
だって、西南口と南口を守るのはモモちみたいに優しくない、とってもこわ〜い人たちなんだもの。」
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